やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

僕はあいトリ見に行かないというのもあり、
一連の話題にはSNS等では触れないつもりだったが、
さすがにこれは大きな問題ので、酷いと言っておかないと。

でもまず、すみません!大きく出てた署名サイトで、署名してない!!

今の流れではなかなか言いづらいのだけど、
署名ページのトップに出てくる「文化庁は文化を殺すな」の文言表現に渋ってしまった。
オマージュとして岡本太郎やダダカンから引っ張ってるのだろうが(ベトナム戦争のときに「殺すな」のスローガンで抵抗の意思を表現した)、そのグルーヴに気持ちがうまく乗れない。
「殺すな」だけのフレーズの抽象性に比べずいぶん文章になっちゃって具体的だし、、、
とか、それはさておき。


署名しました!と共にその文言がズラっと並ぶTwとかFbのタイムラインの全体感に、
タタリ神的な何かを感じてしまうので、
仮に他人のタイムラインに自分も同じ文面を放り投げるのもちょっと抵抗あり。
だからと言って、それをやるな!とも思わなくて、
多くの署名が集まることは良いとも思ってる。

なので、署名をしてないのに署名の数は増えるべきと、、、
我ながら居心地の悪いアンビバレンツ。


別の方法、文化庁の問い合わせフォームに、できるだけ理屈の通った意見を送る。
それと自分の意思を、SNSのタイムラインの中よりも、
誰かが能動的に読みに来るかもしれないここに書き残しとくことが、僕のできる範囲かなあ。


今回の文化庁のやり方、クールじゃないよなあ。「クールジャパン」、どうした。
1.公費でキワドイこともたまにやる
2.公費で生真面目で当たり障りのない、道徳的なことだけやる
3.政権に都合の悪い(一部の大きな声を出す国民が不快がる)公費の使われ方は、それらしい理由を付けて規制される。

と並べば、そりゃあもちろん、1COOLでしょ、クールにいこうぜ!!
と、あくまで僕は思います。(因みに先の署名文言もクールじゃないが、、)
一般的に望まれる公費の文化への使われ方っていうのは、2、くらいが妥当、なのかなあ。
でも今回の話は3だ。3が当たり前になる状態でいいのか。

 

ちなみにまず僕個人の話を言えば、文化庁の助成金って申請しても落ちてばっかりですよ。
だから結果的には公的助成にほぼ頼らずに制作活動続けてきた。
公費は元々そんなに当てにしないし、勝手にやってやらぁ、という気持ちでやっており、その上でほとんど個人のお客さんが作品を購入してくれるおかげで活動できている状態。なのでまず自分ごととしての表現は自由(自由ったって、金銭的状況や社会状況、使う道具など何かしらに縛られてるのだから、完全な自由などない)。

唯一、札幌市からだけは1度助成もらったことある。恩がある。
だから札幌の文化行政に何かあったら、何か言おうって思ってる。
まあ札幌で抽象画描いてても、公的な芸術祭に呼ばれる可能性は低めだし、
いやいや今抽象画に取り組むこと自体も、表現することはある意味政治的ですよと言ってみても空振り、
カラフルで楽しそうで売れてていいね〜っということはたくさん言われ、
それでもいいんだけど、それだけ、ではやはりなんだかなあとボヤきながら渋く渋くやり続けるしかない。
そんなわけで、自身の活動だけでみれば短期的に影響はないので、
切実にタブーの境界で表現をする作家や、助成金の力を借りる必然性を持った作家に比べれば、
今回の問題のリアリティは薄い。


ただ、そんな個人の問題を大きく超える話。
小さな話では済まない影響がこれから来る気がしてならない。
今回の不交付の決め手は、
運営を脅かす可能性のある要素(あいトリ内の一部企画「表現の不自由展・その後」)を認識してたのに事前に申告してない、ということと、
実現可能な内容か、及び、事業の継続が見込まれるかの2点において、適正審査を行えなかった、
からだそうだ。

うーん。申告の具体性の部分は見えないのでわからない、
ここに本当に説得力や明確さがあるならば、不交付でも仕方ない、と一見思わせる。
しかし今現在、あいトリ全体としては事業継続できてるし、入場者数もいつも以上のようだ。

展示閉鎖はあるものの一部のみみたいだし、札幌からわざわざ見に行ってる知人友人何人もいる。
いろんな場所で議論が巻き起こってて注目されてる。
という現状から見るに、いささか不交付の決定が早すぎるのではないか。

文化庁側がもっと細かく細かく調査指摘してから判断することも可能なはず。
額も額、減額ならまだしも、およそ7800万の全額不交付は、あまりにも強気に出すぎてる感じ。
官房長官は「内容は関係がない」と強調して言ってるが、胡散臭く見えてしまうのは僕の色眼鏡だろうか。
これは今後、美術に限らない文化庁助成のイベントで、変なことやったら同じことするぞっていう、見せしめにも思える。
元々は、主に「平和の少女像」と「天皇の肖像を燃やした作品」が出展されているという情報に対し理不尽で脅迫的なクレーム電話(電凸)が殺到したせいで、
役所の電話窓口がパンクして、一部の展示を閉鎖せざるを得なくなったはず。

本当に「内容は関係ない」んだったら、理不尽なクレーム行為の側に、結果的に文化庁が肩入れしてることになってないか。電凸した人たちに喜びを与えて、自分たちがやった行為の効力を感じてしまうと思うよ。


そうだ、だったら逆に、例えば署名してる人全員が、文化庁に問い合わせ電話するとどうなるだろう。
8万件(これ書いてる段階でそのくらいだった)の電凸になるよなあ。
文化庁お墨付きの電話クレーム攻撃で文化庁の機能がパンクしたら、大臣の責任は重大だよなあ。
そうしたら不交付決定の撤回を後からすることになり得るんじゃないかなあ。
、、、などと妄想だけしてみる。そんな野蛮で幼稚な話はくだらんけれど、それ許容したの文化庁じゃん、と言えちゃうよ。


あいトリ問題の全てを擁護する気にはならんし、内部で起こってる動きに賛同しきれない思いもあるけど、現地に行かずに聞こえてくる話だけでは、それ以上のことは言えん。
作品の質も見てないからわからないけど、
少なくとも「平和の少女像」と「天皇の肖像を燃やしたと捉えられる作品」を公費で展示しても、
展示したこと自体に僕はそこまで不快ではない。好奇心で捉えた上で、内容や作品の質や展示構成などについては良し悪し意見を持つだろう(情報見る限りたぶん批判的な意見をもちそうではある)。
不快になる人たちの、その強い感情の根拠に対しては、人に予めプログラムされている憎しみのメカニズムって一体なんなんだろうと思いつつ。
「私たちの税金、不快なものに使うな!!」と言うのは自由、しかしそういった、感情だけの大声に力を持たせすぎるのは危険、と思います。

(どういう立場にせよ何かしら怨念が溜まってる方は、この検証委員会の中間報告を読むと少し冷静になれるのでは。 https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/256626_865255_misc.pdf)


これだけ多くの人がバラバラな思いで共有できる問題を表面化させて、
各々が考えたり行動できる機会を持った展覧会って、文化的な豊かさを持っているのでは。
公的な美術館、教育機関、イベントも、そういう豊かさを提供する側になることって大事じゃありませんか。


僕が芸術を専門に選んで良かったと思える原点ってそういう部分にある。
まともに芸術に触れるようになったのは成人してからで、最初はさっぱりわからんかった。
芸術を勉強するようになってから、そのつかみきれない謎とか、ストレンジな様態を知って、好奇心が爆発して人生楽しくなった。

高圧的なルールがあって、それをみんなで守ることが道徳的、、、ではなく、皆でルールを熟議しながら決められる態度が道徳だ、とか思えるようになった。
「わからん」「不快」そういうものに出会ってしまう(今もそういうのたくさんある)ことで、能動的な思考力を持つ可能性だったり、ルーティーン化する日常を、普遍を見つめ直す可能性がある、と思えるようになった。

用意された答え、これがキレイ、これが正しさ、、、そんな予定調和をほぐす効果が芸術にはあるし、
僕の屁理屈思考をめちゃくちゃ受け入れてくれるどころか、理屈を挑発してくれる芸術の器のでかさに救われる。それでいて人の創造性の美しさにも感動できる。
同じような体験が、もう少し広まってもいいのにとは常々思っているけれど、そういう機会を文化庁が奪う可能性が増えて、当たり障りのない感動やエンタメの押し付けばかり提供されるのなら、文化の豊かさを自ら後退させる要因となり得る。


ところでやっぱり、文化庁で助成金貰ってきた作家が文化庁に物申してる姿は、信用できる。

少なくとも申請とか報告とかドマニとかで、中の人と関係も持ってて、文化庁の力を借りて実力を伸ばした作家が意見を伝えるのは、野良の叫びと比べれば全く効きも違うと思う。ああいう方たちを援助してきた文化庁の側面こそ、信用したいものだ。彼らの声を受け止める、そういう良心が残っている方々が文化庁内にもいらっしゃると信じたい。勝手な話、もし上からの強制的な決断で、納得できない内容なのであれば、ストライキでも内部告発でも、内部の方々が何らかの意思表明をやって欲しいと願う。


それとちょっと脱線するかもだけど、
電凸って、クレームにも丁寧に対応しないとならないコールセンター文化があるから成り立つのでは。
他の国の事情知らないけど、これを機に、大きな自治体は、クールな対応もできるコールセンターの仕組みを考えてはどうか。この客ダメだって思ったら電話切っちゃえばいいじゃん。反論してもいいじゃん。
過剰な接客サービスは、少なくない人をダメにするだろうに。
、、、できないんだよな〜、きっと。そのできなさも、文化なのかな。
ついでに言えば、スーパーのレジの立ち作業も労力のムダにしか見えないので、
早く座りレジにしてくれる大企業がでてきて欲しいよ。これはできるでしょ!?


脱線した。

最後に、僕もここ数年、世論や政治に疑問を持つことが増えたし、理不尽な圧に対して物申す、それぞれが態度を表明する、みたいな流れが界隈で確実に増えている感じ、それはそれで面白くなってきたじゃないか、と思ってる。 しかし、美術関係者ばかりが感情的に声をあげても、世論と照らすと、いつものアイツラまた騒いでる、ウザい、狂った人たち、、、、と、逆効果に陥りそうな空気、たびたび悲しくなるあの感じ。立場のとり方次第で、小さく小さくでも変えられるだろうか。たびたび考えていること。



さあ連日タイムラインばっかり見てないで、制作しないと。。。

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撮影:我妻直樹

naebono art studio 1F フリースペースで開催した、
Grafting接ぎ木 展 会期終了しました。
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。

自分らのスタジオでこういう質でちゃんとした展覧会ができて嬉しい。
渋いラインでpaintingという可能性を考察できる、良いセッションになっていたと思ってます。
企画の鈴木雅明くん、お疲れ様でした!

後日naebonoのウェブサイトで、初日のトーク含めた展示アーカイブを掲載予定です。

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撮影:我妻直樹


展示終了、ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
僕よりだいぶ若いながら、センスと思考力が爆発している浦川くんと並んで展示ができて、
いろいろ勉強になりました。
初日のトークの文字起こしをして、どこかで公開する予定です。 

※追記
トークの全文、ギャラリー門馬のアーカイブに公開されています。
以下のページ内の、[ARTIST TALK(PDF)]というところをクリックしてご覧ください!

http://www.g-monma.com/past_exhi_monma/2019/06/9231/ 

よろしくおねがいします!

その1
山本雄基・浦川大志 展

『Flatten Image』
2019年8月17日-9月1日
11:00-19:00(8月19,26日 休)
8月17日17時~アーティストトーク
19時- オープニングパーティ

 山本雄基は札幌を拠点とし、重層的な透明層の中に様々な円を交錯させた作品を制作している。層の厚みによる空間と錯視的な空間の混合、色彩の円とくり抜かれた円の交わりなどの要素から、位置と関係について、絵画を通して思考している。
また平滑な表面と奥行きは、デスクトップの発光する画面の中で何層にも積層していく情報と画像のレイヤー構造を、現実化させたようにも思わせる。
 浦川大志は福岡を中心に活動しており、SNSやネットから流れてくるイメージ、ゲーム的なものを組み合わせ、タッチパネルの操作を想起させるように絵画として描きおこし、現実と仮想が入り混じる風景を創り出す。ネットやデジタルデバイス等の影響のもとで変容する現代ならではの知覚のあり方を反映した作品は、絵画に新たなイメージを与えている。
 二人の絵画は、共に物事のあいだの領域や、曖昧なグラデーションを重要な要素としている。
画面のイメージとそれに結びつく実在が、入れ子のように往来する様を、見てみたい。
ギャラリー門馬 大井恵子

詳細はウェブサイトにて
http://www.g-monma.com/exhibition


その2
『Grafting 接ぎ木』

出展作家:
加藤巧、鈴木雅明、鈴木悠哉、山本雄基

企画:
鈴木雅明

会期:
8月24日(土)−9月16日(月)
金土日のみオープン。最終日のみ月曜オープン
13:00- 19:00
naebono art studio 1F フリースペース
060-0032 北海道札幌市中央区北2条東15丁目26-28

トークイベント:
8月24日(土) 17:00-
出展作家+拝戸雅彦(愛知県美術館 企画業務課長)

お問い合わせ:
naebonoyamamoto@gmail.com

協力:
naebono art studio

Grafting 接ぎ木展は2019.2.9-3.31の会期で、
愛知県瀬戸市のArt Space & Cafe Barrack+タネリスタジオ1Fにて開催された展覧会です。
(企画 / 鈴木雅明)
この度、出品作家の山本雄基の提案により札幌に巡回します。

展覧会ステートメント:
最近趣味で植物を育てるようになりました。専門的な知識を持たない私の目を引いたのは店先に並ぶ接ぎ木のサボテンでした。接ぎ木とは2個以上の植物体を人為的に作った切断面で接着して1つの個体とする栽培技術です。その見た目のインパクトだけでなく、1つに結合しながらもそれぞれの存在を保持し、共生していることに驚きました。

この企画もまた私の個人的な牽引によって組み立てられたものです。地域的な背景や特定の動向に根差すような共同体ではなく、接ぎ木のようにそれぞれが独立した存在のまま展覧会は成り立っています。私はこの一時的な接続のもとに各々の地点から見える/見えないものを観察してみたいのです。

私の作品制作は日常の中で時々感じる錯覚が起点となっています。知覚の間違いであり、修正されるべき体験をそのまま受け入れるとしたらこの世界はどう見えるのでしょうか。そこには漠然としたわからなさが残るだけなのかもしれません。私の作品はそのわからなさに絵画という手段で向かい、日々の繰り返しの中に置いてみることです。わからなさと絵はせめぎ合い、揺れながらも接ぎ木のように互いの存在を保ち続けていくのです。

鈴木 雅明 Masaaki Suzuki

詳細はウェブサイトにて

https://www.naebono.com/archives/882 

Art Central HongKong 2019


achk2019yy

VIPプレビュー326

パブリックオープン27-31

ブースE20Admira Galleryより新作出品します。


• Date

26 - 31 March


Vip Preview

03.26 - 12:30 ~ 21:00


Public Open

03.27 - 11:00 ~ 17:00

03.28 - 12:00 ~ 21:00

03.29 - 12:00 ~ 21:00

03.30 - 11:00 ~ 19:00

03.31 - 11:00 ~ 17:00


• Venue

Central Harbourfront Event Space

9 Lung Wo Road, Central

香港中環龍和道9


• Booth

E20


• Gallery

Admire Gallery


• Exhibiting Artists

塚本智也 Tomoya Tsukamoto

山本雄基 Yuki Yamamoto

谷口顕一郎 Ken'ichiro Taniguchi

權能 Kwon Neung


http://artcentralhongkong.com

アートフェア東京2019

ブースNo.G125、ギャラリー門馬より出展します。


《招待日》

 3月 7日(木) 

《一般会期》

8日(金) 11:00 ~ 20:00
9日(土) 11:00 ~ 20:00
10日(日) 11:00 ~ 17:00


※入場受付は各日終了30分前まで
東京国際フォーラム ガラス棟B2FホールE・B1Fロビーギャラリー 

詳細はウェブサイトにて。
https://artfairtokyo.com


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念のため書き残しておくけど、現政権には不信感を持っている。
国政を我が物と思い込んでるような怖さを堂々と感じるし。
経営者に支持されるような露骨な展開は経済を回そうとしてる点では評価されるのもわからなくはないけど、経済を担保に脅してる感もあるし。
好きじゃない理由を挙げれば、いっぱい。

だからといって、
安倍やめろとか、許さないとか、そういう怒りはわかりつつ、叫んだところであんま意味を感じない。威勢の良い反体制な人たちが、馴れ合いのコミュニティを形成する程度に収まってしまう光景を、2012年くらいから選挙のたびにもう繰り返し繰り返し見てきた。ウンザリとすら思うことがある。
SNS的に見えてくる美術関係者、その感じ多いので、言いづらいんだけど。

選挙のたびに「みんな、選挙に行こう!」と呼びかける人も、実際は「みんな、選挙に行こう!(そして出来るだけ、野党に投票してください)」と言ってるに等しいように思えてならない。選挙に行かない人からすればそれが見え見えでウルサイくらいなんじゃないか。逆効果なのではないのかなあ。

池上彰の選挙番組がここ最近は毎回話題になるけど、その批判のひとつとして、選挙の前にやらないと意味がない!っていうのがある。確かにとも思うし、
でも事前にやれない事情があるからやれてないということもあるんだろうし、
毎回やってて視聴率も良いんだから、各々で前回の振り返りも可能なはずだ。

とにかく、現政権と同じくらい、反体制の自滅行動パターンに絶望感を持ってしまうあの感じって、
僕だけの感覚ではないような気がする。

森友問題で人が亡くなったりすらしてる(!)にも関わらず、
現政権を揺るがすような国民の関心を集められるムーブメントが起こらないのは、
普通に考えて異常だと思うのだが、
問題起きたらとにかく叩かれてすぐ辞任、ていうこれまでのパターンの方に国民が呆れている反映で、現政権の辞めずに開き直る態度を黙認してるとも推測してしまう。
じゃあ一体誰なら信頼できるのか?ていう根本部分も弱いままだ。

嘘でも堂々と言い切って、俺に任せろ感を出してる安倍首相が他よりマシと錯覚してしまう感じも、
わからなくもない。


選挙の時に僕が知りたいことって、例えば

「いついつの国会で、
〇〇党の〜〜議員が働きかけたことで、
△△制度がアップデートされ、
□□が改善された」

というような、
具体的かつポジティブな議員の情報が欲しいのだ。
かなり能動的に探さないと、そういう情報に触れる機会は正直言って少ない。
なんで?結局一番大事なのはそこじゃないのか。
誰々の演説が素晴らしい!っていうのはチラホラ見かけるけど、
演説よりもそれまでのその人の、信じられる実績を知りたい。
反体制を掲げるならば、安倍ヤメろの前に、
この議員のこういうところが信頼できる!と堂々と論理的に言うべきだと思う。
僕は現状、なかなかそういう議員を見つけられないので、
文句の連打を聞かされるならば、代わりに説得力を持った情報を教えて欲しいし、
自分で見つけられたらオフラインの会話で話題に出していきたい。
札幌市長選なんかでは、ハッキリそう思える候補がいたのにな。(前市長、現市長共にそうだった)

言葉が独り歩きしている印象がある「リベラル」の理想を、
自分は「リベラル」だろうと思いたい人
(僕もどっちかと言えばそうだろうと思うんだけども)一人一人が、
仕切り直す必要性を感じるんだよなあ、、、


ウチの選挙区は、大臣級の自民党議員の強いエリアなので、
自民党議員圧勝エリアとわかっていても、
それなりに集めた情報を元に、一番マシな人に入れる。
もし自民党の人が一番マトモな事を言ってると思えば、選択肢にもなり得る。
自分の意思を能動的に示す自覚を持つため、自分のため、国政は政治家のためではなく、自分達のためにあるものと意識するために選挙には行くようにしてる。

無力感があるのは仕方ない。
そもそも、2011年の地震の国民的ショックというのが今も癒えていない、
ケガをすると体が保守的になる、という感じで、
国全体が保守的に傾くのも変えようのない必然なのかも、とも思ってしまう。
そう思わんと不可解なことがたくさんだ。
そういう中で考えて行動する防衛ラインは意識しておきたい。

グループ展に参加します!
Grafting1kai
Grafting2kai

『Grafting  接ぎ木』

出品作家:
加藤巧

鈴木雅明
鈴木悠哉
山本雄基

企画:
鈴木雅明

2019年2月9日(土)-3月31日(日)

木 & 金 11:00- 18:00
土 & 日 11:00- 19:00

トークイベント
2月9日 (土) 17:30~
出品作家+拝戸雅彦(愛知県美術館 企画業務課長)

Art Space & Cafe Barrack + タネリスタジオ1F
489-0814
愛知県瀬戸市末広町1丁目31-6 タネリスタジオビルヂング1F
tel: 090-8268-1992

www.cafebarrack.com

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(以下、余談)
美術作家の問題意識を前提とした、美術作家主導のグループ展。
久々にそういう展示に参加できることになって、嬉しいです。

ここ最近は決まったコマーシャルギャラリーやアートフェアなど、いわゆるマーケット的な側面を持った場での発表が増えており、
それはある程度意識的に選んできた部分もあるし、自身だけでなくギャラリーのディレクターに助けてもらったり共同作業といった部分もあり、大事な側面です。
それらと並行して、時に真っ直ぐに制作から出てくる美術の問題意識を集中的に扱えるような、オルタナティブな場や機会も自分とっては大事です。
2017年から運営してるなえぼのアートスタジオもそういう意識を持ってやっているつもりですが、
今回声をかけてくれた画家の鈴木雅明くんの活動や考え方にも近いことを感じました。

今展の企画者である鈴木くんは、学生の頃にシェルの大賞をとっていたので画像で作品も知っていました。
今はまた作風も変化し、企画スペースを運営してたこともあったり、僕ら札幌の作家をわざわざ呼んでくれたりと、外に向かう意識の強さに共感します。
加藤くんはホルベインスカラシップの同じ年の奨学生で存在は知っていたけど、
いざ話してみると論理の組み立て方が明確で、またいわゆる画家らしさとは違いがハッキリしてて面白く、実物を見るのは展示の時が初めてなので楽しみです。
札幌の鈴木君は、こっちでもたびたび話す仲間であるし、同じ時期にベルリンに住んでたりもしたけれど、
意外にこういう形でドーンと一緒の展示に迎えられたことって無かったはず。同じ札幌組として、なにかしらの存在感を残せればと思っています!

昨日、2001年宇宙の旅 IMAX版を見てきた。徒歩圏にIMAXシアターがあるのは最高だよ。

知ってる映画を観に行くのにこんな楽しみなこともなかなかない。

札幌は地震の影響でIMAXシアターが年末くらいまで閉鎖されてて上映タイミングが他の場所より遅れてた。

っつーか上映されるのはもう諦めてた、っつーか下手したらこのままIMAXもアップルストアのように撤退するのではないか、

とすら思ってたので、復活かつ後追いの特集上映までしっかりされるなんて素晴らしすぎる。ありがとう!! 124日(木)までですよ札幌のみなさまお見逃しのないように!

https://www.unitedcinemas.jp/imax/image/pdf/imax_sapporo.pdf


(以下、余談)

僕の知り合いには映画玄人さんが山ほどいらっしゃるし、リアルタイム世代でもないし、こんなとこでしかも今さら2001年宇宙の旅の中身のことをニワカファンレベルで書こうなんて畏れ多くて無理無理無理無理。


無理だけど興奮したので、内容のことは置いときつつ、、

初めてこの映画を観たのは、友達の影響から映画を意識的に観始めた高3の時で、

名画と言われてるし宇宙モノだし押さえとこうって感じでTSUTAYAでビデオレンタル。

その時はとにかくテンポ遅く感じすぎて耐えられずに、なんとかなり序盤の方から2倍速再生して、

それでも途中寝そうになりながら、結果わけわかんねええええで終わるというあまりにヒドイ見方をした!

エヴァ劇場版は同じくわけわかんねえええってなりながら4回も観に行ったのに笑、

2001年は段違いで馴染めなくて、作品を見る力が全く備わっていなかった。


が、大学に入って美術表現に色々触れてからもう一回見直した時に、全く違う体験として驚きの感動を味わった。

自分の感性が変わることでこんなにも見え方が変わるっていうギャップを体感した映画ってあんまりないんだよなあ。

表層的なお話とか意味とか感情移入とかスピード感とか、そういう要素に捕らわれなくなって、

カットの画面構成とか、そこにこっそり含まれる意味とか、模型のディテールの凄さとか、浮遊感の見せ方とか、抽象表現のカッコ良さとか、

そういう所に徐々に着目出来るようになったのち、

あ〜あれ軍事衛星だったのかとか、あ〜もの凄いリサーチの反映が登場する形態に現れてんのかとか、あ〜殺し合いとか生き残りとか進化とか人の根源的部分をずっと見せてんのかとか、あ〜地球外生命体を神に見立ててんのかとか、内容の解釈の仕方も学んだり。未だ知らんこともあるだろうけど、見るたびに面白い(今の時代「町山 2001年」などで検索すれば、丁寧な解説が簡単にでてくるので、「わからない」という逃げ場的な感想にはもっていけない笑)。


ちなみに絵の勉強しながらだと、

あららヒィィィイオオオは実験音楽だし、スターゲイトはオプな抽象映画だし、モノリスはミニマルだし、

あららら無重力表現も驚きのクオリティでできちゃってるし(ペンが浮いてんのとかどーなっとんじゃ!!みたいなのは今はググれば特撮方法の説明がでてきて、それにもまた感心する)、知覚可能な意味での空間なんてもうバリバリ表現されてるし(特にシンメトリーで一点透視図法的な画面構図が多く奥と手前の移動も多い)、

1968年の時点でこんなもん出されたら、

絵で空間ガーとかイリュージョンガーとかモダンガーとか言っててもしゃーないわ!!と愕然とした。(今はもう少し落ち着いてその差異を検証できるようになってきたと思います)

なにより抽象性を巧く使ってるので、最近の例えばインターステラーとかでも到達できない、なんというかファインアートらしさ?ファインアート的な作法?に溢れている。


それを、人生初めて、劇場で、しかもIMAXで!!待ってました!!

最前列には往年の玄人らしきオーラを纏う方々が並んで存在感を放っている。僕はちょうど真ん中列あたりを予約済。


こないだヨーロッパ帰りの飛行機の中で観た時も、飛行機の揺れとか狭い空間と相まってイヤ〜な気持ちになってとっても良い体験だったのだが笑、IMAX版はさらに最高。


まず爆音が良すぎ。暗転する前にヒィイイイオオオとあの音が鳴り響き、暗転してからのメインテーマにタイトルドーンだけで感激。

音がデカいとあのヒィイイイの中にもよりいろんな音が聞こえるし、猿のキィキィも最高にうるさいし、オーケストラも迫力あるし、記念写真とりますよービイイイイイイイ!!はこっちも耳塞ぎたくなるし、呼吸音も耳に近いし、ビービー警告音は怖すぎるし、宇宙空間の無音も引き立つ。

途中インターミッションでちゃんとトイレに行く体験もして、席に戻ると隣の若い2人が途中までの感想を話してて、男の子の方は元々好きで、女の子の方は初めて観てるらしく、「思ってたより良かった」とか言ってて、ああこっから後半の感想どうなるんだべ、、、!?と気になるなど。初めてでこの環境で観られるのは羨ましい。

画面ももちろんデカいから、HALがデカくて赤ランプのキワがゆらゆらしてる見えるほど迫ってくるし、宇宙の浮遊感は気持ち良すぎるし、爆音の中で視界いっぱいに拡がるスターゲイト体感は至極だし、メカのディテールもよく見えるし、デカいスターチャイルドが目を合わせてくるのもやっぱデカい分余計に笑ってしまうが周りに笑ってる人はいなかった(たぶんニヤニヤしてる人はいるはず)。

エンドロールのTHE ENDで電気がつくんだけど、音楽はそのまま余韻のように続き、周りに猛者が多く、誰も立ち上がらないので、僕も音楽がなり終わるまで余韻を堪能した。


あ〜カッコよかった、、、

スタジオの若手作家達も観たことないって言ってたからこの機会に観てくれ〜〜!って会う人会う人捕まえて宣伝してはたぶんウザがられてる状況。


23月と展示が控えてて〆切ヤバイ中で見に行ったので、欲望を1つスッキリさせたところで現場に戻ります!!

今年度のS-AIRの招聘作家の1人、Yan Leiがひと月前にやってきた。
事前情報でびっくりだったのが、
キャリアのレベルが段違いのアーティストで、
ベニスにもドクメンタにも、昨年のグッゲンハイムの中国展にも出展しとる。
あら、ドクメンタ13で俺も作品見てるし!!!
えええええそんな作家がここに!?成果展はnaebonoでやるんだよ?
すごいことになってきた。

ヤンのウェブサイトはこちら
http://yan-lei.com


そんなビッグアーティストなのに、
なんつーかビッグ感を出すのが嫌そうな感じで、普通に話せちゃう感じ。
でも歓迎会とかで話を聞いてるとやっぱりでてくるエピソードがいちいちデカい。
そして、そんな現代美術ワールドがつまんない!って言っている。 
まあそれよりも一緒に酒飲もうぜ!みたいなノリだ。
スタジオの写真みせてもらったがnaebonoの数倍はありそうなデカさ、、、

その後、成果展のアーティストトークの聞き手になって欲しいとエスエアから任命された。
なんというプレッシャー!!でもやってみたい!
絵画に関する作家同士だからってことだけど、
ヤンはどっちかと言えば反絵画的絵画なアプローチなので、これまた大変だ。
何度か作品の質問をしても、返ってくる答えは例えばこんな感じ、

「自分が作ったものが芸術かどうかは気にしない。

昔は芸術の進路はどこにあるか考えていた。

芸術の未来を考えていた。

今は、芸術の枠を考えすぎると楽しく無くなってしまう。」


「批判されることも疲れるから、芸術の話に向き合うのはあまり好きではない。」
 

「アーティストというのは、考えるだけでいい。考えてものができれば、良いものができる。

芸術作品は、自分が手を出さないのが、ピュアな作品。

自然な考え、外部の刺激のままでものを作ることをつくりたい。

やらないこと、するよりはしないことが大事 

自分がああしたい、こうしたいと思いすぎると、良い作品ではなくなってしまう。

創作の時も、自分の考えを表すより、名誉とかお金とか欲しいと思った方が、

どんどん良い作品から遠くなる。」


、、、などなど。うーん、作品を見るに、きっともっと核心があるのに、
言葉ではなかなか引き出せない!! 


天神山で滞在制作してたので、一度制作現場も見に行って思考を探ったり、
一緒に飲みに行って、中国から呼び寄せたヤンのアシスタント君たちも一緒にカラオケ行ったりして、ちょっとずつ打ち解けてきた!?

そして展示
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奥がヤンの作品

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画像じゃわかりずらいんだけど、
3シリーズ展開で、それぞれ黒い紙、中に日本の雑誌などが入って封をされた黄色い封筒、OFFHOUSEなどで買い集めた既製品の額縁、を支持体に、活版印刷で意味深な状況を文字で表現してる作品。
たった一ヶ月程度の滞在で、ほとんどその辺で手に入る材料で、
いやまあちゃんとしたクオリティのインスタレーションになってるんだこれが。
ああ、経験値とはこういうことなのね、、、、 

肝心のトークの内容は、エスエアの今年度の冊子にまとまって載る予定! 
ちなみにヤンのサイトにはすでに中国語で公開されています!嬉しいね!!
http://yan-lei.com/pcca-x-s-air/


満足できるくらい核心に迫れたかと言えばやっぱりまだまだ全然足りず、
そんなこと言ったら本人のサイトにはオブリストとの対談とか載ってるわけで、
こちらの質問力不足に尽きるけれど、やるだけのことはやった!
とても緊張する貴重な体験だった。
ビッグになっても、 こういう感じの辛みがあるんだなあってのが垣間見えたのも、
リアリティがあったなあ。 


ちなみにヤンのことを常に追っているコレクターさんが展示を見にオープニングに来てて、

その後展示してた作品もほぼ買ってしまったそうだ。
巨匠とはそういうことも起こるんだな、、、。

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