やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

昨日、2001年宇宙の旅 IMAX版を見てきた。徒歩圏にIMAXシアターがあるのは最高だよ。

知ってる映画を観に行くのにこんな楽しみなこともなかなかない。

札幌は地震の影響でIMAXシアターが年末くらいまで閉鎖されてて上映タイミングが他の場所より遅れてた。

っつーか上映されるのはもう諦めてた、っつーか下手したらこのままIMAXもアップルストアのように撤退するのではないか、

とすら思ってたので、復活かつ後追いの特集上映までしっかりされるなんて素晴らしすぎる。ありがとう!! 124日(木)までですよ札幌のみなさまお見逃しのないように!

https://www.unitedcinemas.jp/imax/image/pdf/imax_sapporo.pdf


(以下、余談)

僕の知り合いには映画玄人さんが山ほどいらっしゃるし、リアルタイム世代でもないし、こんなとこでしかも今さら2001年宇宙の旅の中身のことをニワカファンレベルで書こうなんて畏れ多くて無理無理無理無理。


無理だけど興奮したので、内容のことは置いときつつ、、

初めてこの映画を観たのは、友達の影響から映画を意識的に観始めた高3の時で、

名画と言われてるし宇宙モノだし押さえとこうって感じでTSUTAYAでビデオレンタル。

その時はとにかくテンポ遅く感じすぎて耐えられずに、なんとかなり序盤の方から2倍速再生して、

それでも途中寝そうになりながら、結果わけわかんねええええで終わるというあまりにヒドイ見方をした!

エヴァ劇場版は同じくわけわかんねえええってなりながら4回も観に行ったのに笑、

2001年は段違いで馴染めなくて、作品を見る力が全く備わっていなかった。


が、大学に入って美術表現に色々触れてからもう一回見直した時に、全く違う体験として驚きの感動を味わった。

自分の感性が変わることでこんなにも見え方が変わるっていうギャップを体感した映画ってあんまりないんだよなあ。

表層的なお話とか意味とか感情移入とかスピード感とか、そういう要素に捕らわれなくなって、

カットの画面構成とか、そこにこっそり含まれる意味とか、模型のディテールの凄さとか、浮遊感の見せ方とか、抽象表現のカッコ良さとか、

そういう所に徐々に着目出来るようになったのち、

あ〜あれ軍事衛星だったのかとか、あ〜もの凄いリサーチの反映が登場する形態に現れてんのかとか、あ〜殺し合いとか生き残りとか進化とか人の根源的部分をずっと見せてんのかとか、あ〜地球外生命体を神に見立ててんのかとか、内容の解釈の仕方も学んだり。未だ知らんこともあるだろうけど、見るたびに面白い(今の時代「町山 2001年」などで検索すれば、丁寧な解説が簡単にでてくるので、「わからない」という逃げ場的な感想にはもっていけない笑)。


ちなみに絵の勉強しながらだと、

あららヒィィィイオオオは実験音楽だし、スターゲイトはオプな抽象映画だし、モノリスはミニマルだし、

あららら無重力表現も驚きのクオリティでできちゃってるし(ペンが浮いてんのとかどーなっとんじゃ!!みたいなのは今はググれば特撮方法の説明がでてきて、それにもまた感心する)、知覚可能な意味での空間なんてもうバリバリ表現されてるし(特にシンメトリーで一点透視図法的な画面構図が多く奥と手前の移動も多い)、

1968年の時点でこんなもん出されたら、

絵で空間ガーとかイリュージョンガーとかモダンガーとか言っててもしゃーないわ!!と愕然とした。(今はもう少し落ち着いてその差異を検証できるようになってきたと思います)

なにより抽象性を巧く使ってるので、最近の例えばインターステラーとかでも到達できない、なんというかファインアートらしさ?ファインアート的な作法?に溢れている。


それを、人生初めて、劇場で、しかもIMAXで!!待ってました!!

最前列には往年の玄人らしきオーラを纏う方々が並んで存在感を放っている。僕はちょうど真ん中列あたりを予約済。


こないだヨーロッパ帰りの飛行機の中で観た時も、飛行機の揺れとか狭い空間と相まってイヤ〜な気持ちになってとっても良い体験だったのだが笑、IMAX版はさらに最高。


まず爆音が良すぎ。暗転する前にヒィイイイオオオとあの音が鳴り響き、暗転してからのメインテーマにタイトルドーンだけで感激。

音がデカいとあのヒィイイイの中にもよりいろんな音が聞こえるし、猿のキィキィも最高にうるさいし、オーケストラも迫力あるし、記念写真とりますよービイイイイイイイ!!はこっちも耳塞ぎたくなるし、呼吸音も耳に近いし、ビービー警告音は怖すぎるし、宇宙空間の無音も引き立つ。

途中インターミッションでちゃんとトイレに行く体験もして、席に戻ると隣の若い2人が途中までの感想を話してて、男の子の方は元々好きで、女の子の方は初めて観てるらしく、「思ってたより良かった」とか言ってて、ああこっから後半の感想どうなるんだべ、、、!?と気になるなど。初めてでこの環境で観られるのは羨ましい。

画面ももちろんデカいから、HALがデカくて赤ランプのキワがゆらゆらしてる見えるほど迫ってくるし、宇宙の浮遊感は気持ち良すぎるし、爆音の中で視界いっぱいに拡がるスターゲイト体感は至極だし、メカのディテールもよく見えるし、デカいスターチャイルドが目を合わせてくるのもやっぱデカい分余計に笑ってしまうが周りに笑ってる人はいなかった(たぶんニヤニヤしてる人はいるはず)。

エンドロールのTHE ENDで電気がつくんだけど、音楽はそのまま余韻のように続き、周りに猛者が多く、誰も立ち上がらないので、僕も音楽がなり終わるまで余韻を堪能した。


あ〜カッコよかった、、、

スタジオの若手作家達も観たことないって言ってたからこの機会に観てくれ〜〜!って会う人会う人捕まえて宣伝してはたぶんウザがられてる状況。


23月と展示が控えてて〆切ヤバイ中で見に行ったので、欲望を1つスッキリさせたところで現場に戻ります!!

今年度のS-AIRの招聘作家の1人、Yan Leiがひと月前にやってきた。
事前情報でびっくりだったのが、
キャリアのレベルが段違いのアーティストで、
ベニスにもドクメンタにも、昨年のグッゲンハイムの中国展にも出展しとる。
あら、ドクメンタ13で俺も作品見てるし!!!
えええええそんな作家がここに!?成果展はnaebonoでやるんだよ?
すごいことになってきた。

ヤンのウェブサイトはこちら
http://yan-lei.com


そんなビッグアーティストなのに、
なんつーかビッグ感を出すのが嫌そうな感じで、普通に話せちゃう感じ。
でも歓迎会とかで話を聞いてるとやっぱりでてくるエピソードがいちいちデカい。
そして、そんな現代美術ワールドがつまんない!って言っている。 
まあそれよりも一緒に酒飲もうぜ!みたいなノリだ。
スタジオの写真みせてもらったがnaebonoの数倍はありそうなデカさ、、、

その後、成果展のアーティストトークの聞き手になって欲しいとエスエアから任命された。
なんというプレッシャー!!でもやってみたい!
絵画に関する作家同士だからってことだけど、
ヤンはどっちかと言えば反絵画的絵画なアプローチなので、これまた大変だ。
何度か作品の質問をしても、返ってくる答えは例えばこんな感じ、

「自分が作ったものが芸術かどうかは気にしない。

昔は芸術の進路はどこにあるか考えていた。

芸術の未来を考えていた。

今は、芸術の枠を考えすぎると楽しく無くなってしまう。」


「批判されることも疲れるから、芸術の話に向き合うのはあまり好きではない。」
 

「アーティストというのは、考えるだけでいい。考えてものができれば、良いものができる。

芸術作品は、自分が手を出さないのが、ピュアな作品。

自然な考え、外部の刺激のままでものを作ることをつくりたい。

やらないこと、するよりはしないことが大事 

自分がああしたい、こうしたいと思いすぎると、良い作品ではなくなってしまう。

創作の時も、自分の考えを表すより、名誉とかお金とか欲しいと思った方が、

どんどん良い作品から遠くなる。」


、、、などなど。うーん、作品を見るに、きっともっと核心があるのに、
言葉ではなかなか引き出せない!! 


天神山で滞在制作してたので、一度制作現場も見に行って思考を探ったり、
一緒に飲みに行って、中国から呼び寄せたヤンのアシスタント君たちも一緒にカラオケ行ったりして、ちょっとずつ打ち解けてきた!?

そして展示
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奥がヤンの作品

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画像じゃわかりずらいんだけど、
3シリーズ展開で、それぞれ黒い紙、中に日本の雑誌などが入って封をされた黄色い封筒、OFFHOUSEなどで買い集めた既製品の額縁、を支持体に、活版印刷で意味深な状況を文字で表現してる作品。
たった一ヶ月程度の滞在で、ほとんどその辺で手に入る材料で、
いやまあちゃんとしたクオリティのインスタレーションになってるんだこれが。
ああ、経験値とはこういうことなのね、、、、 

肝心のトークの内容は、エスエアの今年度の冊子にまとまって載る予定! 
ちなみにヤンのサイトにはすでに中国語で公開されています!嬉しいね!!
http://yan-lei.com/pcca-x-s-air/


満足できるくらい核心に迫れたかと言えばやっぱりまだまだ全然足りず、
そんなこと言ったら本人のサイトにはオブリストとの対談とか載ってるわけで、
こちらの質問力不足に尽きるけれど、やるだけのことはやった!
とても緊張する貴重な体験だった。
ビッグになっても、 こういう感じの辛みがあるんだなあってのが垣間見えたのも、
リアリティがあったなあ。 

10月23-28日

アート台北、自作はこんな感じでした。
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毎度のこと、Admiraギャラリースタッフチームの頼もしさに恵まれ、
ビシッと展示してもらえたと思います!!
空いた時間で陽明山にも行ってきたり。

 

10月29-30日
台湾から愛知に移動。
来年2月の4人展の企画者であり画家の鈴木雅明くんに色々案内してもらいました。
会場となる、瀬戸市のバラックを下見して、
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同じ建物内のアーティストスタジオ、タネリスタジオも見学。
スタートのタイミングも僕らのnaebonoと近いこともあって、勝手にシンパシーを感じました。
鈴木君のスタジオも訪問して、じっくり実作を堪能したあと、名古屋造形大学にお邪魔して、教鞭をとる
4人展の参加作家である加藤巧さん、今回のご縁を作ってくれた佐藤克久さん、とも面会。
夜は愛知のペインター飲み会と盛りだくさんでした。
皆さんお世話になりました!

YUKI YAMAMOTO

OHNE TITEL. WENN UBERHAUPT, DANN EINE HYPOTHESE:

MALEREI UBER AQUIVALENTE DIFFERENZEN
(タイトルなし、あるいは等価の差異についての絵画) 


EROFFNUNG: FREITAG, 07. SEPTEMBER 2018 AB 18 UHR

AUSSTELLUNG: 08. SEPTEMBER BIS 26. OKTOBER 2018
2018年9月8日~ 10月26日

Mikiko Sato Gallery
https://www.mikikosatogallery.com/de/ 


ミキコサトウギャラリーで3年ぶり、3回目の個展を開催中です。
大小合わせて16点の新作を展示しておりますので、ぜひご覧ください。




 

個展のオープニングは盛況に終えることができました。会期は10月26日までです。
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ハンブルクではもう3回目の個展で、今回はその3回分をまとめたカタログも作る予定!!
みっちり打ち合わせもしてきたので、出来上がりが楽しみ。
 

さて今回は約1週間の滞在で、
搬入したりお客さんに会ったり、ご立派なホテルに飾られてる自作を見学したり、作品のアフターケアなどしてたので、他の街や展示巡りは殆どどこにも行けず。

そんな中、ミキコサトウギャラリーから徒歩3分の、
DeichtonhallenでやってたCharline von Heyl(カタカナだとシャーリーン フォン ハイルか?)の個展だけは堪能できた。
素晴らしい!!!2005年から2018年の13年間の集大成的展示。
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昨年ミュンヘンで実物を見て、完全にリスペクトの対象となったvon Heyl、
そん時もおんなじような事を書いたかもしれないが、
キャンバスの目が潰れない程の薄塗りをキープしてるので、追おうと思えばほぼ全てのプロセスを目で追うことができる。特に形と形の際に注目すると、巧みにマスキングや塗り残しを駆使して、描く順序を計画的に倒錯させていたり、薄塗りながら複雑なパターンを幾つも展開させていることがわかる。ストリートグラフィティに繋がりそうなガサッとした描写も、何かしらの引用を匂わせる謎のイメージも意味を中和しちゃうように効いてくる。それに、意外に色の組み合わせが繊細で、実物じゃないとわからん綺麗さ。絵画は進んでいるよなあと実感させてくれる展示。
自分の展示と比較してがっつり凹むかと思ったが、むしろなんだか清々しい気持ちで、色々アイデアのヒントももらいながら鑑賞することができた。

これから札幌に戻って制作再開だ。まずは地震で壊れた作品を早く直さねば。次の展示は来月のアート台北です。

空港でMezzo Mix飲み納め!

台風の日にフライトで北海道も大荒れ、
さらに着いた次の日に北海道地震というタイミングでハンブルグ入り。
連続する大災害情報に驚く。帰国は13日とまだまだ先だ。
今回は妻を残してひとりで来てしまったので、すまん!という気持ちもあり、
共同スタジオのnaebonoは大きな被害もないようで、メンバーはSNSで盛んに情報交換しているので心強さもあり、
あの大都会全域どころか北海道全体が夜真っ暗、という現象を共有してみたかったという好奇心もあり、、、

ギャラリストのミキコさんも北海道出身なので心配している。
まだ電気や電波の復旧はエリアによってバラバラらしいけれど、
お互い家族友人知人の無事が確認できたのでとりあえずはひと安心。

ニュース確認しながら展示準備だ。
今日7日18時から個展オープニング!!!
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「北海道 未来のしごとの参考書」というウェブサイトに、インタビューが掲載されました。

高大生向けの職業紹介サイトです。

https://sankousho.haj.co.jp/interview/?interview_id=117 
 
 

つい先日、一停無視で警察から罰金7,000円を浴びたんですけど、職業を聞かれて「自営業」では納得してもらえず「が、が、画家です、、、」とぎこちなく申告せざるを得なかった身のワタクシが、こういうサイトで画家としてインタビューを受ける不思議。
 

今画学生で未来が闇に包まれそうな若者の皆様、あるいはお子様の進路選択が美術になりそうな雰囲気にビビってる皆様、あくまでケーススタディのひとつとしてご活用ください。
 

また、他の画家のみなさんにも、それは違うだろおおおぁぁ!!とできるだけ言われないように気をつけながら、割と正直に答えたつもりではありますが、いかがでしょう!?ここが一番緊張するところ。



夏のnaebono art studio、ダブルイベントです。
 

その1
9月1日まで開催中のMEXICADO展は、アメリカとの国境沿いに住むメキシコのアーティスト17名の展示となっており、普段なかなかお目にかかれない内容となっております。

MEXICAIDO

会期: 812()~91()

入場は予約制になります。

14時から20時まで1時間毎の時間予約となります。

希望日の3日前までに、氏名、連絡先、希望時間をお書きの上、

Fbnaebonoページ、及びnaebonoyamamoto@gmail.comまでご連絡ください。


81914時〜 オープンスタジオ時

9119時〜 クロージングパーティ時

は、自由に入場することができます。

詳細はこちら
http://www.naebono.com/archives/664

メキシカイドウ
 




その2 

19日14:00からは久々のなえぼのオープンスタジオ!
僕は制作途中の現場をそのまま公開することになりそうです。
19日に来場された場合、MEXICADO展も自由に観賞できますので、オススメです。

19時からはパーティやります。晴れたらバーベキューもやる予定なので、

ぜひお越しくださいませ~~~!
http://www.naebono.com/archives/660

オープンスタジオ
 

板室温泉大黒屋での個展、始まっております!!
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大黒屋さんのブログにて、
3日に行われた「アートを語る会」のレポートが更新されております。

写真を見て、僕は人前で話すときに手をぶんぶん振り回しながら話しているんだなと自覚しました。
ぜひごらんください。
https://itamuro-daikokuya.blogspot.com/2018/08/blog-post.html?fbclid=IwAR3fqaKk81ORCIx2SVOeW_7M5GlEqfOoZLNwJG4ymP4fhSDM-ysU1AGhXLc 

その1
個展のお知らせです。

山本雄基

Yuki Yamamoto Exhibition


201881()~30()

1~30, August, 2018


作家在廊日 81~3

アーティストトーク

83 20:00~21:00


入場無料

展覧会はご宿泊以外の方もご覧いただけます。


板室温泉大黒屋

Itamuro Onsen Daikokuya

http://www.itamuro-daikokuya.com


daikokuya_dm2018


 


その2

企画協力させていただきました。


500m美術館vol.27「絵画の現在地」

Sapporo 500m Gallery vol.26 Exhibition

札幌大通地下ギャラリー500m美術館

http://500m.jp/exhibition/4443.html 

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