やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

最終日、終日CAI02に在廊。初めてのお客さん、すっかりオトナっぽくなった教師時代の生徒達、進路に悩む若人さん、おなじみの皆さん、中には2回3回も見に来てくれる方もいて、良い時間を過ごせました。

土曜と水曜以外は夜しか在廊できなかったので、芳名帳を見て、ぐああ会いたかった、お礼を言いたかった、感想を聞きたかった!!という人が多数。会えなかった方ごめんなさい!何かあればここのコメント欄にでもなんでも言ってくれればできるだけなんでも応えます。

在廊中でも、同時に何組もお客さんがいると、どのお客さんともじっくり話せなくなって落ち着きが無くなる自分にジレンマを感じました。

話ができたお客さんは、たくさん質問や感想などをくれました。それに受け答えすることでより絵画を見てもらえる可能性が広がるし、自分の作品に対するボキャブラリーも増えるので、非常に感謝しています。

ちょっと残念だったのは、僕の出身校の美術学生さんにあまり見に来てもらえなかったこと…平面にトライする果敢な学生さんをたくさん捕まえて、いろいろ聞きたかったなあ。

女性の方はよく僕の作品から食べ物を連想されるのですが、オープニングで実際篠原さんが僕の作品のような食べ物を作ってくれた。これ↓
ryouri0


すごい!!!僕の作品は完全に透明層の厚みが負けている。。しかも丸も自然界が生み出したイヤミの無い丸の歪み具合!完敗です!!
食べ物の質感はなかなかライバルですね。。。


というわけでもう最後なので展示風景を何枚か。

0koten005


入り口にはまず小さな作品を並べて、ぐっと視点を近づけてもらえるような狙いを込める。奥の2枚は個展開始前まで作っていた新作。下の色以外はすべて透明色を重ねています。

0koten002


奥の壁には去年のART BOXの作品を。ART BOXに合わせたサイズで作ったので、この作品はちょっと厚みがあります。
これが今展示作の中で一番古い作品。
あの時とはまただいぶ違うイメージで展示することができました。

00koten001



0koten004


反対の壁には中〜大作品を並べます。

0koten000


手前のカウンター側にも小作品を2枚。

とりあえずメインの展示はこのような雰囲気でした。カフェ側と細部はまた次の日記にでも。。。


ブログに取り上げて頂いた方々もいらっしゃいまして、ありがたやありがたや、です。ご紹介します↓。


北海道美術ネット

こう書いてもらえると、過去の恥ずかしいパクりネタも、とてもシリアスに絵画に立ち向かっているように思えてきます!


栄通記

絵画に恋していますよ!やっと絵画が振り向いてくれたくらいまで来たようなきがしてます。


ハイブリッドアート

突き上げる感覚の正体はなんでしょう。僕も、美術館にある大好きな名作の前に立った時のグワッと感を日々目指しています。


ワーキングフロー

いつも辛口批判を言い合っている後輩西田君もこんなに書いてくれた!僕は彼のブログにも辛口批判で攻めてますが、今回のはいつになく腑に落ちたので(自分のことだから甘口!?)、うれしいです。

テンポラリー通信
テンポラリースペースの中森さんにも、ブログの中で触れていただけました。鉱石という言葉がでてきて、ハッとしました。


自分の記事にコメント残すの恥ずかしいですが、返答がスマートにまとまったら順次コメントします!みなさんアツい文章ありがとうございました励みになります!

月曜日は搬出です。さびしいー。
一段落したらまた、まとめを書きます。

近所の菊水TSUTAYAに行ったら、DVDコーナーにこんなコーナーが。

ahuro1


メカ☆アフロくん!!思わず見入ってしまった、これって店員さんっつーかバイトさんが作ってるのかな。

ahuro2


近くで見ると下書きとかちゃんと描いててちょっと興奮。

 なんでビックリしたかってこのメカ☆アフロくんを制作したのが、このTSUTAYAから500mくらいのところにあるICCというクリエイティブセンターに入居してるKOCKAってユニットで、そこの代表がお供のYだからだった。
 制作してるとこ横でよく覗いてたけど、こうやっておおっぴらに販売されてるのを見るとなんとも不思議な気分になる。

興味津々で思わずレジの店員にいろいろ聞いてみた。

僕「すんません買い物じゃないんすけど、あのメカアフロくんって売れてますか?」

店員A「えっ?えーと…」

僕「えーっと、あそこに売り出されてるメカアフロくんっていう…」

店員A「えっあっ」

店員B「ああ!メカアフロくんですね、そこそこー売れてますよ!」

…そこそこ売れているらしい笑!!

僕「あれってバイトの人が作ったんですか?」

店員B「そうですねー今業者の方からこの期間はアフロくん特集でポップ展示する指示がきてるんですよービレッジバンガードとかでもあんな感じで売り出されていますよ」

僕「いや実はこのアニメは僕の知り合いがこの近所で作ってるので…、たぶん喜んでると思うので、あれ作った人にお礼言っといて下さーい」

店員B「はい、大丈夫です」

はい大丈夫ですってどういうことなのかしっくりこなかったが笑、
意外に反応が薄かったのはきっと僕が怪しい客に映ってしまったからなのか。つい衝動で聞いてしまったがまあいいや!!

そんなワケでそこそこ売れてるメカ☆アフロくん、

http://happinet-p.com/m-afro/


マンガが原作のシュールなサブカルアニメでおもしろいです。
サラリーマンが爆発したり、サラリーマンがクマに食べられたりします笑
Y本人が個人で制作してる作品の作風とまったく逆のテイスト。

2000円で発売されているので、良かったら手に取ってみてくださいね。

IMG_6794
 

IMG_6798


IMG_6792


IMG_6793



個展の折り返し地点を過ぎたところで、去年僕が賞をいただいた栃木県那須塩原市の板室温泉大黒屋の広報担当の小野塚さんがわざわざ北海道まで展示を見に来てくれました。

小野塚さんは初北海道!ということでそりゃあ良い北海道の印象を持ち帰り頂こうと、徹夜で死にかけのお供のYをまんまとドライバーに駆り出してwまずはモエレ沼公園とスープカレーで歓迎。

一年ぶりくらいにモエレに行ったけど、僕はこの公園好きです。山の上が強風で犬が飛ばされそうになっていたw
心にモヤが現れる時などに一人でいったりすると、立ち直れるようなエネルギーがあります。

 さらに、ちょうど僕の先輩にあたる谷口顕一郎さんの個展がテンポラリーで初日だったので、一緒に見に行く。作品はすばらしく、改めてじっくり見に行こう。

 さらに、僕の先輩の武田浩志さんの個展もsalon kojicaでやっているので行ったら休館日!残念!

 どちらの個展も、本当に内容の濃い、ハイクオリティな展示なのでオススメします。学生時代も今現在もこんな人たちの背中を追いながら作品制作を進めてこれたのは幸せなことだと思います。

 その後、テレビ塔や時計台、大通公園などを歩き個展を見て頂く。カウンターでビールを飲みながらいろいろお話。実に興味深い。そして小野塚さんのノリが良くて、楽しかったー

夜はジンギスカン!!
そして焼きそば弁当と札幌クラシックをおみやげに、翌日早朝に小野塚さんは栃木に戻られました。バッタバタ無理矢理札幌コンボを浴びせる形になってしまいましたが。。ありがとうございました!!

今月末に今度は僕が、大黒屋さんにお邪魔して、来年の個展の話や、菅木志雄さんの展示のお手伝いや、リラックス、などしてくる予定です。


僕は北海道の広報役ということで、、
今年の大黒屋のコンペの応募はもう始まっているので、ぜひ皆さん応募してくださーい。非常に出品しがいのあるおもしろいコンペです!

 http://www.itamuro-daikokuya.com/koubo_4/koubo.html


谷口さんと武田さんの個展情報はこちら

谷口顕一郎展「凹みスタデイ♯19」
9月21日(火)−10月3日(日)
am11時−pm7時
月曜定休・休廊。

テンポラリースペース
札幌市北区北16条西5丁目1−8斜め通り西向


武田浩志 / こ鹿
Hiroshi Takeda Solo Exhibition “co-jica”

会 期  2010年9月19日(日)〜10月3日(日)
時 間  平 日 18:00-22:00 土日祝 14:00-21:00
閉廊日  9月21日(火)、22日(水)、27日(月)、28日(火)
会 場  salon cojica
     札幌市中央区北3条東2丁目中西ビル1F
     tel 011 522 7660

 改めてまず、昨日ご来場頂いた皆様、ほんとうにありがとうございました。
 ポーランドレジデンス編で1時間半、自己トーク編で2時間強という長丁場でしたが、お客さんも想像を大きく上回る人数で聞いて頂けてうれしかったのです。質問も何人にもしてもらえて、僕が勉強になりました。
 しかし、話したいことはさらに倍くらいあったりして笑

 それぞれのゲストにお迎えした大黒淳一さんと高橋喜代史さんにも改めてタイヘン感謝感謝です。ありがとうございました。


 ポーランド編は僕もブログにたくさん書いたので、それに味付けしていく感じで話せましたが、もっと作家さんとのカラミがいかにおもしろいことだったかってところがブログでも伝え切れていない気がして、今回トークでも難しかったなー あれはあの場の臨場感が必要だなあと思いました。
 レジデンス体験記は、体験したことが特殊な出来事なので、どのくらい伝わるのかが結構難しいところで、共感というよりは、体験した気になってもらおうとする話運びが必要だなあと感じました。動画とかもっと準備すれば良かった!!
 実際話の展開は、またしてもかなり大黒さんに甘えてしまったので、かなり助けてもらいました。。
 

 アーティストトークは、僕が高橋君(以下キーボー君)をトーク相手に希望したのでした。

 その訳は、例えばライバル笠見君などとは常に絵画の話ばっかりして、とてもおもしろいのだけれどその内容は君たちでどんどん勝手に話して下さい!という空気を出してしまうという過去の反省も持っているので、皆さんに聞いてもらうべき内容というのを悶々と試行錯誤していたのです。

 で、キーボー君は、男子っぽいノリとチャレンジ精神っぷりが共感できて、かつ、いわゆる現代美術に体当たりで表現も勉強もしているのです。でも絵画の事はわからないとこがあるって話もして、ちょっと違う視点からアートにどっぷりハマってるこの2人の組み合わせで何か起こせるのではないか?と直感が働いたのでした。

 どうなることやら不安でしたが、直感が当たり、程よい緊張感と程よいユーモアで対談できて、今回はキーボー君でドンピシャだったと思ってます。なんかこう嘘をつかず、背伸びもしないようにまっすぐ話せたような気がしました。

 尺がやっぱり伸びちゃったのは反省すべき点ですが、このブログを書き始めてから、すこーし言葉のアウトプットに楽しみを覚えつつあるのかもしれません。

 過去作品、特に学生時代のホームページに公開してないようなモノもドーンと見せちゃいました。なんともヘタで頭でっかちで小ちゃい意識で描いてるもんばかりで恥ずかしかったですが、自分の今に繋がる大切な時間と考えの凝縮物なので、あれはあれで愛すべきゴミ達です。

 影響された作家もホントは倍くらい紹介したかったです。デュシャンの絵画コンプレックス感や、リヒターの絵の殺し方や、リヒター以降の映像と絵画の付き合い方、ホックニーの絵画に対する視点などを自作と絡めようとしてましたが巻きました。くーっ!機会があればちょこちょこ小出しします。
 紹介できた作家もけっきょく古い作家ばっかりだっただけど、やっぱりこのひとたちってタマラナイですよね。太郎さんにルイスにケリーにステラにセザンヌにトゥオンブリにポルケにライマンにピカソにマチスに…。いいもんはジダイを超えていいから仕方が無い。
無理矢理、今に近いペイトンやムラカミさんもねじ込ませ。

 トークが終わった後も、いろんな人と少しずつしか話せなかったり、トークが長過ぎて途中でタイムアップな人もおり全く話せなかったり、申し訳ないキモチもいっぱい残っています!!すんませんでした!

 そんなワケで、個展も期間の半分を終えてあと少し。今週は連休もあり秋分の日もあり、祝日は会場も休みなので、実際残りは火水金土の4日間です。今週も水曜と土曜はできるだけ会場におりますし、毎日21時〜23時もできるだけいます。

よろしくお願い致します!!
 

昨日11日より、個展が始まりました。
大小合わせて全部で17点の絵画展です。

搬入は絵画ライバルの笠見君やCAIの今村さんと武田君の強力サポートできっちり決める事ができました。ありがとう!!ボク一人じゃ生きて行けない!!

初日から、作品をじっくり鑑賞してくれるお客さんもいてシゲキ的です。家族や地元の昔からの友人達、元教え子までもすぐに駆けつけてくれて、ありがたいです。

オープニングパーティは、僕ばかりがバタバタ落ち着きのない状態で、ゆっくり全員と話せなかったけど、信頼のできる猛者様たちに集まっていただきまして、貴重な意見を聞く事ができました。
料理担当していただいた篠原さんは、僕の作品のような丸の積層料理を披露してくれまして、むしろ僕の作品より積層の厚みがあってヤラれました。皆さんありがとう!!

 心配していたCAI02特有のコンクリートの壁と自作の相性ですが、正直、思っていたよりケンカしなかった。壁の色がグレイッシュな分、作品の色が際立って見えたような気がしてホワイトキューブじゃなくてもよい可能性があることにちょっと驚いた。

 キャンバス(あるいはパネル)絵画は本来、壁画や天井画という、その場所限定感!から解放されて、いろんなとこに持っていって、いろんな壁に引っ掛けて展示できるようにああいう形になったんだろうから、そっから考えるといろんな壁で自作を試すのはおもしろそうだ。

 札幌駅の作品も、あの時とはまた見え方が違って新鮮に映りました。

 ここ一年半の作品を並べる事で、自分がどこを問題に次に進んでいったのかがなんとなく自覚できつつある。友人の指摘も自分の問題点と合致する部分があって、勉強になったな。


というわけで、本日は日曜なのでお休みでしたが、明日月曜からまたよろしくお願い致します。キビしい意見をお待ちしております!!

僕は今週は、水曜日と土曜日、それ以外の平日は夜9時以降在廊します。
土曜日は16時から大黒さんとポーランド報告会、20時からアーチストトークとイベント2連発を会場でやりますので、そちらも興味があればぜひ。


山本雄基 個展『プレインバブル』

2010.9.11(sat)~25(sat)
13:00~23:00
注意:日祝日は休館日です!
入場無料

CAI02 raum1
北海道札幌市中央区大通り西5丁目昭和ビルB2
(地下鉄大通駅1番出口より直通)
tel 011-802-6438 fax 011-802-6538
主催:CAI現代芸術研究所


dm2



山本雄基 個展『プレインバブル』

2010.9.11(sat)~25(sat)
13:00~23:00
注意:日祝日は休館日です!
入場無料

オープニングパーティ9.11(sat) 19:30~
アーティストトーク 9.18(sat)20:00~

+急遽ポーランド報告会!! 9.18(sat)18:00~
アーティストトークの前に行います。

CAI02 raum1
北海道札幌市中央区大通り西5丁目昭和ビルB2
(地下鉄大通駅1番出口より直通)
tel 011-802-6438 fax 011-802-6538
主催:CAI現代芸術研究所



…気付いたら展覧会2週間前なので、焦って告知です。

約4年半ぶりの個展です。
20代最後の年に、パーッとやります。

今回は、ここ2年くらいで地道に貯めていた作品を発表します。
去年札幌駅に展示した作品も出しちゃおうかなという予定です。これが一番昔の作品になります。
コンペで受賞した絵も出します。
もちろん新作も出します。
大小15~20作品くらいになりそうな予感です。

テーマは札駅の時に掲げたものとほぼ変わっていません。以下はその時に掲げたコンセプト文です。

 『日常は、目に見える・簡単に感じられることと、目に見えない・感じにくいことが複雑に絡み合い形成されているように思います。知らないうちに、みえることにばかり多くの意識を向けていたりみえないことが大きく動いていたり。

また、うそやほんと、リアルなこととそうではないことなどが当たり前のように交ざり合い、確かな判断や選択ができているのすらわからない気がします。僕はそのように感じる状況をそれなりに受け入れ、そこから肯定的な何かを見つけるために、「みえないみえる」シリーズを制作しています。

 「みえないみえる」では、自分を取り巻く普遍的な世界を表そうとしています。画面の中で、日常で感じた要素をカラフルなまると透明のまるに置きかえ、重層的な透明層の中に包み交錯させて不思議な空間を作り上げます。

何を見ているのかわからなくなってくるような不安さと、色彩と交錯のリズムの心地よさが同時に訪れるような感覚を狙い、それを絵画として成り立たせるせることで自分にとって現実的な「モノ」になり、確かな存在感を強調させます。』


…最近はさらにまるの組み合わせ方にバリエーションが出て来て、画面が複雑になったり単純になったりしてきました。

今回の個展のタイトル『プレインバブル』ですが、

plain
→明らかな, 明白な;平易

bubble
→泡、(泡のように)確実性[実体, 恒久性]のないもの;幻想, 妄想.

てな感じで、明白かつ確実じゃないもの、みたいな意味のつもりでそんなタイトルにしてみました。
plainて平らという意味もあるので平面作品にはちょうどいいなと。


現在制作中の中型作品も6層目まで来てます。さあどんな展示になるやら。自分の近作を並べて一気に見るのはホントに久しぶりなので、プレッシャーとともにキモチが高揚してます。

DMもそろそろ印刷が上がって来ますが、今回のデザインはなんと大学の大先輩、中尾峰さんにお願いしました。
以前中尾さんが自身の個展の時に作ったDMがあまりにカッコ良くて、いつかお願いできたらいいなと思っていたのですが、今回実現して感涙!宛名面の画像はここでは出し惜しみ。
とてもとても気に入っています。

オープニングパーティも入場無料です。
みなさん是非お越し下さいませ。

これでポーランド記もようやくラストまできました。
クラコフ3日目。

IMG_6657

朝から旧市街の南端にあるヴァヴェル城へ。


IMG_6659

城は想像以上に広く、ここだけで一日必要なんじゃないかというほど見所がたくさんある。ここは大聖堂の入り口。中は撮影禁止だったけど、豪華で壮大な装飾やらタペストリーやら宗教画やらに圧倒される。

IMG_6664

城から見たクラコフ市街。


IMG_6668

塔を昇ったらこんなデカい鐘がある。


IMG_6677

城の中の広場もデカい。ここは博物館があったけど、人が大勢並んでいて残念ながら時間の都合で中を見る事ができなかった。

IMG_6681

城の敷地。


IMG_6690

川の対岸から見たヴァヴェル城。このくらい離れないと全体像がわからんデカさ。

IMG_6691


IMG_6694

さて、その対岸にはこんな建物が。「マンガ」というこの場所は、日本美術研究センター。マンガという名前なのでマンガが紹介されてるのを期待したが、違った!
あくまで建物の名前が「マンガ」で、日本美術コレクターのコレクションを展示する美術館でした。企画展で沢山の日本刀がきっちりと展示されていて、妙なキモチになりました。しかし日本刀はカッコ良い!
ちなみに建築は磯崎新。
城巡りと暑さでバテたので中のカフェでゆっくり川を眺めました。


IMG_6701

そんなこんなでワルシャワに戻る時間が近づいてくる。
大黒さんと中央広場でランチを食べて、クラコフ駅でお別れをする。大黒さんはこの後チェコのプラハに向かった。
がっちり握手をした瞬間に、空に稲妻が走ってなんとも劇的な別れだった。ドラクエ5のレヌール城か!!


そんなこんなでワルシャワに戻りユースホステルに一泊した後、朝一で空港に向かいポーランドを後にしたのでした。

IMG_6715

帰りもモスクワ経由。連日ニュースになっていたロシアの猛暑だったが、ホントに暑い。しかも、空気がスモーク炊いたみたいになってて飛行機飛ぶのか不安になった。

荷物検査の時に止められたので何かと思えば、ヴェリチカで買った塩が怪しまれた笑 

これは何?みたいなニュアンスで聞かれたので、
「ソルト!ソルト!」「この袋に入ってるのは?」「ソルト!オールソルト!」こんなに必死に塩塩言って、僕は何でこんなに塩を買ったんだ…と冷静になる。
しまいには実際塩の容器までチェックされて、ガリッガリッってねじるもんだから、塩がパラパラでてくるんだもの。
ボディランゲージで、おかずに塩を振る仕草までやりました。どうやら通じたようで、最後は呆れ笑いでグッバイセンキュウ。

そして空港内でまたしても今度はロシアのティーンネイジャーに話しかけられる。日本人だと言ったら、「I like ナルト!ブリーチ!」
…アニメのグローバル展開ハンバないっすわ。

空港で5時間ほど待ち、飛行機は10時間ほどで成田へ。
成田から東京までの移動料金が高くて、日本って、金かかるね…て思った。せっかく東京経由なので、一つくらい展覧会見ちゃえ!というノリで、新美術館へ向かう。すんごい暑くて参った。セミがうるさすぎ。日本語が聞こえすぎて変な感じ。

IMG_6720

オルセー展30分待ち。人ごみでいきなり日本洗礼を浴びた。
時差ボケでフラフラになりながらの鑑賞だったが、セザンヌの静物やゴッホの星の絵にやたら感動した。

ポーランドで日本刀を見て、日本で西洋画を見る。

隣のマン・レイも見た。見た事ない晩年のカラーポジフィルムの作品などがおもしろい展示だった。

…そんなこんなで無事に札幌に帰って来たのでした。もう今日は26日なので、帰って来てから早3週間も経ってしまいました。
帰って来てからは、何度か飲み会もありましたが基本的に休むヒマ無く制作三昧。いよいよ個展が迫っているのです。9月11日〜CAI02でやります。次の更新で、個展詳細アップします。

以上、ポーランドはこんな感じでした!

そして、このレジデンス報告会もやります!9月18日(土)18時より、僕の個展の中日に合わせて個展会場でやりますので是非おこしくださーい。

クラコフ2日目。
行こうか迷っていたアウシュビッツ。(ちなみにアウシュビッツはドイツ語なので、ポーランド語ではオシフェンチム/O���wi���cimと言います。バス停の行き先もオシフェンチムです。)

 クラコフ滞在期間が予定より長く取れたので、思い切って行く事に決めた。アウシュビッツはクラコフからバスで一時間半くらいのところにあります。駅のバスターミナルに行けばなんとかなるだろうというノリで向かい、相変わらず人に聞きまくって、バスチケットを買う。すると、

IMG_6573

またミニバスかい!!ターミナルにも現れるのか。昨日は適当な公園みたいな広場が乗り場だったのに。とにかくこんなのがミニバスです。


IMG_6574

ミニバスは、トバしすぎ。100km/hくらいは出てたと思う。


IMG_6577

着いた。観光バスと観光客でいっぱい。そしてすんごい晴れてる。

ここもツアーチケットを買わなければならず、英語ツアー。さすがに有名な場所なせいか、日本人がチラホラいた。


IMG_6584


IMG_6583


IMG_6587

柵に囲まれた広い敷地には、バラックが並んでいる。

IMG_6588


IMG_6589

バラックの中は博物館になっていて、いろいろ展示されているわけだけど、この内容が当然ツラい。下の写真はジオラマですが、建物の中に死体が山積みになっている…

写真展示では、番号を入れ墨された人たちが実験台にされていたり、ガリガリの子供が並ばされてたり、痛々しい。写真はリアリティありすぎる。

驚いた展示が、収容された人たちから略奪したものの展示。
なんだか、昔の川俣正の作品のようにモノが積み上げられてるんですが、
見せてる物量が半端じゃなくて、鳥肌が。
IMG_6590

毒ガスの缶。

IMG_6591

この山になってるのは髪の毛。
人の髪で布とか作ってたっていう話は聞いてたが、こんな量で見せられると愕然とする。三つ編みがたくさんあるのに泣けてくる。

IMG_6592


IMG_6593


IMG_6598

メガネ、義足、靴…他にも日用品やカバン等、とにかく積んで見せて来た。展示室が整備されていることもあり、これらの展示物が本物なのか何なのか頭がクラクラしてよくわからなくなってきたけど、これだけの物量が集まっちゃうほどの人が、人として扱われなかった現実がのしかかってくる。

IMG_6603

死の壁、銃殺の現場。この地下には毒殺実験の独房などもありました。

IMG_6605

ガス室。妙に整備されていたので、変な感じがした。
中がコンクリートの打ちっぱなしになっており、
あれ、今度個展をするギャラリーに似てるぞ。。


ツアーは続き、3km先にあるビルケナウ収容所にバスで移動。展示内容と暑さでヤラれたのに、ビルケナウに着いて愕然。
IMG_6629


IMG_6637



IMG_6638


ひ、広すぎる…限界!!ガイドさんは休み無しで説明までしていた。すげえ。
バラックがズラーっと並んでいて、半分以上はは撤去された後で煙突のみ残っていた。

IMG_6624


IMG_6622

バラックの中には粗末なベッドやトイレ。

IMG_6632

証拠隠滅のために爆破したガス室の跡地だそうです。

しかしこう畳み掛けるように残忍さを食らうと、
人がやっちゃいけないことのラインが、どっかからプチって切れちゃって際限ない残酷さが当たり前になっちゃうっていう、そういうマヒの機能が人の中にプログラムされてる事実が怖ろしいと思いました。人だと思わなくなっちゃうのか。人だと思ってても、愛や慈悲のキモチって完全にゼロにできちゃうのか。自分も同じ、人なので、同じ機能が備わっていることでしょう。そんな自覚をした上で、それでも同じ過ちは犯すまい、と思えるようになる為の展示だったのではないかな。


あまりにヘトヘトでズッシリしてボーッっとしたので、飲み物でも飲みますかーって同じツアーにいた日本人2名と少しお話した。
 そのうちの一人が、美術やってる人だった笑 今回は偶然ビジュツ人に出会う確率高いなあ。九州で活動されている方で、コンペの副賞でヨーロッパ旅行に来れたとのこと。盛り上がった。

帰りはその方達に教えてもらい、ミニバスではないちゃんとしたバスでクラコフに帰って来れた。夜は、一日差でクラコフ入りした大黒さんと再会、オープンカフェでまたゆったり。

次は、クラコフのお城などを簡単に紹介して日本帰国へ。

さて、クラコフ編行きましょう。

IMG_6399

さっそく観光名所の旧市街に突入。入り口のかわいい門。
クラコフは古い街並が破壊されずに現存している、日本で言う京都のような場所で、旧市街地区が世界遺産です。


IMG_6402

すぐに、こんな風景。どこから集めて来たのか、絵画がズラリ。けっこう上手いのもあったり。

IMG_6404

なるほど、横にあるのがこのチャストリスキ美術館だった。今は改装中で中には入れない。ワルシャワで見たダビンチの絵は本来この美術館のモノで、改装期間だけ場所を移してるみたい。


IMG_6406

人がたくさん!!ヨーロッパでは人気のある観光地らしいです。風景は当然すばらしい。


IMG_6407

路地の演奏者たち。たくさんいた。


IMG_6417


IMG_6412

中央広場がめっちゃくちゃ広い!!ワルシャワの旧市街の広場の5倍くらい?スタリソンチの広場の20倍くらい!?というくらい広い。後ろのでっかい建物は教会。


IMG_6421

とりあえずサラリと雰囲気を堪能し、一旦ユースホステルに戻る。部屋はこんな感じでけっこう清潔。

この日は郊外のヴェリチカ岩塩採掘坑に向かう。ホステルの美人お姉さんに行き方を聞いて出発。駅前からでてるミニバスっていう、ワゴン車のようなバスに不安ながら乗り込み、走る事20分…

IMG_6432

ここが、ヴェリチカ岩塩採掘坑。外観はけっこう地味!
ガイドブックによると、700年以上の歴史を誇る地底岩塩採掘坑で、世界遺産だそうな。
必ずツアーじゃなきゃ入れないので、英語のツアーに申し込む。同じツアーになった若いスウェーデン人達にからまれた。自分は日本人だと言うと、「おお、金持ち!!」だって!ノーノー!プアー!って連呼しておいた。

IMG_6434


IMG_6438

中に入ると、小さなドアから入場で、いきなり延々と続く木製の階段を降りる。びっくりするほど延々と続いた。

IMG_6452


IMG_6458


IMG_6444

中の様子。こんな感じでごつごつした通路を歩きながら下っていく。途中途中で、なぜか岩塩で作られたモニュメントが…写真はコペルニクス。

IMG_6448

暗いからブレブレですが、ここなんかほら塩っぽいでしょ!


IMG_6482


IMG_6486


IMG_6499


IMG_6491


IMG_6493


IMG_6496

目玉スポットは、地下101mまで潜ったところにあるこの広い礼拝堂。なんでもかんでも岩塩です。最後の晩餐のレリーフも、祭壇も、シャンデリアの装飾も、岩塩です。


IMG_6509

途中でなぜかギャラリーが。ワカモノの彫刻展をやってた。レストランや土産屋も洞窟内にある。僕はなぜか、おみやげには、塩がいい!と思ってしまい(観光地ハイ)、塩をたくさん買ったら、意外と重いのな。。。


IMG_6520

帰りは、恐怖のエレベーターで上まで昇る。狭いしまっくらだし、揺れるし落ちそうだし、どっかのアトラクションかと思う。

エレベーター係の美人お姉さんに帰り方を聞き、スウェーデン人に別れを告げてクラコフに戻ろうとするが、ミニバスの途中乗車の方法がわからない。バス停で待っていても素通りされるので、人に聞いたら手を挙げてタクシーのようにつかまえるのだった。

そして駅まで行ってくれるのかと思ったら、途中で終点になってしまったようで変なトコで降ろされた!ミニバス、わからん!!

しかし歩いてたら旧市街に戻れたので、日が暮れるまでウロウロする。
IMG_6536


IMG_6537


IMG_6540

どんな街にいっても、どっかこっか工事してます。

IMG_6541



IMG_6542


IMG_6550

クラコフには、お城がある。ここが入り口だけどもう閉館してたので、後日にまわす。

IMG_6557


IMG_6561

日も暮れて歩き疲れたので、単独オープンカフェデビュー。ビールとステーキで満足。

IMG_6570

夜になっても人がたくさんいます。クラコフはにぎやかだ。

次回、アウシュビッツの巻!!やっと終わりが見えてきたー

 展覧会が終わって宴会も遅くまでみんなで満喫した次の日、作家の半数以上が自分の国に帰っていった。Ben&Guyは、作品のモチーフに使った恐竜のおもちゃを僕らにプレゼントしてくれた。代わりに日本のポップカルチャー的データをたくさんあげた。なんかとっても寂しい!

 いつもはしゃいでる時に写真を撮り忘れていたせいで、このブログでは作家とのからみがうまく伝えられてないけれど、本当に毎日とても仲良くしてました。パコやアントニオは英語話せてないのに平気で自国語とボディランゲージでガンガン攻めてきたし、クーさんに中国での自分の超巨大アトリエを写真で見せてもらったり、2週間毎日ご飯を共にしてたんだもの、そら寂しいわな。

 僕ら日本組は、展覧会が始まって一段落してから皆でいろんなところを見て回る予定で解散は少し後と聞いていたので、突然取り残されたさびしい人たちになってしまった。。。マリアンも「今年は皆帰るの早いなあ…」と少し寂しそう。

 そんなわけで、ギャラリーでお客さんと少し話したり、街を散歩したり、最後はのんびりした時間を過ごした。

 IMG_6386

スタリソンチの街外れにある立派な建物。ヨハネパウロ2世(ポーランド出身です)がここを訪れた際に作った記念碑的な建物のようでした。

IMG_6383

その周辺。ほんと、北海道みたい。


DSC_0041

オープニングパーティで地元の日本文化好きなティーンネイジャーと盛り上がり、次の日その子達がスタリソンチの裏山を案内してくれた。こんな良い眺め。目の前の原っぱで一瞬羊が走ってった。


IMG_6380

毎日ご飯を食べたカフェにもありがとう。とっても美味しい料理ばかりでした。また食べたいなー。


というわけで、合宿のような初の海外レジデンス体験でした。
レジデンスってこういうものなんでしょうか?ちょっと異色なのかも?

 小さな街なので、美術を専門にやってる人とかキュレーターさんなどもおらず、展示に対する専門的なレスポンスはちょっと少なかったなあと思いました。
 その分カタログはハードカバーでしっかり作られて、説得力のあるものに仕上がっています。コンセプト等も書かれているし、なんとパーティ来場者全員に配布していたので、展示作品の鑑賞を楽しむための最高の資料になるはずだし、この企画がいろんな人の目に届くようなきっかけにもなるはず。
 今後、展示は隣町のノビソンチにも巡回すると聞いたので、反応が聞けたらいいなあ。

 毎日毎日現実離れした街の風景に囲まれながら、各国作家が15人も一堂に集まってやんややんや交流して制作するので、それがもうやたら刺激的で非常に良い経験となりました。
 英語がもっとできたらなあと常に思ってましたが、カタコトでも英語で話すのはなんだかキモチが良い気がしたなあ。。。

うまいもん食って、制作して、話して飲んで、夢のような毎日とはこの事!!

 それに何より、ベースが絵画の展示というレジデンスなので、僕にとってはありがたい内容でした。絵画の展示の中に、大黒さんの展示が効いており、作品の存在感や強さについて考えることがたくさんありました。

 実際今回で5年目5回目だったこのレジデンス。マリアンは大学教授、ヤチェックは副市長、街の富豪がスポンサー、そんな人たちが団結してプロジェクトを支えているってのが興味深い。
 作家と夜までウォッカ飲みながら歌ってる街の重要人物達ってすげー変な感じ。

International Plein-Air Meeting of Painters Symposium of Local Cultures
レジデンスの正式名称です。…Symposium of Local Cultures。そうだ渡航前に一番心配していたローカルカルチャーのシンポジウムはどうなったんだ?の件について。
 これはカタログ内容に毎年テーマを設けて、各作家がローカルカルチャーに対する文章と写真を載せているのですが、それがシンポジウム代わりのようなのでした。
 あとは自国の言葉で自国の文化を綴るノートが回覧され、僕は日本の普通感、めんどくさがり感、幸福感について、たどたどしく書きました。
 とくに、話合いのシンポジウムは無かったわけです。あれっ!?て感じで肩すかしでしたが、木彫りクマや札幌についてカタコトで語った文章をBenがちゃんと読んでくれてたのでキモチが浮かばれました。

さあ、来年も続くであろうこのレジデンスに今度はどんな作家が参加するのか楽しみだ。



 …そんなこんなで、僕も予定より一日早くスタリソンチを出発し、クラクフ周辺巡りをしてから帰国することにしました。

大黒さんは都合でもう一日スタリソンチに滞在するとのことで、一人でクラクフに向かう事に。
 隣町ノビソンチからバスに乗ろうとしたら、早速どれに乗ったらいいかさっぱりわからない。
 しばしうろたえて、さっそくエクスキューズミー作戦開始。

 近くに居たお姉さんに話しかけると、「わたしは にほんごを すこし はなせます」。
なにーっ!!驚きすぎて「どの バスに のれば いいですか?」ってこっちが逆にカタコトになってしまった。
ポーランドは親日家が多いようで、大学の授業で日本語があったりして結構人気らしいとどこかの情報で見たけど、ホントっぽい。感動した。。。ありがとうございます連発し、無事バスでクラクフに向け出発!

IMG_6393

峠を越え、2時間半。

IMG_6394

川に船。


IMG_6422

クラクフ駅にはデカいショッピングモール。さっきまでのスタリソンチとのギャップがありすぎる!


IMG_6396

スタリソンチ後半は曇りで涼しい日が多かったけど、さあクラコフに着いたら何だかまた暑いぞ。ハトが水浴びだ。


IMG_6400

ユースホステルに荷物を置いて、クラコフ観光スタートです。

続く。

このページのトップヘ