やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

大黒屋さんから東京へ戻ってきたのち、
ちょうど絵画について熱く話した坪井康宏さんが入選していると聞き、
損保ジャパン美術賞2014FACE展を見る。
んん〜、展示全体の傾向は苦しい感じだけど、坪井さんの作品はとても良かった。
本人と話す前から画像ですでに気になっていた作家さんだが、
いざ実物を見ると、マスキングの跡がシャープに残っていたり、
塗り直しの痕跡の跡があったり、そのプロセスを追えるのが良い。
本人は、絵画の中でインスタレーションをしている感覚と言っていた。
なるほど。 ただ1つだけ、この公募の規格だからなのだろうけど、仮額装備状態なのがもったいない。
その他気になったのは三井淑香さん、斎藤春佳さんなど。

そのままVOCAのシンポジウムへ。 
審査員さんが「イメージの存在感」というテーマでクロストーク。
ん〜、出品者の作品を元にした広がりそうなキーワードはいくつも出てくるし、
ちょうど森美でやってるウォーホルの話にも繋がり、
みんなだいすきベンヤミンのアウラ話にも展開するが、
ステレオタイプな話の展開に悶々とする。

絵画展のシンポジウムで、デジタルやら物質やらウォーホルときたら
ウォーホルのやれ消費社会だメディアミックスだっつっててそれもどうでもよくはないけど、
もう散々言われた外側の部分じゃなくて、絵画の中身的な部分にも集中して話せるのではないか。
さらにベンヤミンと来て、100年前に複製時代の芸術でアウラについて言ってたことって
複製によるアウラが遠ざかることによって観客もアウラを求めなくなるっていうのが
自分にはけっこうこりゃ大きな予測だなと思って、
でもその50年後にそれこそウォーホルなんかは絵画のアウラ性を存分に悪用したような
アプローチをやってるし、さらに50年経って今まさに絵画に囲まれてる会場で
今絵画とアウラの関係についてなどもまだまだ話せるのではないか、
…と、質疑応答の時に思い切って挙手して以上のようなことを質問する。

いまいち話は展開せず、むしろ、北海道の方だということは覚えているよ、
賞欲しかったのか的な流れになってしまった。そうではないのだけど発言失敗したか…
作品についてもそのまま聞かれたので皆の前で少し自作について話せたのはラッキー、
むしろもう少しちゃんと話したかった。
自分の話になるとそれはそれでまとまりに欠けて凹む。

自作について突っ込まれたことについて印象に残ったのは、色についての指摘だった。
「あなたの作品の色はニュートン的だ。もっとゲーテ的にならなければ」
というような事を言われた。
そう思われてしまったのなら、これはちょっと悔しい。
う〜ん、妙に胃が痛い。

シンポジウムが終わった後に挨拶&謝る。
とある方に「北海道でインテリやってちゃだめ、表現主義の地域なんだから我慢してなさい」
といったことを言われる。ガーン
インテリやってるわけじゃないし未だに北海道をそんな線引きされるのか。
審査して頂いている立場かつペーペーな立場で、
何をどこまで言っていいのかさじ加減が難しいなあ。
同会場レセプションへ移行。

推薦してくださった帯美の佐藤さんとも合流する。
ものすごい人の量。ここに絵描き関係の方々が集結しているのだろうか。

まずは展示を1周する。自作の展示場所が広い部屋で、
ゆったりみれた(アトリエでこんなに引いて見れてなかった)ので嬉しい。
ムムっ!?と来た作家さんは、
大賞の田中さん、取材や向き合い方が真摯。シンポの時のコメントにも好感が持てた。
片山真紀さん、2枚のキャンバスの関係性、ツブツブな色のミクロな重層からできてるボコボコ画面にグッと来る。ちなみに3331のアートフェアにあった小さなドローイングも良かった。
友清ちさとさん、なぜここでこれが来る!?っていうズレまくってるところがグッと来た。
ズレてるのにちゃんと作品として成り立ってるバランス感覚。
中村航さん、画面の際を見るに、相当不思議なことをしながら下地を作っており、
その上であの謎の描写。気になる。もっと色々見てみたい。
川北ゆうさん、繊細な線が美しいと同時に、とてもテクニカルでどういう風にこの線が生まれているのか
全然わからん。有機的かと思えばけっこう機械的でもあり。
多田友充さん、ジワジワ来る。金属的な光沢を含む青くて透明な画面に祈りを匂わせるオーラ。
筆の残し方もいい具合で独特だ。
大槻英世さん、キワドい。ラインの処理、端っこのめくれ。画面の要素を丁寧な処理で少なくしてる感じ。

…などなど、おもしろい絵かきさんいっぱいいるなあ。一緒に並ぶことができて光栄です。

出展者さん及び推薦者さんの名札を見つけて挨拶する。
ちょっとずつお互いの作品の話など。
人が多すぎて出展者全員と話すことはできなかったのが残念!
大黒屋のI君の知り合いって聞いていた、出展者の友清さんを発見する。
作品もおもしろかったので話してみて、
レセプション後、そのままそのチームの2次会に飛び入り参加する。
超アウェイだけど、東京コミュニティの雰囲気を体感する良い機会だ。
チームの中に、ベルリン時代に出会った飯岡君もいたりして楽しい。
図録片手に反省会など。郷治くんの実物みてみたいな。

毎年1万人以上の来客があるというVOCA展、
さてアートフェアに連続してどんな反応が聞けるかな。
自作はこんな感じの展示になってます。
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大黒屋さんから東京へ戻ってくる。
この日は、大学の油彩研究室の後輩で
イラストレーターやってる玉川桜と会って近作を見せてもらう約束。
http://tamasaku.flavors.me/

卒業後もネットではチェックしていたが直接見るのはホント久しぶり。
待ち合わせが中野、初めて来た。雨ザーザー。
ちょっと早めについてので、中野と言えば中野ブロードウェイって場所、
聞いたことある。某村上さんのバーなどができていたはず。。

言ってみると昭和っぽいショッピングセンターの中に
一体何種類のまんだらけが!?っていうオタク?オーラ全開ですごい。
エロ専門のまんだらけもあり、
入り口からおそらく艦これキャラのおっぱいだらけで頭がクラクラしてくる…
バッタもんのビックリマンシールとかも。
そんな中、オシャレなBar Zingaroがどーんってあったり、
時間的に閉まってたけどZingaroのギャラリーがあったり。
どうなってんだ、ここは。
秋葉原とはどんな住み分けなのだろう、同じようでなんとなく違いを感じる。 

程よく困惑したところで待ち合わせ時間。
雨ザーザーなので近所のミスドへ。
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互いの近況などで盛り上がりながら拝見。オホホ、良いですな。
絵画的なというかマチス的な多空間な構図筆跡の絵、
工藤麻紀子さんに通じる作風。
最近は紙の仕事がメインらしいので
やっぱタブローも見たい。
紙仕事はめちゃ安価なので1枚購入させていただく。

 

アートフェアが終わってVOCAが始まるまでの数日間は当初
東京をぶらぶらしようと思っていたが、
運良くちょうど空いたこの時期に板室温泉大黒屋さんで毎年行われている、
現代アート公募展の受賞式に招待して頂く。
なんという完璧なタイミングなんだ。我ながらこういう運には恵まれている… 
過去の大賞受賞者は毎回声をかけてもらえるのです。
参加するたびに書くけれど、受賞後もこんなに気を遣ってくれるコンペはそうそう無い。
前回はベルリンにいたので2年ぶりの参加だ。 

節約のために新幹線には乗らず鈍行で3時間、那須塩原駅に到着。
ロンドンでお世話になった、現在大黒屋さんで秘書中のK君が迎えに来てくれて
大黒屋さんへ。さっそく展示中の公募展を見る。

今の大黒屋さんにはK君含め、美術作家修行を兼ねて従業員として働いているI君やM君など、
20代後半のアートでヤングなメンズの皆さんが揃っており、
美術オタクな話にも花が咲いて楽しい。
若旦那のK君は、wifi整備や、図書室へ洋書追加、さらなる倉庫の整備など
コツコツ革命を起こしているようで頼もしい。 

12日受賞式当日。
入選者の参加率が多くて賑わう。
大黒屋さんも、毎年式のフォーマットを少しずつ変えており
いかにコミュニケーションが生まれる場になるかを調整しているように見えた。
今年は、審査員さんの挨拶→入選者挨拶→社長挨拶と続き、
その後に展示サロンで全員揃って夕食会&ご歓談。
大賞のタナカさんは、絵画!
手数を増やし過ぎないように、
モノクロな痕跡によって画面が決まる瞬間を探っているような作品だった。
ご本人は一見、今までのオッツい受賞者の顔ぶれと比べると爽やかな青年だが
挨拶でのスピーチからは、内に燃えるものを感じる。

皆さんの作品ファイルを見せて貰いながら色々話す。
間に作品があると、色々話しやすい。おもろいな。

ある入選者さんには、
「ガブリエルオロスコで検索したら偶然ヤマモトさんのブログにヒットして、
ご本人とここで会えるとは!ラジオのDJに会ったような気分です!」
と思いがけないリアクションをされたので、
いやあそんな風に遠くの人も読んでくれたりすんのね〜と調子に乗る。

過去の大賞者が揃うとさらに美術話が盛り上がる。
去年の大賞の坪井康宏さんと初めてまともな絵画話。
坪井さんの絵画との距離のとり方に、やり方は違えど深く共感。

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夕食会の様子。写真は大黒屋さんのFacebookページより拝借しました。

夜はもう毎年恒例になりつつある、天野さんの部屋で2次会。
今や一番核心的な美術の情報は常に美術作家同士が情報共有しているわけで、
そんな中で学芸員、キュレーターがどう動くかって話を
学芸員さん自らが話す姿をみて逆に信頼感。
ヨコトリのリアルタイム情報もチラリ。

そんなような話を毎年聞きに来れるこの環境。
旬も旬、海外での話もたくさん聞ける美術作家の菅さんに、
作品を売る視点を持つギャラリストの小山さん、
作品価値付けをしていう立場学芸員の天野さん、
こういう3名の審査員さんを呼んでいる意味がどれだけ大切か。
社長は、自分は美術においては素人だからと審査には一切関わらず、
そして大黒屋さんで展示できる美術作家は菅さん以外には、
原則的にこのコンペに通った作家さん、あるいは美術作家志望で社員として3年間修行してOKがでた場合に限っているんだって。
そういうことを徹底することで展示内容の質が下がらないように工夫しているとのこと。

僕が2次的に言ったところでうまく言えないのだが、
受賞以来ここでいろんな話を聞いていくことで、
美術作家としての自覚や覚悟を強めることができたのは間違いない。
自分のように作家ももちろんだけど、

美術の場を作る、若いギャラリストやキュレーター側の人たちも
学べることがタンマリある場所なので、
特に、まさに今エネルギッシュに場をつくろうとしてる
札幌の人たちにもぜひ一度来館して欲しいなあっていつも思ってるのです。

 

札幌のギャラリー門馬&ANNEXのオーナー大井さんにお誘いを受け、
アートフェア東京に初参加してきた。projectという若手ブース。
お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。


出展前の気持ちを振り返っておくと、以前バーゼルに行った時に思ったんだけど、
アートフェアというものは、どちらかと言えば悶々とする印象があった。
即売会という性格上、美術館のような落ち着いた雰囲気がないし。
もちろんそれでも、アートバーゼルくらいの高レベルなものは見応えある。
膨大にあるそれ以外のフェアに対する思いというのが、複雑だったんだよな。
そこには山ほどの作家、作品、ギャラリーがあって、買われたり買われなかったり=食えたり食えなかったり。それが必ずしもクオリティや美術の歴史に残るということにつながるわけでもなく、
美術というのはごく少数の優れた作家作品ギャラリーと、その他膨大な周辺の雑多な作家作品ギャラリーで構成されているような現実が見えた気がしたから。自分もこの先、雑多な一人に過ぎないままになるのではないか、と。

それに、記事にはしていなかったが
昨年札幌でも、アートフェア札幌が開催された。
お客さんが楽しむことに一切問題はないし、開催しないよりした方がそりゃあ良い、
と先に言っておくけれど、
あくまで、作品を作る側としての実感としては正直言ってフェアに対する悶々度はさらに増しちゃって、
辛いところがある。なぜならやはり質があまりにもバラバラだから。その他詳細は省くけどこれでは、
ここ札幌でのマーケットにおいてアートの強い信用など作れないのでは…
というのが実感(とか書いていいんだろうか?)。ホテルの部屋形式のフェアだと作品もごちゃごちゃで見づらいし。繰り返すけど、作品を作る者としての実感です。

さて、そういう気持ちの前程があって、
日本最大のアートフェア東京では、当事者として一体どんな印象を抱くのかと、
参加者としても観客としても興味深かったのです。


搬入前日に雨の東京入り、しばらく滞在することになる。
宿は一泊2000円と破格の某ドミトリー。外人だらけ!
英語の勉強になるのでむしろ良い。

搬入を終えたその日の夕方から、招待客のみが入場できるプレビューが始まった。
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僕らのブースはこんな感じ。久野志乃さんと2人展形式で、
自作は2点。2点だけなのはこの後の個展もあって2点が限界だったからなんだけれど、
結果的に良かったかも。

予想を超える人の量で、用意していた名刺がガンガン無くなる。
チラホラ見たことのある某有名美術関係者の皆さんの姿も見えたり、
外国からのお客さんも、特にアジア圏からの方々が沢山。
人もブースも多いし
ブースの位置は一番奥の角だったので、
素通りしてしまうお客さんもいたけれども、
かなり多くのお客さんに鑑賞してもらえている感。
自分も隙をみて会場をグルっと一周してみると、
各ブースは見やすく、古美術と現代美術がゾーンでわかれているので
回りやすい。
また、去年までのG-Tokyo参加の著名ギャラリー群がG-Plusというエリアにまとまっていたので、
簡単にいえばレベルの高いギャラリーはここですよっていうのもわかりやすい。


売れているものと作品の質は必ずしも一致するわけではなさそうで、
人気作家ステータスだったり、パフォーマンス戦略や、コスプレ美女によるファン作戦や、
動物イラスト人気などまで、売れるための色んな引っ掛かりなんかも見え…
う〜ん、、、色んな思惑が渦巻いている!という感じ。

実際あたふたしてるうちにプレビュー終了。
規模の大きさはわかったし、
レベルの高低のレンジが広くて色々おもしろい。

やはりバーゼルの印象からの延長になるけど
一言で「美術」と言っても、それは多層構造に分かれており、
今回もとても明快にその雰囲気が出ていたように見えた。
このカオスの中では、じゃあ自分はどの層にめがけていくのかってのを
ハッキリ意識していなければならんな、と。

趣味的なギャラリーだってたくさんあるわけだし、
お客さんだって、美術はよくわからんっていう方から、超専門ですっていう方までいるわけで。

自作においては、たとえばわからない人にも、
色や手法から、キレイ!とかどうやって作ってんの?
って思われるだけでも良いし、
そこからもう一段階踏み込んだ興味を持ってもらえるとなお嬉しいし、
その上でやはり美術オタクな厳しい目を持つ人に絵画的な云々やら思考云々なところでヒットしてほしいと思っているものの、結局すべて作品でバレるので大変なのよね。


連日次から次へとお客さんが。

この後VOCA展と大黒屋さんでの個展が続くので、その宣伝もどんどん。
3つの展示が連続したことは、北海道からも攻めてまっせ!
っていう印象与えるためのビッグチャンス。
ギャラリストの大井さんは、初参加の気合いでDMを手配り。すごいな。感謝。
チラシもリーフレットも超スピードで無くなってしまった。
このゴチャゴチャな中けっこう長い時間絵の前でじっくり見てくれるお客さんも
沢山いて嬉しい。
どこかでも書いたかもしれないけど、
誰かがじーっと絵の前に立って長い時間鑑賞しているっていう光景がとても好き。

夜には近くのホテルでイベントがあったりで、それにも顔出してみるが、
なんだかこう東京グルーブ感とハイカルチャー感がどうも馴染めずぼんやり退散。

2日目の夕方くらいに、
2人組の若い男性お客さんが、某著名ギャラリストさんとやってくる。
北京のコレクターさんとのことで、そのギャラリストさんのところでも作品を買ったりしており
今回は流れで通訳や説明に入ってもらうことに。
1人が小さい方の自作を購入。話を聞くと彼は美術作家兼コレクターとのこと。

もう1人のかたは、もっと作品を見たいとのことで次々に作品に質問してくる。
質問内容のレベルも高く、答えるの必死。
2日間連続で来てもらい、その後これから展示予定のVOCAの大作含む3点を予約してもらうことに。
びっくりというか、呆然。どうなってんの。
いや意識が飛んでる場合じゃない、こっちが質問だらけだよ。
いろいろ聞いたら、まだ若干26歳で、ロンドンでデザインを勉強していたなど
かなりのエリートさん。自分のコレクションをiPadで見せてくれたのだが、
奈良さん、草間さん、加藤泉さんなど日本の超有名ドコロの良作がズラリ…
中国のセンスの良さそうな作家の作品もズラリ…他にも膨大な量。
美術界にもたくさん知り合いがいるので、紹介すると言ってくれている。
突然スケールが大きな話すぎて、全然ついていけん。
とりあえず今後もコンタクトしていこうとのことで握手。
予約の前金を払いたいとなり、彼のポケットから見たこと無い厚さの札束が…
目玉飛び出そうになったわ。

軽いパニックに陥るが、
どうやらVOCAの大作を制作したために発生したカード借金地獄から、
これで開放されそうだということが何より先に浮かんだ。
大作を作り終わったときは開放感と共に、
かかった制作費と今後の保管はどうすりゃいいんだ…という悩みも発生して
後回しにしていたのだが、う〜ん…賭けてみるものだ。

翌日、今度は台湾のコレクターさんが中型の作品を購入してくれる。
これまた若い方で、何かの会社の社長で、さらにギャラリーも立ち上げるそうで、
またiPadでコレクションを見せてもらったら昨日のデジャブかってくらいの
著名作家作品のラインナップ。
これまた細かい通訳に入ってくれたのは某日本の画家さんで、
彼は作品で自活できており、この後も台湾で個展をするらしい。

いやあ、、、現場って、こんなことが起こるのね。
どちらのお客さんも今回はこのアートフェア目的で日本に来てるんだって。

しかし…これだけの数のブースの中からよくぞまあ
自作を見つけてくれたものだと ありがたや ありがたや。
ある程度の会話はできたけれども、やっぱりもっと英語必要だ。
皆、当たり前のように英語でやりとりできる。

しかししかし…これが今現在のアジア圏の勢いか。
どっかで、日本の主要ギャラリーも国内は売上全体の3割程度で残りは海外だと聞いた。
ちょっと怖い気もするのは、
日本人としてバブルの失敗が身に染み付いているからだろか。
これは一度台湾及び北京に行って
現地で何が起こっているのか直接確かめてきたほうが良さそうだ。
アジアはまだ韓国しか行ったことないからな。

その後も最終日までずーっとお客さんたくさん。
何人かの他のお客さんも購入を考えてくれていたようで、嬉しい。

4日間で約5万人の入場者数だったそうで。 すごい。
東京のマーケットの空気もなんとなく体感できたし、
良い出会いも沢山あり。春の展示ラッシュなかなか幸先良いスタート。

搬出は、バングラディシュから帰ってきたばかりの東方くんが手伝ってくれて
近所の餃子屋で打ち上げたのでした。

というわけで、初アートフェア参加が終わってみて。
最初に書いた悶々は引き続き考えておきたいところだけど、
作家自身が強い意志でちゃんとした作品を見せていれば、フェアの会場でもしっかり見てくれる人がいる可能性はあるし、チャンスも生まれるんだよね。
膨大なブースとお客さんの量の中で、それは僅かなチャンスかもしれないけど、自分で出展を引き受けた以上やれることは最大限やること。
それに、明確に作品を買いに来ているお客さんがたくさんいるんだということを実感した。国外からも。
作品を買ってくれるということは、作品持っていてくれるということだし、
さらにお金が入ることで制作時間も画材購入も増える、つまり研究に没頭する時間を与えてくれるということ。雑多な中から自分の作品を見つけ、決して安くはない金額まで出してもらった事実を忘れないこと。
 

妹の結婚式をハワイでやるってことで
強制的にハワイに行くことになった。

南国、青い空、青い海…どれも似合わないことは自分でも認めるが、
むしろこんな機会でないと行かない場所だ。

調べてみると、ホノルル美術館は良いらしい。
(ハワイまで行ってもやるこたぁ同じ)
他にもビショップ博物館やパールハーバーにあるいくつかの博物館、
トレッキングコースなどけっこう興味深いポイントたくさんある。

しかし展示直前で制作時間がヤバいため自分だけ2泊4日、
そのうち結婚式が丸一日当たるため、自由時間は飛行機が着いたその日だけ。
どれだけ回れることやら。

新千歳空港の国際線から初めて海外へ行くぜ。
国際線連絡通路の入り口にラーメン村があるのであれはズルいよね、
蟻地獄のように入っちゃう、一幻でえびしおラーメン。
えびスープも、ちょっとズルい気もするが美味い。
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国際線ロビー長谷川仁さんのパブリックアートがある。
ツアー客ばっかりなので大量の日本人と空港まで一緒、
着いてからも、入国審査もインフォもカタコト日本語だらけで
外国来たぜえええって感じは若干弱まる。
夜出発で朝着なので、時差ボケはほぼ無しだ。

しかし、着いたら雨降っとる。おれ雨男。
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通路に謎の絵画が並んどる。どことなくカッツっぽい大胆さも…

さっそく空港からまず山側にあるホノルル美術館別館にいくため、
行き方をバス乗り場の人に聞いてみるが、バスの通り道じゃないから
タクシーを使ったほうが良いという。げっ、いくらかかるんだ。
タクシー運ちゃんに言っても、正確な場所がわからんっつって
自分のGPSで道案内するハメに。カタコト英語でベラベラ喋る陽気なおっさんだ。
高速道路に乗って、途中北側の山をどんどん登っていき、
結局35ドルもかかった。

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 この別館「ホノルル美術館スポルディングハウス」は、
コレクターの邸宅を改装したリッチ系の現代美術専門美術館。
高台なので景色がとっても良くてワイキキ方面が見える。雨でなければなあ。
入館料はいつものアーティストカードで無料にしてくれた。ほほほ。
タクシー代もこれでカバーだ。

映像系の企画展をやっていたのだが、
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ブルース・コナーの作品2点が良かった。ハイセンスだ。

あとここの目玉はホックニーの舞台美術まるごと恒久設置があるところ。
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ちょっと暗いのでうまく撮れなかったのだけど、
この照明の調整も本人がやってるとのこと。
サーカス小屋のようになっていて奥に大きなハリボテのような木を中心としたセット。
全体的にかわいい…。
荒い筆跡がイイ感じ、コウモリはベルベット生地で黒い存在感。

ここ、レジデンスプロジェクトもあるらしく、
大きな庭の一角がレジデンスしてた作家の丸ごとインスタレーションになってた。
ちょっと微妙だったけど、どういうプログラムなのか気になるところ。
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鑑賞満喫し、今度は山の下まで徒歩で降りて美術館本館へ向かうことにする。
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さすが眺めの良い場所なので高級感が凄い。立派な家がたくさん。
門にシーサーみたいなのいる。
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1.5キロほど歩く。下に行くにつれて普通の民家やボロアパートなど
日常風景が増えてくる。
…今のところ、ハワイっぽい体験は美術館内でラッセンみたいなロン毛Tシャツのおやじを
見たことくらいか。

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 どこだって高速道路は便利で暴力的な存在感。
これを渡って、ホノルル美術館本館に到着。

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建物の雰囲気が独特でいい感じ。お客さんも沢山入ってる。

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古典に紛れてヴィック・ムニーズの写真があったり、

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モディリアニ、

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乳の位置が…
さすがに古典宗教画はこのレベルのが多い。

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ポートレートの部屋、ホイッスラーの隣にカッツ!

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こないだカッツが油彩描いてるだけのドキュメンタリー見たばっかなので、
制作風景思い出しながら筆跡追って見たが、やっぱり職人的絵具さばき。

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ロココな食器、

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印象派も一通り、

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 近代も充実。左はディエゴ・リベラで右はドローネー。
オレ、ドローネーやっぱ好きだわ。

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ピカソ、ブラック、レジェ、噂通り小規模ながらいい並びだ。

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右、マティスの戦時中のちょっとダークな色彩の油彩。 

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キリコ、タンギー

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 モダニズムはさすがアメリカ。
ルイスの大作、ケネス・ノーランド、ロバート・マンゴールド。
ノーランドのステイニング使った幾何学系抽象が地味に良い。

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フランケンサーラーの珍しい縦長。

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これもレア、マザウェルのめちゃ小作品。
寄ってみると、しっかり形の下描きしてるのが見えておもしろい。
もしかして売り用にわざとサービス精神で見せてるんだろうか。。。

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ガストンもいいのがドーンと。

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ラウシェンバーグ、デヴィッドスミス、ボンテクー。
う〜ん、戦後アメリカ系は普通に良作が揃ってて見応えある。

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中庭もこういうエリアがいくつかあってとてもいい空間だ。

さらに、
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 日中韓、東南アジア、インドまでのコレクションがゴッソリ並んでて
こっちも相当見応えがある。

フィリピンのがけっこう面白くて、
アジアンテイストのキリスト教イコンの彫刻が並んでて異彩放ってた。
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企画の1つで春画をやっており、
ゴッソリ春画を見た。なぜかハワイで春画を見る不思議。
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あ、アソコに紙が…
この時代も紙で拭いていたことと、
それがくっついてるところをしっかり描写してるところに勝手に感動した。


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増設された別館では、
現代美術の企画もやってたけどけっこう微妙、
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しょぼい作品群の中に、さりげなくエドルーシェの版画や、
チャップマンブラザーズが紛れてて、謎。

もちろんハワイ美術のエリアもあり、こっちもおもしろかった。
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ミニカメハメハ像、

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なにかっぽいハワイアレンジされた油彩群、
どこの地域でも同じ現象が起こるのだなあと。

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鯉のぼりのある風景画も。

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これインパクト、表現主義的なマグロ。

という感じでザッと全体像、
鑑賞には3時間近くかかった。多すぎずちょうど良いボリュームで
想像以上にいい美術館だった。

道路挟んですぐ、アートセンターもあって
大きなギャラリーでは若手の作品展やってた。
ちょっとイラストっぽい作風が多く、今っぽい。

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 向かいの公園、木が凄いよ。

バスに乗ってワイキキ方面へ。
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やっぱり木がすごい。

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 宿の近く、せっかくハワイなのでクヒオビーチに寄ってみる。
相変わらずの雨で写真に撮ってもハワイ感がでねえ。
でもまあそこそこ賑わっている。 
晴れてたって海で泳ぐ欲望はゼロなのでこれくらいが丁度よいかも。

家族と合流し夕食を食べ、
自分は安く済ませるためホステル泊。 

翌日は結婚式。
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家族の泊まる宿からみた海。天気は未だ回復せず。
結婚式の写真はわざわざこのネット上で不特定多数に晒す必要もないので割愛するが、
なかなかシュールな感じだったなあ。
ダンナさん側のご家族ともまともに長時間話したの初めてかも、
いい人達で良かった。家族が増えるって不思議な感じですね。
甥っ子と遊ぶのが楽しい。

夜はクルージングしながらディナータイム。
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 自分はデッキで景色眺めてるのが楽しかった。
貨物船かっけえっす。 

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翌日朝、ようやく少し晴れ間が見える。


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バスに乗って朝一で空港へ。
あっと言う間のハワイ滞在、けっきょく博物館系は一切みれずに
終わってしまったのでちょっと残念。

しかしワイキキのビーチ近くのエリアは日本人だらけの
ショッピング街で、その辺は全然つまらないっていうか
いかにも表層的欲望な光景に違和感を感じた。
バスで隣のエリア行ったらすぐ軍事施設あるし…不可思議な観光地だ。 

そんな風になんとなくしこりを感じながら乗った帰りのハワイアン航空の中で、
ダニエル・イノウエのドキュメンタリーをやってて
なかなか硬派な内容。この方の事も442部隊の事も知らず、
パトリエティズムについてやや考える…。
ハワイアン航空、これを帰りにぶつけてくるとはなかなかやるな。

帰り、また新千歳空港のラーメン屋台で
今度は銀波露で食べる。半日胸焼けする。
もう超こってり系ラーメンは食べられないお年頃なのか。

帯広美術館での企画展、
道東アートファイル2013-in the LIGHT / in the SHADOW-
会期終了しました。

帯広市外からも、たくさんの方達が見に行ってくれていたという情報が!
ご来場頂いた皆様ありがとうございました。

展示を少し振り返る。
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ドイツに渡航したあたりからずっと
画面の中に明確に規則的な円の配列を潜ませるということをやってきて、
ハンブルクでの個展と今回の展示でだいぶ形になってきたかなといったところ。
もうちょっとこのアイデアで多様な展開をしてみたい。

ハンブルク個展後、ヨーロッパ美術漬けツアーを行ったので
古典絵画と近代抽象からの影響も今も間違いなく持続している。
強く意識しているわけではないけれど、
絵作りのアイデアが、ポッと整理のついてない頭の中からでてくるような感じ。


今回は例えば、
同じ大きさや色の円を使って、画面内に正方形や三角形のユニットを作ってみたり、
網かけのような整列円を画面全体に敷いてみたり、
他の円が重なれないような円を作ったりしている。

加えて大作2点では、
すべての円の位置が同じでネガポジ反転も試した。
さらに色を2色ずつに分解して入り口の小作品6枚にも展開。
これら一連の作品はパソコンとプロジェクターを利用したことでアイデアを具現化できた。
暗い方の作品を見て、「日食」のようだと言ってくれた方がいたが、
アイデア組みの途中でコロナのような円のオーラみたいのが発生してちょっと自分で
おもしろがっていたので、
ここから日食がパッとイメージとして浮かんでくれるのはとてもしっくりきている。

以上のような意図と、今まで通り画面がちらつく感じが
画面の中で分離しない様に、鑑賞する際の意識の変化で見えてくる要素が
どんどん変化していくような画面を作りたい。

2008年くらいから「みえない みえる」っていうのを画面で
混ぜ合わせようとしてきたわけだが、

「みえないもの」が人の感性にどんだけ影響を与えるかについての実感は、
ここ2年程でずいぶん現実的になった。
直接的ではないにせよ、そのような実感を
何らかの形で自分の絵画に変換していきたいなあと思ってはいるが
まあなかなか難しいなあ、と。

とは言え、いろいろあまり具体的に考えながらやってる余裕もなく
わーっとひたすらアイデアを形にして、
とにかく出来ました!!って感じだった。

とりあえずこんなところで振り返りは仮締めに。
もうちょっと具体的に今やり終わった仕事に対する実感を掴みたいけど、
頭はまだ直近の予定達にズザーって引っ張られたままだ。

やっとドイツ滞在記を一通り書き終えた…!
丸一年経過する前になんとか、ギリギリだ。
当ブログ右側のカテゴリに国別にもわけてますので、
せっかく書いたし誰かぜひヨーロッパ&NY辺りの美術旅行く時などに
なにかの参考にしてください!!
ただ情報は古くなるばかりなので切ない。

改めて写真を見直しながら振り返っていると、
なんであそこもっと注視した写真を撮ってねえんだとか、
うわあここ完全に意識飛んでるわとか、
いろいろ思うことあるが、
それでも何より、いつも心のどこかにあった
まだ体験してない西洋美術だらけっていう感覚にはほんの少しだけ
余裕ができたような気がする。
美術系読書をしても、体験を参考に読める様な機会が増した。

その上でやっぱり、鑑賞の仕方や知識の荒さがまだまだヒドいっていうことが
具体性を増して実感できるようになった。 
この牛歩感は、死ぬまで続くんだろうか。
 

2014年になりました。今年もよろしくお願いします。

何度も言ってる気もするが、
1年の節目ってのは正月よりも年度末のほうがよりしっくりくるので
1月〜3月の、節目と節目に挟まれた存在感は妙だ。
学生時代や教師時代のサイクルも、ベルリンの行き帰り時期も、
「桃鉄」における決算も、みんな春先だったからなあ。

それでも今年は
2日にさっそく、北海道神宮へ初詣に行く。
なんとなくだけれど、数年前くらいから神社へお参りすることを
大事にし始めてるのだ。
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おみくじは小吉。まずまず。
屋台で買った甘酒が寒さに効く。

しかし人が多かった。
年末年始は札幌駅ももの凄い人の量で、
こんなに人いたっけってくらい。

人混みにヤラれたのか、
翌日風邪でダウンしちゃった。
せっかく実家に帰ってないので制作に打ち込もうと思ってたら
この有様だ。
ニンニクとネギをごっそり入れてそうめんを茹で、
エスタックを飲み、布団に籠る。 

高熱ではなさそうなので、
布団にいると微妙にヒマなのだ。

これはチャンスとパソコンを布団に持って来て、
みそかに続いてドイツ滞在記を更新し始める。だいぶ進んだ。

がんがんアップしてたらさすがに疲れたので
目を休ませるため、耳にシフトする。
podcastの「バイリンガルニュース」っていうので英語リスニングする。
これ夏くらいから聞いてるんだけど、
ヤングなノリの超自然世間話を横で盗み聞きしてるような感じで
しかも半分日本語なので入って来やすい。
英語ソースのニュースをトピックにして、
あれこれ自由にコメントをしあうっていうシンプルな構造で
ユーモアもあるし、みるみる頭角を表していってる感ハンパねえ。
英語勉強にオススメだ。
話してる2人のステイタスが高いので
聞く人によっては凹むかもしれないが笑

今度はKindle漁ってたら、
あら、小林秀雄の「近代絵画」が500円で買えた。
とりあえず、ばばっと流し読む。
印象派もピカソもたっぷり見て来た上に、
さっきまでまさにその旅行記を書いていたため、
妙にしっくりくる。
鑑賞した時代は違えど、同じ物を同じ場所で見て感動しているシンクロ感がヤバい。
しかし小林さんの、描かれた時代に感覚をトリップさせていることと、
画家の脳みそに寄り添う姿勢はいいな。
引用文献とか、引用画家の言葉のチョイスがイケてる。
ちょっとロマン効かせすぎだけど!

この後自分のブログ読み返したら、やっつけクオリティにゲボ吐きそう。
うまい書き方は参考にしよ。

ヒマつぶししながら12時間くらい寝たら治った。
始動始動。


 

大晦日。
起きてアトリエに行き制作。
ストーブのおかげで制作ペースの調子が戻って来た。
少し焦らなければ、12月は遅れ気味のまま過ぎてしまった。

帰宅してブログを書く。
欧米記の写真文章追加が延々と終わらない。まだアメリカだ。
やばいなあの旅からもうすぐ一年経っちゃうよ、
だんだん中身が荒くなってきた…。

今年は搬入で地元にけっこう滞在したので、
年末年始は帰省しないことにした。

帰ったらやれ同窓会だ何だで出費もかさむ。
まともな社会人基準で飲み会に参加するとちょっと辛いんだ。
居酒屋文化は貧乏画家には高級すぎるのよ。
皆で飲むなら宅飲み文化の発展が望ましい。

時間と金は大事にしたいのよ。
それに最近、次の日が辛いのを理由に
ほとんど飲まないようにしてるし。

実家に帰らずテレビも無く、アトリエと家の往復だけだと
本格的に年末感が全く無い。
せめてもと、帰りにセコマで蕎麦を買ってみた。 

ん〜これくらいのささやかな年末感がちょうどいいかもな。
特別な日の押し付け感は、あまり好きではない。
大学卒業後に煩わしさを理由に
自分の誕生日を祝われることを廃止し、
クリスマスムードに乗ることも廃止にしたら
もの凄く快適になった。

ネットがあるせいかもしれないが、
最近は淡々とした毎日に、
たま〜にスパイス程度のイベントくらいが一番ちょうどいい。 

しかし今年は
2012年末の選挙ん時からだが、
ずーっと、主にtwitter上が荒れ荒れしていたな。
一連の流れは覚えておかねば。

最後の最後で大瀧詠一さんが亡くなったニュースが入って来て、
これまたtwi上で主に年上の人達からドバーっと悲しみのつぶやきが。
あまりにも多いのでちょっと調べてみたら、なるほど…。
恥ずかしながら自分ははっぴいえんど、
A LONG VACATIONと幸せな結末、
くらいしか聞いておらず、反省する。

…さて、来年はまた色々タスク満載だし、
年明け神宮くらいは行っとくか。

アトリエの壁をアップデートしてみたものの
気温は下がるばかり。
休日だと4℃以下…電気ストーブで10℃程度の日が続いてた。

今は小さめの作品をメインで作っていて、
描写中は体が動かないから手がめちゃくちゃ冷たくなってくる。
そうすると、すぐストーブの前に逃げて
ガタガタして諦めるという日々が続いたため思うように制作が
進まない。
早めに退散した分、溜めてた欧米記の写真アップに着手したり。
ベルギーまで終わった!ああ、懐かしい…よう歩き回ったもんだ。

しかしブログばっか書いてもいられないので、
ついに灯油ストーブを導入する事に決めた。また出費だよ…!

コロナ石油ストーブ対流型 SL66F(W) と、
ポンプもセットで。タカギ ポリカンポンプD089RF。




年が明ける前に無事に届いたので、
近所のスタンドで灯油を買って(灯油も高いな)
さっそく使ってみる。うん、なかなかキュートな形じゃないか。

ポンプは力もいらず電力もいらずバッチリ使いやすい。
ガンタイプでピタッと注ぎを停めることができるので漏れないし、
18LのタンクにつけっぱなしでOK。便利だ!
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着火。
6坪のコンクリート倉庫物件で天井3mくらいある我がアトリエ。
4℃の状態から30分くらいで15℃まで上がる。
制作してたらいつの間にか20℃もキープ。
なんて暖かいんだ…灯油の力を思い知る。制作が捗るじゃねえか。

火を弱めにしてもそこまでニオイは気にならない。
消火してからしばらくはさすがに臭いけどこれくらいは覚悟の上だ。
消火後30分で気温10℃まで下がった。
このアトリエは全然防寒機能がない。

灯油は7L入って、4時間くらい焚いてたら半分くらい減る。
これも仕方がない。
十分に良品だと思います!!

…というわけで、アフィリエイトを試してみた笑
ストーブ買ってもう金が無ぇんですよ! 
ろくに本も買えねえので、amazonで本買えるくらいの期待を込めて…。
他の記事でもこっそりアフィをくっつけてみたが、
洋書の画集ネタをくっつけても絶対誰もクリックしないだろうと気付き、
すでに諦めてる感。 
エロネタでアフィ稼ぎをしてる人もいると聞いた事あるが、
そこまでの執念は燃やせないわ。

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