やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

さて、クラコフ編行きましょう。

IMG_6399

さっそく観光名所の旧市街に突入。入り口のかわいい門。
クラコフは古い街並が破壊されずに現存している、日本で言う京都のような場所で、旧市街地区が世界遺産です。


IMG_6402

すぐに、こんな風景。どこから集めて来たのか、絵画がズラリ。けっこう上手いのもあったり。

IMG_6404

なるほど、横にあるのがこのチャストリスキ美術館だった。今は改装中で中には入れない。ワルシャワで見たダビンチの絵は本来この美術館のモノで、改装期間だけ場所を移してるみたい。


IMG_6406

人がたくさん!!ヨーロッパでは人気のある観光地らしいです。風景は当然すばらしい。


IMG_6407

路地の演奏者たち。たくさんいた。


IMG_6417


IMG_6412

中央広場がめっちゃくちゃ広い!!ワルシャワの旧市街の広場の5倍くらい?スタリソンチの広場の20倍くらい!?というくらい広い。後ろのでっかい建物は教会。


IMG_6421

とりあえずサラリと雰囲気を堪能し、一旦ユースホステルに戻る。部屋はこんな感じでけっこう清潔。

この日は郊外のヴェリチカ岩塩採掘坑に向かう。ホステルの美人お姉さんに行き方を聞いて出発。駅前からでてるミニバスっていう、ワゴン車のようなバスに不安ながら乗り込み、走る事20分…

IMG_6432

ここが、ヴェリチカ岩塩採掘坑。外観はけっこう地味!
ガイドブックによると、700年以上の歴史を誇る地底岩塩採掘坑で、世界遺産だそうな。
必ずツアーじゃなきゃ入れないので、英語のツアーに申し込む。同じツアーになった若いスウェーデン人達にからまれた。自分は日本人だと言うと、「おお、金持ち!!」だって!ノーノー!プアー!って連呼しておいた。

IMG_6434


IMG_6438

中に入ると、小さなドアから入場で、いきなり延々と続く木製の階段を降りる。びっくりするほど延々と続いた。

IMG_6452


IMG_6458


IMG_6444

中の様子。こんな感じでごつごつした通路を歩きながら下っていく。途中途中で、なぜか岩塩で作られたモニュメントが…写真はコペルニクス。

IMG_6448

暗いからブレブレですが、ここなんかほら塩っぽいでしょ!


IMG_6482


IMG_6486


IMG_6499


IMG_6491


IMG_6493


IMG_6496

目玉スポットは、地下101mまで潜ったところにあるこの広い礼拝堂。なんでもかんでも岩塩です。最後の晩餐のレリーフも、祭壇も、シャンデリアの装飾も、岩塩です。


IMG_6509

途中でなぜかギャラリーが。ワカモノの彫刻展をやってた。レストランや土産屋も洞窟内にある。僕はなぜか、おみやげには、塩がいい!と思ってしまい(観光地ハイ)、塩をたくさん買ったら、意外と重いのな。。。


IMG_6520

帰りは、恐怖のエレベーターで上まで昇る。狭いしまっくらだし、揺れるし落ちそうだし、どっかのアトラクションかと思う。

エレベーター係の美人お姉さんに帰り方を聞き、スウェーデン人に別れを告げてクラコフに戻ろうとするが、ミニバスの途中乗車の方法がわからない。バス停で待っていても素通りされるので、人に聞いたら手を挙げてタクシーのようにつかまえるのだった。

そして駅まで行ってくれるのかと思ったら、途中で終点になってしまったようで変なトコで降ろされた!ミニバス、わからん!!

しかし歩いてたら旧市街に戻れたので、日が暮れるまでウロウロする。
IMG_6536


IMG_6537


IMG_6540

どんな街にいっても、どっかこっか工事してます。

IMG_6541



IMG_6542


IMG_6550

クラコフには、お城がある。ここが入り口だけどもう閉館してたので、後日にまわす。

IMG_6557


IMG_6561

日も暮れて歩き疲れたので、単独オープンカフェデビュー。ビールとステーキで満足。

IMG_6570

夜になっても人がたくさんいます。クラコフはにぎやかだ。

次回、アウシュビッツの巻!!やっと終わりが見えてきたー

 展覧会が終わって宴会も遅くまでみんなで満喫した次の日、作家の半数以上が自分の国に帰っていった。Ben&Guyは、作品のモチーフに使った恐竜のおもちゃを僕らにプレゼントしてくれた。代わりに日本のポップカルチャー的データをたくさんあげた。なんかとっても寂しい!

 いつもはしゃいでる時に写真を撮り忘れていたせいで、このブログでは作家とのからみがうまく伝えられてないけれど、本当に毎日とても仲良くしてました。パコやアントニオは英語話せてないのに平気で自国語とボディランゲージでガンガン攻めてきたし、クーさんに中国での自分の超巨大アトリエを写真で見せてもらったり、2週間毎日ご飯を共にしてたんだもの、そら寂しいわな。

 僕ら日本組は、展覧会が始まって一段落してから皆でいろんなところを見て回る予定で解散は少し後と聞いていたので、突然取り残されたさびしい人たちになってしまった。。。マリアンも「今年は皆帰るの早いなあ…」と少し寂しそう。

 そんなわけで、ギャラリーでお客さんと少し話したり、街を散歩したり、最後はのんびりした時間を過ごした。

 IMG_6386

スタリソンチの街外れにある立派な建物。ヨハネパウロ2世(ポーランド出身です)がここを訪れた際に作った記念碑的な建物のようでした。

IMG_6383

その周辺。ほんと、北海道みたい。


DSC_0041

オープニングパーティで地元の日本文化好きなティーンネイジャーと盛り上がり、次の日その子達がスタリソンチの裏山を案内してくれた。こんな良い眺め。目の前の原っぱで一瞬羊が走ってった。


IMG_6380

毎日ご飯を食べたカフェにもありがとう。とっても美味しい料理ばかりでした。また食べたいなー。


というわけで、合宿のような初の海外レジデンス体験でした。
レジデンスってこういうものなんでしょうか?ちょっと異色なのかも?

 小さな街なので、美術を専門にやってる人とかキュレーターさんなどもおらず、展示に対する専門的なレスポンスはちょっと少なかったなあと思いました。
 その分カタログはハードカバーでしっかり作られて、説得力のあるものに仕上がっています。コンセプト等も書かれているし、なんとパーティ来場者全員に配布していたので、展示作品の鑑賞を楽しむための最高の資料になるはずだし、この企画がいろんな人の目に届くようなきっかけにもなるはず。
 今後、展示は隣町のノビソンチにも巡回すると聞いたので、反応が聞けたらいいなあ。

 毎日毎日現実離れした街の風景に囲まれながら、各国作家が15人も一堂に集まってやんややんや交流して制作するので、それがもうやたら刺激的で非常に良い経験となりました。
 英語がもっとできたらなあと常に思ってましたが、カタコトでも英語で話すのはなんだかキモチが良い気がしたなあ。。。

うまいもん食って、制作して、話して飲んで、夢のような毎日とはこの事!!

 それに何より、ベースが絵画の展示というレジデンスなので、僕にとってはありがたい内容でした。絵画の展示の中に、大黒さんの展示が効いており、作品の存在感や強さについて考えることがたくさんありました。

 実際今回で5年目5回目だったこのレジデンス。マリアンは大学教授、ヤチェックは副市長、街の富豪がスポンサー、そんな人たちが団結してプロジェクトを支えているってのが興味深い。
 作家と夜までウォッカ飲みながら歌ってる街の重要人物達ってすげー変な感じ。

International Plein-Air Meeting of Painters Symposium of Local Cultures
レジデンスの正式名称です。…Symposium of Local Cultures。そうだ渡航前に一番心配していたローカルカルチャーのシンポジウムはどうなったんだ?の件について。
 これはカタログ内容に毎年テーマを設けて、各作家がローカルカルチャーに対する文章と写真を載せているのですが、それがシンポジウム代わりのようなのでした。
 あとは自国の言葉で自国の文化を綴るノートが回覧され、僕は日本の普通感、めんどくさがり感、幸福感について、たどたどしく書きました。
 とくに、話合いのシンポジウムは無かったわけです。あれっ!?て感じで肩すかしでしたが、木彫りクマや札幌についてカタコトで語った文章をBenがちゃんと読んでくれてたのでキモチが浮かばれました。

さあ、来年も続くであろうこのレジデンスに今度はどんな作家が参加するのか楽しみだ。



 …そんなこんなで、僕も予定より一日早くスタリソンチを出発し、クラクフ周辺巡りをしてから帰国することにしました。

大黒さんは都合でもう一日スタリソンチに滞在するとのことで、一人でクラクフに向かう事に。
 隣町ノビソンチからバスに乗ろうとしたら、早速どれに乗ったらいいかさっぱりわからない。
 しばしうろたえて、さっそくエクスキューズミー作戦開始。

 近くに居たお姉さんに話しかけると、「わたしは にほんごを すこし はなせます」。
なにーっ!!驚きすぎて「どの バスに のれば いいですか?」ってこっちが逆にカタコトになってしまった。
ポーランドは親日家が多いようで、大学の授業で日本語があったりして結構人気らしいとどこかの情報で見たけど、ホントっぽい。感動した。。。ありがとうございます連発し、無事バスでクラクフに向け出発!

IMG_6393

峠を越え、2時間半。

IMG_6394

川に船。


IMG_6422

クラクフ駅にはデカいショッピングモール。さっきまでのスタリソンチとのギャップがありすぎる!


IMG_6396

スタリソンチ後半は曇りで涼しい日が多かったけど、さあクラコフに着いたら何だかまた暑いぞ。ハトが水浴びだ。


IMG_6400

ユースホステルに荷物を置いて、クラコフ観光スタートです。

続く。

 さて、日本に無事帰って来ました。今度は個展に向けての地味な毎日が待っています。こうやって写真をアップしてると、現実とのギャップに切なさを覚えます。

展覧会作品の細部編。全部アップすると膨大になるので、大体の雰囲気を。。。

まずは自分のから。
IMG_6365


IMG_6364


新作の細部。色のイメージはいたって単純。春先の近所の公園のタンポポが元々だったりする。


IMG_6203


IMG_6347

レジデンスのディレクター兼出品作家、Marian Nowinski(ポーランド)の作品。


IMG_6194


IMG_6342

Piotr Nowinski(ポーランド)の作品。いい筆跡なだけに照明がもったいない。



IMG_6197


IMG_6341


IMG_6196


IMG_6195


Antonio Carmo(ポルトガル)作品。仕事が丁寧。


IMG_6199


Pitor Siecinski(ポーランド)作品。


IMG_6201


Guy Pradel&Ben Quene(フランス)作品。デジタルフォトコラージュの作品。


IMG_6207


Jedrzej Skajster(ポーランド)作品。


IMG_6208


IMG_6209


Paco Santana(スペイン)作品。むむ表面の透明版が反射してぜんぜんうまく撮影できなかった…



IMG_6210


Waclaw jagilski(ポーランド)作品。


IMG_6211


Qu Fengguo(中国)作品。


IMG_6212


Chen Qiang(中国)作品。この2作家は、半年前に札幌でも展示していて、見る事ができました。制作方法を見れておもしかった。


IMG_6206


Franco Tarantino(イタリア)作品。


IMG_6205


Roberta Musi(イタリア)作品。この作家さんだけ、本人が来れなかった。しかし、イタリア組の作品イメージはなかなかクレイジー。


IMG_6303

大黒淳一(日本)作品。大黒さんのは写真じゃなかなか伝わりにくいけど、黒いキャンバスの真ん中に特殊なスピーカーが仕込んであって、スタリソンチで録音した音がレーザー光線のように出力され、ギャラリー空間に乱反射していた。スピーカーをつり下げているほうは、音の周波数が糸に伝わって、規則的な波の振動が視覚化していた。絵画展の中に音の作品が一点でかつおもしろい展示なので、注目が集まる。
 うーむ、CAI02の展示の時興奮してた作品が、一緒に並んでいるのだ。テクノロジーを駆使した音を出す作品と同居。絵画なんて油断したら簡単に霞んでしまうぞ。
 

 全体的には、短い時間で現地制作した作品も多く、ギャラリーの設備も満足できるものではなかったので、展示の質についてはもっともっと上がる余地はありそうですが、一点一点みていくと興味深い。僕はアントニオのタブローやマリアンの絵やピーターの木の絵やパコさんの左の絵などが良いと思った。

 それと、なんとなく国民性とか、なんとなく世代のニオイとか、やっぱ背負ってるなあという感じ。
 皆、クレイジーな日本文化に興味津々だったけど、僕ら日本作家も日本っぽさを背負ってるかなー。

さて今後の流れはスタリソンチまとめ&クラクフ観光編へ。意外にまだある…いつ終われるんだ…

 さて現在の僕はクラクフを満喫後ワルシャワに戻ってきて、半日後に日本へ向かって飛ぶのです。
クラクフも後でじっくり紹介するとして、写真紹介は今から約一週間前まで遡ります。順調に遅れています。

IMG_6163

搬入前日。ベンとギーの部屋に行ったらこんな光景が。搬入の次の日に帰ってしまうので、その準備中。これレジデンスのカタログで、一作家にこんなにくれちゃって、皆の悩ましい問題に。ありがたいけど重すぎる!!郵送しようとしても重すぎてやたら高額に…。

 ベンとギーとは、ちょくちょく空いた時間に街を散歩したり、夜youtubeでお互いの興味のある音楽や映像を見て楽しんだ。彼らが住んでるフランスのクレモンフェラーでは映画祭が開催されていて、知ってる人も何人かその映画祭に出展してたりして、というかまず相棒Yが前回出品してて、なんたる共通項。クレモンフェラー、行きたい!


IMG_6175

搬入当日の朝。広場のギャラリーです。気合を入れて、作品をもっていく。


IMG_6178

ところが行ってみると、マリアンとバチェックがスタンバイしてて、「作家は作品を置いて、とりあえずコーヒーでも飲んでてね。ノープロブレム!」と言われた笑 
 なるほど、企画側で展示をするということらしい。自分でやらせてよと懇願したがコーヒーコーヒーゴーアウトの繰り返し。インスタレーションで機材関係のセッティングのある大黒さん以外は皆で広場でティータイムに。
 まあ確かに15作家の展示を全員にやらせたらタイヘンなことになるし、オープニングはこの日の夕方なので(!)、とりあえず納得してみた。

しかし、やはり不安!
ちょこちょこ覗くと、ヤバい、さっそく絵がワイヤーで吊られそうになってたので、まずはひたすら「ノーワイヤー!ノーワイヤー!」と叫ぶ。なぜ?と聞かれたので、「Painting lose gravity! No! Painting and wall んー いっしょ くっつき with 」などとカタコトもいいとこで、ジェスチャーで必死に説明。通じたのか通じなかったのかわからないが、希望を叶えてくれた…。伝えたいことくらいビシッと説明したいものです。

 ライトも近距離のスポットのみで、位置は変えられない。皆あまり気にしてないっぽい?
 光の向きだけはなんとか変えられるので、許せる範囲まではこれは自分でやった。ひー。
 
で、なんとか搬入は終わり、オープニングへ。
IMG_6216

アホなピーター。この格好でパーティに臨む。


IMG_6231

会場はこんなに人がたくさん!!


IMG_6238

こんな演奏もありつつ、まもなく作家はみなサイン攻めにあう。なんなんだ!写真撮るヒマもない!芸能人かと錯覚するほどw


落ち着いてから、
IMG_6256

英語教室の美人ハイテンション教師とパチリ。

IMG_6250

市長さんとパチリ。

IMG_6252

そして各作家さん達とパチリ。我ら日本組!

こう振り返ると僕はノンアルコールでしたが調子に乗ってますね。

お客さんは素直に作品を見てくれて、質問してくれたり、ちゃんと絵の側面も見てくれたりして安心。ただ質問にカタコト英語で答えるのがツライところ…

その後、夜遅くまで宴会は続き、キモチは一段落。
改めて撮った会場はこんな感じです。
IMG_6271


IMG_6272


IMG_6339


IMG_6338


IMG_6273


IMG_6275


IMG_6276


IMG_6277



僕のはこんな感じに落ち着きました。
IMG_6192


右3点が日本から持ってきたいつもの作品群。上2つは一昨年の秋に発表した、割とお気に入り作品。下のが、渡航ギリギリまで作ってた新作です。

次は各作家作品のデティール編。ああ残りは日本戻ってから。ポーランドにいる間にフィニッシュしてしまいたかったなあ…
帰ったら、さらにいろいろ、busyだ!!

制作過程を紹介編。

一日中宴会をしているわけではありません。宴会は大抵夕方からなので、社会科見学が無い日は、もちろんみんなストイックに制作に励んでいました。
 今回の絵は、自分自身で描いてる過程が面白くて、特別な技法を使ってるわけでもないので公開。それにこの絵はスタリソンチに置いていくので、若干過剰説明します。

 僕はキャンバスを渡されてから間もなく、スタリソンチの風景が良い!と野生の勘が働いたのでさっそく広場の写真をバシャバシャ撮り始め、絵の構成を決める事に。

IMG_5772

展示予定のギャラリーの入り口付近から見える風景がこんな感じで、絵を見たお客さんがその後すぐに同じ風景を目にするってのはなかなか良い。
 それに僕が最初にグッと来たのはこの広場。初日に行ったカフェマリシェンカや広場の雰囲気が目に入る。
街には教会など目立つ建物もあるけど、この街のノーマルっぽい見栄えのこの風景を絵画に変換しようと決定。


IMG_5926

キャンバスが何枚もあるので、直接絵具とキャンバスでエスキースを試みる。最初はモヤッと空気感のある感じにしてみようとしたけど、どうもピンと来ない。着いた日はもっとガンガン晴れててシャープな風景が飛び込んできたんだった。それにやっぱ筆がなかなかノッてこない。なにせ風景描くのは6年振りなので、イメージを絵具に変換する感覚をつかむのに若干時間が必要みたい。


IMG_5940

イメージを絵具に変換する腕ならしのため、単色で一枚習作。色は置いといて、筆遣いの勘を鍛えてみる。


IMG_5949

いつもの作風の作品も同時進行してます。でもこっちは滞在中に終わらなそうだから日本にもって帰って個展用に。


IMG_5969

本番。キャンバスに透明メディウムを塗っておいて、絵具がちょっと浮くように仕掛ける。描写については筆跡に緊迫感を与えるために、下描きなしで。最初のベンチの位置を決めるのがタイヘン。


IMG_5973

下の近景を描き終えて、次は広場を右側から少しずつ描写。


IMG_5974

周りは散らかっていきます。


IMG_5976


IMG_5977


IMG_6018


IMG_6019

遠景も右側から順番に建設。Benに「You are painting machine! like a printer jijijiji」と言われて、なかなかイイ褒め言葉だなあと喜ぶ。でもねープリンターにそう簡単には勝てませんな。筆跡も、平筆をオージュンさんっぽく使ってみたいと意識するけど、誠に難しいよ。

IMG_6077

ここで一旦様子を見る。脳内の完成予想図では、空と広場は空白にしようと思ってたけど、どうも物足りない。絵としては成立しそうな気もするが…筆置きタイミングに悩むところ。


IMG_6081

おや、隣の部屋で描いてたアントニオは筆が早くてすっかり完成させている。持ってきた作品まで並べて余裕の仁王立ち。「まだ描いてるのかニヤリ!」とおそらくポルトガル語で言ってきた!むむむ。


IMG_6078

結局、地面にゴールドを薄くかけて、空を描きくわえる。空のバランス調整中。


IMG_6123

最後ニスがけして発色を良くして、完成!
総制作期間は約一週間くらい。
タイトル『時間よ止まれ(stary sacz)』
矢沢永吉なタイトルにしてみた。

うん、なんか、なぜか6年前の作品とちょっと、似てるな笑
(これが6年前の作品。当時住んでた寮の裏の雪山のある風景です)
melt

この時は筆触も薄ーくして、ネガティブな風景寄りにしていたけど、今回はもっと描写にポジティブなキモチを込めたつもり。少しは絵具と筆の扱いもマシになったかなあ。

しかし実際、この街と北海道の空気の感じはよく似ている。温度も湿度も、空気の霞み方も、山が見える眺めも、草の生え方なども。だから似たのだと思う事にしてみる。

どういう支持体に、どういうもので、どう絵具を乗っけるか。というのが、風景だろうがなんだろうが僕にとって一番の醍醐味で基本。
 風景ならば、その風景のイメージと絵画そのものの構造が入れ替わり見えてくるような画面が理想です。
 でも反省点は完成時点で山ほどあって、キャンバスに絵具を置く難しさを久々に痛感。

 そもそも僕は、絵がうまく描けないコンプレックスをバネに、絵画に取り組んでいる感を常に持っている。
 つーか、油彩とか、絵画を専門にする人にも上手い人はもちろんいるけど、割合として上手いマンガ家やアニメ描く人のほうが絵が描けるような気がするのに、その上で画家とはなんぞや?という疑問がある。なんとなくその答えはわかっている気もするが、明確ではない。
 
 制作しながら、宴会しながら、その合間にしっかり村上隆のニコニコ動画チェックもしてたら、「絵の勉強して、才能あるやつは漫画家やアニメーターやイラストレーターになって、残りの才能ない頭の悪いヤツがアーチストになる」みたいなことをバッサリ言い切った。おお、すっきり納得!

 僕の場合は絵がヘタな分、絵画だけが持つ特有の技術や魅力をどうにか発見して、発酵させて、悪あがきで太刀打ちしようと思ってる部分がある。

 風景の中にも絵画を発酵させることができたら画家としてもう言う事なし!なのだけど、まだまだそうもいかないようだ。

次は搬入〜展覧会の様子の予定。

リアルタイムの僕は、明日スタリソンチを経ち、クラクフ(日本でいう京都のような存在)に向かうのです。
 

 昨日展示初日を迎え、たくさんのお客さんが鑑賞してくれた。パーティや打ち上げも盛り上がって、今日の朝、多くの作家が帰ってしまった。とても仲良くやっていただけに寂しい。解散は8月3日のはずなのだけど、なぜか今年は皆早めのサヨナラでディレクターのマリアンも、しゅんとしているみたい。僕も明後日にスタリソンチを離れ、クラコフ周辺を観光して日本に戻ります。


巻いていこう写真コーナー!完全パーティモード編。

IMG_5980


IMG_5984

牛!僕とても牛が好きなので興奮。
牛と湖のあるのどかな牧場で屋外パーティ。ここで作られるアイスがポーランドで最も有名なものらしく(ガリガリ君的な)、レジデンス企画のスポンサーなのだそうです。

IMG_5994

真ん中は最後に合流したイタリア作家タランティーノ。周りはすっかり宴会モード慣れしているので、若干戸惑い気味。

IMG_6014

飲めや歌えや。油断するとウォッカを飲まされて、いつの間にかウォッカに慣れてしまった。おいしいウォッカばかりです。ギターを持って盛り上げてるのはスタリソンチの副市長、ヤチェック。このレジデンスでも重要ポジション役で、ノリノリだし、気品があるし、カッコイー。

134588436

大黒さんのツイッターにはこんな画像が!僕の貧弱なヒップですね。盛り上がりすぎてひょいって持ち上げられちゃったり。

IMG_6023

次の日は、街のお祭りと合体企画。地元の学生も参加して、広場でみんなで牛のオブジェを作って燃やします。真ん中中国のチェンさんは英語が全く話せないのでしばらく沈黙してたけど、もうすっかりお祭りモードに溶け込んでます。


IMG_6039

作家はサイン攻めにあう。

IMG_6035


IMG_6031

日本文化好きのティーンネイジャー達に囲まれて、僕も調子に乗る。ちなみにこの公式Tシャツの胸部分のマークは昨日のアイスの会社のロゴです。


DSC07095

参加作家全員とクレイジーな色彩の完成牛。


IMG_6046

夜になるまでまたパーティ。真ん中の女の子がすごい美人さんで、ベンとギーは速攻で近い席をキープ!クーさんとチェンさんも、いかにして写真に収めようかとカメラのズーム機能をフル活用!すごいね。
僕の限界はこの遠距離シャッターでわかると思います。チキンジャップですね。


IMG_6054

なんか立派なシェフが登場して、燃えさかる豚の丸焼きが。美味。


IMG_6064

夜も更け、燃えさかる牛。最後はちゃんと消防車が完璧に消化。

IMG_6069

結局、僕の周りにはティーンネイジャーが集まる。なぜ。
中学男子的下ネタに乗っかってしまい、日本の恥を置いてきました。ごめんなさい。


IMG_6108


IMG_6093

次の日も、今度はディレクターのマリアンの家でホームパーティ。写真が下手すぎるので伝わりにくいがめっちゃオシャレハウス。
マリアン・ノヴィンスキはワルシャワの大学教授でポスターやデザインを教えてます。僕らにウォッカを飲ませるのが大好き。魅力的な人です。


IMG_6121

次の日は、燃える牛の記事が新聞に載る。

IMG_6127

教会見学などもする。でかい教会の内部って初めてみたけど、建築も彫刻も絵画も一体となって教会の神聖さを最大限演出していて興味深かった。


IMG_6139

で、バチェックの家で、パーティ。バチェックがパンでお出迎え。

IMG_6142

バチェックが描いた僕の顔。いいとこついてきた笑


IMG_6155

夜まで飲めや歌えや。♪ストーラト ストーラト


次こそは宴会の合間にネチネチ制作してた展開を…

巻いていきます写真紹介。

IMG_5889

開会式後の遅め参加のピーター(キャプテン翼が好き)とヤンデリック(ギターと歌がウマい)、ポーランド代表で、二人とも高校教師!イケメン教師ですね


IMG_5901


IMG_5899


IMG_5905


IMG_5919


IMG_5912

みんなで自然いっぱいの養蜂場に行ったりした。社会科見学か!!
ポーランドは養蜂が盛んだったらしい。ここで飲んだハチミツ酒がうまかった。ダチョウやクレイジーな木彫もあった。ダチョウに手を噛まれて爆笑されました。


IMG_5936

スタンドバイミーの如く、線路を歩く。死体を見つけにいくわけではなく、数ヶ月前の洪水で崩落した橋を見に行く予定だったが、途中でガードマンに補導された笑
ちなみ崩落のせいで今もスタリソンチには列車が来れない状況なのだそうです。直すのに一年くらいかかるんだって。

IMG_5938

補導されてカラ元気ダッシュ!


…遊んでばっかりではありません。アトリエ環境が整ったので、毎日みんな制作してます。

IMG_5942


IMG_5943


IMG_5944

マルチメディアな作業組。

IMG_5947


IMG_5946


IMG_5945

絵具のニオイが漂ってきてイイ感じ。


IMG_5930

僕もヨチヨチ腕ならし中。


IMG_5958

地元TVの取材も来た。


IMG_5972

廃校じゃないので、普通に生徒が遊びにくる。


IMG_5964

デッカい雲が出始めて、暑すぎる毎日から解放されるもこんどは雨で寒くなってきた。

続く。

 連日制作しては宴会という毎日が続き、さすがに疲れてきたので昨日今日はゆっくりしている。風景画は完成したので、日本から持ってきた新作を加えて明日は展示だ!

 さて写真紹介続き。なんとか現状況に追いつきたいのだけど、なかなか。。。隣町と開幕式、アトリエ紹介です。

IMG_5685

午後から中国の作家さんチェンさんとクウさんも参加。写真はランチタイムのクウさんと大黒さんだが、ディレクターのマリアンは未だにこの二人の区別がついていない笑 この日の大黒さんのTシャツはRolandのRに細工してPolandにしてる!ナイスセンス!


IMG_5690

隣町のノビソンチ。スタリソンチに比べて大きな街です。


IMG_5688

アイスクリーム屋さんに行列が。うまそー 食べてみたかったが時間がなくて残念。


IMG_5692
IMG_5696




IMG_5708

街を見学した後、ノビソンチ在住でポーランド参加画家バチェックの家に。壁が作品だらけ。バチェックはガタイの良いラテン系で、握手で手の骨が粉砕されそうになります笑

IMG_5712

お!バチェック家でこんなの発見。


IMG_5717

IMG_5720

続いて、帰宅後に開会式。市長さんの挨拶や、地元学生のパフォーマンスで盛り上がる。


IMG_5725

開会式で、今回のレジデンスのカタログが配られる。ハードカバーで立派なものです!ウォッカを飲まされながらワイワイガヤガヤ。


IMG_5731

夜は酔っぱらいながら、ポーランドのピーター、スペインのパコ、フランスの2人と日本の僕らで談笑しながら散歩です。


IMG_5741


IMG_5756


翌朝、90×90cm代のキャンバスが全員に与えられた。枚数もテーマも特に縛りなし。作品は持ってきたけれど、せっかくキャンバスももらったことだし、なんか描きたくなってしまった。
 次に向かったのは、ホテルから100m以内にある小学校。ここの2部屋を共同アトリエとして貸してくれるのだ。

IMG_5743

学校にいるワンちゃん。めちゃくちゃおだやかでかわいい。


IMG_5755

さっそく自分の場所をセッティング。気持ちがアガってきますね。


次は、何をアップしようか…制作過程やら、宴会風景やら、どんどんアップ予定!巻いていきます。



続、写真紹介inスタリソンチ。


IMG_5622

朝ご飯はセルフな感じ。バターがとてもおいしくて、寝起きでもパンが食べれる。ご飯後、近所を散歩。


IMG_5623



IMG_5627

車が多いのは、教会の日曜礼拝があるから。

IMG_5630



IMG_5638

ベンチに座ってる夫婦は、ポルトガルのアントニオ夫妻。アントニオは全く英語を話さない上に、マイペースなラテン系!その分奥さんはしっかりしてて通訳として行動を共にしている。仲良し。


IMG_5641


IMG_5644


IMG_5646


IMG_5649


IMG_5650


IMG_5655


IMG_5660


IMG_5674


IMG_5665


IMG_5669

この日も朝から暑くて30度越え。広場の木陰に人が集まる。

スタリソンチの雰囲気はザッとこんな感じです。とても素朴な町。


IMG_5682

この日から参加のフランス作家、ベンとギー。ヤングなナイスガイで、このあと日本組と徐々に仲良くなっていきます。

次は、隣町のノビソンチ見学と、レジデンス開幕式など。

 スタリソンチに着いてから、早一週間が経過した。ちょうど半分。早いなーすっかり慣れてしまって居心地が良い。フランスの作家2人が25歳と22歳でヤングなノリで仲良し。マンガアニメの話や、好きな音楽の話、好きな作家の話など、盛り上がっている。
 僕の英語力は、うろ覚えのセンター試験レベルの記憶をフル活用してやっと2割くらい聞き取れる程度だが、日本にいても会話を半分くらいしかちゃんと聞いてないので感覚はあまり変わらない!?
 わからないとこは大黒さんに聞いてなんとかコミュニケーションとってます。敬語のないコミュニケーションはとってもキモチが良いな。

 制作はキチキチだけど、明日にはなんとか今描いてる風景画が完成しそうだ。

では写真その3。ワルシャワ〜スタリソンチまでの道のり編。写真アップしてたらすでに懐かしい気分。

IMG_5581

ワルシャワ中央駅から特急に乗って、まずはクラクフ(ポーランド一の観光名所)まで3時間。僕らの乗った特急は、6人分の席ひとまとめの個室風。個室ごとにドアがついてて、写真上部も隣の部屋が見えるわけじゃなく鏡です。照明もオンオフができるなど、部屋のようにとても快適な作りになっていた。



IMG_5584

都会を抜けたらずーっとこんなに平らな風景が続く。360度どこにも山の無い風景は、けっこうびっくりした。


IMG_5588

クラクフは乗り換えのみでバタバタしてて写真撮るヒマなかったので、帰りに改めて寄ろうと思います。鈍行に乗り換えて今度はノビソンチに向かう。少しずつ風景に起伏がでてきた。


IMG_5596

良い風景が続く。鈍行も3時間。


IMG_5599

ノビソンチに着いたら、すでにメイン進行役のマリアンがスタンバイしており、熱いハグで迎えてくれた。重い荷物ももってくれて、ここからさらに南のスタリソンチまで車で向かう。


IMG_5618

スタリソンチ到着、街の入り口すぐにあるここ、MOTEL MISが僕らの宿になる。


IMG_5603

着いたらすぐに昼食。写真は進行役マリアンと、スペインの作家さんのパコ。パコは英語ぜんぜん喋れないけど、陽気ですぐに笑わせてくれるナイスガイ。サムライ ハラキリ カミカゼ などジャパンワードも連発。ここでポーランド作家のピーターや、ポルトガル作家のアントニオ夫妻とも初顔合わせ。


IMG_5608

ホテルから歩いて1分で、スタリソンチの中央広場に出る。この小さくてかわいらしい規模の広場で、買い物や用事が済む。


IMG_5639

真ん中の建物は街のレストランカフェ、マリシェンカ。ここで昼間からビールを飲んだ。


IMG_5614

IMG_5615

マリシェンカのテラスから見た広場。


IMG_5605

今回のレジデンスのポスター。いろんなところに貼られてる。ポスター下部には、いろんなスポンサーのマークが並んでいる。こりゃすごい。


IMG_5619

晩ご飯もこんな感じで毎日みんなで食べる。またしてもビール。まだ外は明るい。この時期のポーランドは、夜9時まで日が落ちないので変な感じ。


IMG_5620

デザートのケーキ。あら、なんか僕の絵に似てる!色付きの透明層もいいかもね。でもそんな技を習得するには1年くらいかかりそうだな。

次は、スタリソンチ風景続き。

このページのトップヘ