やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

札幌のCAI02にて、

『ー自分のためにアートを買いたいー  U50,000 』

というグループ展開催中です。
22日まで。

http://www.cai-net.jp/info/index.html#u50000_13 


今までコンクリートの壁だったメインギャラリーのraum1が
白壁仕様となってリニューアル。良い感じです。

自分も新作1点を出品しております。
帰国後に作った小さな作品です。

ドイツに行って作風が変わったかと言われると、
実はそんなに変わってなかったりして。
渡航前から意識していた画面内のことを
ずっとあーだこーだいじっていたわけですが、
1年くらいで劇的に変わることではありません。

ただ、その画面内の操作に関して、
無数の巨匠の実作品からヒントを得ながら微調整してきたという
感覚はあるので、
そういう影響がじわじわと滲んできていればいいなあと思うばかり。

残り僅かの期間ですがよろしくお願い致します。 

ちまちま部屋で制作。

窓明けてたらYOSAKOIの音が暑苦しいし、
今日もとっても晴れてるので自転車こいで札幌市中央図書館まで。

「中央」図書館と言う割には、けっこう南の方にあるので
軽いサイクリングだ。できるだけ郊外を走る。
中島公園のライラックがキレイだった。

中央図書館は
故丸山先生がデザインした椅子やレリーフがあるパブリックゾーンが
入り口にあるので、たまに来るたびに良い気持ちになる図書館だ。

岡崎乾二郎さんの「ルネサンス 経験の条件」を借りに。
事前に蔵書検索でその存在は確認していたが、本棚に見当たらない。
聞けば、地下の書庫にあるとのことで出して来てもらった。
まさに中央図書館の底力。

この本は今は絶版になってる伝説の本で、
買おうとするとプレミア価格になっちゃうので図書館で
借りられるのはありがたい。
たいへん多くの美術家が絶賛しているのだけれど、
僕はロザリオ礼拝堂やフィレンツェを体験してから読もうと決めていた。
そしてついに読むタイミングとなったのだ。
楽しみだ。 



どうも咳が止まらん。
風邪かアレルギーか。やれやれ。 
※今はプレミア価格で高くなっちゃってるが2014年2月についに文庫版がでるみたいですね。うれしい。

CAI02数年に一度の名物企画、U50,000のオープニングの日。

向かう前に、いつもの苗穂の蔵の湯でひとっ風呂。
だらだら手続きを怠けて未だにガスを通してなかったので、
家で風呂に入れないのだ。あと数日の辛抱。

露天風呂にはモニタがあるのだけど、
AKB48の総選挙をやってて、
裸の殿様達がこぞってその様子を見ている光景はやはり異様だった。
初めてAKB48の総選挙というものを見たが、
とてつもない規模なのですね。。。

一方、大通りではYOSAKOIも暑苦しいし、
平和な世界でのポピュラリティの獲得って一体なんなんだろう。

夢 いっしょに 努力 希望 
あたりが揃ってて入りやすけりゃOKなのかな。
思想などはお断りでな。

会場目の前のビルの地下でレジスタンスの如く始まった
U50,000だって、
夢 いっしょに 努力 希望
あたりは何気に揃っていますよね…?

白壁リニューアルのキレイな展示、
小振りの作品が並んでていい感じだった。

 


札幌のCAI
さんのウェブサイトからの転載です。



山本雄基アーティストトーク
日時 2013年6月1日(土)18:30〜
会場 CAI02 札幌市中央区大通西5丁目昭和ビルB2(地下鉄大通駅1番出口)
入場料 500円(ワンドリンク付)
主催:CAI現代芸術研究所

山本雄基アーティストトーク昨年11月、ドイツハンブルグのMIKIKO SATO GALLERYにて、個展を開催し、約1年間のドイツ滞在から帰国した山本雄基氏のヨーロッパでの体験を報告して頂きます。
札幌で活動してきた画家の目から観たヨーロッパのアートシーン、ハンブルグで開催した個展について、ドイツ行きのきっかけや、現地で暮らした1年間の苦労話など、普段では中々聞けないようなリアルな日常のお話も語って頂きます。
そして今回は、参加して頂く方との意見交換も活発に行ないたいと思っています。
お誘い合わせの上、皆様のお越しをお待ちしております。

1部 ヨーロッパのアートシーン 18:30〜19:30
休憩 20分
2部 ドイツ作家暮し 19:50〜21:30
意見交換 21:30〜


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というわけで
やることになりました。
ご興味ある方はぜひお越し下さいませ。


問題は、1年分のトピックをどうやって2時間くらいにまとめようか…
できるだけ、現実的な話と
このブログにもFBにもtwitterにも書いていないような

秘蔵(!?)の情報優先で展開していこうかなと思ってますが、
みんなが聞きたい話って何だろう? 

質疑応答タイムもとりますので、もし聞きたいことが浮かんだら
お金の話だろうと下ネタだろうとなんでもいいので
気軽にバンバン用意してきてください。できる限り答えます。
その方が限られた時間を有意義に使える気がするので。


よろしくお願い致します。

 

北海道に戻って来てから早1ヶ月。

地元帯広で
美術館展示の打ち合わせや友達と会うなどしたのち、
GW明けに札幌に戻り、
Y子の事務所に2週間ほど寝泊まりしながら物件探しをし、
つい先日住処だけ決まった。
やれやれ。ひとまず札幌市民にカムバックだ。

今はまだスタジオ探し中。 
できるだけおもしろい形でスタジオを構えたいなあ。
帰って来てからいろんな作家の方々に会って話を聞いてるけれど、
札幌、いま熱気があるようなので こっちも便乗していきたい。

旅行トランクに、帰国前にあらかじめ何個か下地作りを終えた小さいパネルを
忍ばせていたので、コソコソ作り始める。
できるだけ手を止めないことが自分にとって大事なこと。

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フェリーで迎える朝。カップ麺を食べた後、
デッキで優雅に海を眺めたり本を読んだり。

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樽前山が見える。
だんだん近づいてくるこの感じは、
飛行機にはない風情だぜ。

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苫小牧フェリーターミナルに到着。
ここまで来てようやく、地に足着いた帰国感だ。

着いてみるとあっけなく、見慣れた通常の北海道。
ひとまず札幌に戻るが、実家は帯広なので
札幌に住む妹夫妻の家に転がり込む。
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僕がベルリン滞在中に甥っ子が妹の腹から出てきており、
もうこんなに育っていた。げげ、変な感じ…でもめっちゃかわいい!

すぐにテレビに釘付け(特にCM)な状態になるので、
小さい頃からテレビに慣れさせすぎるんじゃないよと漏らしつつ、
テレビってやっぱ人を本能的に夢中にさせるメカニズムがあるんだなあと謎の感心をした。

さて。
すでに秋には帯広美術館でのグループ展、一年後には大黒屋さんで個展が控えている状況にある。
帰国前からボチボチ物件漁りをしているが、できるだけ早く札幌の拠点整備を完了させたい。
以前のようにアトリエ兼住居にしようか、それとも別々に借りようか、
そもそも良い物件がうまく見つかるのか…

実家に戻って帰国報告したあとに、
一ヶ月以内には落ち着きたいものだ。


 

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朝から仙台ちょっとだけ観光。
駅前からバスに乗って、仙台市博物館へ。

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若冲が来てくれました プライスコレクション。
震災をきっかけにプライス夫妻の思いで実現した展覧会で、
収益は全部東北に寄付されるんだって。
駐車場満車でお客さんもいっぱい入っていた。

かなり充実したラインナップだった。
鳥獣花木図屏風もしっかり見る事ができた。
 
博物館の常設展示も充実していて、
もちろん伊達政宗の鎧とか伊達家の紋章が入った道具満載、
それと支倉常長の展示が充実していてなんだか勉強になった。
その人生を見てると切なくなったが、
スペイン、ローマに行ったっていう部分は
時代は全然違えど、
やはり自分も訪れているとそれだけで俄然リアリティが増す。

今年は慶長遣欧使節出航400年記念の年らしく、
しかも昨年その資料がユネスコ記憶遺産に登録されたらしく、 
盛り上がっているらしい。 

博物館から歩いてもう少し上まで登ると仙台城跡がある。
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 小雨がパラつく中、駆け足でぐるっと一周。ここも桜と共に街を一望できてよい眺め。

ちょっと距離あるが、また歩いてこんどはせんだいメディアテークへ 。
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特別な展示等はやっていなかったけど、建築そのものの雰囲気や、
図書館のオープンな感じがとても良い。
一階の本屋さんには美術・デザイン系の書籍も充実していて、
フェリー用の文庫何冊か確保する。

バスで駅まで戻り、さらにバスでフェリーターミナルへ。
なんとバスの中でauのwifiがきてるじゃないか。
だいたいどこのセブンイレブンでもwifiきてるし、
意外と国内でもwifi運用いけるんじゃなかろうか。

仙台はちょっとだけの滞在だったが、
昨夜から市街地を歩いた雰囲気だと、
平日なのにどこも人で賑わっているし
街の活気みたいなものを感じたなあ。

フェリーターミナルも震災時は津波被害があって、
その時の職員の体験談などが書かれていてゾクッとする。
今は被害の跡は見られない。

さあいよいよ、ホントの帰国だぜ。
きたかみに乗り込む。
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フェリーは、好きなのさ。
船内の昭和なまま感と、ゆったり過ごせる時間感覚がたまらん。
学生時代は東京に出る時によく利用していたけど
仕事してたりするとなかなか乗る機会作れないんだよな。
こういうときこそフェリーを味わうチャンス。
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2等客室。

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かつてない乗客の多さに驚き。
なんかやっぱり仙台は景気がいいのだろうか。

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出航。
だんだん岸が離れていくのをデッキでボーッと眺めてるのがいいんだよな。

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コンサートなんかも行われる。

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湯につかる。
すっごい揺れていて、湯がザバアアアアって波だって
お客さん同士で笑うしか無い状況に。

これだけ揺れてもあんま酔わないな。
未だフェリーで酔ったことがない。酔ったら嫌いになるだろうか。
 
起きたらいよいよ北海道なんだな〜…
飛行機使わないと、遠いな〜。

黒磯からさらに新幹線で北上する。
帰国後、北海道まで飛行機を使わずに行くのであれば、
被災地を訪れていこうと決めていた。
震災後一度も現地を訪れたことがなかったし、
あれから2年経って、1度海外に身を置いて戻ってきた今、現地がどうなっているのかを体感したかった。
いわゆる観光で行っていいものなのか、とも思いながら、どこに行こうか情報を調べてみて、
「ほぼ日」などでもウェルカムモードで紹介されており、
記憶はないらしいけど恋人が赤子の時に生まれ育った街でもあり、
それだけでもなんとなく気持ち的に行きやすい感覚を持てたので、気仙沼に決めた。
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一ノ関でローカル線に乗り換え。
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 単線。のどかな風景が続く。

到着し、まず駅近くの神社にお参りをする。
そこからの景色はこれまたのどかな光景だ。
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お宿は港近くの旅館金港館さん。
ここだけ見てももうわからないけど、
震災時は1階部分は津波が来ていたとのこと。

ひといきついて、街を歩いてぐるっと一周してみることに。
周りのエリアを見る限り瓦礫などは撤去されており、当時報道を通して見ていたイメージよりは和らいでいるけれど、それでも整地された土地や、壊れた商店の入り口などで津波の跡は今もはっきりわかる。
被害の跡が明らかに残っている所は、写真撮る気になれなかった。
一方、街なかのこれは撮ってみた。
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JRのアートプロジェクトだ。
ワタリウム美術館でやってたインサイドアウトのプロジェクトは日本では気仙沼が最初だったのね。
これ見て後で調べて初めて知った。
正直これだけ見たって唐突で、でも写ってる方々の表情は豊かに見えて、
結局のところどうなんだろう?って感じなので、
実際どんな風に実行されて、その後の街の人の反応も聞いて見たかった。
僕も美術家の端くれだけど、こんな風に作品を通して街への大胆な介入ができるタイプではない。
表現以前にまず、nowhere man状態のいち旅人として、歩いて実感して買い物すること。


鹿折地区方面へ行くと、
ここも瓦礫はもう無くなっていて、
広い更地の上に、住宅の基礎の跡がたくさん並んでいた。
これがすべて住宅で、このかずの暮らしがここにあったのかと思うと、
ただ呆然と立ち尽くしてしまった。 


ニュース等でみた第18共徳丸の姿も。
この場所まで流されてそのままここにあるっていう事実を、目の前にしてもうまく飲み込めなかった。
船の目の前には仮設のセブンイレブンがあり、観光客も集まっていた。

日も暮れてきて、街の方へ戻る。
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復興屋台村。おみやげ買ったり、コロッケ食べたり、

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その商店街の中、南街紫市場にある、◯安さんで一杯やる。焼き鳥(豚ホルモン)美味い。
常連のお客さん達と少しお話しすることができた。
現状の事を聞くとまだまだこれから少しずつ、とのこと。
ただの旅行者である自分に、答え難いかもしれないことをお話ししていただいて、
皆さん気さくで素敵な人達だ。 

旅館のおかみさんとも少しお話する。
津波被害が大きかった地域はこれからさらに土を盛って、
住宅の基礎も隠れるくらいに更地になる。
その後のことは決まっていない事も多く、
復興といっても震災前から若者が減ったりしており
やっぱりどうなるかまだまだわからないっていう話。
まだ2年、というのが実感として残る。

2日目は田中前エリアへ。
こちらにも復興商店街があったり、
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斉吉さんで金のさんまのおみやげを購入したり、

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気仙沼といえばフカヒレってことで、めん八珍でフカヒレラーメン。美味い。


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アンカーコーヒーさんでチョコデニッシュ、美味い。
若い人からお年寄りまで賑わってて店員さんともフレンドリー、
イイ感じの雰囲気で、ベルリンのカフェを懐かしむ。
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旅人気分ってことと日本語が通じるっていう喜びのせいか、ついつい、いろんな所で店員さんと話す。
皆さんめっちゃ良い人達で、仮設の建物でも、こういう状況の中で最大限、一歩一歩時間を進めている方たちの話が聞けると、やっぱり思い切って来てみて良かったんだなと感じる。


腹ごしらえをした後は、川を渡って南気仙沼駅方面へ。
こちらも、昨日に続き立ち尽くすしかない、つらい光景だった。
駅そのものがホームを残して何も無くなっていたり、
周辺の建物もほとんど無くなってしまっている。
整地作業のトラックやショベルカーが出入りしていた。
街の人にも聞いた、まだまだこれからだ、という言葉が、風景と一致する。
秒、分、時で決められてるようには、
時間の流れ方は1つではないんだ。
忘れないように、この光景を頭に焼き付けておこう。

もう一カ所、
リアス・アーク美術館を訪問したかったのだが、
この2日間、月火はどちらも休館日に当たってしまい、残念ながら叶わなかった。
これはまたいつか再訪しなければならないな。

市役所前から長距離バスで、仙台に向かう。
あら、たまたま隣に座った方にも話しかけられる。

聞けばこの方は、陸前高田でお世話になった方を津波で亡くし、
今回初めてその現地を見に行ったとのことだった。
やはり、住宅地エリアが広大に何も無くなっており、知っている土地が変わり果てた光景はショックだったと仰られていた。
 
自分も気仙沼までの足取りなどを説明し、たくさんお話しているうちに、仙台に到着した。
話が尽きず、そのまま駅前でその方と夕飯&晩酌をごちそうになってしまった。
聞けば元大学教授さんで、若者といろいろ話すのが楽しいと。自分も恥ずかしながら絵描きをやっていると自己紹介をした。
うーん、こんな一期一会が今日の最後に訪れるなんて、沁みた。
東北旅ではコミュニケーションの機会に恵まれてた。
 
夜は、駅から徒歩10分のゲストハウス、
宿や萩さんに泊まる。めっちゃ安いし便利。

坂井田君に板室温泉大黒屋さんまで車で送ってもらう。
途中、ものすごい水のキレイな川に寄る。
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うお〜底まで透き通ってる。すばらしい!

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大黒屋さんに到着。桜だ!
桜が咲いてる時期には初めて来た。キレイだな〜
日本の良さ。
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入り口に菅木志雄さんの作品が新設されていた。
鏡面がピカピカでカッコ良い。毎日磨かれているのかな。

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 皆さんに帰国のご挨拶。
ドイツ滞在の初期費用を作れたのは、ここでの個展のおかげだった。

温泉につかって、しばし湯の幸せを感じたり、
旅のまんまの格好でボッサボサだった身だしなみを整えたり、
一番肝心な来年の2回目の個展の打ち合わせをしたりと、
洋行浮かれな気持ちを引き締めてもらうような2日間を過ごす。

個展はちょうど一年後、桜の時期の2014年4月に決まった。
 

東京を2日間ぶらついた。やっぱり慣れん。
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朝のスーツのサラリーマンと女子高生とか、めっちゃ違和感。
どっちもベルリンではほぼ見なかったもんなあ。
中学校からずっと制服文化で育って来なかった身としては、
スーツ出勤も制服登校も基本廃止にしてほしいと常に願っています。
叶わないだろうけど。

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戦士の後ろ姿だ。

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う〜ん、巨大都市だ。

ベルリン滞在中にiPhoneの通話機能が逝ってしまったままwifi運用だったので
まずauショップで、SIMカードを見てもらう。取り替えたらあっさり治った。

さて東京で見ておきたかったものは、
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東大駒場の博物館にある大ガラスのレプリカだった。初めて来たよ。
博物館は撮影禁止だったが、
東野芳明と瀧口修造を中心に作られた大ガラス日本バージョンは
堂々と展示されていた。これでロンドン以外の大ガラスは制覇だ。

感想は、やっぱりフィラデルフィアのオリジナルとだいぶ違う!!
ストックホルムのよりは精巧に作られているし、フレームも金属製で近いのだけど、
オリジナルのあの存在感を思い出すと
どうも何かがスカッと抜け落ちている感が漂う。
オリジナルの方は、
長い時間経ってるので劣化の味だったりもあり、まあヒビもあるし、
そこは真似のしようは無いにしてもだ。

こっちは裏側の質感やガラスの質感、
下画面真ん中の三角錐のモチーフの透明部分の質感が、
明らかににチープなのだ。

レプリカがあるせいで、
オリジナルの唯一無二の存在、非レディメイド感が逆に強調されちゃってるよな。

やっぱ、ハイセンスでデュシャンオタクな芸術家っつーステータスを持った
リチャード・ハミルトンのロンドンバージョンも見たかったわ。

その他、お台場の科学未来館へ。
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ちょっと息抜きに、前々からちょっと気になってたメガスターを見に行った。
期待しすぎたのか、幼少の頃にど田舎で育ったからなのか、
作り物の限界はやっぱ感じるかなあ、都会向けのスーパープラネタリウムって感じだ。

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エンタメ要素が強い未来館なので、
さすがにドイツ博物館のようなハードさはないが
中学生相手に原発のディスカッションしてる場面があって
大事だって思った。

オージュンさんの個展も。
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この日の夜は、南千住の素泊まり宿に泊まる。えびすやってところ。
ここも前々から気になってたんだ。一泊2000円って安すぎる。
ドヤ街だったエリアなのでどんなもんかと思っていたけど、
特に問題もなく、昭和の雰囲気もおもしろい。
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この雰囲気!一畳分のスペース、狭いけど十分だ。
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避難口で爪を切る人がいるらしい。
 
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あの狭いスペースに、
外人さんもホステル代わりにけっこう泊まってるようだった。

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東京3日目も美術関連をチラリと巡り、

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ここも未見、国立科学博物館へ。
ヨーロッパにかぶれて博物館チェック。
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ははあ、なんか日本の歴史に出て来て知ってるあれこれが
たくさんある。おもしろい。
ただやはりさすがに先日のドイツ博物館には敵わず。 

そして新幹線で那須塩原へ。
夜到着し、この日は黒磯に移り住んだ彫刻家の坂井田君の家に泊めてもらう。 

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