やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

前エントリの500m騒動は地味にtwitter上で続いてたり、
ちらちらチェックしてるうちに
ネット民になりがちな一週間を過ごす。
THE ECHO展のオープニングに潜入したり、
けんさんのうちでドミノをやったりおもしろいこともあったけど
トータルではどうも健康的でない。

おせっかい人になるのはもういい。
オマエは何のためにベルリンに来とるんじゃ、と自己反省。
SNSで議論などしてたら
一日は恐ろしい程すぐ終わってしまう。
いくら鬼トレでワーキングメモリー鍛えても処理できないっつーの!
絵を描いて、言葉の勉強して、を常に優先順位に。


心がくすぶり始めたときは、無目的に外に出る。
外にでると、
まさに「人間性回復のチャンス!」という気分になれるから。


街に出ても、スーツを着たサラリーマンをほとんど見かけない。
札幌の街で見かけるスーツ姿の人の割合以上に、
タトゥーと顔ピアスの人が普通にいる笑

スーパーのレジの人でさえそんな人がやってる。
スーパーのレジの人は、座りで接客も適当だけど、
ハローで始まりチュースで終わるからなんかフレンドリーで
これでいいよなと。

日本のがっちりシステム化されたコンビニとかってやっぱ特殊だよな〜。
レジってホントはこんな感じで十分ではないか。
なんであんな非人間的なシステムを取り入れ始めて、
そこで落ちついてしまったんだろう。
石田徹也の絵を思う。

 
近所の散歩。

徒歩一分のところには、川がある。
日本でなじみの川とまったく印象が違う。
やはり平地だからか、流れがとても穏やかで、
橋にも川辺にも人が自然に集まってる。 

夕日と川とたたずむ人の組み合わせなんかは、
わざとらしく思えるくらいキレイな光景だ。


徒歩3分の公園には、 動物飼育ゾーンがある。
羊とヤギ、ブタにポニーにアヒル。
英語に疲れたら彼らとコミュニケーションしに行く。

ベルリンのいたるところに大きな公園があって、
どこの公園でも、 気温が高ければ平日でも
多くの人がごろごろ芝生に寝転がっている。
仕事は…?

これらの光景もやはり、
なんか人間性がちゃんと守られてていいなあ、って思う。 


でもきっと僕は
現地の人に比べたら5割増くらいで良い場所に感じてるんだろうな。
自分はここでただやりたいことをやって、
ここの社会に介入していないから。
複雑な政治的問題が日本と同じようにあるんだろうけど
(アブなそうな人も駅にいっぱいいるし)、
それを知らずにただ良い街だとか言っても図々しい話、か。
 
とにかく、街と人間のバランスが気になる場所だ。
個展が終わって余裕ができたらもうちょっと調べたいな。

人の心が戻ってきそうなので、
今週は制作の遅れを取り戻そう。

後輩の美術家西田君がブログで、
500m美術館で自作にタバコの跡と、
牛乳パックの投げ入れされた跡があった事を書いた。
http://takuji0808.exblog.jp/18292447/


それに自分もコメントしたらいろんな人も同時にコメントしてて、
すごい拡がりになり、togetterで西田君自身がまとめた。

http://togetter.com/li/348732  

北海道美術ネットには流れの概要がまとまっている。
http://blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/c2ff9448cb92e56ead8d9c857122bba4 



この西田君の行動は作家としてやるべきことだったと思うし、
問題を表面化させたので適正な範囲で有効だったと思う。
しかしまさかこんなにいろんな人が関わることになるとは。
それだけ今までいろいろ思っていた人がいたのか。

で、数日これについてのいろんな人達の発言は収まらず、
なんだか今はちょっと変な展開に。
参加した僕も何やらいろいろ誤解してるかもしれぬなあ。
twitterでは、言いたいことも言えないこんな文字数じゃポイズンですよな。

当の西田君本人は、
わりと冷静に作品は自分で直すと言っているし、
こういうことは言わなきゃダメってことを言ってる。
それで良いと思う。
その辺はもともとブログを持ってることもあって、
作家のバランス感覚としてマトモだ。
あの場に出品すると決めた時点で、
まずは何か起きたら(起きる前提でも)自分で対処するのも当たり前。

出品してたインスタレーションにはいろいろ言いたいこともあるが、笑
ひとまずそれは置いておくとして、僕も読み直しながらいろいろ考えた。

そもそも札幌の500m美術館て
数年前に期間限定の公共展示空間として作られた場所で、
大まかな特徴として、

・通勤通学の人達が毎日繰り返し通る類いの、
大通駅 ~バスセンター駅間の地下歩行空間で、相当大勢の人が通る。

・横のスペースはきわめて狭く、札幌駅の地下歩行空間のように、
端を通れば逆側の端は目に入らないというほどの通路幅の広さは無い。
つまりここを歩くと必ず展示が目に入るということ。

・500mに渡ってずっと展示が続く。現在は企画側が選んだ作家のグループ展を行う。
今後はコンぺ形式になるかもしれない。

・約1億(当初の予定?)を市が投入して改築/運営をしているのは、
度々新聞で取り上げられている。

というような、ちょっとヒトクセある場所。
去年から一部ガラスケースや照明、壁がきちんと整備されて常設化された。

ただたぶん予算の関係上で、
半分以上の壁面は剥き出しで防犯カメラのみ設置の状態。
展示作品についても保険がかけられず、破損、盗難については作家の責任という規約明記がある。
防犯設備が不十分で、今回の問題が表面化したことになる。

今まで水面下で破損があったことを主張しなかった作家にも
それに対して特に対応をしてこなかった(とされる)運営・企画側も、
このアプローチはいろんな事を気付かせてくれたはず。
予算の問題もよくわかるし、その上で今後どんな風に良くなっていくのか期待したいところ。


僕も常設化する前の2年前に作品展示して、
その時はやっと、白い仮壁が設置された段階だった。

僕は場に合わせて作品形態を変える作家では無いし、
作品の性質上額装もしたくないし、仕方なく落書きも覚悟だったけど、
少しの制作費は貰えるので多少のことくらいならカバー可能なのと、
それでも多くの人に作品見て欲しかったので、引き受けた。

もちろん展示して良いこともあり、自作については幸い何も起こらなかった。
その前は当時の通路そのままの固いブロック壁だったし、
少しずつ展示環境自体は良くなっている。
今年の企画は道外の作家も呼んで今までにない作家ラインナップで、新鮮に感じる。
これは企画に入っている高橋君のパワフルな行動力が大きい。
その部分もとても楽しみだ。

ただ、どうも議論後半の展開に違和感を感じたまま、
未だに納得できないんだよな〜なんでだろ。

例えば、公共の話。
花壇や自転車置場などとも比較されて、そこでモラルがあるのは当り前、
だから500m美術館でも、同じモラルが守られて当然。
作品に触れないように新聞やらTV、パネルなどで説明するべきだ、という意見があった。
ええ!?

公共の物を破壊するのは犯罪だし悪いことなのは当り前。大前提。
すでに多くの人は守ってる。
同時にそのようなルール守れない人をゼロにはできないので、
そりゃパネルくらいはあっても良いと思う。
予算内で出来る限りの、より良い環境作りを工夫するのは急務だろう。
西田君は今回自作でパネル貼って効果はなかったようだけど…。
僕は、できるだけスタイリッシュな線を床に引いて、超えたら
近くでブザーが鳴ればいいかもしれないと提案してはみたものの、
やっぱりそれも非現実的で設置費用分の大きな効果も期待できないかな。
モラル周知しても限界点はあるでしょう。


それに500m美術館はちょっと特殊ケースだから、
今回の問題で他の公共性のある場所と比較することには、僕はあまり意味を感じられない。
もっとズレた所に大きな問題ないかなあ?


だって、
そもそも通路だったところに税金使って美術展示!って、
いきなり現れた施設である。

幸い、500m美術館が好きだ、
毎回楽しみだというお客さんもたくさんおられるようで、
それは以前出品した者としても、とてもうれしい気持ちになる。

でも一方で、あるツイッターのつぶやきでは、
今回の500m美術館は作品が苦手なので、
通路を通りたかったけど上を歩いて帰ってる、
と言った内容も見た。
美術って、作品があるだけでそういうことを起こし得るんだよな。

すべての意見に対応はできないだろうけど
ウェブサイトに問い合わせ窓口も載っているので、
意見クレームがある場合はこれを利用して、
そこから運営側も有意義な意見に対しては、
何らかのリアクションを提示していくのがベストだ。

それでも気の強い人なら、
この作品あると本当ストレス溜まるんだ!って言って、
タバコを押し付ける事も、稀にはあり得るかもしれん。
それが当然当〜然いけない事なのは僕だって百も承知、

でもこの特殊な場所に関して言えば、
やはりモラルのものさしだけでは計りたくない。
ヘタにただ看板増えたり、ただ広報だしてモラルのお知らせはできても、
人によっては、やり方によっては、
「あれ、やっぱり市民に受け入れてもらえてないんじゃんあそこ」
て印象になってしまうだけかもしれない。

そのくらいは当然踏まえた上で、
市や企画側は最善策を今後も出来る限り考えなければならないし、
その上で何かがあった時は、当然規約に従った責任を作家自身が持つことになる。
企画側とよく話し合って希望もできるだけ伝えて、
破損の可能性諸々含めたああいう場所性を踏まえた作品を出品するか、
あるいは依頼されても出品を断るという選択肢もあり得る。


また、公共との比較の点でもうひとつ、
「駅の券売機」と「美術作品」を同等に扱う事はできない。
券売機にタバコの跡があったからといって一般的に感じるレベルでは実際小さなこと。
そして花壇にタバコ、道に空き缶、そういうものを掃除する仕事の人がいる。これも公共。

「美術展」の「美術作品」にタバコの跡が付いたから、牛乳パックが投げられたから、
問題なんだと思うんだよね。図書館の本の表紙が破れちゃったなんてケースとも違う。
その手の比較はナンセンスだと思う。
作家も無償で出品してるわけじゃないんだし、
しっかり語るなら「美術作品の破損」の問題として語る必要がある。


あんな場所なくなった方がいい、という意見に関しては、
僕は美術家として賛同しかねる。
少しずつ積み重ねができて、今こういう話が持ち上がってるところ。
美術はもちろん、
楽しみとか希望とか前向きなことや、何かを気付かせてくれるような驚きなども
持って来ることができる。
あの場所で何かできるアイデアを提案するのが、クリエイティビティだと思う。

半分冗談で、破損作品を並べる展示があれば挑戦的、という意見もあった。
もちろん、今やるとマズいし性格悪い意見だけど笑、これもひとつのアイデア。

他方、山下さんのブログには、
facebookで多数のイイネ!がついていた。

http://yamashita-tomohiro.com/blog/?p=1265


「その存在が認められた証拠なので、むしろ喜ばしいことだと思います。」
はさすがに言い過ぎだと思うし、それはドMだ笑
作家側の責任スタンスにはほぼ同意、しかし全体的に極端、
「てかアートってそんなに偉いの?w」とか、読者を煽るテクニックのようにもみえる。
山下さん自身の場合は本人の作家性もあるしわざと挑発してるのかもしれないけど、
マジメな人は挑発に乗っかっちゃうのでは?
イイネ!がたくさんついてるってことは、そういう考えの人もたくさんいるってことだ。
それもどうなんだろ。


500m美術館は、
普段美術館に足を運ばないものすごく多くの人達に
無料で作品を見せることができるというメリットがある。
それは、美術のおもしろさの広い共有・理解を獲得する大きなチャンスでもある。

かつ、市民に対する無差別攻撃のようでもある。
そこにデメリットやリスクを背負う意味もあるのでは。
ここがどんな場なのかという見極めについても、
従来の美術館やギャラリーとは全く違うシビアさで取り組む必要があるだろう。

市も、やや強引なくらいの、
文化政策に力を入れている!というアピールの狙いがあるんだろう。
すべての鑑賞者に受け入れられる美術作品なんか存在するわけないし、
反撃や、抗議の声が聞こえてくることも含めて、
おもしろい展開をしていくことが、現状の500m美術館の意義だと思います。
そろそろ今回はこれ以上外野がワーワー言うのは無意味かと思う。
いろんな提案が充分に出たのだし、運営、企画の方々にいろんなことを託したいです。

そして、今回始まったばかりの新しい500m美術館の企画、
excessive!展の展示画像をfacebookなどでチラッと見た。
僕は実際の展示を見に行けないから明確には言えないが、
「俺の話を聞いてくれ!」って服で文字書いてる作品、
なんか全部吹っ飛ばしてるように見えて、いいなあこのアプローチ!って思った。
あの場を一番ポジティブにするのは、
多くの通路利用者が、美術もなかなかおもしろいかも…と
思ってしまうようなするどいアイデアの作品だ。


http://500m.jp/


いま札幌にいないヤツが何言ってるんじゃって話ですがね…!



ドイツ語の紙っぺらが届き、
聞けばこれは荷物が税関に止められているから
取りにきなさいというお知らせなのだった。

これが噂に聞いていたやつか!ドイツに住んでる人の誰もが通る道…。
ヘタすりゃ追加料金取られるらしいので、
ネゴシエ〜ション能力が必要とか…
でもこっちにはカタコト大作戦しかないのだが。

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 ということで、税関。
中は撮影禁止だったが、役所の待合所のようなとこだった。
しかし大量に人が!
受付でパスポート見せたりして、Who is the sender? の質問を聞き取るのに2回聞き直したりして
早くもひ汗が… 
そして無事に整理券はもらえ、そこから2時間も待たされる。
ぐえー制作の時間が… 

でも最近は美術書屋さんで、英語の美術本を買って訳しながら読み始めたりしてるから
大丈夫!ちなみに1ページ訳しながら読むのに1時間以上かかるという。頭爆発する。

そして僕の番号が来た。
ドアを開け、係の人が待っている。 
ハロ〜っつってまずは印象付けから!!
Can I open?それすら2回聞いたけど、Sure!っつって
小包を開けると、手紙と、何冊かの冊子と、何袋かのマルセイバターサンドなど、
それとDSのソフトが入っていた。
さてこれらを全力で説明しなければならないので、
This is snack!!Japanese snack!!!!!(食べるジェスチャー付き)
お菓子は若干ナマモノで危ないかなあと思ったが問題ないらしい。

And there are a letter and book!! 

そしてDSソフト2本。バターサンドの袋が中で崩壊し、
油でベトベトになっているソフト…
This is the toys!! Game software!!
これ新しいの…?と言われ
I baught these for a long time ago in Japa~n!!
Not sell!! only play!!とか、とにかく勢いで説明したら、
ふーん…Oh,Super Mario.(一応マリオのソフトも送ってもらった)
Yes, ye~s!!!!Do you know Mario!!??
っつってもうこれで完璧なネゴシエーションだ。
めでたく小包を無料で獲得できたのだった。あー焦る。

一番欲しかったのはもう片方のDSソフト、
「もっと英語漬け」。
これなんで日本でやっておかなかったんだろ…。
これ、今から英会話をかじりたい人はマストですよ!!!
1作目は持ってて毎日やってるけど、
この2作目は英会話重視なのでかなり勉強になります。

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帰り道の公園。きれいだねー。

何人かの作家におもしろかったよとおすすめされて、
Berlinische Galerie
へ行ってみた。
ベルリンゆかりの作家の美術館?なのかよくわからないが…

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Michael Sailstorferの大きな作品がいきなり。
木がぶら下がってぐるぐる回ってる…

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 特集展示はAlfredo JAAR アルフレッド・ジャー。
インスタレーションはハイセンス、政治的文脈はやっぱりつかめない。
ポリティカルな作品がこっちにはごっそりあるわけだが、そのうち慣れるんだろうか。

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右の大きなコラージュペインティイングはTal.R。タルアール初めて見た。
これだけ見てもあんまりグッと来ないが周りの評判は良い。もっと見たい。

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その他いろいろ、どちらかと言えば好みの作品はあまりなくて、
この天井の高い建築自体にグッときた。

2階には戦後ベルリン美術がズラッとならんでいたが、
どこぞやと同じようなのローカル展、のなかにたまにロシアンアバンギャルド系のカッコ良いのが
現れる、みたいな内容だった。

7月でかずえさんとイキョンが滞在ラストなので、
夜にみんなで近所の雰囲気の良いバーに行く。

ああ〜いろいろ助けてもらった2人がいなくなって、
いよいよまたハードな生活になるんだな〜っつって、
でもまだクアンとサムもいるし、なんとかなるかも〜
ギレルモはいっつもどっかに遊びにいってるからいないけど…!
でも9月に一ヶ月だけかずえさんは戻ってくるみたいで結構ユルい。

な気分。
なんか7月は割とひきこもっていたはずなのに思ったより制作が進んでいない。
どうも連日あれやこれやでなかなか寝付けず、
すっかり明るくなってからしか眠れなくなってしまったり。 
無駄が多いんだな。もっと締めていかなきゃ。

7月の新しいアーティスト、
コロンビアのクワンは、入って一週間くらいになるが、
ずっと彼氏のサムと住んでいる。
クワンも男なのでゲイカップルなんだけど、
すごいラブリー。2人とも穏やかで、優しいのだ。
普通にこういうのが自然体なのってなんかいいっすねえ。
G&Gを彷彿とさせる…

というわけで最近仲良くしている。
一緒にギャラリーに行ったりバーにも行った。
サムはベルギーの僕と同い年の建築家で、
とにかく親切だ。僕のプアーイングリッシュに間違いがあったら(ほとんど間違いだが…)、
こういう順番で言えばいいんだよってちゃんと教えてくれます。 

僕がパスタを茹でようとしたら、
「僕らも作ろうと思ってたから、一緒に作ってあげるよ」と 
モッツァレラチーズ入りのトマトパスタを作ってくれる。ゴウジャスだ。
(僕の作るパスタはベーコンと炒めるだけのミニマルパスタ) 

サムがこんな感じなので、
クワンはどうやら相当甘えているようだ。

今日はかずえさんがまたコンサートに参加するとのことで、
会場にサムとクワンと行く事にしたんだけど、
サムは車を持っているので、乗っけてもらう!

かずえさんが参加するコンサートは100%実験音楽で
何度か見に行っているけど、今日のは多彩で入りやすかったな。

クワンに、ペインターならこのギャラリー結構おもしろいかもよって
教えてもらったギャラリーのサイトを見ていたら、
天野喜孝の名前が…!!
4年も前にこんなフラットポップな画風で作品発表していたとは知らなかった。
表面とかどんな感じなんだろう?やや気になる。
http://www.galeriemichaeljanssen.de/yoshitaka-amano-2008 

天野喜孝と言えば、まずはFFで好きになり、
その後ラッセンと同じ怪しい売られ方を見て嫌悪感を抱いて距離を置き、
(そういえば東京でやるラッセン展って気になりますね)
でも久々にやさいのようせいのキャラデザでやっぱりけっこう良いかもと思い、
微妙な距離感で今に至る。

↓やさいのようせい


やさいのようせいはスタジオが凄いんだという指摘もあったりで、

使われ方次第でいろいろ化けるフレキシブルさを天野氏は持ってるのかな。
つーか明らかにゲンダイ絵画っぽいアプローチは、
狙って作ってる感ありで誰か助言するバックがいるんだろうか。

そして日本ではあの怪しげなバイヤーがイメージを落としているんだろか。
不思議な人だ。 

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新しい作家も揃い、
レジデンスの庭でBBQ!
連日雨のベルリンだったけど今日は天気もちょうど良くみんなでワイワイ 。
僕の英語もほんの少し1%が5%になったくらいは成長したような気がする。
ドイツ語は0%が1%弱になったくらいだが…とても覚える余裕が無い。
英語に余裕がでたらドイツ語も挑戦したいが、
高校の時に英語で留年しかけるほどだったのに…大丈夫なんだろか。

Facebookに画像をアップしたら、イキョンが数分後に駆け込んで来て、
今すぐ私の映っている部分を消して!!と言われた笑
どうやら相当写真に写るのがキライらしい。というか、
いろんなことがキライらしく、
会話してて、あの人がキラいこの文化がキライと次々に出て来るので、
アイ リアリー ヘイト!っていうフレーズは 
完璧にマスターできた。

ムヒカ大統領のスピーチってのが、
Facebookなどで回って来た。 

http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/

確かにとても良い事言ってる…

でもすでに、
けっこう多くの日本のひとが
ホントはうっすら気付いていたことで、

さてそう言われたところで

ボクたちはなかなか自分に厳しくなれないために、

理想に向かうための思考改善が

できませんってところが、

一番難しいところなんじゃないかと思った。

7月25日

鈴木君や志水君に教えてもらった
Raoul De Keyserの新作を
Galerie Barbara Weissで。
自転車で10分かからない近所にこんなキレイなギャラリーあったんだ。
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とても小さい作品群。ベルギーの巨匠レベルの画家で、
80歳くらい(!)とは思えないセンス。
リュックタイマンスなどに影響を与えたような存在らしい。

しかし一見数時間でスラッと描けてしまいそうな隙のある画面だが、
妙に張りつめたこの悟りな感じはなんなんだ。
支持体の在り方や壁との関係、ユルく張られた画布の中に遊び心も効いている。
長時間何度も往復してしまった。


大学の先輩の橘内さんと、
MIKIKO SATO GARELLYを日本でお手伝いしている南さんが、
ドクメンタを見にドイツ入り、
そしてベルリン観光もありということで、けんさん夫妻とみんなでお食事した。

大学時代に、私物の画集をごっそり研究室に解放してくれた先輩、
現代美術勉強したてで、MOMAのリヒターのカタログを見せてくれて興奮したものである。
キレのあるツッコミは健在だけれども、なんとなく物腰柔らかくなっていたような気がした。

ドイツに来て、北海道に風景が似ていてつまらんから電車の中で本ばっか読んでたらしい笑
やっぱり、北海道の人はそう思うんだな。
都市部は建物が全然違うけど、
郊外は山が無いくらいでかなり似てる。気候も。
そして南さんは、ベルリンこれスラムじゃんと言っていた。
確かに、国の首都でこのスラムっぽさは僕も驚いた。文化的に整備された質の高いスラム…みたいな。
この雰囲気が僕はけっこう好きなんだけど。 

痩せ過ぎだと言われ最後には夕飯をごちそうになり
…ありがとうございました!また人に甘える31歳のガイコツ。

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