やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

2010年01月

 作品ファイルを更新しなければならない用事ができたので久々にめくってみたら、ツメが甘い!!
ここ1年くらいはホームページ作りの方に気持ちが向いていたので、ファイル作りを疎かにしていたことを反省しつつ作り直そうとするも、うわあたまってた画像処理がとっても面倒だ。ホムペ用にもファイル用にも画像編集しなきゃならんのだな。見せる工夫も一苦労、これがパッケージングというものなのですか。
そしてそして我が家のオバカプリンタちゃんがろくな仕事をしない。。。だめだ。
ということで明日急遽プリンタを買う事にした。エプソンかなー 金が無いです。

ホムペがあれば、例えば話題のipadなんかをカバンに忍ばせておいて、いざって時にヒョイっとブラウズィングして見せれちゃうなんてスタイリッシュな想像もできますが、作品ファイルってやっぱ「モノ」なんで肝心だなあ…モノを作るにはとにかくなんやかんや金と手間が必要だ!ああタイヘン!

 大学2年の終わりくらいだったか、作品数が40くらいになったときに先輩のマネをして初めて作品ファイルを作ってみたら自分の悶々としてる部分なんかがちょっと分かってきたり、厚みが足りないってことに気付いたり、感激した。そして展覧会のオープニングパーティー等に苦手ながら出向いて名刺代わりにファイルを見せて歩いてた。作品制作を通して人と交流できるきっかけになった気がします。思い返すとヘボイ作品ばっかなのによく見せびらかせてたなと恥ずかしいですが、若かったんだから問題無しです。
 作品ファイルちゃん、更新を疎かにしててすいませんでした。あの頃の気持ちを忘れちゃイカンですな。newエプソン機でバッチリよ!

 最近は劇場に映画を見に行ってます。基本的には王道な大作ばっかです。

噂のアバターは見た人ほぼ全員言ってるもののけナウシカ臭に違和感を覚え、そしてエイリアン2な大佐に笑う。
 大真面目な内容なのにご都合主義で流したりお話のまとめ方のアララ感、はさておき、
 一体どうやってこんなモン作ってんの…?というどうしよもなくお子ちゃまな感想でした笑 いやスターウォーズなどもそうだけど、今回においては3Dで空間感を感じさせるなんて、もうわけがわからん。
飛び出す系ではなく、空間がありました。空飛ぶシーンとかカメラの引きのシーンではイマイチ感じなかったけど、室内シーン等は空間でした。ただ、札幌の3Dは、暗い…たまにメガネ外してみたら色が全然違いすぎてビックリ。IMAXって方式でみたーい。
 とりあえず最先端を堪能する価値ありでした。ただ、壮大系なお話の最先端っていうのはなかなか難しいもんなんですかね。ハリウッドが宮崎駿みたいな映画を作るってのも不思議な話です。日本的思想の影響ってけっこうすごいんじゃないのか?

 アバターのヒットのせいで霞んでしまった年末パニック映画2012は、大真面目でも天然系!主人公一家が不死身なのは最初からわかってるんだし、この際どれだけご都合主義を徹底的に食らわせて生き延びさせるか!?というチャレンジのようにも見えました。すさまじいスケールの崩壊を常に間一髪ですり抜ける様には笑いをこえて快感すら覚えます。地球の軸の移動すら味方につけた主人公でした。そして役目を終えたサブキャラはさっさと死なせちゃう。
今の世界各国の関係をチープに表現し、日本は見事にしょぼい!
インデペンデンスデイの時は、大統領自ら戦闘機に乗っちゃったり、黒人兵士とコンピュータオタクな博士が協力してコンピュータウィルスを的に送り込んだり、まさに90年代アメリカならではだったけど、今回のも00年代末ならでは。
 ああエンターテイメント。莫大なお金でこんなの作って、莫大な人たちがお金払ってみてるんだから、エンターテイメントって不思議。


 かいじゅたちのいるところは、上の2作とは大違いで久々にマトモな映画を見た気分になりました。想像外のシリアスな展開に深みあり。見てる側もなんとなーく居心地わるく不安な感じがウマく出ていたなあ。音楽がキラキラしてたのが救い。スパイクジョーンズ、離婚した後に作ったからこんな感じになったのだろうな〜と思いました。後味がすごいいいです。着ぐるみの使い方もいいです。


映画をみたらなんやかんや自分の絵画制作についても考えます。

もともと映画が発明される前は場合によっちゃ絵画が映画のような役割を持ってたりもしてんだろうなあ、ダビッドのでかい絵とかそんな感じする。
それが今はすっかり分離しちゃってアバターみたいなモンまででてきちゃってると、絵画に残された役割ってなんだろう。ただのエンターテイメントを求めるのであれば非常に分が悪い。
…絵画は絵画らしさという特権的な魅力があるから、エンターテイメントだらけの今日でも消えずに残っているのだ!
絵画は制作者と絵画そのものが向き合っていたという実体感が残っている。だから、スケール感もヒューマンサイズから出発できる。要するに例えば劇場のスクリーンてめちゃくちゃデカイけどいちいちそのデカさに感動しない、でも絵画がデカかったらデカぁぁっ!て思うのは人がその絵に向き合って作ったってことが実感できるからなのだろうなー。そんな絵画らしさもあると思います。
 テクノロジーが発達してビジュアルメディアが進化すればするほど、アナログなままの絵画は絵画としての価値が相対的に深まり、さらにテクノロジーをアナログな世界にうまく利用できるのだはないかとポジティブに考えてます。

2010年が はじまった ことしもよろしくおねがいします

とはいえ、もうすぐ1月もおわってしまう…

年初めから3ヶ月後に年度初めというのがまた来るので、気持ちの仕切りていうのがなんとなく難しい1~3月。

今年こそはこのブログをもう少し更新してみようと、試しに一発書いてみます。

「ものぐさ」

[名・形動]《古くは「ものくさ」》めんどうがること。また、その性質・人や、そのさま。無精。「―をする」「―な態度」

おまえはものぐさだ!と、こないだ仲の良い人に言われたので、早速yahoo辞書で「ものぐさ」の詳細を調べたら↑ということでした。漢字で書くと「物臭」だって笑 イヤな字だな〜自分にぴったり!!

そうです、ものぐさなんです。だからこうブログ一本更新しようと思い立っても、

ああどうせなら写真とかがあったほうがビジュアル的にいいよな…、
てことは写真を撮ってさらにパソコンにとりこまなきゃならないな…、
ああ出来事ひとつ書くにしても言葉選び次第でおもしろさが伝わりにくくなるよな…、
ああ何日か経って自分の残した文に凹んだりする可能性もあるのな…、
ぐだぐだ何日も書き続けたとして、気付いたら自分の性格の悪さと頭の悪さを露出するだけだったとかナンセンスよな…、
ああログインとかしなきゃならんのよな…、

とか考えるだけで…めんどくさ!!

って止めてます。しかもこんな想像するだけで、ぅん十分とかかかって時間ももったいない。だめですね。
 腹が減ってもご飯を用意するのが面倒なので、空腹な事実を意識的に何時間も忘れてみるということもあります。洗濯は明日で良い、部屋を片付けるのは来週のゴミの日の前日で良い、なんて調子です。
友達に連絡するのが面倒だという態度がバレて、正月早々地元の友達に説教されたりもしました笑。

 さてしかし、自分が作っている絵画作品は、作業工程がめんどくさいことばっかりです。不思議なことにそのような制作はだらだらと未だに続いています。
 おそらく、生きる事がメンドクサイという物臭根性が、現実逃避の手段として作品制作を選んだのではないか。

 現実逃避っちゃあ、やれインターネットだ、やれTVゲームだ、いろいろありますが、ネットやってるうちに一日が終わってたりしたら立ち直れません。現実逃避すると基本的に逃避後、負のスパイラルに陥る。(とはいえネットやゲームを否定してるわけじゃないよ)
 ところが作品制作ならば、謎の充実感と共に、明日への向上心すら芽生えるのだから、こんな現実逃避なかなかない!
 作品を良くする為にという前提で、生活するようになる。経験や情報すべてが作品の為の何らかの材料やスパイスになる。
作品制作してると気持ちの効率が、とても良いんです。なんとかして、作品を良い方向にもっていきたいというこれまた謎の目標があり、それがめんどくささを消してしまっている。
 そのうち現実逃避のはずだった行為が倒錯して逆に現実になってしまったような感じ。

これは一体なんなんでしょうね。
魔法か、アブナイ洗脳か。

そんな調子で最近は中型の黄色い絵と、小作品何点かを制作中。しかし冬は制作しづらいなあ。夏に個展やるからちょっとずつ準備せねば。

最近見た映画→THIS IS IT、アバター、かいじゅうたちのいるところ
最近読んでる本→日本辺境論
どれもいい影響です。

よし地味ながら今年は攻めるぞー

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