やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

2010年05月

ここしばらくやってた小作品3つが完成した。よしよし、悪くはなさそうなデキかな。
こないだのCAI02のグループ展の時に制作スタートしたから、かかった日数は1ヶ月と少しか…。

うーん、効率が悪い!毎日手を加えているはずなのにこのスピードはちょっと遅い。

単純計算で、
支持体作りに2日、下塗りに1日。
10層の絵を作るとしたら、1日1層だとしても10日。実際、メディウムを厚塗りしたら乾くだけで1日かかり、そのあとヤスリで平らにして丸の描写をして、マスキングの剥がしもあるので1日1層は厳しい。
2日で1層だとしたら20日。
となると小さい作品なら最速でゼロから完成まで3週間ちょいでイケるか…きつー。
これがデカイ絵になると3日で1層でもけっこうしんどい。

ああ、今の制作方法のもどかしさといったらない。

学生の頃の無邪気な実験期には、絵具を塗ったくってオシマイ!というハイスピードな展開の絵もあったなあ…。絵を描いている皆さんはそれぞれいったいどのくらいの期間で作品を完成させるのか。
スペインの異常写実画家アントニオ・ロペス・ガルシアのデカい風景画の制作年を見ると10年くらい!かけて描いている。
たかだか1ヶ月程度でウズウズしてる僕には耐えられない期間だ…。そうかと思えば1日で良い作品を仕上げてしまう画家もいたり。早い作風に辿り着いた画家は、ズルいよ!とか思っちゃうけどその思いは全く持って無意味なので、心の中でさっさと蒸発させる。

今の作風で効率をあげるには、同時制作枚数を増やすしかない。次は同時5枚か6枚か…いってみるか。
うわーイヤだ!!これぞ制作のマルチタスク化!
同時制作して全部の質が下がったら意味ないし、悩ましいところです。

 とあるきっかけで、いつか書いたペインターズペインティングという映画を見る事ができた!ありがたや ありがたや

字幕がないので英語をどのくらい聞き取れるかも試してみたら、なんとかなんとかモンドリアーン、なになになんたらデュシャーン、ほにゃらほにゃらポロック、なにがしなにがしタッチ、ホワットイズダダ〜?といった具合に人の名前やわずかな単語くらいしか聞き取れなかった…愕然。

映画を訳した本を訳代わりに読みながら追うけど、でてくる人の順番とかけっこう変わっててあまり意味がなかった。

しかし何を言っているかわからないにも関わらず、2時間あっさり鑑賞することができた。
本当に、最初から最後まで超有名人達が絵画について話してるのみ。なんという映画だ。
雰囲気がすでにもう興味深い!途中途中展示風景やアトリエ風景もでてくるので臨場感があった。

画家のみなさんとてもよく喋る。とにかく喋る。堂々と喋る。
ステラの喋り方が異常。変な声で体育座りで頭もじゃもじゃでめちゃくちゃ真面目に話す。
久々に作品をまとめて見たが、中期のカラフルな作品群が良かった。
ジャスパージョーンズも、寡黙な堅物と思いきや意外と笑顔を見せながらよく喋る。
ラウシェンバーグのイケメンっぷりと、カッコつけぶりが凄まじい。

などなど、またしてもモダンオーラにすっかり汚染された。ところでこの映画は1973年の映画だそうで、リアルタイムのものと思いきやモダニズムがひと通り終わってから発表されたんだなー

 実家からパスポート申請の為の戸籍抄本を送ってもらったので、早速申請しにいく。渡航を実感し始めた。ポーランドの知識を集めなきゃイカンと思って本屋をぶらぶらするが、ポーランド入門!みたいな本ってあんまり無い、東欧及びヨーロッパ史から攻めなきゃイカンのか…スケールでかくしたらキャパ越えするぞ、どうしよう。

 どうしようとモヤモヤしつつ、あら今日は確かiPadの発売日ってことでアップルストアをチョコッと様子見。おお、デモ機を触れる!!うほほー、ほー、どうなってんのータッチの感度が良すぎ。これは、おもしろい…ニューンって2本指で画面を拡大させる動きにハマり、自分のサイトの閲覧などもしてみたら、作品画像まで勝手に拡大できちゃうのね。これは困ったな高解像度で載せなきゃ対応できん、しかし容量が重くなるのは困る。

 触感が同じでいろいろ動いていろんなことができちゃうのは不思議だなー怖ええ。ボタンやキーボードには無数の押し心地があるのに、それすら無くなっちゃう。
 それにこの板一つでどんだけいろんな情報が湧き出て来るのかと思うとゲッソリ!世の中液晶モニタだらけ〜液晶モニタから離れられない〜そんな21世紀〜おもしろい。

 昨夜こっそり買っちゃったマリオギャラクシー2、やりたくてしかたがないのだ。すごいゲームなんだ。
「ゲームは一日一時間!」と高橋名人がかつて言っていたが、だがしかし現状一日30分も出来ない!!悲しい。

まずはいち早く今作っている9割完成した小作品3つを終わらせて、100号作品を予定通りのスケジュールで進めて、ポーランド用の作品プランを仕上げなければイカン、イカンのにiPadとかダラダラ触るから時間が押して反省せざるを得ない状況にうんざり!!!!!!

 午前中制作。昼過ぎからポーランドに一緒に行く大黒さんと話合いをするために街に出向こうとすると、玄関に置いていた自転車が消えていた。…は?

つい一時間前まであったはず…昼飯を食べている間に誰かが持っていったの!?ショック!!!

ああ思い出深い我が自転車を平気で持っていったのはだあれ。近所にある、小ちゃいおじいちゃんがやってる古いチャリ屋さんで一年前に買った中古のお気に入りだったのに…ひどい。

しばし玄関で呆然と立ち尽くしていたが、やばい遅刻してしまうとバスに乗り、待ち合わせのCAI02へ。

お会いしてみると、なんとも落ち着いた頼れるお兄さんという印象で、パソコンの扱い方や外国に行く事に慣れている感じを受けてビビる。ああこの方に何度迷惑をかけるのかと思うとすでに申し訳ない気持ちに。

そして早速、僕のパスポートの期限が切れており、飛行機の予約ができないことが判明!思ってるそばから足手まとい、すみません…

しかし大丈夫なのか。無事に帰ってこれるのか。

話合いが終わり、そのままそこにいた今村さんとkensyoさんと美術の話をしてたらいつのまにか3時間も経っていた。いかん!!

自転車が無い事を思い出しながらとぼとぼ帰宅し、とぼとぼ制作。

 さて今日こそは丸一日制作だと意気込み、デカ絵のヤスリがけをしたら、なんと今日中にポーランドに必要データを送らなければならないことが判明、急いで考えをまとめた文を英訳する。

当然英語力がないので、Yahoo!翻訳を使う。でもこれってあんま信用できないんだよなあ。明らかに変な翻訳は自分でなんとかしなければ…。

ややこしい文を作ると確実に変になるので言葉と文章をできるだけシンプルにまとめる。まとめるのが難しい!

…大学2年の時、札幌にあの村上隆氏が講演に来た。一瞬話せる機会があったので、「現代美術をやるにあたって一番大事なことは何ですか!?」といったことを質問したら、即答で「英語」と返ってきた。すごい印象に残っている。

あれから約8年…英語はやっぱし大事なのね。とりあえずニンテンドーDSを久々に用意して、英語漬けを再生しっぱなしにした!

なんとか訳は終わったけど、木製の製品の準備ができてない!とまた今日も街に繰り出し、木彫りのクマ探し。繰り出したはいいが、どこに売ってるんだ…?渋そうな土産屋ならありそうだけど、それってどこに…まずはテレビ塔へ。修学旅行生だらけ。そのせいか、渋めなラインナップと思いきやまりもっこりやらテレビ父さんやらゆるキャラブームに媚びまくったもんだらけで苛立つ。

てことは、もう狸小路しかない!

当たり。よしよし渋めなお店が2件3件。外国人観光客やダサめの少年学生が群れている。こんな店入ったことない。

あったあったズラリ大小並ぶ木彫り製品。クマだけで何種類も…こうなると、選択の余地が生まれる。どうせなら一番カワイイしかもそれなりに安価なものを…。どれ!?なんかどれも結構なお値段だし!!

1時間ほどウロウロし、ようやく1000円のシンプルなクマちゃんに決めた。しかし、こう改めてまとめてみると、なかなか興味深い。

帰ってクマを撮影し、データ送信も完了。よし第一段階クリア。
制作にカムバック。

あとはクマと、森と、文化と、制作コンセプトを繋ぐ作業をじっくり行っていくか。こういう先になんか形があって、あとづけでコンセプトに説得力を持たせようとするのはけっこう好きです。

 昨夜はギリギリCAI02の今村さんパーティに間に合い、本人とお話。空間に対する、特に今回は床やコンクリートの雰囲気に対する意識の話を聞けた。よかったーなんかスッキリしたし、葛藤としっかり受け入れてる作家さんの強さを感じた。

同時にそこで正式決定したので報告しますと、ポーランドのレジデンスに作家として選んで頂き、7月に2週間くらい滞在することになりました。
英語でシンポジウムがあるって話だけど、僕は英語が話せない。
幸運なことに、もう一人同時に選ばれた作家さんが英語が話せるとのことでかなりお世話になりそう…。
その作家さんがなんと、先日CAI02でとても面白い個展を開いていたサウンドアーティスト大黒淳一さん
まだ本人にお会いしたことがないけど、調べてみたら経歴もハンパ無い…うわあ会って話すのが楽しみ。
ということで、その為の作品を作らなきゃイカンのと、与えられたテーマについて考えをまとめなければいけなくなった。これからはポーランドとその後の個展のことで頭がイッパイになりそうだ。

さて、本日は午前中からギャラリー巡りをした。石川亨信さんの個展、大泉力也君の個展、GRAND PRIX。中でもひと際緊張感をくれたのが額田春加さんの絵画だった。周りの誰とも違う雰囲気の絵を描くが、かなり絵画に入り込んだ絵で、見ててスリリング。ぐんにゃぐんにゃしてボッコボコのマチエール、でも本人は、具象で風景画家だとキッパリ言い切る。カッコ良い。奥行きの話をして思わず鼻息が荒くなったが、ほどほどで抑えた。

午後からは、ポーランド向けの知識向上のため北大植物園へ。森だとか、文化だとか、木の製品について調べる必要があり、真っ先に浮かんだのがクマの木彫りとこの植物園!
10年札幌に居ながら初めて入った。天気も良くてキモチが良い。街の中心部なのに異質な空間。園内から見えるビル群がなんだか新鮮だ。普段植物に対して興味関心は薄いけど、いざ見てみるとおもしろい。自然林は決して華やかではなく、どちらかといえば近寄りがたい存在だった。
動物の剥製展示室もあり、クマやオオカミ怖い。そして、南極から生きて帰ったタロとジロのタロの剥製がここに!!へえ〜

夕方過ぎて、画材を購入し、街をフラリ。札幌って、住みやすい街だな〜とふと思う。
で、ついチラ見のつもりで本屋に入ったらアリ地獄だった。
偶然手にとった象虫っていう写真集、おもしろい。形がグロかっこ良すぎる!
その他、中村一美批評集や川俣正の自伝や彦坂尚嘉の皇居美術館や美術手帖など目につくものをザッとチェックしていたら時間がエラい過ぎてる…
野田ヒロシのリアリズム絵画入門をチェックして批判的な態度を育てようと思ったけど時計をみてやめた。余裕があるときに再チャレンジだ。
だーこんなつもりじゃなかったんだ!サクッと予定を済ませてじっくり長時間制作をしなければならないはずだったんだ!!何をしているんだ!!余計なインプットより今はアウトプットだろ自分!!

戒めて、マックで夕食をとり、帰ってきて制作。100号は1層目ならし中。チビ作品は残り1~2層。あー歩いたから足がイタイ。そろそろ次のパネルも作らなければ…

昼に突然地元の母からメールが届いた。
ラーメン屋に並んでいるという報告と、
その長蛇の列を撮った写メールだった。

おもしろいのは、
ゴールデンウィーク中に全く同じメールが、
友人のM君からも届いたこと。

なぜラーメン屋の行列に並んでいるだけで写真付きメールが次々と送られてくるのか。
それには理由があるのだ。

この地元帯広市で有名なラーメン屋・寶來(宝来 ほうらい)は異色なラーメン店。

何が異色かと言うと、まず麺が手打ちで、うどんのように太い。
そしてスープがぬるくて若干すっぱくて、臭い。
創業以来スープを注ぎ足しながらここまできたという噂があり、
底の方は若干腐っているのではという説すらある笑
そんな発酵系スープなのになぜかあっさり。
そもそも食べる以前に、臭みを含んだ蒸気が暖簾の横にある排気口から排出されているので、
店内に入る時点で勇気がいる。

水のおかわりを頼むと、
おばちゃんが2リットルのペットボトルの空容器の中に水を入れて、
少し凍らせたものをドンって持ってきてくれる。

要素を並べただけでは信じられないかもしれないけれど、とにかくものすごい人気なのだ。

親子3代でファンだという人もいれば、
週一で食べなきゃ禁断症状がでる人もいるらしい。
麻薬が入っているのか!?

店の客の8割は、メニュー表に載っていない「シナチクラーメン」を頼む。

僕は高校時代に噂を聞いて初チャレンジするも、当然のように違和感を覚えた。
しかし浪人時代に、すでに家族で寶来の虜になっていたM君に何度も連れて行かれ、
3度目あたりで「あれ…わかってきた」という感覚に陥り、
以降は行くたびに倍くらいの美味さ感じるという事態に陥った。
今では世界一うまいラーメン屋だと確信している。

うちの家族も皆、あそこはさすがにキツい的な拒否反応を最初示していたが、
そのおいしさを熱弁し続けたら、
親父を除いてみな同様に何度目かで虜になった。
親父はどうしても受け付けないらしい。
何度食べてもあのクセのある味に耐えられない、アンチ寶来ももちろん一定数存在するのだ。

M君とある日店内で、なぜこんなラーメンがうまいのかという話をしていたら、
相席のサラリーマンが突然会話に入ってきて
「…ですよね?僕も帯広に赴任してすぐに、行列が気になって食べてみたら、
本当にマズすぎて吐きましたよ!
でもどうしても行列ができていることを解明したくて、
果敢にチャレンジしたら、何度目かでわかってくるんですよね」
と熱く語ってくれた。
僕らの話に共感するあまり話したくて我慢できなかったんだろう、やっぱみんなそうなんだ!!
肯定派も否定派も寶来を体験してる人は、
寶来話になったとたんに楽しそうに盛り上がるのもまたおもしろい。

ラーメンの概念を崩し、特別な価値を再構成するラーメン屋と、
それについてくる帯広市民。ハイコンテクストすぎる。
サブカルとも言えるが、世代幅の広さと実際の味のクオリティが突き抜けている。
この地元の事実に僕はささやかな誇りをもっている笑

ところがこの寶来、
店主がもう結構なお年で病気になってしまい、
この5月で閉店することが決まっている。

それで街中のファンが連日詰めかけているらしく、
ものすごい長蛇の列(2時間待ち!)になっているらしい。
それを自慢げに報告してくる友人や家族。というわけなのでした。

僕は実家に帰る暇がなくて、
閉店までにはもう食べる事ができずとても悲しい。
機会があれば多くの人に体験してほしいなあ。


<追記>
2016年夏にまさかの続報が。
http://yamamotograyzone.ldblog.jp/archives/52247666.html

 100号、コーティングの整地も終わり、一層目のくり抜き丸を描写。今回は、くり抜き丸ばかりで攻めるのだ。

よくいろんな人に聞かれるけど、丸はすべてフリーハンドで描いている。

 コンパスを使うとあまりに完璧で機械的な丸になってしまいそうだし、描く楽しみも減る。自分で葛藤しながら丸らしい丸を生み出していくのはなかなかやりがいがある作業。そしてよく見りゃ結構ゆがみもある丸がなんとなーく画面に揺らぎとか有機的な雰囲気を醸し出すと思っている。

さすがにこの大きさの画面に適した丸を描くのは難しい。
くり抜き丸は某特殊液体を使って描くわけだが、この液体はすぐに筆をダメにしてしまう。取り扱いがなんともめんどくさい!

夜は祝い事で発寒にある斉藤ファームという雰囲気あるお店でディナー。に、肉とチーズが美味しい…!

いつものライバル笠見君からメールがきた。どうやらトーキョーワンダーウォールに入選したらしい。
むむむーやるな!おめでとうってうれしいキモチ3割、くやしいキモチ7割!
ついにまた動き出したオトコ。刺激物。
どんな絵を描いたんだろうか。入賞したらイヤだな笑

 CAI02に、今村育子さんの個展「カーテン」を見に行った。

大掛かりな部屋をまるごとつくってしまう強力さにいつもびっくり。入り口をくぐれば懐かしい雰囲気の異空間に入っていく胸の高揚感。その先にある心象空間は呼吸をするような光の明滅とそよそよしたカーテンがちょうど良い不安とキモチ良さ。一つ気になったのは、あれだけ真っ暗くしても、やっぱりコンクリートの冷たさや堅さが空間に伝わってくること。あの会場は存在感ありすぎだ!カーテンとコンクリ床のバランスや空間に対する話を本人に聞きたかったけどあいにく会えなかったーオープニング間に合ったら行って話をききたいなあ。

 ぐはあブログを書く余裕が無くなってきたー!仕方が無いので雑感垂れ流しモード。 

お供のYが何やら展覧会づくしな旅から帰宅し、ノルシュテインとか満喫してきたようだ。豊田市美術館の村瀬恭子展にも行ったっていううらやましさ。

豊田市美術館って6年前くらいに一度行った事あるけど、めちゃくちゃカッコ良い美術館。あそこで個展とは、間違いなく良いだろう。
図録を買ってきてもらったので、しげしげと眺めたが、こりゃあいいな。絵づくりがうますぎる。モチーフ同士の関係をうまいこと筆づかいでとろけさせて曖昧レベルをコントロールしてたり、画面の割り方もうまい。くふぅ展示がみたい。。。

 100号作品、ジェッソを2回塗った後にメディウムで最初のコーティング。ようやくここまできた。ここから、コーティング→ヤスリ→描写→コーティング→ヤスリ→描写…の繰り返しが始まるのだ。先は長い…6月中には仕上げたいなあ。

 個展まで4ヶ月を切ったくらいか、ややペースが遅い。ちょっとそろそろ焦りださなければならないというところに、7月にまた突発的に何かが起りそうな展開が。詳細はまた決定したら発表することにして、とにかく一気に予定がキチキチになっちゃった!!
 予定としては80日くらいで、100号サイズ2枚、80号サイズ1枚、30号サイズ2枚、チビ作品5枚ほど…ムリだろう!?ひいー

 …1年前、教師をやめて日本旅行に行く前にたまたま近くのショッピングモールで手相占いを安値でやっていて、占いなんて信じないけどこういう今後どうなるかわけわからん状況だし、いいタイミングだぜ一生に一回くらいネタとして占ってもらおう!と占ってもらったことがある。

 すると、想像通りなアヤシイおっさんが占ってくれたのだが2009年と2010年はものすごい運勢の年だと絶賛され、なんでもしっかりやればうまく転がると言われた。夢や目標があるなら、今までの3倍がんばりなさい!と。
 なんだか占いというよりは人生の励ましに近かったが、そういう良い事を言われたものだからまんまと信じる事にして、3倍かどうかはわからないけど、たくさん手を動かしたら本当に2009年はいい感じになった。
 すっかりその気にさせられてる!?そうだよこのままキチキチを貫くしかない。

最近日が昇るのが早くなってきた。ちょっと夜更かししたら寝る頃には明るくなり始めてとっても寝づらい。生活リズム崩壊の危機。飯を食うのがめんどくさい。ネットと絵描きでそれなりに充実中、いかんな。

 風邪もなんとか吹き飛ばし、遅れをとりもどすため必死にパネルの下塗り。アク止めシーラーを塗った後に、ジェッソを塗る。ああ、下ごしらえが長い、長い、長い。
 小作品はどんどん形になってきた。今月中には完成できそうだ。

 夕方から、教育大学生の映像上映会に誘われていたので、狸小路5丁近くにあるATTICというスペースへ見に行く。「オバンデス金曜日」という上映会。なかなかイカしたポスター。会場の広さに対し人の量が多く、しまったギリギリに行ったら立ち見だ!!足が…

 久々に学生の映像作品をまとめて見た。良い意味でも悪い意味でも学生らしい内容なのがなかなか楽しめた。ヘンな勢いに若干ジェネレイションギャップ。
 僕も学生の時に映像を作ったので、自分のあの頃と比較して見たが、まだまだ負けてねぇぞ、うむ。いつかその作品をホームページにアップしたいが、映像はどうやってアップすりゃいいのかまだわからない…

 その後、最近仲良くなった仲間達とバカ飲みした。久々に飲み会ではしゃいだ…若い学生もチラホラおり、負けてられんと調子に乗ったらキャラ崩壊、得意の下ネタを必要以上に炸裂させて自爆。

風邪でダウン。

 オンユアーマークいつーもー
 はーしーりーだせーばー
 ハーヤーリーのー風邪にやぁらぁれぇたー

チャゲ&アスカもいつかそんな事を歌っていた。

熱はもうほとんど引いたけど4日間ほどずっと喉がやたら痛い。
飯を食うのも水を飲むのもツライ。ゴクッとなる部分がゴクッとなるたびに切り裂かれるようだ、なんなのこれ!?周りにも喉がヤラレている人多数。

風邪をひいたときは、普通に健康な時がいかに幸せかがわかるなんてポジティブな考え方もあるが、ホントにもうショッパいラーメンかスープカレーをガツ食いして、さらにコカ・コーラを一気飲みしたい。それが幸せ。

一杯のご飯を口の中で麦芽糖になるまで噛み続け、喉の被害を最小限にとどめる作戦にでた。これはじれったくめんどくさい。いかに普段、よく噛まずにモノを食ってるかがよくわかった。

今日は休養日にして一日中フトンにいたが、さすがにあまりにヒマなので、フトンにノートパソコンを持ってきて(無線だと、こんな行為もラクラク!)、ホームページを更新。

4,5年前の作品の拡大画像を見れるようにした。
写真の画質が悪いのがたくさん…デジカメがショボかったせいもあるが、記録に対する意識が甘すぎる過去の自分、、反省。

しばらくぶりにじっくり自作を振り返ってみると、今の制作内容に繋がる要素があったり、うわあ、ヘタだなあ、わかってねえなあ…と思う部分もあったり(きっと今の作品を数年後に見るとまた同じ事を思うのだろう)、頭の感性トレーニングにちょうどいい。

途中1時間分の作業が操作ミスで全部ぶっ飛ぶ。ぐはあ。
ホームページ作りなんてもう探り探りで、形になっただけでも奇跡。
最初のフォーマットを作る時に背景を何色にしようか迷った。
白い背景の人が多いからちょっとひねくれてみようということと、以前作品を黒壁に展示した時になかなか見栄えがよかったので、黒。

黒って、僕の今の作風でキレイに出すのがとても難しい色でつい使いたくなるのかも。ちなみに月の作品を描いた時に、黒への欲望をぶつけた。
あら、気付けばiPodも黒、Macbookも黒、WIMAXも黒。


とにかく、ホームページはもうこの際カッコ良くなくていいから、シンプルで作品が見やすくて、ヒトひねりある内容にしたいと思ってるけど、そのヒトひねりがなかなか。更新忘れて廃墟のようなページにならないようになんとか工夫したい。
目指すは、ゲームをやり終わったあとに開発者インタビューを読んで、なるほどぉ、じゃあもう一回プレイして確認するか!!
…みたいな、つまり作品を深く知るヒントのような、そして興味がさらに増えるようなものにしたいのです。

さあ、さっさと喉を治して、100号の描写開始だ。もう構想はかたまってるんだーふふふ。失敗したらイヤだな。


 お昼。うれしいことがあったので、近所の菊水のイタリアンレストラン、OSTERIA Trippa (オステリアトリッパ)でお食事。初めて行ったけど、とても料理がおいしーい。地下鉄菊水駅3番出口から徒歩30秒。

 のち、画材を買いに街へ繰り出す。大通り公園のとこに北洋銀行のガラス張りのでっかいビルがいつのまにやらできてて、一階のカフェは人がたくさん。もうすこし札幌駅方面に歩くと、またおっきくて新しい似たようなビルがある。そのすぐ近くも、新しいビルが建ちそうな気配。元々この通りがどんな風景だったかよく思い出せない。

 風景をみながら子供の頃に思い描いていた21世紀の風景とボンヤリ比べた。

 札幌駅東コンコースのART BOXで、高橋喜代史さんことキーボー君の展示を見る。ちょうど一年前は自分が展示していた場所だ。んなもんで搬入のことも想像しながら展示を見ることができた。こりゃしかしインパクトがあるし、ビジュアルの取っつきやすさもあるし、あの難しい箱形展示空間をうまく演出している…やっぱさすがグランプリ。

また、単純にエルズワース・ケリーエド・ルシャのイメージ、それにドラえもんの道具コエカタマリンがなぜか頭の中に連想ゲームのように思い浮かんだ。

 モノとしての完成度を上げるためにかなり面倒な作業をしてるに違いない。すごいな。ディティールを観察するも、あの場所であんまりじろじろウロウロやってると、どうしてもアヤシイ人になっちゃうんで、落ち着いて長時間みるには若干覚悟がいる。
 一歩間違えば普通のディスプレイになってしまうキワドさもあり、街に埋もれるアートについて考えるきっかけになる。

 そんなキーボー君と、同じくART BOXで昨秋展示していた斉藤幹男さんが、Intercross Creative CenterのS-AIR(札幌アーティスト・イン・レジデンス)でレジデンス報告会を行うってんで、参加する。
 キーボー君はニュージーランド、斉藤君は京都府舞鶴の報告。興味深い話。斉藤君は、たった2週間で若干ムチャぶりな展開をよくぞあそこまでもっていったなあ…実行力がありすぎる。

 レジデンスの報告会を見るたびに、よく短期間で何らかの形を残してこれるなあ…とそれだけで感心してしまうのだが、二人とも、レジデンス特有の難しさもしっかり感じながら自分の中に問題点や課題を持ち帰ってきた潔さがあって、その辺も踏まえながら報告後の飲み会でいろいろ話した。
 最近妙に話したがりなので、先輩作家さんにもズケズケ質問攻めで自分は楽しい…。特にキーボー君はモノありきモードになってるのし自分と共通した問題を持ってそうで、でも違って、発表スタイルも空間に柔軟対応できるものだし、最近いろいろ聞き出したい。

 レジデンスか…自分がどっか助成金で外国に行ってなにかプロジェクトやるとしたら…作るものは基本変わらない、絵画を作るのだろうし、それにはいつもの画材が必要だし、ひと作品つくるのにも引きこもってそれなりに時間がかかり…なんとも制作スタイルに拡張性が無い。それで許されるのであれば、興味はあるけどやっぱ難しそうだ。

しかし、あー喉イタイ。風邪か!?

 晴れた午前中にパネルを外に持っていって、キワの仕上げ。オービタルサンダで、枠からすこしだけはみ出たベニヤを削り落とす。加えて、ガンタッカーの針を抜いて若干ボロ付いた表面も整地。木粉も拭いて、これでやっとパネルができた。
 ベニヤの側面は、直接絵具を塗るととってもヤニが出て黄変してしまうのでヤニ止めしなきゃ。シーラーを塗るだけでは防ぎきれないことがあり、この問題は未だに頭を悩ませているのだが、デッサン用のフィキサチーフをかけると効き目があると聞いたので実践中。スプレーは苦手だが、シューっとやる。ゲホゲホ。

 
 ところでmixiとかtwitterって、どちらも結局自分で発信するのを怠ってほとんどただの情報受信ツールになってしまってます。
 twitterとか最近ようやくアカウントとったけど、いろんな人のつぶやきだらだら読んでみるだけでえらい時間が過ぎてしまうので困る。
 

 パネルのボンドが乾いたので、ガンタッカーの針を抜く。クイッと釘抜きで針を浮かせて、ラジオペンチで引っこ抜く。これが200本くらいはあったはずだ。うめき声をあげながら抜き続ける。
 途方もない単純作業に絶望することは度々、いや、たかがこんなもんで途方もないとか思ってんじゃねえよと心の声。そうしたらさっそく手にマメができた。イタイ。なんて貧弱な自分なんだ。
 もっと効率の良いパネル作りはないもんか。抜く作業は1時間程度だったのに、それだけでヘトヘトだ。体力の無さはとっても厄介だなぁ。

外は雨。雨が降ると、エネミーは雨宿りにウチに入ってくる。ほーらゼイゼイしてる僕の横には、まあるいお尻の蜘蛛ちゃんよ。

ちょうど絵にメディウムを塗っているところで、思いついた。絵の表面にトリモチ食らわれる前に、こっちからトリモチを食らわせてやれ。と。
そこで、絵に塗り終わって筆に余ったメディウムをティッシュで拭き取り、そのティッシュを開いてそのまま壁の蜘蛛に、ペタ!生け捕ったり。
そのまま丸めて、処理。
悲しくなるほど残忍な駆除方法だがなかなか捕まえやすいぞ…。
害虫の話ばっかりになってしまう、自粛します。

いつも行くローソンでエヴァ関連商品がワンサカしてる。UCC缶コーヒーのおまけのフィギュアが値段の割になかなか良い出来だなあと横目で見てたが、日に日に数がぐんぐん減っていくので、これはやはり買っておいたほうがいいのでは?という気になって、アスカ購入…なんてミーハーな!!でも世代だからいいんです。
さっそく我が家の中途半端フィギュア&オブジェコーナーに並べた。ウゴウゴルーガのテレビくん、太陽の塔、子牛、デュシャンの大ガラスミニチュア、村上隆のキノコ、そこにアスカ。う〜ん、このなんともこだわりのないバラバラ加減が、自分的にはそれなりに気に入っているからいいんです。

 GW、ここにきてなんとも春らしい暖かさ。気持ちがいい。そしてそんな気分の時は決まってエネミー達も活発。ワラジ虫は防げているものの、ついにアリが一匹家に入ってきた。

 アリくらいなら手でプチッとやれるので速攻成敗。こいつらは油断すると仲間をすぐに呼ぶのでやってられない。。。と思ったらお次ぎはゲジゲジが!!成敗できぬまま隠れられた!勘弁してくれ。
 おかしいぞ、ゲジゲジは毎年秋くらいになって初めてコンニチワしてきたのに、まだ5月…先が思いやられる。しかしこれら駿足野郎たちは家の周りに撒きまくったワラジ虫コロリじゃ全然防げないのな…はあ。
仕方がないので外に、アリの巣コロリをセットした。うわあいろんなアリが家の周りに発生しまくってる。コロリに騙されて全滅しなさい。しかしせっせと一生懸命コロリ剤を持ち帰るアリを眺めていると、それはそれで切ない気持ちにもなる。

さてゲジゲジはどうやって防げばよいのか…。

 さてだいぶ前に作っておいた100号の木枠が未だに木枠のまま。4月には描き始める予定だったのに、逃げで作り始めた小作品がもはや完成に近づいている。さすがに100号を進めなければマズいので、木枠にシナベニヤを貼ってパネルにする。

 さぶろく(1820mm×910mm)サイズを超えるパネルを作るのがとりわけキライ。ベニヤをカッターで切るのがしんどいし、ボンドまみれになるし…。100号だったら、ベニヤが2枚必要で、2枚の境目に段差ができないように、キレイに接合しなければならぬ。

ガンタッカーでバンバン木枠に打ち付けて浮いてこないように固定。特に境目は隙間なく打ちまくる。ああしんどい。今日はここまでで乾燥待ち。乾いてからぜんぶタッカーの針を抜くのがまたしんどい。

そこにアリがまた一匹、貼りたてパネルを登ってきた。成敗!!
外のコロリ剤をさっさと持ち帰れ。本当に迷惑だ。

一番困るのは、乾燥中のジェルメディウムの上にヒョコヒョコ現れてとりもちのようにくっつかれる可能性があることだ。
ジェル塗って寝て、朝起きたらゲジゲジがくっ付いて死んでましたなんて展開は考えたくもない。

 最近は相対性理論のシンクロニシティーンとチャットモンチーの表情ばっか聞き、たまにビートルズのホワイトアルバムを聞き、Youtubeで神聖かまってちゃんを見て、
ズレ気味のロックってやはり良い!といった気分。

音楽に関してはド素人もいいとこで、ミーハー所をとりあえず聞いたり、誰かがおすすめしてくれたものを聞いたり。音楽に詳しくなってみたいと思っても、聞くべき曲があまりにも膨大な量で、途方にくれてしまうんだ。
 幸運にも、周りに音楽に詳しい人が何人かいるので、いろんなタイプの音楽を教えてもらう事ができてラッキーだ。最近知り合えた橋本君は自分でも本気で音楽を作っているかなりな音楽好きで、話が楽しい。最近はFlying LotusやThe Radio Dept.などを教えてもらったが、良いなー。

ひと通り自分なりにいろいろ聞いたところ、けだるい感じのオルタナティブロックやら聞きやすいエレクトロニカやら歌謡曲やら超有名曲やらが、肌に合うようだ。
 カッコ良い曲ばっか沢山知りたいーと思いつつも、それはお前キャラじゃねえだろぅと自分突っ込みが入り、反動で超サワヤカなDEENとか突然聞いたりもする笑 小学生の時に聞いてた印象より、かなりいろんな音を耳が拾うようになったので、ある意味新鮮。

 やはりipodを持ってから、いろんな曲を知りたい!!という強い欲望が芽生えた。とにかくざっくばらんに曲を突っ込んで、一貫性のないむちゃくちゃな中身にしたいのだ。こんな楽しい道具はなかなかない。突っ込んだまま一回も聞いた事ない曲もたくさんあるはずだ!

 ところで、僕は長い間、日本語うた曲の歌詞の意味を、よく把握できてないまま聞いていたということに、数年前に気付いた。
 不思議なことに、カラオケ等で歌う為にしっかり歌詞自体は覚えているのに意味は把握してなかったりするのだ。
 ただの音として覚えてたのか?いやでも外国語うたとも違った印象だ。フレーズフレーズの意味はなんとなく理解してる、はず。歌詞全体が醸し出す世界観とかをすっとばしてたのか。
 だからスピッツとか意味不明な歌詞でフレーズを楽しむ曲とかぴったし!!
まず頭の中で重視しているのは、良いメロディや音の使い方や組み合わせ方らしい。

 なもんで、それはさすがにマズいと自覚してリハビリのように歌詞の意味を踏まえながら曲を聞くようにしている。するともう昔の荒井由実とか良いメロディだけでなくとんでもねえ日本語詩の操り方をしててびっくりした。よくある失恋の内容を言葉のチカラで凄みを加えているではないか。

 似たようなことが絵画鑑賞でも一時期発生していた。見たい絵画が目の前にあったらまずニオイがクンクンできるくらい絵肌に近づいて、絵具の色や盛り具合、どんな風に筆を使って体を動かして描いたのかとかそういうのばっかりみて、後は距離をとってだいたいの全体把握をしてそれでオーケー満足!という。具象的なイメージが描かれた絵を見る場合、重要な要素を見逃してるじゃないか。

 …脳みその作りに問題があるのではないかと自分を疑い、自覚してからはちゃんと描かれたイメージと描かれ方を複合的に見るようにリハビリした。だから、本来一枚の名作絵画を鑑賞するには、かなりの情報量があるため、相応の鑑賞時間が必要なんだと理解した。

 …つまり、ちゃんと聞いたような見たような気分っていうのは実はぜんぜんそんなことはないかもなんだよなあ!ということでまとめ。

 時計台ギャラリーでの廣澤正俊遺作展へ。廣澤先生は、僕が2年間教師をしていた高校の元々の美術の先生で、病気で入院されたため急遽ピンチヒッターで僕が代わりの教師になったのだった。ピンチヒッターながら現場で速攻ピンチになり、ご本人に会っていろいろ話を聞いてもらったりした。3回だけしか話す機会はなく、今から1年半前に亡くなられてしまったのだけど、とてもおもしろい方で、自分も生徒になったような気分で慕っていた。
 オーソドックスな洋画を描く先生なのだが、シリアスな画風の中に実験精神が盛り込まれており、なるほど描写方法フェチな熱気が伝わってきた。きっと支持体に絵具を乗せるのが楽しくて仕方がないタイプだ。そうだ、話した時に美術手帖の大竹伸朗特集に熱くなっていたのが印象的だった。

会場ではお世話になった先生方とも久々に再会することができて懐かしかった。。あ!そしてホワイトヘアーのあの方は我らが山本先生!!てことでちょっとティータイムへ。雰囲気のある喫茶店に入り東京話を聞かせてくれておおいに楽しんだ。


 その後、トオンカフェに向かう。冨田哲司さん個展へ。真砂雅喜さんとのアーティストトークが行われていたので、聞く。同時代の話など共感できる部分あり。
 展示作品は平面作品だったが、描写されているのに絵画的では無い気がしたので絵描き脳な自分としてちょっと話し込んだらおもしろくなってきちゃう。真砂さんも冨田さんも現代アートの文脈を強く意識している作家さんなので、そういう立場から見た絵画ってどう思ってんのかが気になってしまい質問したり。僕はどうも絵画を軸にしなければ美術話をうまく展開できんのだ。つい2時間弱ほど経ってしまい、画材屋さんに行きそびれてしまった…。

ふーむ…しかし現代アートという言葉もなんかすっかり時代にフィットしなくなってきてるような感じもするけど、今日は洋画と現代アートっていう割と対極な美術表現を連発で体感したので、ちょっと頭の中が揺らぎ気味だ。

揺らぎながら考えた。
しっかり美術表現するならば、単純な話じゃないけど、まずは

・「常に今とリンクしながら進む、時代と美術の文脈」

・「絵画なら絵画、彫刻なら彫刻、映像なら映像、インスタレーションならインスタレーション、のメディアそれ自体が持つ不動の構造」

・「自身の超私的テツガク経験論」

といった要素を巧みにクロスオーバーさせる必要があるような。

僕はなぜか道展という洋画だらけの公募展にいて、毎年大量の洋画を見ては違和感を抱くのだけど、洋画は、現在進行形の美術の文脈にあまり関係がない。それに、大半は「絵画というメディア自体の構造」にもそれほどシリアスに向き合っていない、ような気がする。
 じゃあ、現代アートと称して発表されてる威勢の良いヤングな作品は果たしてどうかと言われたら、洋画と対して変わらず、つまりどちらも、「自身の超私的テツガク経験論」が膨れ上がりすぎてどうしよもない独りよがりでつまんない作品になってるじゃないか。

今日見た廣澤先生の作品群は、「自身テツガク」に加え「絵画の構造」に突っ込んでいってたような気がした、ので、現代性は弱いが絵画というものとして迫力があるし、今日見た冨田さんの作品は「自身テツガク」に加え「時代と美術の文脈」に突っ込んでいってたような気がした、ので、作品そのものは絵画としては弱かったけど、考えを示すトークに自体に迫力がある。ような、気がした。(言い切る自信がないので曖昧表現。)

と、生意気な発言をしてみたテメエ自身はどうなんだという話。
僕はかなり長い間、学生時代はほぼ全部、「絵画の構造」のみに夢中になっていて、「時代と美術の文脈」についてはいつも30年遅れだと言われ続けたし、「自身テツガク」もスッカラピンの頭ん中じゃ反映するもクソもない。なのでなんとか知識と経験を増やして作品に迫力を持たせたいと思っているけど、自分に甘いし、なかなかそのクロスオーバーっていってもまたテクニックがいるっていう話だし、苦労はしているつもりですがいかがなもんかなあ…

今自分の作っている絵画作品が斬新で最先端なものだとは思えない。
でも自分は今を生きている。1981年に日本北海道帯広市に生まれて、20歳の時が21世紀元年で、今は無限の情報と幸福なテクノロジーとよくわからん社会に囲まれながら絵を描いている。

「自身テツガク」を充実させるには、なぜどういういきさつでこの地で生まれて、どういう経験をして、何を感じてきたのか、何に出会って何に影響されて何を選択してきたか、そういうことをじっくり考え直して絵画にフィードバックさせていって、今度は逆に絵画から自分の思考にフィードバックさせていくことも大事だ。
 

 繰り返しそういう事を実行していけば、斬新ではなくとも、今の時代の空気を絵画の中に落とすことはできるのではないか。
ってな事を定期的に考えてる。

なにはともあれ、いろいろ活性化!

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