やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

2011年04月

cojicaで鈴木悠哉君の個展。
有料茶室を作り、人工芝を床に敷き詰めてポリタンクが転がっている。壁に文字。
シンプルな作りながら何か深みがある。
本当は2時間くらいいて、本人と話したり、一人でまったりするのがベストな空間だと思った。
チラ見しただけではこの作品の良さに気付けない。
その仕組みとして有料にして空間に留めさせるのはウマいやりかただけど、
有料とはやはりリスキーな面もあり、挑戦してるなと思った。

密かに感情的ランドスケープ。
そこでくつろぐうちに不思議と時間の流れや、空間の質が違うように思えてくる。
ヘンな言い方をすれば、すごく小さなかみさまの部屋のようでもあるし、
誰でもこっそり心の中に持っている守られた原風景のようでもあるし、
子供の頃に靴を脱いで遊んだ屋内遊具のようでもある。
心地よい、寂しさが空間に流れている。詩的だ。
このような感覚はどっかで感じた事があるなと思ったら、
奈良美智さんの作品を見た時に感じた感情に似てるんだった。
それを鈴木君に言ったら、元々は影響があったとのこと。
東北的なものなのかな。

札幌でちゃんとインスタレーション出来る人って実は少ないと思ってるけど、
今展はインスタレーションとして体感に耐えうる力があった。

小一時間まったりくつろいで、まったりしすぎて芳名帳に名前書くの忘れた!!

さてさて六花亭福住店での展示も早いもので残り一週間を切りました。
僕は会期中に常駐はしていないのですが、今までに何度か足を運んで、
日中の外の光との相性やお客さんがいる空間でどのように見えるかチェック。
てなわけで、そろそろ展示風景を。

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六花亭福住店の外観はこんな感じ。


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2階への階段。踊り場の作品がDMに使用したもの。とても小ちゃい作品なのでした。
階段上に100号大の作品。2階からはガラス越しに見えます。


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柔らか外光と空間がゆったりとした時間を作る。
お会計カウンター付近は薄い緑色になっていてアクセント。


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窓に近い作品はちょっと暗めに見えるかな。
階段付近の作品と、正面の広い壁の作品はお客さんが入ってても近距離で見る事が出来るけど、
やはりどうしても座席近くの作品はお客さんが座っているとしげしげ眺めるわけにもいかず。

これは展示前からわかっていたことなので、その代わりに!ということで座席毎のリーフレットを作ったのでした。
展示作品と展示説明とプロフィールを載っけてます。

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こんな感じ。
なので、ぜひ座席に座ってこいつも見ながら全体の雰囲気をゆったり楽しんでいただければ幸いでございます。



21日以降は突如六花亭包装紙50周年記念オブジェが出現すると報告があってどうなることかと焦りましたが、
様子を見に行ってみると

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こんな感じで、鑑賞には大きな支障もなく安心。


ちなみに僕なんかは貧乏ドケチな心の小さな野郎なので、誰かの喫茶の展示では何も頼まないでなんとなく罪悪感が若干残ったりすることもあるのですが笑
ここはリーズナブルでおいしいので、普通にオススメできちゃいます。
メニュー宣伝いきます、

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強食定食が400~550円。
ハヤシライスが680円。
コーヒーは200円でおかわり自由(安い!)
ケーキもショートやレアチーズ等200円台。
ピザは600円台で5種類。
その他スイーツも多数。


一階のお菓子売り場では新作チョコのカラフルマンスという品の宣伝ポスターが。

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なんか…似てる…

というわけでこういう展示です、会場の空間の雰囲気をその場で味わってみてくださいませ。
会場にいないせいもあり、ギャラリーでやるより感想ご意見を聞けていないので、レジ横に置いてる芳名帳になにかしら(お名前だけでも)書いてもらえるとありがたいです。
またここのコメントやmixiやツイッターでも激甘批評から激辛批評その他イロイロ何でも受付中です!!



山本雄基 個展 『グレーゾーンが踊っている』

 4月1日(金)〜4月30日(土)
 11:00〜17:30(LO 17:00)
 六花亭福住店 2階喫茶室(飲食店内での展示です)
 北海道札幌市豊平区福住2条5丁目1(地下鉄東豊線 福住駅より徒歩10分)
 企画:六花ファイル

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しかし4月の頭から札幌では、プレビエンナーレや、討論会や、森山大道さんのすばらしい写真展など様々なイベントが盛り盛りで、
相変わらず書きたいことが溜まってばかり。
改めて告知もしますが、5月21日〜6月19日は、今の展示作品数点に新旧作も少し加えて帯広でも個展のため、タイト!!

31日、栃木から帰って来て仕事してそのまま寝ないで小冊子の印刷と足場作り。結局ギリギリまでかかってそのまま搬入へ。

さすがに飛行機帰りからの徹夜は無茶しすぎた、地に足がついてないし頭もダメ。一階で好物のマルセイバターサンドを購入しほおばりながら気合いをいれるものの、ヨロメキが止まらない。

ピンチヒッター頼れる後輩旧ヤマモト派の笠見君と西田君と、企画の日浦さんに完全バックアップしてもらう。多謝。

さらに階段の展示がやっぱり危険で、照明工事をしていた業者さんにすべて助けてもらう。すさまじい手際の良さに衝撃。

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写真の木製足場が直前に作ったお手製。フラフラな僕とガタツキのある足場で何かを確信した日浦さんの「手伝ってもらいましょう!!」というとっさの判断は大正解だった笑。

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絵を取り付けている様子。写真でも少し伝わるでしょうか、階段の踊り場の壁が白くて広い、そして喫茶室からはその壁がガラス越しに見えるという魅力的空間。
直感で、ここはデカイ絵しかねえだろぅ。と。
しかしこんなにタイヘンな作業になるとは…肝心な部分で想像力の欠落が発生する悪い脳みそのせいでムチャできるのかもしれません。

業者さんのチームリーダーの方は、地元が僕と同じの十勝っ子とのことで盛り上がり「同郷だもん、ほおっておけないでしょう」と。十勝の糸に救われた。。。こうしてまた故郷愛に拍車がかかるのだ!

誰かに助けてもらえなければ生きていけません手伝ってくれた皆様本当にありがとうございました!!

結局4時間くらいで搬入無事終了!13枚、8作品のなかなか充実した内容となりました。

ヤマモト派にラーメンを奢り、またそのまま夜勤 今年30歳で2徹は酷すぎるっつーかこんなギリギリだったのは初めてだ。ほぼ死んでた。

1日、朝から夜まで寝て、師匠のやまゆう先生と飲む。道展を退会する話などをする約束をしていたが、少し寝坊してしまったごめんなさい。。。

やまゆう先生は僕が寝てる間に早くも六花亭に足を運んでくれたとのことで、一早い感想をいただいた。ありがたや。
展示を見て頂いた上で、「お前とは一緒の会員の立場でやりたかったなあ」と言われたけど、ほぼ僕の考えている事はお見通しだった。
会員にならなければ一緒には辞められん!とのことで先生は残りますので皆さんご安心ください!!
久々に先生のスナップコレクションを存分に浴び、ここ最近のいろんなお話。さらに、2週間くらい沖縄に滞在するぞ!というムチャぶりもあり。

やまゆう先生とは実はけっこう久々に会ったのだけど、やっぱり懐の広い最強の師匠です。

てなわけで、個展始まりました。改めてよろしくお願い致します。
あ、ちなみに会場では価格はつけてませんが販売可能なのでそちらもぜひご連絡ください!


山本雄基 個展 『グレーゾーンが踊っている』

 4月1日(金)〜4月30日(土)
 11:00〜17:30(LO 17:00)
 六花亭福住店 2階喫茶室(飲食店内での展示です)
 北海道札幌市豊平区福住2条5丁目1(地下鉄東豊線 福住駅より徒歩10分)
 企画:六花ファイル

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