やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

2011年05月

最近芸術研究会などで仲良くなった作家さんやいつものメンツをウチに読んで、画集自慢をすることに。
何年もかけて少しづつ溜めた画集は宝物!!近場の展覧会図録も合わせたらそれなりのボリューム。まだまだ溜めたいなあ。
知識の共有はバンバン行って、ライバルは多い方が当然刺激的と思っております。札幌美術界狭いし。

一部を見せるとこんな感じ!古めの作家多めのベタなセレクトでチョイスしてみました。

_MG_1428


後輩太田がエリザベスペイトンに異常に興奮してたのはモチーフの選択趣味と愛情のセンスにえらく共感を覚えるかららしい。
画集であんなに興奮するとは。本物を見る時は泡でも吹きそうな勢いだった。
ペイトンはあの発色と小ささと支持体と塗りのバランスに構図と、絵画っつーモノとして輝きがハンパないのがいい。
絵画の輝きとモチーフと言うかモデルの華やかさをうまいこと一致させてる。いいよなあ。

僕は家を提供して自分のモノを自慢してるだけですが、
後輩が餃子やらカレーやらナンやらをいつの間にやら用意し、みんなミヤゲも持って来てくれるので
自動的に豪華な夕べに。良い仲間を持ったものだ!!(と言いながらいつもイジメてる)

しかしこう何度も集まりすぎても、
作品作る時間無くなるだろうが!!
芸術家が群れてんじゃねえ!!
孤独に生きろ!!
って説もあるので、
そろそろ10月の個展の為に本格的に引き蘢ろうかとも思っていたり。。。ひっひっひ。ひー。

もう4回目となった毎月恒例CAIでの芸術研究会、今回は北大の浅沼先生のリヒター研究に触れる。
リヒターは学生時代にひと通りあーだこーだ言ってたけど、久々にぶつかってみようと参加。

今回の浅沼先生の話は、リヒターの初期フォトペインティングの元画像の出所を探して、
どんなモチーフなのかを探るというストイックなことをしているという内容。
しかも失敗作を追っているという。
そんなことを続けていられるモチベーションにゾッとした。。

最近調子が良くなって来てる感のある笠見君がするどい意見をトバしていたのでそろそろまた恐ろしくなってきたな。

しかし元画像と出来上がった絵画を比べてみると、やっぱりリヒターって模写はそこまで上手くないけど、
ボカシとかブレを絵具で作る技法が上手いんだな。

リヒターについては以前このブログでちょろっと書いたので貼り。
http://yamamotograyzone.ldblog.jp/archives/51460830.html
一年前に書いた文を読み返すとなかなか浅い熱さですな、、

いやでもホントに、リヒターの絵って描いてるのに死んでるっていうゾンビっぷりがおもしろいところであって
故にマネしたくねえ〜って思うんだよな。あんなことしたくない。
しかも著作で、マティスのような絵も描きたいんだみたいな発言もしてたりで、それってなんか泣ける!!

一番おもしろいのはああいうシステムを作ったところだ。
アトラスとかもずるいし。何気に写真の配置とか大きさとか気を配ってて見栄えがいいし。
ボツになった元ネタもアトラスに仕込めばとりあえず作品になっちゃうみたいな。

90年代以降美術の中には絵画作家も多いけど、絵画に対して残酷な感じの絵はあまりない。
リヒターの、映像的なイメージを絵画に導入する、っていう表面的な技法の部分を引き継いでる感じはする。

って、まあいつものように調子こいた発言をしてたら、新顔の若者が反論してきた!
高校生ですでにかなり美術の知識を溜めてるらしい荒川君という若者だった。
話をしてみる限り、確かにそこらの大学生よりずっといろんなことを知ってる。
無礼だが勢いがあるので、こっちもムキになって熱弁を振る舞い大人げない姿を晒すハメに笑。

結局最後に話したのは、リヒターもやっぱ本物観てその突き放され感が理解できるのであって、
画集で見た時とのギャップで、ああ〜そういうことだったんだ。。となんとなくわかってくる。
絵画などはやっぱ本物見なきゃ、言葉の知識だけでは芸術理解は難しいと。
これ去年くらいから一体何回言ってるんだ…
ピクシブとかある時代に本物の意味があるのかといったことを言われたので、
デジタルで見せる目的の作品と、絵画なら絵画そのものを見せる目的の作品は、
存在の仕方が違うので同列では語れないなどと必死に喋る。

北海道にいると本当に本物を見る重要性ってほんと伝えるのが難しい…
なけなしの金を叩いていろんなとこに本物見に飛んでいくガッツと、
目の前で名作に骨抜きにされる感覚を、もっと共有したい。
そんなこと言って最近は自分も本物浴びが足りてないので、デカイ面できんが。

ともあれ、美術に熱狂的な若者とは面白いなあと思いつつ、
美術を信じすぎてる部分もあるように感じたし、デカイ枠での美術の存在とか考えたり、
スターウォーズじっくり観ると良いとか思った(?)。
ていうのは勝手な意見なので、ガンガン思うようにやるべきだ。
でも違和感をもった時は余裕があれば反論しよ。
作品も作ってるとのことで、そこは年齢に関係なくガチで勝負だな。
僕が落選したことあるワンダーシードに入選歴あるらしいし!

深夜残ったメンバーでは、今後の芸術会の方向はどうしていくべきかいろいろ話す。うーむ。


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KOHBUNDO ART CASE #05
山本雄基 個展『グレーゾーンが踊っている』

2011年5月21日(土)〜6月19日(日)
10:30〜18:30
毎週水曜定休
最終日は16:00で閉廊
初日/最終日は作家在廊

KOHBUNDO ART CASE
北海道帯広市西2条南9丁目6 六花亭3階
(当画廊へはエレベーターをお使いください)

伊藤先生に突然お呼ばれ。なにやら師匠の山本先生の主催らしく、ディープな飲みをやるらしい。
急いで笠見と小林あっちさんと先日おもしろい個展を開催していた額田さんを呼んで、札駅近くの飲み屋に集まる。
デ研の南君と林さんも召還されていた。

と、山本先生の口から「大事な話をする為に伊藤先生を呼んだんだが、偶然今日はオレの誕生日だったんだ」と出てしまって、
我々は、うあ!!と同じ顔をした。このうっかりは悪い意味で油研生らしい…来年は!!

ちなみに僕も誕生日が近いのだけど、
僕と、伊藤先生と、伊藤先生の愛弟子のデザイナー小川さんと、祭太郎さんは、同じ誕生日である。
これは札幌美術近辺のミニトリビアとしてこっそり知られている(?)。この4人ってのが絶妙なのでなんかおもろい。

同時に伊藤先生が教授になったとのことでお祝い会のような飲み会となった。

が、酔っぱらって来て、なぜか笠見と僕の服を丸ごとチェンジさせられて、お互いの服装センスは逆になったほうがいい!!
と本気で言われたり、近未来を心配されたりした。芸術談義にも花が咲く。
久々に絵画に取り憑かれたメンツが集まったので、もっと狭い絵画話もしたかったがあっと言う間に時間が過ぎちゃった。
ああ途中参加だったしもっと喋りたーい!!


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KOHBUNDO ART CASE #05
山本雄基 個展『グレーゾーンが踊っている』

2011年5月21日(土)〜6月19日(日)
10:30〜18:30
毎週水曜定休
最終日は16:00で閉廊
初日/最終日は作家在廊

KOHBUNDO ART CASE
北海道帯広市西2条南9丁目6 六花亭3階
(当画廊へはエレベーターをお使いください)

中学と高校が一緒だった腐れ縁の友人から連絡、久々に話してたら最近お前は友人を大事にしていないと説教をされる(ちなみに去年もされた気がする)。

どうやら連休に地元に帰らずにバイトしてたり、たまに連絡しても個展のお知らせだけだったり、
地元に帰っても地元友達に連絡もせず気付いたら札幌に戻っているみたいな忙しい展開が続いていたので、信頼を失いつつあるらしい笑
男のわりに友情に対してネチッこいとはどうこっちゃ!?といささか違和感を抱きつつも、少し反省。

僕の友達に対する適当さは今に始まったことでもなく、日頃連絡もしないし、かといって、さよなら友よ!!というわけでもない。
ただいちいち会う約束をとったりするのがメンドクサイだけかも…っていうより何も考えていないという。それってダメか。
ツイッターとかミクシーとかで言葉を吐いてりゃとりあえず最低限のつながりはあるとか思って油断してしまうよな。

でもこんな風に人生テキトーにやってる自分に定期的に連絡をしてくれる友人達がいることは有り難いと思ってるんです。
そういうバランスで関係が成り立ってるんだったらいいんじゃないかとか思ったりと自分でそーゆーこと言ってはイケナイですよね、
ええ結局あなたたちには全力で甘えさせていただいておりますごめんなさい!!

とりわけその腐れ縁の友人Mは、現在中学校の英語教師をやってるのだが、中学時代から花がある男で、
笑いも取れるし空気も読めるしスポーツ万能、愛読書は矢沢永吉の「成り上がり」、自信家であるしなによりたいへんな努力家である。

とりあえずスポーツとか僕の苦手分野は置いといて、人として特異でなんかスゴみがあってユーモアがある存在を発見すると、
どうしても僕は、どこかでは負けたくないという謎の闘争心が発生するのだ。そしてそういう人のことが好きなのである。
ただし僕の方はコンプレックスの固まりのくせに何かこっそりやらかしたいみたいなヤツだったので、
結果芸術の道に迷い込んでしまったけれど!

お互いたまに状況を確認しながら自分の道でがんばってればそれであとは流れるままに…
とか言って友人の存在は忘れる、非情な人間なんでしょうか僕は。

美術やってたら結局美術仲間と主にツルむようになっていき、
その周辺での交遊がメインとなっていくのは自然の流れであって、
ちゃんと働いてる立派な社会人とかパパになった友人と会って、
芸術家はよくわからんけどスゴいみたいな反応をされちゃうのは結構切ないものでもある。

何が切ないかって、皆が働いてるのと同じようにやるべきことを選択してやってるだけっつーかむしろ、
制作以外ではだらしのないグダグダなゴミでごめんなさい人間でいつまでもオトナになれないし、
芸術やってるからギリギリ皮1枚で生きていられるレベルでそれこそ友達とかに連絡1つもできないような!
そのくせそういう自分が嫌いなわけでもないっていうメンドくせえ生き物なわけですよ。

もちろん芸術に携わってここまでなんとかやってきていることに誇りも持っているけれど、
しっかりやってる人の前だと、そういうなんとなくな違和感があるのだよ。ねえそんなもんでしょう。

この出生率は下がったジパングで、放射能がナンタラカンタラだしもうよくわからん!みたいな状況な中で、
しっかり働いて家庭を持って子供作って親として教育者になり明るい未来を創造するなんて真っ当な選択してる人に何を言えるのか。
そういう選択を本来みんながしなきゃ日本無くなるじゃないか!
(とか言ってるのは最近結婚したり子供が生まれたりしている友人が輝いているからです)

それに対して等価になり得るような芸術家(つーか社会人ていうの?)になるには少なくとも、
遊んで飲んでダラダラして、さらに例えばパチンコ行って合コン行ってキャバクラ行ってなんてやっていられないでしょう!
アホほど良い作品作るようにストイックに過ごして、やっと人間一歩手前まで行けるんだから。

つってグダグダ考えながら、今度飲み会の約束をした笑。
三十路のそれぞれの人生哲学や、昔話に花を咲かせてやろーじゃないか。




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KOHBUNDO ART CASE #05
山本雄基 個展『グレーゾーンが踊っている』

2011年5月21日(土)〜6月19日(日)
10:30〜18:30
毎週水曜定休
最終日は16:00で閉廊
初日/最終日は作家在廊

KOHBUNDO ART CASE
北海道帯広市西2条南9丁目6 六花亭3階
(当画廊へはエレベーターをお使いください)




個展準備ですっかりブログの更新を怠っているうちに時は過ぎていった。
いくつかのネタがこのまま過去に消えていってしまわないように今のうちに簡潔にでも。

1. 1月某日のこと 「僕より先にドイツに行ったブツ」

個展前、年末から年明けに作ってたチビ作品の1つは、ドイツに渡る事が決まっていた。
9月の個展の時に、大学の先輩で今はドイツでアーティストとして活動されてる谷口けんさんに作品を見てもらい、
その後、ドイツでも作品を見せたいのでサンプルを送って欲しいと言われていたのだった。

送りやすいような小さいサイズで作り、初めて海外に物を送る手続きをすることに。
もしものことも考えて、厳重に木の枠で防御して梱包。
けんさんにアドバイスも頂き、ネットで送り方を見たりして、
近所の郵便局からも送れるってことで、窓口でもいろいろ質問をしながら手続きを済ませる。

本当に大丈夫なもんなのか… 飛行機?での輸送や向こうの運ばれ方にあの梱包で耐えられるのか!?
となんとなく毎日ソワソワしながら追跡機能を眺めるも、ドイツに着いてからは表示も曖昧。

数日後、けんさんからケータイに直接電話が来て、無事に届いたという連絡をすぐにくれた。
ケータイで話しているのが不思議な感じ!安心とかうれしいとかで、会話がぎこちなくなってしまいまったくもどかしい。

そのさらに数日後、けんさんのブログで作品受け取りの状況が書かれていた。
http://hecomi.exblog.jp/12040772/

なんか迷惑をかけてしまっていた!ぎゃーごめんなさい!!
でも、巧みにピンチを切り抜けて頂いてたようで…いやはや。勉強になりました。
今後活動の幅を広げるならば作品輸送でもいろいろトラブルがでてくるのかと思うとゾッとして来た。

自分もまだ踏み入れた事の無い土地に、作品が先に行ってしまった。
ドイツと言えば、ポルケにリヒターにキーファーと大御所画家の名も連なる美術国。
あの小さな作品からなにかに繋がっていけばいいなあとほのかな期待を胸にしまって、
今は結局また作品増やさなきゃどうしよもねえ。


2. 2月25日のこと 「あのゲーム機」

様子見様子見と言っていたはずだった去る2月25日、Nintendo 3DSの発売日。
ちょうど朝から少し出かける用事があり、帰り道に開店間際の近所のGEOを通りかかっ(てしまっ)たので、
当然売り切れているよね!!その事実を確認してみるか!!と店の様子を伺うと、
あ、あれ…7点残ってる!?
次の瞬間、衝動的に店長らしきオッサンに「お金おろして来るんで一瞬取り置きしてもらっていいすか!?」と言い残し
近くのコンビニATMにダッシュしている自分がいた。

僕の決意って一体なんなんでしょうかね。

そんなわけで結局発売日に購入していた3DSとnintendogs+cats。
購入しても実際そんなにやるヒマがないのでちょこちょこ触る程度ではある。
振り返ってみれば、その後売り切れてる店も少ないし、意外に話題になっていない。あれー?

購入感想は、3D具合はほぼ想像通りで飛び出すよりは奥行きを感じる。
3D映画よりすんなり馴染むし、しばらくプレイしていると没入感がやっぱり少し違う感じがする。
しかし画面に対して顔の位置を固定しないとブレるので、横で誰かのプレイを覗く時は3Dをオフにしなければキツい。

このマシンの3Dについて一番おもしろいなあと感じるのは、やっぱり3D具合を調節できるところだなあ。妙な感覚。
現実の3D調節なんてできないので、確かに3D具合が上がったとか下がったとかはわかるんだけど、それって一体なあに?ということである。
空間の深度が違って見えるなんて、なんとなく新鮮じゃないすか。絵画にフィードバックできそうだし笑

3D機能は置いといて、おもちゃとしても、始めからついてる機能の進化版すれちがい通信はかなりおもしろい。
すれ違いたいがために、札幌駅周辺に行きたくなる率が上がった。


3. 札幌の美術熱 3月から4月

3月から4月にかけて、「サッポロ未来展」や「THE BIGINNING」や「美術館が消える9日間(プレビエンナーレ)」と熱気を感じるような展覧会が
ドドドっと押し寄せて来て、おいおい自分の個展の準備もヤバいのにどうするんだい!と焦りながらも、
周りに置いて行かれたくもないのでタイトに鑑賞!
未来展は、公募展系の作家さんと現代美術寄りの若めの作家さんが半々くらいのメンツ。
人選に必然性が無い。…のは今まで10年やってきたらしい流れと、若い作家さんがやりたいこととのバランスの問題のようだ。
古くさい絵画作品(しかも照明が点滅して見づらい)と同じくらい、インスタレーション作品も弱いのが多い。
うーむ。何点かおもしろめな絵画作品もあったけど、
結局最後のほうにあった池田光弘さんの小さめの作品の強度が圧倒的に強いというのを知らしめる内容。

BEGINNING、パルコ新館の1フロアを丸ごと使った展示空間自体が魅力的で、参加作家さんも呼応するようにのびのびと展示している感はある。
でもやっぱり個々の作品自体が弱い。 いや、弱いというか、根本にある問題意識が美術の問題ではない作品が多かった気が。
そもそも美術の問題でない企画をやろうとしていたのかもしれないけれど。
え、美術の問題が何かっていうと、それは毎月やってる芸術勉強会で質問を…笑
斉藤幹男さんのヘンテコな映像は可笑しかった。

となるとやっぱりなんだかんだでプレビエンナーレが個人的にはいろんな意味で一番楽しめた。
実際その後開催された芸術討論会でもプレビエンナーレあれこれが一番盛り上がっていたし。
個々の作品の話を詰めて行くと、結局伊藤先生と磯崎さんの話になってみんなで唸るという展開になる。

絵画で選ばれた石倉美萌菜ちゃんはデカイ絵を出品してて気合い十分。
学校卒業後は皆サイズが小さくなりがちな中、ドカンと挑戦状を叩き付けられた気分だった。
具象絵画しかも妄想の空間を作り上げる難しさ、あれは難しいよな〜稚拙に見えてしまったけど、イメージ作りはおもしろい。
それと側面処理は割り切るなら割り切って欲しかった。

のびアニキさんは、実際の展示やパフォーマンスを始めて見た。
すごい真面目で、しっかり作品をつくる力を持ってる人だということを知る。
ツイッターでの目撃情報の拡散のされ方も、ウマいなあと。

展示空間全体としてみるとスカスカした印象で、う〜ん…。会場も暗いし…。
どちらかといえばじっくり「モノ」を見るのが好きな派としては肩すかしくらった感あり。

関連イベントにおもしろい内容のものが多くて、
・伊東篤宏さんのオプトロンのパフォーマンス、
・映画「ハーブ&ドロシー」の佐々木芽生監督のトークショー、
・スプツニ子!さんのレクチャー、
・角煮の解散ライブ
はかなり良かった。

秋の芸術の森での展示がどのようになるかまた楽しみです。


4. 4月17日 森山大道写真展 北海道〈最終章〉のクオリティがハンパなかった

芸術の森美術館で、森山さんの写真展。開始直後からすごいすごいと噂になっていたけれど、行ってみてびっくり。
入り口通路正面に、いきなり正面向きのフェリーのデッカい写真が待ち構えている。これですでにクラッとくる。
デカいカラー写真が壁一面に並んでる第一室。鮮やかなデジタルカラーで彩りある部屋なのに、この独特の空虚感は一体。
ただの空虚感でない。自分がよく見ていた風景などもあり、知ってるところなのに違う世界のようにも見える変な感じ。
なんだか写真自体に引力があるように思えて来て、長い間向き合っていると目眩がしてくる。

第2室はモノクロの昔の写真がズラリ。フライヤーにもなっていた札幌駅の写真も、眺めていると気絶しそうになる笑
今見てるこの画像の瞬間に森山さんはシャッターを押したわけで、その前とその後に今と同じように普通の時間は流れているはずなのに、
切り取られたこの写真は普通の風景じゃなくなってるように見える。
なんだかとてつもない別の威力を持って時間のブラックホールのようにこうやって存在しちゃってる。
このリアリティたるや、絵画とは全く別の写真の特性なんだなぁと、写真ってメディアの底力を思い知らされた。

今までのいろんなところでの展示も見て来たけど、大胆にトリミングしたり、
明度調整をして写ったもののチカラをさらに増幅させているみたい。
撮影した瞬間から、現像、編集、展示と、意思のレイヤーが重なる事で異質なものへ純化されていってるのかな。

この日は会場でトークもあった。なるほどなあとおもったこと一部抜粋。

・写真も含めた表現について、日常の裂け目の理解がある作品はおもしろい。

・カルティエの展示で初めて大きな写真展示。
 自分の写真に包まれると、自分の写真なのかわからなくなる。自分ならざるもの。

・デジタルのカラーって、モニタに映るイメージ。モノクロよりさらに嘘っぽくみえるのが面白いし快感。
 プリントする時はほとんど調整したくない。一枚のペラッとした画像をそのまま出したい。
 調整の無さがおもしろい。

・デジタルは決定的に物質感が希薄。その辺がおもしろい。ノイズはあるけど別のもの。
 銀塩は粒子の世界。粒子のもつパースペクティブ。

・写真の本質的にオリジナリティはあり得ない。これが他のメディアにはないおもしろさ。
 こーだ、どーだって決めて撮った写真は自分にとって写真じゃない。

・一昨年からデジタルのカラーで撮って2万枚(!)写真集の編集中、
 どうしようか収集がつかない。デジタルだと枚数が増える。
 今、写真と向き合うってことはそういうことかもしれない。

…などなど、興味深いお話だらけ。「写真」自体について深い哲学を持ってるのが滲み出ていた。
対談相手の伊藤先生は、現代美術の写真についての話や、美術界との関係についても突っ込もうとしていたようで、
その辺は確かにもっと聞いてみたかったなー。


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KOHBUNDO ART CASE #05
山本雄基 個展『グレーゾーンが踊っている』

2011年5月21日(土)〜6月19日(日)
10:30〜18:30
毎週水曜定休
最終日は16:00で閉廊
初日/最終日は作家在廊

KOHBUNDO ART CASE
北海道帯広市西2条南9丁目6 六花亭3階
(当画廊へはエレベーターをお使いください)

友人の結婚式ついでに、久々に東京で展覧会漁り。さすがに短時間で見る量ではなかったので疲れた。

・シュールレアリスム展
  来てる作品も構成もおもしろく、勉強になる展覧会!!見て良かった。
  ジャコメッティのテーブルとか初期の作品見れた。
  キリコとかエルンストとか絵がヘタで興奮。
  ダリとかイブタンギーとかはあの辺では群を抜いて上手いんだな。 
  アンドレマッソンとポロックの似たサイズの作品比較なんかもなるほど勉強になる。
  内的なマッソンに対してポロックは土着的というかなんというか。
  表層のイメージを超える精神性ってこんなにわかりやすくでちゃうのね〜って思った。
  最後の部屋はなんか、つらかった笑 その他いろいろ考えることたくさん。
  金曜昼だったので人が少なくて助かった。
  個人的に一番感激した作家は、ピカビア!!マトモに本物見たのは初めてだったし、
  何点か来てたけど全部変な絵だし作風も違う。ヤバいね画集欲しい。
  
・アーティストファイル2011
  最初の部屋のクリスティン・ベイカーの絵画作品がなかなか面白かった。
  あの広大な空間を8作品で持たせる力。
  男の人かとおもったら女の人らしい。経歴を見て、
  今の自分より若い頃の作品もあったりしてがっくりくる。
  エッジの効いた塗りや画面構成のテクニックには興奮するが、
  直前にみたシュール展に比べるとなにか奥行きは足りない。
  それは単に時代性なのかな。
  鬼頭健吾は意味不明だった…誰かフォローアップしてください。

・フレンチウィンドウ
  なんか、求めてるユーモアの質が違うような妙な拒絶感を抱いた。スベッてる…?
  それでもおもしろい作品も何点か。
  しかし森美術館、いちゃいちゃしながら鑑賞するカップル多し。奇妙な光景。
  結局、入り口のデュシャンの作品群がスタイリッシュで
  インテリでセンスのあるという。
  シュルレアリスム展でもデュシャンの作品のセンスは光っていた。
  コンセプト云々は置いといても、普通に造形センスあるんだよな…参っちゃう。

・フェルメール
  せっかくなので、地質学者にもご挨拶。さすがにちょっと混んでたし、
  ご立派な柵が用意されていたのでちょっと見づらかったけど、
  いいなあフェルメールやはり。
  無名作品の静物画ゾーンがなかなか面白かった。

・ヘンリーダーガー
  やっとこさ本物を見れました。今さらですが…こりゃあすごいねホントに。
  残虐絵と華やか絵のギャップに興奮。
  色と構図、微妙なラインのまま保たれてるテクニック、
  なんか泣きそうになりましたよホント。
  展示の仕方もざっくりしてて良かったな。
  オシャレなワカモノ多し。

・ホンマタカシ ニュードキュメンタリー
  うーむ、悪くはないけど好きでもない…
  なんかスカスカに感じたのは少し前に森山大道の衝撃的な
  写真展を先にみてしまったからなのか?
  展示もバラバラな感じがしたし、あのフィクション感にどうもグッと来ない。
  雑誌で使われてるほうがオシャレだしすんなり見れる。

・クサナギシンペイ
  うーむ、ホンマタカシと同会場なのは偶然か、
  印刷で見る方がオシャレだしすんなり見れる。
  タブローとして弱ーく感じてしまったな。

・PLATFORM2011浜田涼・小林耕平・鮫島大輔
  鮫島さんの球体絵画、360度球に風景を描いてるとどっかに歪みがでるはずだけど
  うまいこと構成してておもろかった。
  小林さんのはおもしろいのかおもしろくないのか判断できなかった。。。

・3331
  行った人がみんなおもしろいと言っていた3331、確かにおもしろい…
  ホワイトキューブが密集してイベントやら展示やら常に行われてるなんて魅力的。
  どうやって運営されてんだ。

ちなみにギャラリー巡りしようと思ったら、日曜はほとんどどこも休みという初歩的ミスをやらかす。
がっくし。帰りのAIR DOで飛行機の模型グッズの出来が値段の割に良かったのでお土産に買う。


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KOHBUNDO ART CASE #05
山本雄基 個展『グレーゾーンが踊っている』

2011年5月21日(土)〜6月19日(日)
10:30〜18:30
毎週水曜定休
最終日は16:00で閉廊
初日/最終日は作家在廊

KOHBUNDO ART CASE
北海道帯広市西2条南9丁目6 六花亭3階
(当画廊へはエレベーターをお使いください)


浪人時代に同じ下宿に暮らし、大学も同じ研究室だった10年来の友人が横浜で結婚式を挙げるので参加。
前日朝から東京入りして展覧会を一通り漁ったあと、玉川大学で助手をやってる新進気鋭の作家で後輩の東方君のウチに泊めてもらう。
泊めてもらう前にちょうど大学の近くで生徒さん達と飲んでいるとのことでちゃっかり参加してしまった。
大学生とやんややんやアート話などで盛り上がるのはなんだかいいなあ!!そして東方が誰よりもはしゃいでいた笑 エネルギーあるな。。

生徒1人も一緒に東方の部屋へ。隣の住人が叫び声と共に壁を殴ってくるも一度のみ。「頭狂ってるんだよねきっと」と慣れた口調でその後もバカ笑いを続ける東方を見ていると、タフな強みの重要性を感じた笑 深夜までアートトーク。関東圏のアート話は新鮮だ。
変な柄のカーテンがイカしてたのでどこで手に入れたのか聞いたら、ウィーンらしい。
 
当日、横浜駅直結の会場とのことだったが、横浜駅前は複雑で迷いながらなんとか会場へ。久々に同じ研究室の後輩達が勢揃い。お嫁さんも同じ研究室で学んだので、大学の友人ばっかり。友人は、親の仕事を継いでお坊さんなので、登場した時の格好が袈裟だった笑

本来、祝うとか祝われるとか自体苦手だし、ビシッとしたフォーマルな場も苦手だ。
行く前はスーツ着たくねえ〜とか、マナーとかわかんねえ〜とか頭を悩ませるメンドクサさばかりだったけど
いざ参加してみると、シェフ自ら料理の説明をするくらい料理の質が高く、こんな美味いモンはしばらく食えんだろうとイイ思いをしたり、本人達がのんびりした人達なので式もまろやかムードでみんな幸せな気持ちに。そうか結婚式ってこういういいもんなんだな、と参加する毎にわかってきたような。
オトナになるってこういうこと!?(今年30歳)

余興みたいな感じで僕はチャゲ&アスカのLOVE SONGを披露。新郎を巻き込んでおおいに楽しんだ。
1ヶ月前くらいに、「スライドショーの最中にスキマスイッチの人のソロを歌ってくれ」と依頼されていたが、
スキマスイッチはキツいな…しかも依頼された曲を調べてみたら、親に向けて感謝のキモチを捧げる歌だった。
なぜ僕がその歌を歌う必要がある、しかもスライドショーの最中に!?と却下した。
彼の天然プロデュースで結婚式が成立するのか不安だったが、良い式になって安心した。

そして、式が終わってから気付いたが、二人を出会わせたいわゆるキューピッド的存在って実は僕だったってことだれか意識してたんだろか。

遅くまで皆で飲んで、ヘトヘトになって東方の家にもう一泊。やっぱり隣の住人が叫び声と共に壁を殴ってきた。


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KOHBUNDO ART CASE #05
山本雄基 個展『グレーゾーンが踊っている』

2011年5月21日(土)〜6月19日(日)
10:30〜18:30
毎週水曜定休
最終日は16:00で閉廊
初日/最終日は作家在廊

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北海道帯広市西2条南9丁目6 六花亭3階
(当画廊へはエレベーターをお使いください)

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KOHBUNDO ART CASE #05
山本雄基 個展『グレーゾーンが踊っている』

2011年5月21日(土)〜6月19日(日)
10:30〜18:30
毎週水曜定休
最終日は16:00で閉廊
初日/最終日は作家在廊

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(当画廊へはエレベーターをお使いください)


さてさて、地元帯広市での個展もいよいよ始まります。
前回の個展の別バージョンということで、展示していた作品達をベースに、
新作4点と旧作数点を合わせて再構成します。
小さなスペースですが、内容で濃い展示にしたいと思いますので
宜しくお願い致します。

上の画像は新作です。サイズは20×27.4cm。
前回の個展で透明色の使い方の幅が少し広がったので、
応用させてまた空間を複雑に仕上げてみました。


去る4月30日、無事に今年一発目の個展が終了しました。ご鑑賞して頂いた皆さんありがとうございました。
いかがだったでしょうか。
最終日にはお客さん数人ともお話できました。
教え子達とも久々に会えて、その教え子達をケーキで釣って急遽搬出を手伝わせたり。ええ、人使いの荒い大人ですとも。

しかし会場には基本いなかったので、反応がどのようなものだったのか把握しきれていないので気になるところです。
そんなわけでお客さんとあまり対話ができなかった分、自己分析も含めながらここで少し振り返ってみます。


今回は、透明色のレイヤーのみで攻めようというのは最初から決めていた。
不透明色を使うとその色面が光を直接跳ね返して来るので、やや攻撃的な絵になる。
あまり攻め攻めな絵だと落ち着かなそうだと思った。
透明色のみで重ねると、絵の中にできる空間を覗いた時に、奥に奥に視線を沈めることができる。
で、下地の色からのやんわりとした反射で戻ってくるくらいが飲食しながらだとちょうど良い。
それに、前回の個展とは少し違った雰囲気でやってみようと。

階段は高い吹き抜けのキレイな白壁なので、空間を贅沢にゆったり使える良いチャンスだった。
階段を登ったところが展示空間のスタートなので、スタートでドンっとインパクトを与えられたらいいなあと考えて、
一番小さい作品と一番大きい作品を順に持ってきた。これはなかなか上手くいったと思っている。
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踊り場のチビ作品と展覧会キャプション

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2階から大きい作品を見る。
大きな丸がユニットになって、カラフルな丸の空間を覆う、
という構図がフッと浮かんで、こういう絵になった。
個展タイトルも、この絵が元になって決めたのだった。


階段を上って喫茶空間に入ると見えてくる6色作品、
こいつはどうやら今回の作品の中で一番賛否両論具合が激しいみたい。。
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褒めてくれる人も沢山いたのだけど、
反面、とりわけ近い作家さん達からの評価が低い笑

酷評の一例
・場に馴染みすぎ、インテリア化
・1枚の中にいっぱい色があるのが山本作品なのにモノトーンじゃ微妙
・レインボーなカラーチャートが「ももいろクローバー」とか「セーラームーン」みたい
・わかりやすい色すぎる
・そもそも色自体あんま良くない

…などなど。皆さんはどう思ってるのだろう??

この作品はあらかじめ絵を引っ掛けるフックの数と場所が決まっていたので、
そこから逆算して、6枚同じ大きさで壁とのバランスが合う作品イメージを作った。
普段から色を沢山扱ってたら一度は試したい、色彩グラデーションの作品をここでやってみようと決めた。
お恥ずかしい話、色のグラデーションと来ればメトロポリタン美術館で見たケリーの大規模なスペクトラム絵画があるので、
何をやってもパクリにならざるを得ないとは思いつつ、あのあっけらかんとしたキレイさに憧れもある。

それとこの6パネルは、パネルをくっつけると丸の位置が隣同士で連結するようになっている。
こうしてみることで、自分に染み付いてる「1枚の中での丸の配置バランス」を崩してみようという試み。
1枚毎の色調が決まっているので、側面もカラフルに。
組作品というのも久々だったので、結果的にいろいろ試せる作品だった。

決してただのインテリアとか装飾にならないように、ちゃんと美術作品としてのモノを作ったつもりだったんだけど(絵画が装飾として機能する事はむしろ肯定的ですが、装飾だけになってしまっては絵画である意味が無い)、
まとめて辛口批評を頂いたので、考え込んでる上になんだかこの作品には妙な愛着が湧いて来てる笑
レインボーって、人によって強い既存イメージを持っている色なんだなあ。

6パネル作品の場所には事前にお願いして照明を追加してもらったので、一番光をしっかり当てる事のできた作品でした。
絵の中に光が入ると、かなり見え方が変わってくる。


窓際3点。茶色作品は、いつもの作品に近い丸の混ざり具合、水色の作品は、丸の混ざり方を少し変化させている。半不透明色を多用。
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この2つも、モノトーン気味。今回モノトーンが多い理由は、全作品が色多用だとやっぱりウルサくて落ち着かないんじゃなかろうかという想像と、
モノトーンでできることを試してみたいという欲による。

中型作品は、とても薄い透明色を薄ーいまま重ねていったので、今までの押しが強めの作品とは
少し雰囲気が変わった。
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これはこれで自分の引き出しを追加できた作品になったのではないかなと思ってます。
こいつらにも、もう少し光を当てられたらまた見え方が変わったなあ。


奥の小作品は、丸を重ねる技法で少し違うバリエーションで遊んでみた。
境界をハッキリさせないという要素は残しつつ、特別な狙いを含めたわけでもないので、タイトルなし。
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「小さい丸の作品、六花亭の「雪やこんこ」みたい」
と言われ、確かに似てる…と後から気付く。しかしそんな意識をして作った訳ではない笑

そんな感じでした。空間ありきの展示プランで、いつもと違うアプローチを実行できたのが何より良い経験。
表面の質感を今までより硬質に見えるようなツヤにしてみたけど、写真ではやはり伝わらない…。



ブログで展覧会の事を書いてくださった皆さんのリンク貼ります。ありがとうございます!

・栄通記
  http://sakaidoori.exblog.jp/15898179/
   今回の展示で考えていたことを鋭く言ってもらえている気がしています。

・フリーペーパーWG
  http://www.freepaper-wg.com/archives/1426
   店内全体と作品との雰囲気を書いて頂きました。
           また他にも休日来店された方々からはかなり店内が混んでいて、
   作品の鑑賞がしづらかったとの報告も。。
   申し訳ないです!

・kockaの日々日
  http://blog.livedoor.jp/kocka_mov/archives/51234086.html
   これは展示というかお店の様子をイラスト化して見せてます。
   飲食店絵日記を書いてるんだったらここも書いてよ!と
   無理矢理お願いしたら書いてくれました笑

・ワーキングフロー
  http://takuji0808.exblog.jp/16271548/
   搬入を手伝ってくれた後輩作家に感想くれくれ言ったら書いてくれました笑
   デミアンハースト云々っていうのは、
           サメの作品とか主にショッキングでグロ寄りなモノをつくってるのに、
   ドットペインティングみたいなアプローチもちゃんとやっててズルいって言ったからでしょう。

・石倉美萌菜情報
  http://fukutaroh.exblog.jp/12543620/
   プレビエンナーレでデカい絵画を出品していた作家さんにも、
   キビシい感想欲しいってダダこねたら書いてくれました笑 
   六花亭の店員さんの目撃情報曰く、
   絵に穴があくような凝視をしながら長い事鑑賞していたとのこと。


こうやって挙げてみたら、半分以上お願いして書いてもらってますね。。。
まだまだ、感想お待ちしております!
鑑賞してもらえた方達と会ったら即聞くと思いますので、ウザいかもしれませんが宜しくお願いします笑
展覧会は、反響あってこそ。。


搬出では、大きな作品を外すためにちゃんと業者さんを呼んで頂いて10分もかからずに無事に取り外された。
階段用の脚立って便利…!!
_MG_

土田俊介 - 考えても作れないんだけど、考えていないと出会えないモノ。

タイトルが素朴すぎるな〜と気になりつつ、
ギャラリートークを聞きに行く。
そうしたら、トークもいろいろはぐらかされる感じで何か釈然としないままだった。
なるほど、こうやって作品の謎を保っているのがこの作家さんのバランスなのだなと取り、
作品を鑑賞。
グリッド状の鉄格子のなかにやはり意味をはぐらかすような羊毛やヒモやビニール袋、スパンコールなどが配置されている。ポップなのかグロテスクなのかも判別しにくい。

しばらく作品の周りを回りながら見ていると、
そのバランスのさじ加減や、無意味さを超えるような妙な存在感がみえてきた。
造形的にも良く出来てて、実に長い時間ぐるぐる周りを回った。
これだけじろじろ見れるということは、良い作品なんだろうなと感じてしまう。
なんかくやしい気分だけど!
普段なんだかんだ絵画ばっか注目してるんで彫刻作品は新鮮だ。

トークに出て来たロバートモリス、最近妙に連続して耳に入るな。
リバイバルヒットしてるんだろか。



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