やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

2011年12月

実家に帰省。札幌から帯広まで高速道路が繋がったので、高速バスで快適帰省。
バスはポテトライナーという名前です。

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妹が結婚したので不在、両親と犬と僕で過ごす大晦日。
母と妹のくだらないケンカを見なくていいのでちょうど良い。
おせち一通りが食えんので、しゃぶしゃぶやらカニやらを食べながら、ダラダラ過ごす。

実家では大晦日、紅白歌合戦を見る。ちなみに常にテレビがついている。
その代わりインターネット環境が無い。仕方が無いので毎年WIMAXを持参してる。
普段テレビを見る事がないので変な感じ。
TV日常層と、ネット日常層は、パッキリ世界が分かれてる気分。

僕にTVのチャンネル権は無いが、普通の家庭の感覚を戻すために紅白はちょうど良い。
いや、普通と思いきや明らかに普通の番組では無いので面白いよな。ツイッター実況で何割増かで楽しめた。
コロッケが突然現れた後に徳永英明がバラード歌うとかこの番組でしか見れない流れ。

松井冬子の審査員は、その状況に持って来るまでにどんな流れがあったのかちょっと気になるけど置いておき、
今年個人的に一番驚いたのは小林幸子だ。
獅子舞に乗っかってる小林幸子って…これどっかで見た事あるよ。

あっ、学生時代に教授命令で強制的に取り組む事になり、
雪祭り国際雪像コンクールで3人チーム(雪像なのになぜか絵画、金工、美術教育の3人)で作った「獅子舞の上にサラリーマンが乗ってる作品(タイトル:虎視眈々)」にそっくりなんだ!!
比較

sisimai


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完全にパクられたYO!

毎年28日は、札幌の美術狂達が集う?門馬邸での大忘年会。

僕は仕事の後で遅れて参加、伊藤先生のお祝いイベントは残念終わっていて、
着いたら突然謎のバンザイ発生、
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次はオリバー教授(物理学者)の謎のパフォーマンス、
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美術狂というか、シンプルに、狂?
こんな会だったっけ笑

後半は美術話にも花が咲く。

11月のグループ展が終わってから、
なんとなく2011年の怒濤のスケジュールをクリアした感。
それも所詮見せかけなんだけど、
わかっていながらやっぱりちょっとダラダラ気味でした。
制作を止めると一瞬で廃人になるので、
意識的に手は動かしているけれど、すぐ休むし無駄が多い。

そうしてるうちにあっという間にまたピンチな状況になりつつある。
ようやく引き締まって来た。

とにかく何度も言ってるが、絵のスタートが一番嫌いだ。パネル作るとこ。
そもそも日曜大工とかに縁がない僕が木材加工してるんだから笑えてくる。
ノコギリも釘ウチも一向に上達しないのに。

しかし今回は、大量にパネルが必要な作品の構想を練ってしまったので辛さ倍増!!
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ひたすら木を切る。近所のホームセンターの松材30×30は買い占めた!!
そして枠にする。
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当初の予定ではこの約45cm四方のパネル30枚組で一つのでかい作品にする予定だったけど、
最近の自己テーマは「過剰さ」ということにして、さらに10枚追加した。
3月の「絵画の場合」展で公開予定なんだけど、間に合うのかなーあーあー

こうやって自分に無理をかけることで、何か予期せぬおもしろさが発生するんではないかと未来に希望を持ってしまうのですハッハッハ…。
この作品では丸は封印して、直線だけで構成してみようかと思う。うまくいくかな。
ポスト抽象表現主義のパクリ的な絵になりそうだけど笑 どう回避しようか…

同時制作してるチビ作品では、マットメディウムの効果を試す。
同じメディウムでもマットになると、曇り具合が増す。これをうまく制作に取り込みたい。
それと、こっちも過剰に行きたいので、メディウムの厚みを増やす試み。
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これは作品開始直後の下塗り状態。側面も盛ってます。
こうやって、またどんどん時間がかかる方向に…


どうでもいいけどこれは先日届いたクラブニンテンドー花札。いい出来。
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こういうので癒されないとやってられん。
今年はニンテンドー3DS、ソフトも結構買ってます。3DSかなりイイ感じ。
やるヒマ無くてほとんどクリアできてないが…触れるだけでうれしいんだ。
そんなわけでポイントが溜まってこういうのを貰えちゃったりするんです。

美術家の磯崎道佳さんが、おちゃめしオノベカで始めた
第一回スポンジテーブルというレクチャーを聞きに行く。


前半は横浜トリエンナーレのお話。
ヨコトリは実際に見に行ったので、その記憶と結びつけられるのでリアリティがある話。
作品鑑賞しただけでは見えてこない、
深く関わっている人物のつながりや横浜市との関連の話から、
いろんな方面からの思惑が絡み合って国際展が出来上がっているという事が
伝わってくる。

また磯崎さんが滞在制作していた新港ピアの企画、システム、
どうやったらプロジェクトを終わらせないで続ける事ができるのかを考えるという話、
なども、展示を見ただけではわからない話だった。

国際展がさかんになるとアートフェアもさかんになるという相互の関係、
よって国際展に絵画が少ないのは当り前。
もし今後国際展の傾向が美術館展示寄りになると、マーケット化していくなどの話、
企画展とギャラリストとの関係、などの話もスリリングで勉強になる。
濃い。

後半はファノン展のお話。なんとなくみんなが燃焼できないな感じなのは仕方ないんだろう…
展示より、磯崎さんは企画のカジタさんという人自体に興味がある、という流れにシフトしていったのだった。

そしてオノベカは食べ物がおいしい!

同級生むつきちゃん(今年はスト兇離ャミィの格好で露出度が高かった)に誘われて、
毎年恒例ららつーです。
すばらしい!!

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学校卒業して、絵画は割となんとか続けやすいので自分も含めネチネチ続ける人がいるけど、
立体やインスタレーションは続けるだけでも相当なガッツがいるはず。。
そんな中で真摯に発表を続けてる今村育子さんの作品はいつも見応えがある。

今回の作品は、意外!がっつり部屋自体を作り込んでいる作風から一転、
展示空間はシンプルそのまんま、
天井から電灯が一つ吊られ、揺れている。
これはきっと作品に対する大きな変化があったに違いないと思いじっくり空間に居座ってみる。

とにかくあっけらかんとしている。電灯とその光が無機質に揺れてるのみ。
ただ電灯の上には、存在感のあるブラックボックスが。
この中に、電灯を揺らすための仕掛けが入ってるのは明らか。

今村さんならこの箱自体を隠す事はできたはずだけど、
逆にむき出しにしてずいぶん強い存在感に仕上げてあった。

箱の形大きさと、空間全体のバランスが適切だったかはわからないけど、
なるほどこの部分と今、闘ってるんだなと感じた。リアリティのバランス崩し。
そんなわけで、あっけらかんとしてるのに妙な気分になった。

高橋靖子さんの作品、アナログツイッターな平面作品がこれまた妙におもしろかった。
アウトサイダー的だったけど、画面一杯に作者が気になってるメモがびっしり。
例えば「サブカルチャーの表象たち」「藤沢レオ氏」など。

会田千夏さんの絵画、とても丁寧な仕事なだけに、
表面のホコリがマチエール化されてしまっているのが気になる。
キャラクター化されたあのモヤモヤも、作者が作り上げた世界と闘ってる現れの一つなんだろな。

佐藤一明さんのストーブ作品は前から気になっていたけど、たくさんが並ぶとグッときました。
杉山留美子さんの作品も広い空間の中にボワーッと淡い色がひろがっておりいいバランス。

salon cojicaでの針さんの個展でアーチストトークのお相手にご指名されていたので、
少女性みたいな世界から、遠くかけ離れたこの僕で果たして大丈夫なのかとか思いつつ、
勢い余って今までなんとなく距離を置いてたマイクロポップの作品集とか買っちゃったりして、
めちゃ楽しみにしてたのだ。

ところが3日前に高熱ダウンし、インフル検査っつって病院で鼻に綿棒をズボッ!と突っ込まれる。
この現代においてもそんな調べ方しかできない人智にささやかな絶望を味わい、寝込む。

とりあえずただの風邪らしいが…39.6℃って、むしろインフルだったほうが割り切れる。
代役にカジタシノブさんをお願いし、諦めかけたその当日。奇跡的に完治した!!
これはトークやれってことだと確信。

絵画の場合会議にも参加した後でcojicaへ。
カジタさんと一緒に3人トークに。
さて最初はどうなるか探り探りのつもりが、
聞きたい質問に最初から針さんがかなり明確に、
包み隠さずにガンガン答えてくれるので、
こちらもガンガン聞き手になれちゃう。
カジタさんのピンポイントの突っ込みも絶妙でバランス良い流れに。
想像以上に、針さんはしつこく自作についての検証を続けているのがわかった。

ガールズイラストは星のようにあるなかで、なぜ女の子を描くのか?
自分にとっての女の子の像とは?という部分から、
不要なデコラティブ要素をどんどん省いて行く作業、
憧れ、女の子の存在感、
世界の受け取り方 悩みとポジティブの加減 
ドローイングとタブローの意識の違い
大型作品と小作品の違い
気になる作家について 

…等々1時間半にわたって濃い話を聞く事ができた。
なるほど、作品と世界と自分のバランスや、詰め方などが共感できて
なんとなく自分が呼ばれた必然を少し感じられことだし、
僕が一番楽しんだお客さんだったろうな。。うーんおもしろい。

針さん、cojicaさん、貴重な機会をありがとうございました。

room11の展示でご一緒させていただいた村田佳彦さんの作品を実は購入。
作品を購入すると、変な脳内麻薬がでますな。

ベースが工芸作家さんなので仕事がとにかく丁寧だ。
加えて作品保管用の桐の箱もお願いした。
すごい「大事なモノ」感がある。こういうの大切だな…

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ボロ家の居間壁に飾っても違和感があるので、アトリエの白壁に取り付けてみる。
うーん、いいフォルム。長時間飾っておくのもったいないわ。

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