やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

2012年10月

偶然ほぼ同時期にドイツのケルンに滞在している、
大学の先輩・大島さん夫妻がベルリン視察に来ていて、
僕のレジデンスにも立ち寄ってくれた。 

昼くらいだったけど、
昼夜逆転していて
しかも前日久々にレジデンスの皆でお酒飲んでた僕は、
その来訪で目覚めたので、頭が全く働いていない。
電話が鳴って起き、玄関の鍵を開けようとしたら
2人並んでニコニコしながらやっぱり思いっきりカメラを構えている!
こっ、この夫妻は… (2人とも映像作家)

しかしせっかく来て頂いたのに
朦朧としながらヨダレも拭いていない姿をパシャっと記録されつつ、
ごにょごにょして、短い滞在時間は終わってしまった…
4ヶ月ぶりハンブルグ以来の再会だったのに
相変わらず無礼な振る舞いを反省!

しまったなー大島さんもポルケ好きなので、
来訪の際には絶対見せようと思っていた、
70年代のポルケが絵画を止めてた時の写真作品集を
見せるのを忘れてしまった。
すんません…これは札幌に帰ってから改めよう。 


ところで奥様の佐竹さんの出身地に
僕も一時期住んでいたことがあって、
実は佐竹さんは同じ小学校の先輩でもある。
豊頃という小さな田舎町。
僕は保育園の年長から小学3年まで住んでいたので、
けっこうな人格形成がこの土地でされたはず。
大人になってから何回かこっそり探検しにいったこともある。

佐竹さんはこの町をモチーフにした映像作品も作ったりもしてるので、
そういう作品を見ると自分の原風景が一緒にフラッシュバックして
客観的な鑑賞とは別の感情まで生まれる。

それで何が書きたいかというと、
大学時代のある日のこと。
佐竹さんが楽しそうにやってきて、イイモノを見せてあげると。
でモニタに映像を映したら、
そこにはなんとチビの自分が映ってリアクションをとっていた。
佐竹家のホームビデオになぜか自分が!
小学校の運動会の時の映像だったと思う。
これには脳に稲妻が走るほど衝撃を受けた。
微妙すぎる過去の人格形成初期自分の
細かいリアクションに心をエグられて
その日ずっと茫然としていた気がする…

自分の家にある写真とかって場合にもよるけど
何回か繰り返し見返したりもして
記憶にもある程度の連続性があったりする。
でもこれは他人様の記録、
まったくその時の記憶が無いしそんな記録がある事実も知らぬ上に、
写真と違いフィルムでもないホームビデオなので
動いたり声を発している知らない自分が
なんというかマテリアルに変換されず(この言い方正しいのか?)に
時間とともにダイレクトに鮮明に記録されていた。

誰のためでもなく、自分の記憶とも無関係に
その記録の中に過去の自分が存在している衝撃。

これぞ「記録動画」の面白さ恐ろしさ、すさまじい客観性、 
というのを体感させてくれたのが
佐竹さんなのでした。
せっかくなのでここにその記憶を記しておこうと。

個展のミニ冊子の文章を書いてもらう為に、
Claus Friedeさんがスタジオに来てくれる。

最近完全にひきこもっていて、
スタジオの他のアーティストさん達ともロクに話してないので、
英語のますますの低下が懸念されていたが、
こないだのオープンスタジオが練習になったのか
それなりに通じたようだった。
というかなんか久しぶりに
技法と丸以外のことを聞いてもらえたので
おそらく自分のテンションも上がったんだろう。

難しい言い回しが一切できないので、
こっちの頭も自然と
何を一番言いたいのか、しかも簡単な言い方で、
という考え方になる。
細かい事は後から修飾していく…
ていう言葉の使い方なんだよなーそういう語順を
組む為に単語を脳に浮かべた後に順番をシャッフルシャッフル
ってやるので混乱しながらは相変わらずだけど、
相手は言葉を扱う人だからなのか、
めちゃくちゃな言い回しでも
それなり汲み取ってもらえたのだろうか。
ありがたい。

丸を配置するとき、ランダム配置とグリッド状配置を混ぜます、画面の中で。
なぜなら、存在させたいからです。複数の違う要素を。同じ画面の中で。
…とかそんな説明から始めて、

画面を多層にするというアイデアはやはり、
ポルケを初めてみた衝撃から来ているに違いない、とか、

小さい頃は田舎に住んでいたので、星が良く見えてずーっとみていた。
また、マイホームタウンは雪がたくさん降る街なので、
冬は風景がものすごく変化する。
これらの体験は私にとって大事な要素かもしれない。
とか、

箇条書きのように短い言葉で
たくさんの質問に答えていった。



 あと褒めてくれたのでやや調子にのる。
個展前のプレッシャーの軽減になる。
リップサービスじゃないことを祈る。 

どんな風に書き上げてもらえるのかとても楽しみだ。

最近、
おそらくスパム系のアクセスにより、
アクセス数が無駄に上がってる空虚な日常記録になっていますが、
皆さんお元気でしょうか。

10月に入ってからはすっかり引きこもって、
制作ラストスパート状況。
こっちに来てからあまり制作の事を書いてないな…
そのうちまとめよう。
丸の配置に規則を作ったりしている。

個展が来月スタートで日程等も詰まってきてる。
もうすぐプレスリリースもできそう。

街にも出てないし、
近所のギャラリーとベタニエンの展示の2カ所見たのみ。
あと画材屋以外はずーっとスタジオ。

夜が長くなってきている…最近は朝7時まで暗いので、
寝るタイミングを失って不健康生活リズム再来。いかん。

画材代はすっかり予算オーバー状態で、
残り財産がヤバくなってきた。結局いっつもだけど!
限界まで制作費に投入して、
ギリギリで少しだけ救われるという繰り返しがここ1、2年くらいの流れで、
もうちょっとなんとかならんものか。 
そして今回はどうなることやら…

毎回個展前はなんだかんだ不安、
去年はアトリエが火事になる夢を見たり、
心臓のリズムがおかしくなったりしたが、
最近は視界がおかしくなる頭痛が久々に来た。
やれやれ。寝たら治った。
6時間くらい1人カラオケ行きてえ〜!


作家仲間鈴木君がオランダのレジデンスからベルリンに戻って来たので、
最後のアシスタント(という名の犠牲者)になってもらう。
ホント無理言ってしまってます、手伝ってくれたみなさんありがとう!!
↓マスキング剥がしてもらってるところ。

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数日前にツイッターで、
村上春樹の領土問題に関する論のリツイートを勢いでしてみたものの、

そういや僕は村上春樹の小説を読んだ事がなかった笑
我ながらひでえ。 

一度、「羊をめぐる冒険」に挑戦したことがあったのだけど、

なぜか3ページ目くらいで止まってしまい、
それっきりだ…


こっちに来ると、
何度も日本文化の話として村上春樹の話が出て来るので

今更ながらがんばって読んでおくべきだった…
と何度も思う機会がある。


そもそも僕は小説が本当に読めない。

情けないくらい数える程しか読んでいない。

読んでもそのうち内容を忘れる。


それでもこれは面白くてスラスラ読めた!
とパッと思い出せる小説は

磯崎憲一郎「世紀の発見」

 

だいぶ遡って、

「人間失格」と「銀河鉄道の夜」…

それ以前になると小学校の国語の教材まで
遡って、「ごんぎつね」と「おてがみ」笑


あ、そうだ。

「おてがみ」のがまくんとかえるくんって

ゲイだよな。

こっちではたくさんゲイのカップルを見る機会があり、

とても上品で微笑ましいゲイカップルをみて、

ふと、がまくんとかえるくんが手紙を待っている
幸福感の情景がフラッシュバック。
こっ、これは!!そういうことだったのかーと
勝手にスッキリしたんだった。


とりとめもないまま、それだけです。

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