やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

2013年04月

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フェリーで迎える朝。カップ麺を食べた後、
デッキで優雅に海を眺めたり本を読んだり。

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樽前山が見える。
だんだん近づいてくるこの感じは、
飛行機にはない風情だぜ。

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苫小牧フェリーターミナルに到着。
ここまで来てようやく帰国感だ。

着いてみるとあっけなく、見慣れた通常の北海道だ。
ひとまず札幌に戻るが、実家は帯広なので
札幌に住む妹夫妻の家に転がり込む。
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僕がベルリン滞在中に甥っ子が妹の腹から出てきており、
もうこんなに育っていた。げげ、変な感じ…でもめっちゃかわいい!

すぐにテレビに釘付け(特にCM)な状態になるので、
小さい頃からテレビに慣れさせすぎるんじぇねえよと漏らしつつ、
テレビって人を本能的に夢中にさせるメカニズムがあるんだなあと謎の関心をする。

さて。
すでに秋には帯広美術館でのグループ展、
一年後には大黒屋さんで個展が控えている状況だ。
帰国前からボチボチ物件漁りをしているが、
できるだけ早く札幌の拠点整備を完了させたい。
以前のようにアトリエ兼住居にしようか、
それとも別々に借りようか、
そもそも良い物件がうまく見つかるのか…

実家に戻って帰国報告したあとに、
一ヶ月以内には落ち着きたいものだ。


 

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朝から仙台ちょっとだけ観光。
駅前からバスに乗って、仙台市博物館へ。

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若冲が来てくれました プライスコレクション。
震災をきっかけにプライス夫妻の思いで実現した展覧会で、
収益は全部東北に寄付されるんだって。
駐車場満車でお客さんもいっぱい入っていた。

かなり充実したラインナップだった。
鳥獣花木図屏風もしっかり見る事ができた。
 
博物館の常設展示も充実していて、
もちろん伊達政宗の鎧とか伊達家の紋章が入った道具満載、
それと支倉常長の展示が充実していてなんだか勉強になった。
その人生を見てると切なくなったが、
スペイン、ローマに行ったっていう部分は
時代は全然違えど、
やはり自分も訪れているとそれだけで俄然リアリティが増す。

今年は慶長遣欧使節出航400年記念の年らしく、
しかも昨年その資料がユネスコ記憶遺産に登録されたらしく、 
盛り上がっているらしい。 

博物館から歩いてもう少し上まで登ると仙台城跡がある。
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 小雨がパラつく中、駆け足でぐるっと一周。ここも桜と共に街を一望できてよい眺め。

ちょっと距離あるが、また歩いてこんどはせんだいメディアテークへ 。
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特別な展示等はやっていなかったけど、建築そのものの雰囲気や、
図書館のオープンな感じがとても良い。
一階の本屋さんには美術・デザイン系の書籍も充実していて、
フェリー用の文庫何冊か確保する。

バスで駅まで戻り、さらにバスでフェリーターミナルへ。
なんとバスの中でauのwifiがきてるじゃないか。
だいたいどこのセブンイレブンでもwifiきてるし、
意外と国内でもwifi運用いけるんじゃなかろうか。

仙台はちょっとだけの滞在だったが、
昨夜から市街地を歩いた雰囲気だと、
平日なのにどこも人で賑わっているし
街の活気みたいなものを感じたなあ。

フェリーターミナルも震災時は津波被害があって、
その時の職員の体験談などが書かれていてゾクッとする。
今は被害の跡は見られない。

さあいよいよ、ホントの帰国だぜ。
きたかみに乗り込む。
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フェリーは、好きなのさ。
船内の昭和なまま感と、ゆったり過ごせる時間感覚がたまらん。
学生時代は東京に出る時によく利用していたけど
仕事してたりするとなかなか乗る機会作れないんだよな。
こういうときこそフェリーを味わうチャンス。
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2等客室。

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かつてない乗客の多さに驚き。
なんかやっぱり仙台は景気がいいのだろうか。

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出航。
だんだん岸が離れていくのをデッキでボーッと眺めてるのがいいんだよな。

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コンサートなんかも行われる。

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湯につかる。
すっごい揺れていて、湯がザバアアアアって波だって
お客さん同士で笑うしか無い状況に。

これだけ揺れてもあんま酔わないな。
未だフェリーで酔ったことがない。酔ったら嫌いになるだろうか。
 
起きたらいよいよ北海道なんだな〜…
飛行機使わないと、遠いな〜。

黒磯からさらに新幹線で北上する。
北海道まで飛行機を使わずに行くのであれば、
被災地を訪れていこうと思っていた。
震災後一度も現地を訪れていないし、
2年経って、どうなっているのかを体感したかった。
今も、いわゆる観光で行っていいものなのかと思っていたが
どこに行こうか調べていて、「ほぼ日」などでも紹介されており
気持ち的に行きやすいムードがあったので気仙沼に決める。
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一ノ関でローカル線に乗り換え。
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 単線。のどかな風景が続く。

到着し、駅近くの神社にお参り。
そこからの景色はこれまたのどかな光景。
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お宿は港近くの金港館さん。
ここだけ見てももうわからないけど、
震災時は1階部分は津波が来ていたとのこと。

ひといきついて、街を歩いてぐるっと一周してみる。
もう瓦礫などは残っていないけれど、
整地された土地や、壊れた商店の入り口などで
津波の跡は今もわかる。
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被害のあった所はあまり写真撮る気にならず、目で見て覚えておこうと思う。
が、これは撮った。JRのアートプロジェクトじゃないか!
ワタリウム美術館でやってたインサイドアウトのプロジェクトは日本では気仙沼が最初だったのね。
これ見て後で調べて初めて知った。
正直これだけ見たって、どうなんだ?って感じなので、
実際どんな風に実行されて、その後の街の人の反応も聞いて見たかったな。

鹿折地区方面へ行くと、
広い更地の上に、住宅の基礎の跡がたくさん並んでいた。
これがすべて住宅でこのかずの暮らしがここにあったのかと思うと
ただ立ち尽くしてしまう。 
ここも瓦礫はもう無くなっている。

ニュース等でみた第18共徳丸の姿も。
流されてここにあるっていうことをうまく飲み込めん。
ここには仮設のセブンイレブンがあり、
観光客も集まっていた。

街の方へ戻る。
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復興屋台村。おみやげ買ったり、コロッケ食べたり、

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その商店街の中、南街紫市場にある、
◯安さんで一杯やる。焼き鳥(豚ホルモン)美味い。
常連客さん達と少しお話しする。
現状の事を聞くとまだまだこれから少しずつ、とのこと。
皆気さくで良い人達だ。 

金港館のおかみさんとも少しお話する。
津波被害が大きかった地域はこれからさらに土を盛って、
住宅の基礎も隠れるくらいに更地になる。
その後のことは決まっていない事も多く、
復興といっても震災前から若者が減ったりしており
やっぱりどうなるかまだまだわからないっていう話。
まだ2年、というのが実感として残る。

2日目は田中前エリアへ。
こちらにも復興商店街があったり、
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斉吉さんで金のさんまのおみやげを購入したり、

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気仙沼といえばフカヒレ!ってことで、
めん八珍でフカヒレラーメン。美味い。


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アンカーコーヒーさんでチョコデニッシュ、美味い。
若い人からお年寄りまで賑わってて店員さんともフレンドリー、
イイ感じの雰囲気で、ベルリンのカフェを懐かしむ。
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おお、糸井さん夫妻とKen Watanabeのサイン発見。


旅人気分ってことと、日本語が通じるっていう喜びのせいか
ついつい、いろんな所で店員さんと話す。
仮設の建物でも、こうやってしっかり最大限働いている方たちの話が聞けると、やっぱり来て良かったなと感じる。
皆さんめっちゃ良い人達だし。

腹ごしらえをした後は、川を渡って南気仙沼駅方面へ。
こちらも、つらい光景だった。
駅そのものがホームを残して何も無くなっていたり、
周辺の建物もほとんど無くなってしまっている。
整地作業のトラックやショベルカーが出入りしていた。
まだまだこれからだということ、忘れないようにこの光景を焼き付けておこう。
時間の流れ方は1つではない。

もう一カ所、
リアス・アーク美術館を訪問したかったのだが、
この2日間、月火はどちらも休館日で残念ながら叶わなかった。

市役所前から長距離バスで、仙台に向かう。
隣に座った方にも話しかけられる。

この方は、陸前高田でお世話になった方を津波で亡くし、
今回初めてその現地を見に行ったとのことだった。
やはり、住宅地エリアが広大に何も無くなっており、知っている土地が変わり果てた光景はショックだったと仰っていた。
 
自分も気仙沼までの足取りなどを説明し、
たくさんお話しているうちに、仙台に到着した。
話が尽きず、
そのまま駅前でその方と夕飯&晩酌をごちそうになってしまった。
聞けば元大学教授さんとのことで、若者といろいろ話すのが楽しいと。自分も恥ずかしながら絵描きをやっていると自己紹介をした。
うーん、東北ではコミュニケーションの機会に恵まれている。
 
夜は、駅から徒歩10分のゲストハウス 宿や萩さんに泊まる。めっちゃ安いし便利!

坂井田君に板室温泉大黒屋さんまで車で送ってもらう。
途中、ものすごい水のキレイな川に寄る。
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うお〜底まで透き通ってる。すばらしい!

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大黒屋さんに到着。桜だ!
桜が咲いてる時期には初めて来た。キレイだな〜
日本の良さ。
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入り口に菅木志雄さんの作品が新設されていた。
鏡面がピカピカでカッコ良い。毎日磨かれているのかな。

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 皆さんに帰国のご挨拶。
ドイツ滞在の初期費用を作れたのは、ここでの個展のおかげだった。

温泉につかって、しばし湯の幸せを感じたり、
旅のまんまの格好でボッサボサだった身だしなみを整えたり、
一番肝心な来年の2回目の個展の打ち合わせをしたりと、
洋行浮かれな気持ちを引き締めてもらうような2日間を過ごす。

個展はちょうど一年後、桜の時期の2014年4月に決まった。
 

東京を2日間ぶらついた。やっぱり慣れん。
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朝のスーツのサラリーマンと女子高生とか、めっちゃ違和感。
どっちもベルリンではほぼ見なかったもんなあ。
中学校からずっと制服文化で育って来なかった身としては、
スーツ出勤も制服登校も基本廃止にしてほしいと常に願っています。
叶わないだろうけど。

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戦士の後ろ姿だ。

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う〜ん、巨大都市だ。

ベルリン滞在中にiPhoneの通話機能が逝ってしまったままwifi運用だったので
まずauショップで、SIMカードを見てもらう。取り替えたらあっさり治った。

さて東京で見ておきたかったものは、
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東大駒場の博物館にある大ガラスのレプリカだった。初めて来たよ。
博物館は撮影禁止だったが、
東野芳明と瀧口修造を中心に作られた大ガラス日本バージョンは
堂々と展示されていた。これでロンドン以外の大ガラスは制覇だ。

感想は、やっぱりフィラデルフィアのオリジナルとだいぶ違う!!
ストックホルムのよりは精巧に作られているし、フレームも金属製で近いのだけど、
オリジナルのあの存在感を思い出すと
どうも何かがスカッと抜け落ちている感が漂う。
オリジナルの方は、
長い時間経ってるので劣化の味だったりもあり、まあヒビもあるし、
そこは真似のしようは無いにしてもだ。

こっちは裏側の質感やガラスの質感、
下画面真ん中の三角錐のモチーフの透明部分の質感が、
明らかににチープなのだ。

レプリカがあるせいで、
オリジナルの唯一無二の存在、非レディメイド感が逆に強調されちゃってるよな。

やっぱ、ハイセンスでデュシャンオタクな芸術家っつーステータスを持った
リチャード・ハミルトンのロンドンバージョンも見たかったわ。

その他、お台場の科学未来館へ。
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ちょっと息抜きに、前々からちょっと気になってたメガスターを見に行った。
期待しすぎたのか、幼少の頃にど田舎で育ったからなのか、
作り物の限界はやっぱ感じるかなあ、都会向けのスーパープラネタリウムって感じだ。

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エンタメ要素が強い未来館なので、
さすがにドイツ博物館のようなハードさはないが
中学生相手に原発のディスカッションしてる場面があって
大事だって思った。

オージュンさんの個展も。
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この日の夜は、南千住の素泊まり宿に泊まる。えびすやってところ。
ここも前々から気になってたんだ。一泊2000円って安すぎる。
ドヤ街だったエリアなのでどんなもんかと思っていたけど、
特に問題もなく、昭和の雰囲気もおもしろい。
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この雰囲気!一畳分のスペース、狭いけど十分だ。
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避難口で爪を切る人がいるらしい。
 
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あの狭いスペースに、
外人さんもホステル代わりにけっこう泊まってるようだった。

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東京3日目も美術関連をチラリと巡り、

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ここも未見、国立科学博物館へ。
ヨーロッパにかぶれて博物館チェック。
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ははあ、なんか日本の歴史に出て来て知ってるあれこれが
たくさんある。おもしろい。
ただやはりさすがに先日のドイツ博物館には敵わず。 

そして新幹線で那須塩原へ。
夜到着し、この日は黒磯に移り住んだ彫刻家の坂井田君の家に泊めてもらう。 

ドーハから何時間くらい飛行機乗ってたかな。ほぼ寝てた。
だいぶ日本に近づいてから起きて、どれ映画でも…とリスト探して見たら
ちょっと気になってた「ライフ・オブ・パイ」があったので鑑賞。

海上で次々起こる事の描写が綺麗で、
こんな小っこい画面でみるのちょっと勿体ないかも。
良い映画だったがラスト数分ってとこで成田に着陸しちゃって
おい!!あと数分くらい飛んでてくれよ!!って
あまりにも勝手にオーマイガー気分、
日本上陸の瞬間の気分を無駄にしてしまった。 

日本だ日本、日本語がたくさんある、聞こえる。
日本顔ばっかりだ。
いちいちどこも綺麗だ。
あらあ無意識に外国用に張っていたらしい気がひゅーんと抜けていく気分。

重いトランクその他不要な荷物はすべてヤマトで実家に送りつけて
身軽な浮浪者となりこれからちょっとずつ北上していくのだ。
もう飛行機はしばらく乗りたくねえ。

とりあえず東京だ。
電車もキレイだ。あ〜気が抜けていく。。。 
がしかし、東京も未だ自分にとっては異国なので、
帰って来た感は半分くらいしかない。
むしろベルリンの方が1年住んだわけで、
東京は1年に1,2回、美術館とかしか行かないので
もうベルリンより馴染みの薄い場所なのよな、変なの。

この日は高校時代の友人宅にムチャぶりで泊めてもらうことになっており、
仕事終わるまで待ち。iPhoneのSIMがぶっ壊れてるのでwifiスポット探さんと
連絡取れねーと思ってたけど、
山手線の駅とかセブンイレブンだと結構拾えるんだなあ。 

すき家で牛丼食べて、速攻ひとりカラオケへ。
自分にふさわしい日本コンボだ。。。
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カラオケはずっと禁断症状が出ていたので、
も〜感激だった。 同時に著しい歌唱力の低下にやや傷ついた。

無事に友人と会って少し飲む。10年ぶりくらいの再会。
某大手K社でバリバリ働く友人は、
フリーザ様の第2段階変身かの如く体が大きくなっていた。
聞くところによると他の友人達も皆、卒業後は優秀な仕事っぷりでカッコいいな!
友人と会うと各々のジャンルで培われた哲学が聞けるから、
色んな事を知れて恵まれている。

僕も自分のジャンルでカッコ良く働く30代をキメたいっすわ。
さい先の良い日本スタートじゃねえか。

時差ボケは一切なく、安眠。

朝、あやさんとお別れ。
荷物をまとめて駅のホームでけんさんともお別れ。
はぁ〜、お世話になりました。 

クソ重いトランクを引きずりながらテーゲル空港のカタール航空へチェックイン!!
クソ重くて制限の20kgを4kgほどオーバーしちゃってたけど、Oh,,,って程度で
係の人はパスしてくれた。ホッ。。。 

ああなんてあっと言う間だったんだ。
ありがとうベルリン!!!!

日本に帰っちゃうのよ、この先は日本なのよ、
どんな感じなの、つーかまずカタール経由だった!
そうだスタートはドーハでひがし君とMURAKAMI EGO展で幕明けたんだよな。
そのため往復券のため帰りもドーハでトランジット。

ドーハまでフライトは約6時間。
途中黒海の上空を通り夜になり、
おそらくバグダッドやクウェートを通過してる時の景色がおもしろくて、
大地のいろんなとこから炎がボウボウでてた。
あれは油田か何かかな。
プラス空には三日月と冬の星座。
アラビアンワールドすぎる…

そのうちウトウトしてたら着陸モード。
近くでバンバン稲妻が見えてきて、
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ヤメてくれ〜!こんなんで降りれるんだろうか。
しかし怖すぎるんだけどカッコいい。

さらに見覚えのある奇特なビル群のネオンを確認。
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着陸直前はこんな近くまで。
全く現実感が無いですこの風景。

無事着陸してドーハはムワッと暑い。
空港は多人種で溢れてるわ、乗り継ぎ便は遅れててやや混乱するわ
バタバタ。
2時間程wifi掴みながら乗り継ぎを待って、
いよいよ日本へ飛ぶのだ。
 

鈴木君ともしばしのお別れ。
偶然ほぼ同時期に渡航してきて慣れない海外生活を共感できた友人は
ドイツ語学校へ向かった。2年目のベルリンはどんな風になっていくのか
次会える日が楽しみだ。

引き続きベルリン市街で土産物探しした後、
今夜はけんさん家にお世話になる。

このベルリン滞在はけんさんのお誘いからすべて始まったわけで、
こっちに着いてからももうご夫妻に色々助けてもらった。
今もまさに個展の前で忙しい中最後泊めてもらえる。
この一年が自分にとってどんだけ大きな体験だったか…
ひたすら感謝感謝感謝感謝です。

まず日が落ちる前に、けんさん夫妻にオススメのビールスポットに
連れて行ってもらった。
家から歩いて15分くらい、何の変哲も無いマンションの
中庭に入っていくと、沢山のテーブルベンチと沢山のお客さんとちいちゃなビール工場。
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ここで酒造しているんだって!つくりたてのドイツビール、めっちゃうめえっす!

ほろ酔いの後は夕食へ。
僕は料理も何もできんので、お二人に外食のお礼が精一杯。
近所のとっても美味いトルコ料理屋さんで乾杯した。

あやさんが、これを読むべし!!と一冊の本をプレゼントしてくれた。
藤田嗣治 異邦人の生涯という本。
くはあ最後までありがとうございます。。。

あーついに明日が帰国日だ。切ねえ〜
 

昨日の美術館周りから。
宿近くのハンブルガーバンホーフ美術館へ。
何度も訪れたこの美術館もこれで見納めかと思うと切ねえ。
最後に見れる大きな企画はマルティン・キッペンベルガーの回顧展だった。
いつの間にやら始まっていたな、最後がキッペンベルガーか…。
あまり好きな作風ではないけれど、かなり充実した作品の揃えで
知らない作品も沢山ありさすがに見応えあり。
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ちなみになぜか日本語版wikipediaでもキッペンベルガーの記事は割と詳しい。

博物館島で唯一行ってなかったボーデ美術館にも。
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古典彫刻を中心に、宗教画や硬貨の展示等。

続いてずっと改装中で、
冬にはオープンするはずだったのに最近まで延期して
ようやく見られるようになったたMuseum Berggruenへ。
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ほとんど行った事がなかったベルリンの西の方エリア。
隣にはシャルロッテンブルグ宮殿があるなどずいぶん上品な雰囲気のエリアで
僕の知っているベルリンではない。

美術館の客層も年齢層高めのマダム感満載だ。
小振りながら上質な近代祭り。
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こんな小っさいセザンヌ。

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こんな小っさいピカソも。

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おお、クレーいいなあ。

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ベルメールのドローイングも。
気持ち悪いけど線が細くて見とれる。

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ベルリンにも良いマティスがあったんだな、似合わない。。。笑

そして今日はベルリニッシュギャラリー。
コーキ君に教えてもらった、Sergej Jensen(セルジェ・ヤンセン?)
の展示を見に。
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こ、これは良いペインターだ。最後の最後で思わぬ収穫。
ピッツバーグで小さめの一点だけ見てたが、だいぶ印象が違う。

その後、また街に出たりブラブラしながらお土産等を探す。
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日曜のフリマも覗く in マウアーパーク。
思えばベルリンに来て一番始めにここでチャリを買ったんだよね。

買い物目的で街を歩くなんて1年いたけどそういや初めてだ。
今さらながら、おもしろい雑貨屋さんとかおしゃれゾーンが
たくさんあって、イケてる街じゃあないか…。
知らないことを大量に残したまま、ベルリンを去る
このセンチメンタル感。

加えてベルリンに戻ってきてからとても天気が良くて
春の空気がすごい。
びっくりするほどたくさんの人が公園で日光浴したり
カフェの屋外でワイワイし始めてる。
そうかこうやって暗い暗い冬が終わって、
待ってましたと言わんばかりに一斉に人々が外に飛び出して来て
オラオラオラ〜って日光を浴びる訳ね…
滞在当初は公園の裸族率にとまどったけど
今なら納得できますわ。いいなあああこの開放感。

クロイツベルクのこのいつも散歩していた川辺を見よ!
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そして今日は鈴木君ちにお世話になる。
近くのカフェで春気分を味わう。
や、やっぱりクロイツベルク最高…!

さて、旅人気分で最後のベルリン巡りだ。

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来た時と同じような気持ち良い気温と天気が続き、一年前を思い出したり。
ただ、お腹の調子が悪いとこまでシンクロしてるのは勘弁だ。
どうも朝からゴロゴロいっとる。
体が日本仕様に戻ろうとしているのだろうか… 

しかし改めて歩いているとベルリンやっぱ良いなあ。
ヨーロッパいろいろ周ったけど、
どこよりもカジュアルだ。
もちろん1年住んだ色眼鏡もあると思うけど、
にしても、良いっす。

さて、昨夜知ったコンピューターゲーム博物館へ早速行ってみる。
最初に住んでたとこの近くだった。
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おおお〜著名人らしき人達の写真が。小島さんだけわかった。

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そんなに広くない1フロアの展示室で、
パソコンでのウルティマとか、見た事無い初期アーケードとかが
並んでおり、プレイできるものもある。
ここでもやはりドイツ流展示でびっしり歴史の説明が。。。
英語もあるのでちょこっとは把握できるけど全部は無理でした。
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感動したのは、ドンキーコングのアーケード版の機体がプレイできたこと。
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ちゃんとプレイして、Y.Yの名を刻んでおいたが、
この程度のスコアではすぐ消えるだろうな。

日本の一般観では任天堂あり、セガあり、ソニーあり、その他あり…って感じだが
このようにコンピュータゲームの歴史で俯瞰されると、
当然ながら日本の流れはごくごく一部なことがよくわかる。
ファミコンはかなり後発。

ゲームファンにはたまらない博物館だなあ。

その後ベルリン市街でおみやげ巡り。 
今夜も同じユースにもう一泊。 

はああ17日に日本に到着予定だ。
数日東京などぶらぶらして、
もう飛行機乗りたくないので仙台まで行ってフェリーで北海道入りしようかなと考え中。

札幌に落ち着けるのはGW明けかなあ
良い住処&スタジオを見つけなければ。

美術館も回ったがそれは次記事でまとめて。 

中央駅の西隣の駅に隣接しているバスターミナルまで歩いていく。
ターミナルの位置さえわかればバスに乗るのも慣れたものだ…
初めてベルリンからハンブルグ行にトライした時がなつかしい。
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昼出発で、
途中平原の向こうに虹が見えつつ、
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乗車時間は8時間…
さすがに遠かったが、無事ベルリンに戻って来た。

戻って来たと言っても宿はベルリン初のユースホステルだ。
だから今回はなんとなく旅人気分で不思議だ。
フンボルト博物館近くのユースは一泊8ユーロと
今迄の宿でも一番安い。クオリティも問題ナシ。
さすがベルリンだなあ。
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すると宿で、こんなインフォを見つけた。
コンピューターゲームミュージアム?
そんなのがベルリンにあったのか!ここで気付いて良かったよ。
帰国前にぜひ立ち寄っていこう。 

地下鉄に乗って、ドイツ博物館へ。
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「ドイツ」が冠につく名前の博物館ってどんだけなんだと期待していったら、
ここ、めちゃくちゃおもしろい!!!名前負けしてないわ。
人類のテクノロジーの歴史全部があって
丸一日かかる。
 
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マッサージチェアで休みたい。

展示をざっと羅列してみました。これでわずかなのでハンパじゃない。
地下の採掘現場の再現までしてる炭坑の展示から、
ナノテクノロジーまで。
たまに英語表記もあるけれど、
基本的に各ブースにドイツ語でビッシリ説明書き。 

こんな展示もあった。
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原発の仕組みについて。
燃料棒と格納容器の中のおそらく原寸大模型まで。
震災後、これを見てすぐに、
ああ原発かってわかるようになってしまったんだなと思いつつ、
感心する。
このような詳細までわかる展示は日本の博物館にあるのかな? 

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博物館からの眺め。ここまで南に来ると、山脈も見えるんだな。

疲れ果てながら市街地まで戻る。
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ストリートミュージシャンがグランドピアノ!?
これがミュンヘンスタイルなのだろうか…

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土産屋さんにはハト時計。

朝から歩いて約15分、美術館群へ。
ミュンヘンの大きな美術館は1つのエリアにまとまってるのでわかりやすい。
まずはアルテピナコテーク(古典絵画館)へ。
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建築がやけに立派だ。階段を登ったらコレクションが並んでいる。
ここも有名作品多し。

デューラーの「四人の使徒」が。
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それとデューラーの自画像がイケメンすぎて可笑しい。
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何気にダヴィンチも。ドイツにもあったんだ。
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しかし、ちょっと微妙な出来かも。

イタリアでたっぷり見たティツィアーノも。
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ベネチア派のタッチはこのようにボソボソしている。

リューベンスの部屋が充実していた。凄い大きい最後の審判リューベンスバージョンが。
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この強烈な描写。

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この群像の驚異。
ヨーロッパ滞在では実物を通してすっかりリューベンスの表現力の高さを思い知ったなあ。
多作で工房制のせいなのか明らかに手抜き作品もあるけれど。
打率はレンブラントの方が高い。

レンブラントの作品ももちろん。
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このキリストの下にいるのは、レンブラント本人ではないか?

たまに、このような虹を描いた作品を見かけるのだけど、
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1500,1600年あたりの虹の描写にはプリズムカラーが見られないことが多い。
光は白っぽく描くと言うのがルールだったのだろうか。

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ムリリョ。

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ブーシェのエロ画。


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隣のノイエピナコテーク(近代絵画館)は時間無かったので駆け足で。
ちょっと地味だけど。

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クレーも、滞在期間中にたっぷり見て、
ようやくその良さがわかってきた作家の1人。

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エルンストの小作がバリエーション豊富にあったり。

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分析的キュビズム以後のブラックはイケてるというのも発見の1つ。


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ここに来て、マッケにちょっと惹かれる。

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マルケにも惹かれる。



鑑賞後、ミュンヘンの音大に通う知り合いのMさんと会ってランチへ。
行きたかったピナコテークデアモデルネ(現代美術+デザイン美術館)はなんと改装閉館中と
聞く。ガーン。
こないだ調べた時はやってたはずなんだが… 

その後、
もう1つ、私設の美術館なのかな、ブランドホルスト美術館へ。
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撮影禁止だけれど、ここのコレクションが豪華!!
入ってすぐウォーホルのペインティングがあって
その後ポルケの素晴らしいペインティングと続く。
その他60年代以降のミーハーな作家チョイスは、
名作を手っ取り早く見られるのでありがたい。
 
中でも、最上階の広い1フロアは全部トゥオンブリに当てられていて
レパントシリーズが一挙に見られたのは感激だ。
何時間でもいれそうな感動的な空間だった。

その後Mさんに紹介されたミュンヘンの美大に通うSさんと会って
いくつかのギャラリーを教えてもらった後に市街地で乾杯。
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市街地には歴史的で大きな建築がたくさんあり、
他の主要都市とはまたひと味違うゴージャス感。

ミュンヘン美術院にも連れて行ってもらう。
ここもスタジオの天井が高いなあ。
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中にいた学生さんとも少し話す。
ベルリンがうらやましいとのこと。
ミュンヘンもブランドホルストとか良い環境じゃん!って言うと、
あれしか無いからミュンヘンの人は飽きてるんだ、
ギャラリーも少ないし、
狭いからみんなベルリンに行きたがってるんだって。 
なんという。まあでも、そんなもんなのかなあ。
札幌人からすれば、贅沢な悩みなんですけど…。 

コーキ君と午前中から夕方まで郊外のギャラリースペースを回る。
まずは、サー・ジョーンズ・ソーンズ美術館へ。
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コーキ君も、人にレコメンドされてて初めてくる美術館との事。
建築家の個人美術館で、一見なんの変哲もない入り口だけど
入ってみると遺跡のように複雑で、物だらけの高密度な博物館という感じでかなり異質、
前情報無しで来たのは勿体無いかも。

次に、Camden arts centre(カムデンアートセンター)へ。
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図書館を改造したアートセンター。
1階にカフェとブックストア、2階が大きめのホワイトキューブがいくつかあって、
3つの展示が行われていた。
展示自体はちょっと微妙だったけど、スペースがおもしろい。

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その後夕方まで再びギャラリー巡り。
やっぱり、NYでもパリでもどこでも、
なかなか良い巡り会いは訪れない。
住んでるベルリンでさえ、ヒットの方が少ないものな。
それでもなかなか、参考にはなったな。

ロンドンブリッジ駅でコーキ君とお別れ。超ありがとう!
おかげで効率よくいろんなとこ回れたし、
ロンドンで一度も激マズな飯に当たらなかったです。
しかも米の鍋炊きの方法まで覚えた。

ガドウィック空港からドイツへ戻る。
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なぜか魚に見送られながら。
ベルリンではなく、ミュンヘンへ。
帰国後最後の都市巡り!

空港へ着いて気付いた、市街地への行き方調べ忘れてたわ。
目の前にあった近未来なインフォに聞いてみる。
大きな画面とタッチパネルがあり、質問ボタンをタッチしたら
インフォのオバサンがデカデカと画面に現れて会話して解決した!21世紀っぽい。

0時くらいに、中央駅すぐ近くのホステル到着。

先日全部見れなかった大英博物館へ再び。

ミイラをみて、
こんな時代を超えて見せ物にされるとはまさか考えてなかったろうに…
とおそらく多くの人と同じ感想を持ちながら、
各文明の装飾具などの美しさにも惚れる。

日本コーナーの展示もしっかりしてるっていうか
驚いたことにめちゃ現代の物の展示まであった。
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工芸作品はもちろん、アイヌ工芸の展示も。
森村さんの作品とか、
畠山さんの震災後の東北の写真まで。 

時間オーバーで企画展のポンペイ展が見れなかったのが
大きな心残り。けっこう人並んでたししゃーないが…

次は昨日途中でタイムアップしたナショナルギャラリーへ。 
ターナーの「雨、蒸気、速度」はテートブリテンではなくこっちにあった。
さすがに良いです。
同じ壁面に、これまた有名なコンスタブルの「乾草車」も。
こっちが意外に画像で見るのとギャップがあって、
割と先入観イメージでは素朴ななんてことない風景画だったのだけど
思いのほかサイズがデカイし塗りがワイルド。
やっぱし実物の情報は違うなあ。 

ゴッホのヒマワリの一番有名なバージョンもここにあって
人だかりができていた。
教師時代、光村出版の教科書の付録でこの絵の原寸大ポスターが
付いてきたので美術室に貼っていたなあ。
ポスターを前に美術部の生徒を捕まえて一方的に、
朽ちかけた花の配置や種部分の細かい筆の置き方、
全体の塗りの違いなどピックアップしてこの絵の良さを語っていた。

しかし実物は色がぜんっぜん違うなあ。
長時間複製を眺めてただけあって、
先に作った印象がさらにギャップを感じさせる。
ほんの少しだけ緑方向に寄ったような黄色が基調で
その絵具達による光の反射のさせ方はどうしても
複製では再現ムリだろうって感じだ。 なるほどな。

もう一回古典ゾーンでファンアイクとデラフランチェスカを
脳内に叩き込み、移動。

V&Aへ。しかし大英博物館とナショナルギャラリー後に
V&Aの規模を喰らうのはさすがに無茶だった。やや目眩がする。
ボウイ展は有料だし諦める事にして、他の広大な展示を駆け足で。
ラファエロの巨大絵画部屋などがある。
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せっかくイギリスに来たんだし、ウィリアムモリスくらい浴びとくかっつって
ミーハー心満載で部屋に向かうも閉鎖中!!あらあ。

ワシントンDCの博物館に続き宝石ゾーンでのめちゃデカいダイヤの
光の反射っぷりに感動する。
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ダイヤからの反射光をキャッチしようといろいろ撮ってみるが
なかなか難しい。


だんだんロンドンにも慣れて来て、
つい一時間程寝坊してしまった。
疲れがたまって来てるのか、
歩いててもなんとなく頭がフラフラする。


まずはテートブリテンへ。
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ロンドン来る前はテートブリテンはテートモダンと何が違うのかよくわかってなかったが、
一周して納得。
なるほどイギリス美術のゴリ押し、ローカル美術館だったのか。
これが全体通して非常に面白かった。
展示ラインナップに関しては今回はテートモダンよりこっちのほうが好み。

企画はシュヴィッタースの回顧展。撮影不可。
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渋い構成主義的なコラージュなどが並ぶ。
割と小振りな作品が多めで地味なんだけどとても好み。センスが良い。
そもそもこの人ドイツ人じゃないかと思って解説など読んでみると
イギリスに亡命してたりハードな人生だった。
晩年は具象画描いたりして、ああ…ってなる。


2階のホールでも別企画、こちらはサイモンスターリングの映像を
薄暗い中で巨大スクリーンと良い音響で。
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ここの会場をフィクション化した内容で、
いろんな展示の歴史と詩的な要素が入り交じる、
んで3DCGであろう技術やカメラワーク等作り込まれていた。
初めてサイモン作品を見たが、いやなんてしっかりした作家だと思いました。

さらに別企画はランドスケープ特集で
ここの展示もロンドン流なのかわからんが
共通したテーマや構成を持った古典と現代の作品を並列させていた。
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普通に常設もかなりおもしろかった。
僕が大きな美術館の常設が好みなのは、
単純に絵画が多いからな気もする。。。
つってもテートブリテンはローカル軸の美術史を追えるのが
楽しい。
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古典~1960年代くらいまでは、
ちょっとメインストリームから離れた美術的にはやや田舎臭いけども
各時代毎に変に気になる作家(例えば過剰演出絵画のジョン・マーティンとか) 
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が気になった。

60年代以降、ブリットポップなホックニーやハミルトンが出てくるあたりから
グンとメジャー感が増してくる。
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90年代の部屋なんて、
ピーター・ドイグやゲーリー・ヒューム、クリス・オフィリ、フィオナ・レイ、
後期ブリジット・ライリーの絵画がズラリと並び、
さらにダミアン・ハーストのインスタレーション、レイチェル・ホワイトリードの彫刻 など
豪華極まり無い。しかもほぼ代表作と言える品揃い。
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最後の一番新しい2000年代以降の部屋も、トマ・アブツやライアン・ガンダーなどが
すでに並んでおり、
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そうかこうやって並べられるとイギリスだけに限っても
こんな顔ぶれになるんだね…イケてるぜアピールを喰らった。

一体どうしてだ。自国の現代美術文化でこんなブランド力を見せつけることが
できるのは、優れた作家輩出の打率が高い(ように見える)のは、
美術館、博物館がガッポリあってハイレベルな勉強ができるからなのか?
それはヨーロッパ全体的に同じ事な気がするのになあ。
特別な政策か何かのせいなのか?文化を支えるお金持ちがとっても多いからか?
結局、戦勝国だからなだけなのか?ふーむ。

さらにさらに別館はほぼターナーの個人美術館みたいになってて
こっちもとてもおもしろい。
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クロードロランの影響を抜けたボワッボワ気味な画面になってからと、
未完成のまま残されたいくつかの作品の画面作りが興味をそそる。
ターナーの理論的な色彩研究にスポットを当てたゾーンもあって、
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スペクトル研究や、イタリアなどまで旅行して光の違いを分析したり
カタい感じのターナーの側面が見れる事が良い。


次はナショナルポートレートギャラリーへ移動。
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肖像画専門の美術館。
歴代の王室の面々や貴族等はよく知らんので割と流し見してしまったが、
ダーウィンやシェイクスピアなど突然超有名人の肖像がでてくると
おおっ、ダーウィンも描かれたんだ…となんとなく感慨深くなる。

時系列展示で、写真ブースを超えるとやっぱりおもしろくなってくる。
ベーコン、フロイドとかも当然あるし、
Sam Walshのポールマッカートニーも目立つ。
ウォーホルやカッツなどの英国外の作家のも。
現代では、ジュリアンオピーが描いたダイソン社長の肖像などがあった。


そろそろ体力が持たんが、隣がナショナルギャラリーなので
つい入ってみる。今日はさわりだけにしよう…
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っつっても、ホルバインの『大使たち』、
ヤンファンアイクの『アルノルフィーニ夫妻像』と傑作が続く。
いつみても北方ルネサンスのこの辺りの描写の緻密さにはそれだけで
圧倒されるけれど、ホックニーの秘密の知識に書かれていたように
如実な光学機器への関心を示す冷静な態度もグッとくる。

ダビンチの岩窟の聖母別バージョンがあったけど、
これはなんとなく違和感。

しかし何より一番おおお!?となったのは、
ピエロデラフランチェスカの『キリストの降誕』 。
そんなに有名な絵ではないはずで僕は初めて見たが
全館写真撮影不可なので画像リンク貼ってみた。
↓サイトの一番下の絵です。
http://www.emimatsui.com/subject/new_testament/new01.html

これはなんというか…絵画の不思議が詰まっているような画面作りで
周りに並んでいる作品と比べて浮いてたので気になってしまった。
正方形の画面にこの配置、地面の影や植物、
後ろの2人の未完成な顔も含めて妙に現代的とも言える。
何が現代的なのかはわからんが異様だ。

これにより疲れがやや回復し、バロックゾーンに行く前に閉館時間に
なっちゃったのでトラファルガー広場から国会議事堂まで歩いてみた。
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ああようやく少しロンドン観光って感じ…そしてまた一瞬で疲れ果てた。
 
夜はコーキ君についていって知り合い会に参加。
ってメンバーを見れば某女性写真家さんなどと普通にお酒を共にしてるなど。 
こういうことが起こるのが海外マジック… 

今日はギャラリー巡りの一日。
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ロンドンの地下鉄は深いよなあ。

かなりの数のギャラリーがある。
一番まとまってる地域は、ほぼ歩いてまわれるので
サクサク回れる。
高級ブランド外エリアと一致してるので
どうも他の街でギャラリー巡りするより落ち着かん。
なんかこう…貧乏人ですいませんて気持ちになってくる!

途中ロイヤルアカデミーでマネ展もやっていたけど
これ見てたらキリない。いろんなところで代表作は見たのでやむをえずスルー。

ギャラリー巡りで気になったのは、
White CubeでEberhard Havekostのペインティング、
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Carrol/fletcherでRichard Walker、

David ZwirnerでMarcel Dzamaなど。
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街の中心部を歩く。
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赤いバスが目立つ市内だが、
ここまでバスだらけだとさすがにビビるわ。

続いてサーチとサーペンタインへ。
さすがに別格な規模でどちらも見応えあり。
サーチはロシアの若手作家紹介企画と、
地下のリチャードウィルソンの重油の作品も見れた。
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このJanis Avotinsっていう画家、いいな。



サーペンタインでは屋外がフィッシュリ&ヴァイスの岩の作品、乗せ方の造形がいい。
本館ではローズマリー・トロッケル(また)の回顧展。やっぱり良かった。
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近所のヴィクトリア&アルバート博物館に入ってみるけど
すぐに閉館時間になってしまった。
ヘトヘトだからちょうどいいっちゃいいけど、
大英博物館があって、さらにこのクソデカイ規模の博物館があるとは
どういうことなんでしょ。。
時間があったらもう一度来てみよう。常設はここもタダだし。
企画でデヴィッドボウイ展もやっているのだけど
ジギースターダストしか聞いたことないからあまりピンと来ないのは
勿体ないんだろうか。


いやしかし、円安がさらに加速してて、マジ慎重にならねばヤバい。
物価が高いと言われるロンドン、地下鉄はやむを得ないとして
パンばっかり食ってればなんとか粘れるはず。
タダ美術館多いし。 

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帰道、ハト糞を浴びすぎている車を見た。 

まずはバービカンセンターで、
デュシャン、ケージ、カニングハム、ラウシェンバーグ、ジョーンズ
の企画展を見にいく。
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下のホールで大学の卒業式をやっていて、
どっかのご家族のシャッターをまた押して上げた。

バービカンは広くてやや戸惑ったが、
展示室は3階だった。
あら、下調べ不足で
カニングハムの舞台の公演はやっていなかったけれど、
フィラデルフィアで見逃した、階段を下りる裸婦供花嫁、など
重要な初期油彩を見る事ができてガッツポーズ。

期待をしていた大ガラスのレプリカ展示はなんと、
あの無骨な木枠に入ったストックホルムのバージョンだった。なんでぇ〜?
テートモダンにも無かったので、残念ロンドンバージョンを拝む事はできず。。。

5作家がどういう風にインスピレーションを交換し、
作品のアウトプットに繋がっていったかというのが丁寧に追えるような展示に
なっており、企画のおもしろさが光りまくってる。
アイデアをリレーのように受け継いでたりして、
あんたたちラブラブだな!!!!と思わず叫びたくなるような
内容でした。

その後Facebookでロンドンにいることを発見され、
偶然ロンドン観光をしていた高校教師時代の生徒と会う。
まさかこんな場所で会うことになるとは!
大英博物館近くのカフェで近況等を話す。

知らないうちに立派に大人らしくなって、
すっかり無精ヒゲ面ボサボサの貧乏画家になっちゃった元教師は感無量ですよ。。。。
大英博物館のファラオ像の前で記念撮影をしシーユーアゲイン。 

そのまま僕は博物館巡り。デカすぎてすぐにクタクタになる。
半日じゃ回りきれん…とりあえずロゼッタストーンをガン見して
ぐるっと一周して終了。
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ぐわ〜これは見応えたっぷりだが、
今からこのボリュームを喰らうのはちょっと辛い。
入場無料だし、もう一回来よう。 

まずは早速テートモダンへ向かう事に。
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ミレニアムブリッジ。ノーマンフォスター建築が目立つロンドン市内、
この橋はその中では地味だけど便利な位置だ。テートモダンが見えて来た。かっけえ。
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企画はリキテンスタインの回顧展(撮影不可)で、
ブラシストロークのシリーズから始まり、
おなじみの代表作→風景→巨匠オマージュ→鏡→
ヌード→初期筆跡抽象画→水墨画
という展示構成。 

リキさんの生真面目さが良く解る画家得な内容。
なんというか、巨匠の中でも優等生って感じ。

キャリア中期の一番有名な作風あたりから、
ドットと枠線をコミックや印刷の手法の絵画化しているのだが、
以降はその手法を自作のルールとして定着させつつ、
絵画史への展開や、
ブラシストローク、鏡など抽象的なモチーフへの展開、
後期は中国の水墨画への展開となっていく。

水墨画などまでいくと、もうドットは固有色の表現ではなくなり
霧の様な空気の層になり、
また例えば山と空の境界線も、線ではなくてドットの大きさの段差によって
表現されていて、マンガ期とはだいぶ離れたアプローチ。

手法を固定化させた上でのシリーズ展開なので
禁欲的な苦しさがたまに感じられる。
表現主義的なブラシストロークとの掛け合わせなど。

鏡の反射や、パーフェクト/インパーフェクトシリーズなどだと、
モチーフ自体がドットの抽象性と相性が良いのかしっくり来てるように見えた。
いや、その辺が単に自分の好みなのかも。


続いて常設、一部展示替え中で見れなかったが、
それがマティス&ライリーの部屋だったりして
ちょっとガックリくる。

テートモダンもMOMAやポンピドゥーとはちょっと違う構成をしていて、
ゆるやかに時系列を守りつつも、
いくつかのテーマ毎に部屋割して、
近代から現代の作品を並列させるやりかただった。


なので、近代以降の美術史をがっつり勉強するって感じよりは、
オレらの企画力、センスを通して見てくれ!って印象。
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こんな風にテーマ毎に説明のキャプションが。
確かにちょっとイレギュラーな組み合わせがあったりするのは良いけれど、
結局あまり気にしないで見ちゃうな。

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ヒルシュホルン、こーゆーの見るとベースはマトモな彫刻家なのかもって感じる。

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アルフレッド・ジャーの光る机がアップダウン。

ミニマル系彫刻がまとまってる部屋で。
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菅木志雄さんの石の作品が普通にドーンと展示されていて
おお!!となる。

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地味なアルバースもこうやって
ある程度のバリエーションで並べられると俄然良く見えたり。

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タービンホールは今は何も展示してなくてガラン。
これはこれでカッコ良い。
ここは建築がカッコ良すぎてズルいよね。
それとミュージアムショップが充実している。

なんだかんだ半日以上費やしてしまい、
残りの時間はまず、
ヘイワードギャラリーで光のインスタレーションを集めた企画展を見ようと思ったら予約制で断念、
近くのコートールド美術館へ。印象派祭りな美術館。

さすがにどこにでも大量にあって胸焼け気味の印象派、
これだけあると駄作と良作を見分けるには集中力が必要で、ついついサーっと見がち。だが、
マネの「フォリーベルジェール劇場のバー」がここにあった!
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後ろの鏡に写ってる角度が変なのでいろんな疑惑が画面内に沸き上がる。
それと柱の光が2つの白丸となって画面構成に
ぐっと違和感を与えていたり、なるほどねえ〜。

ぐったりして帰宅。
ロンドンのポンド硬貨が無駄に分厚くて重くてなんなんだ。
電車代高えし!1dayチケット800円くらいのを毎日買っちゃうのがベストかな。 

珍しく飛行機の時間が夕方なので、けんさんちでギリギリまで下調べ。
バービカンセンターでデュシャンとネオダダ近辺の展示やってるのね。
ロンドンでデュシャンとくれば、
ハミルトンが作った大ガラスのレプリカが見れるかな!?
なんだか大ガラス・ラリーみたくなってきている。

ベルリン・シューネフェルト空港→ロンドン・ガトウィック空港へ。
フライト約2時間弱。
空港からFirst Capital Connectっつー電車で市街へ。
1時間弱でロンドンブリッジ駅に着く。 
すでに夜で景色も暗いけど、少し歩いて地下鉄駅探しに彷徨いながら
テムズ川の向こうにタワーブリッジを発見し、
「おおおおここはロンドンだなあ!」とアガる。
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大都市に来たことを実感するこの瞬間はNY、パリ、どこも気持ちが良い。
自分が道に迷ってることなんてどうでもよくなってくるものだ。

うろうろ地図見てりゃ、地下鉄駅は発見できた。
そしてロンドンでお世話になるコーキ君と待ち合わせし、
家にオジャマする。

古いアパートで、
自分で壁塗ったりかっこよくアレンジしていてイイ感じ。
フラットメイトがちょうどいなくなったばかりで一部屋空いてるってことで
ベッドも用意してもらえて、こりゃラッキー。すんません。

各国で、みなさんの家に泊めてもらったりしていますが、
それぞれ部屋借りて、ここで生活してるんだと思うと
なんか感慨深いものがある。

ロンドン情報もがっつり教えてもらって、
明日から移動だ。 

昨日、レジデンスを出た。

オスロ後はひたすら荷物整理だった。
モノを増やさないようにしていたはずなのに…おかしい。

気付けば分厚いカタログや本などが結構あるし、
旅行で溜まった紙資料はどうすべきか…ブログ用に取っておきたいが
全部キープするととても邪魔だしどうせ最後には捨てるしやむなくポイ。 

ベルリン2日目にフリマで買って1年お世話になったチャリや、
こっちで買うと最低レベルのはエプソンでも結構安いプリンタなどは
他の作家に半額で買ってもらった。

余った画材や工具もほぼ誰かにあげた。 
音楽好きのホルガー君に日本の音楽を教えて欲しいと言われたので
ももクロなどを教えたら喜んでいた。

帰国したらすぐ制作に移れるように、
下地を作った小さいパネルを数点仕込んだ。
トランクは確実に来た時よりだいぶ重い…これは辛いなあ!
 
なんだかんだで片付け完了し、作家&スタッフの皆さんにお別れ。 
ディレクターのイレーネのおかげで10ヶ月もいれたので
ワインをお礼。

まだ帰国するわけではないので、
近所の鈴木君ちに泊まらせてもらう。
カタログ20kgをダンボール箱に詰めて郵便局に運ぶのも手伝ってもらって、
送料は約1万円。日本から送るよりだいぶ安いわな。

そんで本日はけんさんの家にお世話になる。
個展前なのに申し訳ないっす。
晩酌を交わし、ヘロヘロになった翌日はロンドンへゴー!
バタバタしてて情報収集ができてないが、
秘密のつながりで知り合えた、
ロンドン在住のコーキ君にお世話になるのでいろいろ教えてもらおう。

ひとつ問題なのは、ユーロががんがん上がって来てること…
お金の換算脳が追いつかなくて油断するとだいぶ減ったりしてる最近。
アベノミクス! 個人の貧乏人でさえこんな振り回されるんだから、
大企業が受ける円高円安の影響の計り知れなさをほんの少し解った。
なんなのお金って。
 

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