やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

2013年12月

大晦日。
起きてアトリエに行き制作。
ストーブのおかげで制作ペースの調子が戻って来た。
少し焦らなければ、12月は遅れ気味のまま過ぎてしまった。

帰宅してブログを書く。
欧米記の写真文章追加が延々と終わらない。まだアメリカだ。
やばいなあの旅からもうすぐ一年経っちゃうよ、
だんだん中身が荒くなってきた…。

今年は搬入で地元にけっこう滞在したので、
年末年始は帰省しないことにした。

帰ったらやれ同窓会だ何だで出費もかさむ。
まともな社会人基準で飲み会に参加するとちょっと辛いんだ。
居酒屋文化は貧乏画家には高級すぎるのよ。
皆で飲むなら宅飲み文化の発展が望ましい。

時間と金は大事にしたいのよ。
それに最近、次の日が辛いのを理由に
ほとんど飲まないようにしてるし。

実家に帰らずテレビも無く、アトリエと家の往復だけだと
本格的に年末感が全く無い。
せめてもと、帰りにセコマで蕎麦を買ってみた。 

ん〜これくらいのささやかな年末感がちょうどいいかもな。
特別な日の押し付け感は、あまり好きではない。
大学卒業後に煩わしさを理由に
自分の誕生日を祝われることを廃止し、
クリスマスムードに乗ることも廃止にしたら
もの凄く快適になった。

ネットがあるせいかもしれないが、
最近は淡々とした毎日に、
たま〜にスパイス程度のイベントくらいが一番ちょうどいい。 

しかし今年は
2012年末の選挙ん時からだが、
ずーっと、主にtwitter上が荒れ荒れしていたな。
一連の流れは覚えておかねば。

最後の最後で大瀧詠一さんが亡くなったニュースが入って来て、
これまたtwi上で主に年上の人達からドバーっと悲しみのつぶやきが。
あまりにも多いのでちょっと調べてみたら、なるほど…。
恥ずかしながら自分ははっぴいえんど、
A LONG VACATIONと幸せな結末、
くらいしか聞いておらず、反省する。

…さて、来年はまた色々タスク満載だし、
年明け神宮くらいは行っとくか。

アトリエの壁をアップデートしてみたものの
気温は下がるばかり。
休日だと4℃以下…電気ストーブで10℃程度の日が続いてた。

今は小さめの作品をメインで作っていて、
描写中は体が動かないから手がめちゃくちゃ冷たくなってくる。
そうすると、すぐストーブの前に逃げて
ガタガタして諦めるという日々が続いたため思うように制作が
進まない。
早めに退散した分、溜めてた欧米記の写真アップに着手したり。
ベルギーまで終わった!ああ、懐かしい…よう歩き回ったもんだ。

しかしブログばっか書いてもいられないので、
ついに灯油ストーブを導入する事に決めた。また出費だよ…!

コロナ石油ストーブ対流型 SL66F(W) と、
ポンプもセットで。タカギ ポリカンポンプD089RF。




年が明ける前に無事に届いたので、
近所のスタンドで灯油を買って(灯油も高いな)
さっそく使ってみる。うん、なかなかキュートな形じゃないか。

ポンプは力もいらず電力もいらずバッチリ使いやすい。
ガンタイプでピタッと注ぎを停めることができるので漏れないし、
18LのタンクにつけっぱなしでOK。便利だ!
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着火。
6坪のコンクリート倉庫物件で天井3mくらいある我がアトリエ。
4℃の状態から30分くらいで15℃まで上がる。
制作してたらいつの間にか20℃もキープ。
なんて暖かいんだ…灯油の力を思い知る。制作が捗るじゃねえか。

火を弱めにしてもそこまでニオイは気にならない。
消火してからしばらくはさすがに臭いけどこれくらいは覚悟の上だ。
消火後30分で気温10℃まで下がった。
このアトリエは全然防寒機能がない。

灯油は7L入って、4時間くらい焚いてたら半分くらい減る。
これも仕方がない。
十分に良品だと思います!!

…というわけで、アフィリエイトを試してみた笑
ストーブ買ってもう金が無ぇんですよ! 
ろくに本も買えねえので、amazonで本買えるくらいの期待を込めて…。
他の記事でもこっそりアフィをくっつけてみたが、
洋書の画集ネタをくっつけても絶対誰もクリックしないだろうと気付き、
すでに諦めてる感。 
エロネタでアフィ稼ぎをしてる人もいると聞いた事あるが、
そこまでの執念は燃やせないわ。

VOCA展の受賞結果発表のメールが届いた。
ぬぬぬ、賞は逃してやっぱり凹んだが、
コンぺはそうそううまくいくものではない、と割り切る。

それに受賞できなくとも展示はしっかりされるので
十分うれしいことだ。
気になってた画家さん達とご一緒できるしその時をまた楽しみにしよう。

出展者一覧はこちら。
http://www.ueno-mori.org/mrmm/mediaorg/downloadpdf_3_0.pdf


…まあしかし現実的に一番悲しいのは
ぼんぼん費やした制作費が帰って来ないことだけど!
手伝ってくれた若者達にスシも奢れねえ、すまぬ…
もうちょっと待っててくれ、この借りは必ず返すぞ。 

今回は輸送費はこちらはタダでやっていただけているので、
それが救い。

今年はコンぺ系全滅だ〜まったく!!!!


プレスリリース後、ツイッタ上では早くもガヤガヤしとるな、毎年恒例。
http://togetter.com/li/603653

自分も毎年悶々あったけど、
少なくともここ北海道からエントリーされて出展できる事は
色んなチャンスを含む。
画家としてこの仕組みに参加できること自体はとてもありがたい。

いざ出品者になったら、多くの悶々を吹き飛ばす1点を見せれるかどうかが
勝負だと思ってやったし、賞は逃したけどちゃんと世に送れる作品は作ったつもりだ。
会期が始まって見てもらってからが本番だ。

もし会期始まっても例えばdisネタばっかり盛り上がって、
その中で自分の出品作がスルッスルーされれば
結局実力の問題なのか…オエエエェェェ。

今日はベルリンから一時帰国中のけんさんが
スタジオ訪問してくれてお酒を共にする日で 、
飲みながら慰めてもらった。ぐふうなんという…
優しすぎて3回くらい泣きかけたよ。 
おれも優しい先輩になりたい!!!(現状はクサクサした先輩) 

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ただいま帯広美術館&六花亭西3条店で展示中!
詳細はコチラ
http://yamamotograyzone.ldblog.jp/archives/52185835.html 

帯広用とVOCA用の作品がアトリエを去り、
一気にアトリエがガランとなる。

いままで大きな作品のせいで壁のほとんどが隠れていたので気にならなかったのだけど、
石膏ボードをステンレスの支えで貼ってるだけのアトリエ仮壁は
なんとなく独房のように殺風景なのだ。
これ7月の入居当時。↓
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今はドアを付けて物も増えてアトリエっぽくなったけど壁はこのまんま。

加えて気付けば12月、気温が絶賛下降中なのだ。 

平日の昼間は同フロアの他企業さんの余熱でやや助かっているものの
夜間や休日はキビシい。
秋は乗り切れた中古のオイルヒーターでももう12℃以上は上がらなくなってきた。 
手は冷てえし絵具の乾燥は遅いし…5℃を切ると絵具に支障がでるよ。 

危機を感じたので気分転換も兼ねてアトリエのアップデートを計る事に。

まず一重で大きめの窓が2カ所あるので 、片方をプチプチとスタイロフォームとダンボールで
無理矢理塞ぐ。
Photo 2013-12-24 18 39 58
だっせー!もう仕方ねえっす。
入り口ドアの隙間も細い木材で塞ぐ。これで若干冷風ガードに成功。

次は壁だ。
Photo 2013-12-07 17 21 48
5mmのスタイロをハメ込み。5mmは高額なんですよねえ。

ドイツ渡航前に旧アトリエで使ってたコンパネ、
そういえば後輩卓Gに強引にあげたのを思い出して
確認したらまだそのまま残ってるっていうので返してもらう。
我ながらひでえ展開だ。金欠なので少しでも低予算で…

Y子のフィットシャトルを飛ばして久々に卓Gのアトリエに行くと、
相変わらず淡々と制作しているようだった。
そしてあまちゃんのDVDをY子に自慢していた。
卓Gは特に文句も言わず、むしろおまけとして余ってるコンパネとなぜか
「いなばのタイカレー」という缶詰をくれた。


Photo 2013-12-08 21 29 48
作業すること4日間。
結局スタイロも隠しきれねえハンパな状態でバテる。
あ〜金と時間さえあればどんどんアップデートできるのになあ。
今の限界はアトリエ全体のうち3分の1の白壁化のみ。

う〜ん、1、2℃は上がっただろうか…。
もっと気温が下がったら結局駄目だ。
コンクリ床が冷え冷えなので床も断熱したいけど、
そこまでやると画材代が減る。
そもそも部屋の大きさの割にオイルヒーターが弱いんだろうな。
電気代もかかるし、灯油ストーブに切り替えた方が総合的に経済的かも。

部分的で雑ながらも、ペンキ塗って無事白壁になったので
作品の同時制作がしやすくなった。よしよし。
ちびちびマイナーアップデートを計りながら制作環境を良くしたいっす。
寒さでペースが鈍っているが4月の個展に向けて休んでいられないのだ。
困難しかねえ。今年のサバイブ感はヤバい。

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ただいま帯広美術館&六花亭西3条店で展示中!
詳細はコチラ
http://yamamotograyzone.ldblog.jp/archives/52185835.html 

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昨日、
時間、お金、労力を過去最高につぎこんだ作品が無事にヤマトさんによって集荷されていった。
しばし放心。オレの冬の生活費を軒並み奪っていった作品よ…。
3月、上野の森で会いましょう。

そうこれはVOCA展2014の出品作だ。
思い返せば、
6月の終わりに帯広美術館の佐藤学芸員さんから突然連絡があり
推薦していただけることになったのがスタート。

その後実行委員会から連絡が届き、〆切は11月末~12月頭となっていた。
出品決定から〆切までが、思いのほか短いことを初めて知る。

しかも帰国前にこれまた帯広美術館の鎌田学芸員さんから
11月のグループ展の出品依頼もされていたので
帯広からまさかのブッキング!
帯広が重なったのは全くの偶然とのこと。自分もびっくり。
帯美とVOCA、どっちもこなすことが果たして可能なのだろうかと
変な汗が出た。

でも何より、
帰国してすぐにこんなチャンスを与えてもらえたのが嬉しかったので
絶対やりきることを年内の軸に決める。

ちょうど7月初めから天井高のあるスタジオゲットできたのも
バッチリタイミングだった。
せっかく出すのなら最大サイズ(250×400cm)にほど近いデカさでやろうと、
出展注意事項とスタジオサイズの限界から3枚分割で大作を始めた。245×366cm。

構想開始から半年弱しか時間が無く、このサイズは初めてなので
色々最善策を練り、プロジェクターを購入したり若者達に手伝ってもらったり
帯広用と同時展開でスタジオ引きこもりの日々。
一気にスタジオもぎゅうぎゅうのめちゃくちゃ。

佐藤さんはわざわざ帯広から計5回もスタジオを訪問してくれて、
作品の途中経過から完成までの流れを実見して頂くことができた。
こんな方はなかなかいないっす。ありがたい。
鎌田さんにも夏にスタジオ訪問していただき、
おかげさまで帯広美術館の皆さんとはちゃんとコミュニケーションをとりながら
仕事ができたのでありがたかった。
 
作品完成後も木の枠で梱包しなきゃならんくて重いしデカいしひと苦労、
とどめのピンチヒッターK君に助けてもらった。

もうホント関わってくれたみなさんありがとうございます。
1人で乗り切るのは絶対ムリな量だった。

ああ、気付いたらもう冬になってるし!
生活の大半を吸い取ったこいつからやっと解放された…
さすがに少し休みたい。


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ただいま帯広美術館&六花亭西3条店で展示中!
詳細はコチラ
http://yamamotograyzone.ldblog.jp/archives/52185835.html 

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