やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

2014年05月

北京滞在最終日。

宿の近くの店で朝から餃子をほおばる(外に響くカーーッ!!ぺッッ!!を聞きながら)。
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ふつうに美味い。

滞在最終日は先日入り逃した毛主席記念堂、やっぱり気になるので手荷物預り所を調べる。
天安門広場の道路渡って東側すぐ、国家博物館の並びだった。
カメラももちろん預けなきゃいかん。
30元とられて、いざMao主席とご対面へ!

やたら混んでるとの情報だったが、意外とすんなり。
列がだんだん進んでいき、途中3元で献花用の花が売られているがこれはスルー、
デカい建物内に入ると、兵士数名とMao主席の巨像と献花ポイントが。
手を合わせる参拝客もたくさんいるが、警備の人がどんどん急かすので、列は進む。

裏の部屋に回るとついに、暗い部屋だ。ちょっと緊張するわ。
超デカい建物の割にこの部屋は小さく感じる。
やはり兵士数人に囲まれて、
がっちり透明のケースに入りスポットライトを浴び、共産党旗を半身に纏って
仰向けMao主席の遺体が現れた。

しかしここでも警備が急かすので、
実際Mao主席の遺体を見られるのは遠目にたったの20秒くらい、すげえ演出だな。
僅かな時間で出来る限り凝視してみたが、顔に妙な半ツヤが…
冷凍状態の遺体があんな半ツヤな表面になるだろうか?
特殊処理をしているのだろうか。どうも蝋人形っぽいんですけど…
まあたとえ蝋でも顔はデスマスクだろう。
リアルに老け顔のMao主席には、うおっときたよ。

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Mao主席の遺体を見終わったらすぐ外に出る。あっけない。
あっけないけれど、首都のど真ん中で建国者の遺体が見られるなんてやっぱし衝撃的だな。
永久保存と言うが、100年後200年後もこのままの体制が続くのだろうか…
蝋人形なら大丈夫だろうけど笑
1000年2000年続けばキリスト的存在になるのだろうか。
そうしたらデスマスクのリアリティはものすごい威力だよな。
どうもキリスト様と重ねがちな思考になるのは深い意味は無く、
ヨーロッパで浴びる程キリストの遺体の絵画を見たことを思い出してるからなのと
別文化の中で同じようにケタ違いな崇められ方をされてるからなんだけど。
ああ、不思議だ。

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エアポートエクスプレスで空港へ。

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 空港もめちゃくちゃ広い。とてもカッコよい。
安いエアチャイナだからかゲートまでかなり遠かった。
さて初北京、ニュース等の情報だけでは何かと殺伐とした印象を受けるが
だいぶ印象は変わったなあ。たかが1週間だけでも、現地で見て回るのは大事だ。
所々違和感はあるけれど、おそらく上の世代が抱いて来た20年前の中国のイメージとは全然違う。
経済発展のパワーをとても実感する。現代美術シーンにおいても同じ。
Lさんも信頼できそうな人だ。でも今後どうやって付き合っていけばいいか
正直まだわからんなあ。近いうちに798芸術区で個展をやって欲しいと言っていたが、
さすがにその展開は早過ぎる。板室、ハンブルク、札幌、できれば東京、
このバランスの中に北京も入るとパンクしそうだ。
旅直後は冷静な判断もできんのでゆっくり考えたい。

帰りも4時間くらい。羽田着は東京の夜景が近くに見れていいな。
うお到着して飛行機を降りた瞬間に、千住さんの作品が!
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入国審査所の向かいにも、巨大な千住作品が!
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そうか羽田での帰国者や外国人旅行者などを最初に迎えるのは巨大な千住作品なのか…
1人まじまじと見ててちょっと怪しかったかもしれない。
改めてまじまじと見てると、滝のたらし込み的な部分に特殊テクニックを感じるな。
ブルーの狙いすぎなキレイさといい、確かに見応えとJapan感とあるけれど
どうもワクワクしないんだよね。
 
東京2泊の宿は前回気に入った外人だらけの一泊2000円のエースインです。 

Facebookでオススメされた場所に今日は行ってみる。
まず世界遺産の頤和園。けっこう郊外にあり地下鉄使って30分くらいかかった。
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大胆に水のある光景はそういえばめずらしい。
ヨーロッパ各国は街の中心に川があったのに比べ北京はいつも砂っぽい。
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昨日に引き続きまた登りが…

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トランプやってる。

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これが昔の貯水池兼避暑地の別荘、なんでもかんでもスケールがデカい。
ここも軽い登山状態で足がもう限界だ。

続いて中央美術学院美術館へ。
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北京でトップの美大の横にある、

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付属美術館。立派だなあ。建築は磯崎新だって。
展示は修了制作展だった。ここまで来て学生展か!とちょっとガッカリしたが 
いざ見てみると興味深い。
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若いお客さんは学生かな、観客のオシャレ度が全体的に高め。

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草間弥生のもろパクリとか、

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Neo Rauchのモロパクリとかもあったけど

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こういう古典的水墨画などもあり

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なかなかおもしろい。つーか院生こんなにいるのか。絵画だけで相当なボリュームだ。
そして、デッサン力あります!的な絵が結構多めなのは東京っぽくもある。

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彫刻、インスタレーションも良い悪いは置いといて、バリエーションに富んでた。
こんだけ色々でてくれば、きっと優れた作家も輩出されてくるわな。

dekai

デザインの方も、こんなイイ感じのがあったり。

勉強できる環境はどんな感じなのだろう。
798芸術区の本屋やここのショップを見ると、
現代美術系の本はたくさん読める環境のようだけど、
西洋の同時代の現代美術はどのくらいの頻度で展示されてるのか。
ギャラリーみると割と国内の作家が多いようだけど、
現代美術館の状況は今回だけではイマイチ掴む事ができなかったな。

最後の夜は、A12Tのメンバーと待ち合わせて中華をごちそうになっちゃった。
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北京ダック!!
 
話を色々聞いた感じだと日本の学生の方がリアルタイムの情報量は溜め込んでるっぽいけど
実際のところはわからんなあ。彼らはそれほど現代美術オタクっぽくないし。
日本文化は凄い好きみたい、恒例のマンガアニメチェックタイムに、
国の仲が悪いのは政府同士ばっかりで若者は今の政府嫌いな人もたくさんいる、など。
あと「カーーーッッッッ!!!ぺッッッッ!!」だけは法律で禁止して欲しいと言ったら
めっちゃ爆笑してた。私たちはやらないよ、確かにあれはイヤだけど
空気が汚いから仕方ないと思う面もあるって。ううむ、マトモな人達だ。 
楽しい。

いやあしかし久々に全英語での会話はなかなかドッと疲れがでる。
今も、何回もsorryって聞き直すし、けっこう聞き間違ってるし
数日前も聞き間違いで何度か意思疎通失敗しちょっと迷惑かけた。
成長してなさすぎてヤバいなあ。

今日は少し寝坊してしまったが、万里の長城(八達嶺長城)へ!
北京北駅から電車で1時間ちょいで行けるみたい。
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駅の地下、セブンイレブンがあった。売り場の雰囲気まったく日本と同じ。
おにぎりも売ってる。

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北駅の入り口では、すでに次の列車のチケットを待つ行列ができてた。
げえ〜1時間半も前なのに!仕方なく並ぶ。
怪しいツアー押し売りのおばさんおじさん達がめちゃくちゃうるさい。

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無事チケットを買えて、出発30分前くらいからゲート前に並ぶも、
5分前くらいになったらドドドと人が押し寄せて1列だったのが横入りなどで4列になり
並んでた意味がなくなった。さらに、
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ゲートが開いたら電車までみな全速力で走り出した笑。
座りたいからオレも走る!なんなのこのルール!!?

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電車に揺られ、見えて来ました。

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おお〜到着、平日なのにやっぱりすごい人の量だ。

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北側、この急な坂を登る…これはつまり、ほぼ登山だな。

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せっかくなのでベタに記念写真も…
陽気な知らん外人さんといっしょに!

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北側の男坂のある程度登った地点から。
いや〜視界の限界まで長城が続いてるわ。

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今度は南側の女坂へ。
「せっかくだから」という合言葉を胸に、北も南も登る謎の気合い。

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北向きの壁はしっかり城壁だ

そしてゴミ箱が設置されててキレイ。
人々は相変わらず「カーーーッッッッ!!ペッッッッッ!!!!」をやってるし
キレイに使ってるとは思えないので、整備がしっかりしてるんだろうな。

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てっぺんまできた。ヘトヘトだ。ここまで登山だとは…
長城の存在に慣れちゃえば、景色も The 山の上からの景色だ…

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下りもロープウェーは使わず壁の外側を歩く。

駅の近くまで戻って来たら、
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馬とラクダが激走していった。

電車(つーかたぶんディーゼル車)で寝たのでちょっと元気になり、
時間があまったので繁華街の王府井に行ってみる。
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歩行者天国。
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やはり大都会らしい大都会だ。
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屋台が並んでるエリアがあった。
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げ。ゲテモノゾーン。
う〜ん、ここは何と言うか観光客向けな感じがしてあまり面白くない。

面白いのはやっぱり宿の近くの素朴エリアだな。
宿の近くの夜景はこんな感じだ。
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露出失敗して黄色くなったけど、もっと暗い中でトランプやってる光景。

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狭くて低いスケール感が、なんか映画のセットみたいだ。不思議。

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これで250円程度。
いろんな生活スタイルがあって、それぞれのレイヤー毎にそれぞれ幸福感があるんだろう…
さっきスーツ姿でスクーターに乗った若者が目の前の狭い道を過ぎていった。
このエリアから巨大ビルに働きに出てる人もいるのだろうか。

宿に帰ると、チェコ人の同部屋にいちゃんが、
オレも今日万里の長城行って来たんだぜ。って言ってた。
どこまで行っても風景が同じだった!!Same!All Same!と嘆いていた。確かに。
彼は色々旅してるらしいので、じゃあどこが一番ワンダフルなんだい?と聞いたら
Homeだって笑 チェコは行った人みんな素晴らしいと言うもんな…。 

朝から今日も再び天安門広場へ。日曜だからか行列も凄い。
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写真左に見える、毛主席記念堂で毛の遺体を見ようと思ったら、
荷物があったら入れないとガードマンに言われた。
アッチに手荷物預り所があるからと言われたがアッチがどこなのかわからんくて
結局諦める。んーめんどくさい。

そのまま天安門の方へ。
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この巨大モニタの存在感。
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そういや少し前にtwitterで拡散されてた、
PM2.5汚染がヒドくて巨大モニタに太陽を代わりに写してたってのは
このモニタに単純に太陽のシーンが写ってただけなんじゃなかろうか。 

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天安門広場の端。兵士。

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天安門前。

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Mao主席、これは絵画か写真か、
遠くて確認できず。
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天安門前にはギャングのような黒服ガードマンが並んでいてこれも怖い。 
門をくぐって故宮博物館に入る。
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 紫禁城!

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国を治める者にとって時間を司るのは重要とのことで
日時計があったりした。 

以下、適当に羅列。
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巨大博物館の割に展示物は思ったより地味だった(宝はやはり台湾の方にあるのか。。。)が、
広大な敷地全体を堪能する感じ。

出口をでてすぐの人だらけの歩道を歩いていると、
片腕がガバッと無かったり半身不随な人達がお金集めしてて
何とも言えない気持ちになる。


本日後半は、再びギャラリー巡りでLさんと待ち合わせ。
草場地という、798芸術区からさらに北東のエリアにも
現代美術のギャラリーがいくつかまとまってるので車でそちらへ。

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到着。
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まずWhite Space Garelly。
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空間は素晴らしいが作品はあまりヒットせず。
ここでもディレクターに裏の倉庫を見せてもらう。
若手中心に扱っているらしい。
Lさんは以前買っていた小型のペインティングを引き取っていた。

次にShangARTへ。
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大手画廊で、ヤンフードンなどを中心にトガッた作風の作家が揃っているっぽい。
このZhang Dingの展示は実際ライブもやったらしい。
あんまピンとこないけど…

最後、Garerie Urs Meile。ここも大手でアイウェイウェイなど扱う
スイスベースのギャラリー。建築が立派でカッコ良い。
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すぐ横がこんな感じの商店街だからギャラリーの存在感が異彩放ってる。

Tobias Rehbergerの個展、めちゃ良い。
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ここでもディレクターを紹介してくれたが、
作品画像見せたらまだまだだとキビシい事言われて凹む。
加えて、良い作品の条件は未来へのポテンシャルが必要だ、
若いうちに評価されるのは良くないことだ、という話。

んんん、しかしどこへ行ってもLさんはギャラリーディレクターと仲が良い。
どんだけ作品買ってるんだろう…
一緒に連れてってくれたギャラリーはどこもハイレベルは佇まいで、
こういうことだぜ!!!!ってどーんと叩き付けられた感だ。
このエリアには他にもいくつかギャラリーまだあるけど
Lさん曰く見なくていーよだって…強気。


798芸術区で解散、見逃してた展示等見る。
UCCA、今やってるのはちょっと微妙。
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ミュージアムショップの画集品揃えは一通り揃ってる感。

東京画廊もこのエリアだった。
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この奥にある店がオシャレだった。




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帰りはバスで。だいぶ移動にも慣れて来た。

ぼーぜんとする疲れの出た一日だった。

ゴージャス宿は今日まで。
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さらば。ここからは自分で予約した700円程のホステルに移動。すごい落差!
でもそっちの方が今までの旅っぽくていいや。

やはり赤信号無視レベルが高い、
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この距離で交通量も多い横断歩道をガンガン歩いてくる人々どうなってんの。
さんまの名探偵というファミコンソフトにこんなミニゲームがあったな…。

地下鉄で移動したのだが、駅に入ると必ず荷物検査があってめちゃ面倒だ。
そんで地下鉄駅構内は予想以上にキレイ。
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どこの国でも地下鉄乗ったりしたら、ああ都会のインフラはどこも同じだなあと
慣れの安心感と少しのつまらなさを感じる。
しかしそれは油断だった、なぜか降りる予定の前門駅が封鎖されてて次の駅から歩くハメになった。
なぜだ、荷物重くて辛い。
降りて歩いてたらまもなく観光エリアだ。偶然通れたので地下鉄の謎も良しとしよう。
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15分くらい歩いたところでどんどん光景が変わっていく。庶民感がすごいある。
小さな家々と砂っぽい道路、ひと昔前の中国のイメージ。スト兇離船絅鵐蝓爾離好董璽犬文景だ。 
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宿に到着した。こんなエリアにあるとは。
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お香の香りが漂う宿、問題ナシ。普通にベッドも大丈夫。
ただトイレに紙がない。もしものためを思ってホテルから紙持って来ておいて正解だった。
宿の受付さんに、前門駅が閉まってた理由を聞いたら、
メーデーの影響だって。なるほど!!

歩いて天安門広場のほうまで行ってみる。 
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前門まで来た。観光客も沢山いる。
この辺りも整備されててキレイなのだが、
まもなく感じたのは、至る所で
「カーーーーッッッッ!!ペッッッ!!」
と尋常じゃない勢いでツバを吐く音が聞こえてくること。
これだけはすさまじく不快でホントカンベンして欲しい。
老若男女わりと関係ない。

さらに進んで天安門広場へ。また荷物検査。
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兵隊さんの見張りが怖え。
しかし、さすが世界一の広場。広過ぎる。アメリカのスケールを超えるデカさだ。
曇ってるのはPM2.5というよりは天気が普通に悪いのと風で砂埃が舞ってる感じ。
真ん中にデカい毛沢東記念堂(マオ様の遺体があるらしい)があり、遠くには天安門が見える!!
が、今日はそれらには行かずに、
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広場の横の中国国家博物館へ。
この建物もすごいでかい。広場を挟んだ反対側には同じ作りの国会議事堂がある。
ザ・共産主義的シンメトリーだ。

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土曜だったので一時間近く並ぶハメに。入場料は無料。
入って見たら天井が高い!!

地下から見る。
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古代中国基本陳列!!ってデッカく掲げられた先には北京原人から。
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お、これ構図が気になる

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古代だけでさすがにものすごい量です。おもろい。歴史の層が厚い。
三国志など中国史をやって来なかった身としては
わからんことも多いのだが。
古典展示は造形としてみてるだけでおもしろいが
色彩感覚や造形感覚で言えばドーハのイスラム美術館の方が好みだったかな。

一階に上がって近代以降の展示がけっこう強烈。特に、
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抗日戦争ゾーンはこんなのがいっぱいあり、辛い。
そもそも日中戦争から太平洋戦争って流れで覚えてる日本人感覚とは違い、
1945年まで中国ではずっと抗日戦争なんだな…ということを今さら感じる。
(ちなみに後から調べたら、抗日戦争記念館も北京市内にあるらしく、行きそびれてしまった。)

戦後、
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核実験成功の展示なども…

写真パネルでもなんでも、現代は象徴・記念的な出来事全部万歳な感覚で展示してた。
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いろいろ違和感。

一階の真ん中の部屋には、赤い壁に中国史の絵画群が。
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マオ様の絵がごっそり。ヨーロッパでごっそりみた宗教画のような存在感。。。
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う、上手い…がっちり西洋古典の技法でモチーフが超中国っつーか偉大なマオ様の行い。
これら、戦後に描かれたものが多かった。

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でたー、スターリン×マオ!フラットな画風!

2階より上は企画展示。
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この企画がおもしろかった、各国との国交でプレゼントされたモノ展。
変なモノいっぱいやりとりされてんのね。
ちなみに日本からは…
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小さい帆船の絵は、平山センセーの日本画だった!

あと思わぬ企画のこれ。受付の怠惰なポーズはさておき。
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記念中法50周年と書かれていて、その記念のフランス名品展。中は撮影禁止だが、
ムーラン・ド・ギャレットが来てる!こんなとこで再会できるとは。
目玉作品はそれくらいかなと思いきや、中に入ってみて驚き。
スタートがまずポンピドゥーから、スーラージュとレジェの良作が一点ずつ。
ピカソ美術館より中期のピカソ良作が2点。
さらにルーブルからもラ・トゥールの大工の聖ヨセフが!
なんと、ホントに名品展じゃないか。
そのかわり全部で10点程度。作品毎に液晶モニタで鑑賞ガイド映像が流れており、
それでスペースを持たせている感じ。へーおもしろい。
余計な作品はこのようにむしろ無いほうが、名作を集中して鑑賞できるな。

別ブースではイタリア古典展もやってて、そっちは微妙な油彩が並ぶ感じだったけど
一点だけ、イタリア時代のプッサン「Triumph of Ovidio」が来てて、これが良かった。

盛り沢山すぎて死ぬ。
当り前だがいろいろ違いを喰らった。
悶々とする場面もあったが、
館をでて再び見えるデカい天安門広場を眺めながら、
街のど真ん中の最重要地区にこんなデカい国家博物館があって
全力で中国文化万歳!をプッシュしていることにヤラれた。

疲れ果てて近所のマクドナルドへ。セットが300円くらい、日本の半額だ!
宿に帰ってから近くの大衆食堂で食べた晩飯も、
羊串2本と鳥モモ1本にチャーハンにコーラで200円程度だから
すっげえ安い。食費が安いのはいいなあ。

 

ホテルで朝食バイキング、うーん落ち着かねえ。
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昼、Lさんがポルシェで迎えに来た。
まずブオーンと車を飛ばして見えて来たのが
レム・コールハースの中国中央電視台本部。うおーカッコ良い!
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数年前に隣の別館が火事になってたが、さすがにもう修復済み。 
外から見ただけだけど、入ってみてえ〜。
その近くのデカいビルにLさんの会社が入ってるんだって。
国際的イベントを主宰する会社の社長のようだ(英語なので聞き取りが正しいのか不安だがたぶん)。

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大都会ですな。

美味しい本場中華をごちそうになったのち、
798芸術区へ向かう。
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数年前から噂には聞いていた現代美術のギャラリーが集結してるエリアだ。
北京の中心地からはけっこう離れていて地下鉄駅も遠く、バスで来るのが一般的なようだ。
しかしずいぶんと人で賑わっている。今日は休日だからかもだけど
このエリアは今はギャラリーだけじゃなく雑貨屋やオシャレなカフェ等も充実してて
観光スポットとかオシャレスポットとして定着しているらしい。

そのエリアの中に、仲良くしている若手ギャラリーと併設して
Lさんのプライベートコレクションルームを作っている最中とのこと。
中を見せてくれた。
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この部屋は一番天井が高くてギャラリー側になるようだ。
こんな感じのホワイトキューブ部屋が5,6部屋はある。
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まだまだ作りかけ。この798エリアは工場地帯だったらしく
ドイツ式の工場跡地をそれぞれギャラリーに改造してるんだって。
秋頃に完成するみたい。

その後ギャラリーをいくつか回る。
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Faurschou Foundation BeijingでDanh Vo展。カタカナ読みは日本だとヤン・ヴォーか。
めちゃ良い。自由の女神を型にして分解して置いてるインスタレーション+
スナック菓子っぽいダンボールの印刷が金加工な作品。強烈な皮肉を3重くらいにミックスしてる感じ。
自由の女神の作品はどっかヨーロッパでも見た気がする。
空間もやたら広くていい。
隣にはPACE Beijingもあったけど展示替え中で見れず。アートフェア期間とか関係ないんだな。
そういや出展もしてないし。

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オープンカフェ、賑わってる。天気も気温もちょうど良くてこりゃ気持ちが良い。
ちなみにPM2.5、ぜんぜん感じないです。
聞けば確かに日によってはヒドいらしいけど、普段はこの程度とのこと。
むしろ風で舞う砂埃のほうが気になる。あ、これ黄砂か。

次はLong March Spaceというギャラリーへ。Zhang Hui展。
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入り口は殺風景。

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げげ、初めて知った画家だが、良い。
このギャラリーもまたデッカいホワイトキューブだ。
Lさんがディレクターを紹介してくれて、作品説明。
これは不意打ちだ、最低限の説明して興味を持ってくれたとは言っていたけど
リップサービスか。。。まだこのギャラリーレベルには全然達していないよ。

そしてギャラリーの裏まで見せてくれたがビックリ。
さすがに写真は載せられないが、
展示室と同レベルの広さの裏展示ルームがあり、この作家の別の作品や、
主要取り扱い作家一通りが並んでいる、そのレベルも明らかに高い。
こりゃやはり一流ギャラリーだ。Lさんとディレクターがそこで色々話してるのを見ると、
こういう所で作品の情報などを共有して売買も行われるんだなあとリアル感。
国内の取り扱い作家も当然西洋式の現代美術の潮流の研究の上で作品アプローチしてる、
とのこと。
ちなみにこのギャラリーも、アート北京には出してない。
アートバーゼル香港には出すらしい。なるほどそっちか…

次はBeijing Communeというギャラリー。ここはアート北京に出品してて
レベル高かったギャラリー。
ここも入り口が殺風景だ。
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Ma Qiusha展。これまた初見。
ペーパーワークスで、こちらはそんなにヒットしなかったけどレベルは高い感じだ…。
フェアに出してた作家群の方が好みだったな。
聞いたら、ベルリンのレジデンスで3ヶ月一緒だったLiang Yuanweiが
このギャラリーの所属だった!なるほど…
ここではディレクターには会えなかったけど、担当の方がやはり裏を案内してくれて
同じように裏ルームで何名かの作家の作品が出ていた。
いやー殺風景な入り口といい、裏ルームといい、
観光地化してる中でこのある程度クローズな空気を保ってるのがやっぱし
なんか演出というかちょっとレベル違いのギャラリーの仕組みとして大事な要素な気がする。

アートセンターでは若手の展示。
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ちょっと微妙。
その他いくつかギャラリー回ったけど、
膨大なギャラリーがあって、空間はキレイだけどほとんどが質は微妙。
これはNYのチェルシーだろうがベルリンだろうがどこでも同じ現象で
いくつかの質の高いギャラリーは全体の1,2割で残りは微妙っていうバランス。
そういうの含めシーンが根付いて盛り上がってる感じだ。イイ感じ。

それにこの798エリア内に変なオブジェが道にたくさん設置されてるんだが、
Lさんはそれはダサいと思ってるようで、こんなのは全然ダメだと。
アートのクオリティを作るためにコレクションするその意味について、
熱く語ってくれた。本気で北京の美術の状況をさらに良く作り上げる気だと。
こりゃ少なくとも投資目的でやってる人の発言ではないなあ。
本気で美術に狂ってる(いい意味で)人だ。この思いは信頼しても良さそう。

百聞は一見に如かず、噂だけではわからん798芸術区の現状を体感し
結構なカルチャーショックを受け、再びアートフェアの会場へ。
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今日はじっくり見る。
これがさっき行ったBeijing communeのブース。
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これがLさんと色々協力関係にあるA12Tという若手ギャラリーのブース。
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Lさんの紹介で色々話させてもらった。
作品のセレクションは正直若手感満載で趣味っぽいのが気になるなあ。
立ち上げてから2年目でアートフェアも今回が初参加とのこと。

あとはザッと。
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これは有名どこかで見た事ある。

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この辺はちょっと目立つ。作風はおいといて質はそこそこ高めな気もする。

あとはうーん…、
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張り紙が即席…

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国内のギャラリーが多い中、
突然スペインのギャラリーなんかも混じってて、突然濃い。

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別会場、古典ゾーンで完全に分かれてる。
日本と似てるな。ガードマンが軍服っぽくて怖いんすけど。
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こういう高級そうな陶器は見てて普通に面白いが、

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イカツいのがあったり、

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げ、スターリンの肖像画も売ってる!!これはビビる!!
共産主義国ならではの展開…
ある意味古典ブースもいろいろ衝撃的だ。

何周かしてヘトヘト。じっくり見たが、
やはり90パーセントは微妙…ってもはやこれアートバーゼル以外のフェア見た後の定型文だなあ。
日本からはミヅマと東京画廊だけだったかな、どちらも北京に画廊を持ってるので
実際は北京からの参戦っていう感じに見えた。
8割は中国国内のギャラリーなので、割とドメスティックな展開なのだな。
その辺も日本と似てるんじゃないか。 
798芸術区のほうが刺激が強いっす。

今日はここでLさんと自由解散。
ホテルまで徒歩15分くらいなので歩いてみる。初街歩き。
途中、大衆食堂っぽい店が並んでたので入ってみる。
ラーメン約200円。
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 肉がビーフでイマイチだけど、手打ち系太麺はけっこう好みだ。

治安が悪い感じは全然しない。 

個展の撤収を終えて、大黒屋さんから直で北京へ向かう。
今回の大きな作品を購入してくれた北京のコレクターのLさんから、
Art Beijing(北京のアートフェア)が始まるから是非見に来て欲しいとお誘いがあったため。
しかも飛行機代をもってくれるという大盤振る舞い提案されたので、
ヘンに借りを作って大丈夫かいなと心配し数人に相談等しながら、
でもLさんは感じの良さそうな印象だったし、北京に実際行ってみて
現状を確かめてくるべきという判断で行ってみることにした。
NYやヨーロッパは体感したけど、色々騒がしい中国は未体験だし興味ある。

新幹線のチケット売り場へ行くと、なにやら人が多い。
なんと事故で新幹線が止まってる!ヤバい。
パニクってあたふたしたが、調べてみればすぐ鈍行に乗れば超ギリギリで間に合うらしい。
前途多難だな〜まあ交通費浮くからいいか。

3時間ちょい電車に揺られ、無事羽田にチェックインできた。
いつも成田から札幌へ戻ってるのに、羽田から海外へって変な感じだ。
海外旅行は成田からっていう先入観のある旧世代。。。
しかし久しぶりに羽田を使ったが、都心からこんなに近いんだな!と改めてその価値を感じる。

いざ行くとなってもつい北京リサーチ全然進んでなかったので、
空港で安いガイド買って飛行機の中で読んでたら
あっと言う間に着いた約4時間のフライト。近いなあ。

Lさんのドライバーが空港まで迎えに来てくれる。
彼はほぼ英語が話せなかったのでもどかしい。大丈夫か。。
いきなり雷雨に迎えられた。そして運転は荒いけどいい人だ。
いい人だからと言って信用していいのかとまだ20%くらいは気を張りつつ大丈夫そう。
高速からの光景が、さっそく異国感すごい。
大きなビルの頭に、でっかいネオン漢字がドンドンドン!って乗っかっててヤバいっす。
見とれて写真撮り忘れた。
そのままアート北京へ。
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こないだのアートフェア東京よりやや小さい規模っていう感じがするけど
十分なボリュームだ。

じっくり見てるヒマ無く急か急かと誘導されると、人だかりの奥でLさんがトークしてた。
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中国語なので内容がわからんのだが、どうやら作品をコレクションする意味や
今後の北京のアートシーンの展望について語ってるようだ。

トークが終わって再会のあいさつ。ううむ、若手の大物感がある。一体何者なんだ。
この日はさらっと説明を受けた後に、2日分はホテルも用意してくれた。
立派なホテルでげげって感じ…。
アートフェアもまた明日再度見にくるってことで、
明日から本格リサーチ開始だ。 

宿のWiFiを掴むが、噂通りtwitterとfacebookが使えない。youtubeも見れないらしい。
少し調べたら、Bluesurfaceというサービスを使えばイケるらしい。
お試し期間一週間は無料登録できるとのことで早速試したら、あっさり使えるようになった。 

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