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その1
山本雄基・浦川大志 展

『Flatten Image』
2019年8月17日-9月1日
11:00-19:00(8月19,26日 休)
8月17日17時~アーティストトーク
19時- オープニングパーティ

 山本雄基は札幌を拠点とし、重層的な透明層の中に様々な円を交錯させた作品を制作している。層の厚みによる空間と錯視的な空間の混合、色彩の円とくり抜かれた円の交わりなどの要素から、位置と関係について、絵画を通して思考している。
また平滑な表面と奥行きは、デスクトップの発光する画面の中で何層にも積層していく情報と画像のレイヤー構造を、現実化させたようにも思わせる。
 浦川大志は福岡を中心に活動しており、SNSやネットから流れてくるイメージ、ゲーム的なものを組み合わせ、タッチパネルの操作を想起させるように絵画として描きおこし、現実と仮想が入り混じる風景を創り出す。ネットやデジタルデバイス等の影響のもとで変容する現代ならではの知覚のあり方を反映した作品は、絵画に新たなイメージを与えている。
 二人の絵画は、共に物事のあいだの領域や、曖昧なグラデーションを重要な要素としている。
画面のイメージとそれに結びつく実在が、入れ子のように往来する様を、見てみたい。
ギャラリー門馬 大井恵子

詳細はウェブサイトにて
http://www.g-monma.com/exhibition


その2
『Grafting 接ぎ木』

出展作家:
加藤巧、鈴木雅明、鈴木悠哉、山本雄基

企画:
鈴木雅明

会期:
8月24日(土)−9月16日(月)
金土日のみオープン。最終日のみ月曜オープン
13:00- 19:00
naebono art studio 1F フリースペース
060-0032 北海道札幌市中央区北2条東15丁目26-28

トークイベント:
8月24日(土) 17:00-
出展作家+拝戸雅彦(愛知県美術館 企画業務課長)

お問い合わせ:
naebonoyamamoto@gmail.com

協力:
naebono art studio

Grafting 接ぎ木展は2019.2.9-3.31の会期で、
愛知県瀬戸市のArt Space & Cafe Barrack+タネリスタジオ1Fにて開催された展覧会です。
(企画 / 鈴木雅明)
この度、出品作家の山本雄基の提案により札幌に巡回します。

展覧会ステートメント:
最近趣味で植物を育てるようになりました。専門的な知識を持たない私の目を引いたのは店先に並ぶ接ぎ木のサボテンでした。接ぎ木とは2個以上の植物体を人為的に作った切断面で接着して1つの個体とする栽培技術です。その見た目のインパクトだけでなく、1つに結合しながらもそれぞれの存在を保持し、共生していることに驚きました。

この企画もまた私の個人的な牽引によって組み立てられたものです。地域的な背景や特定の動向に根差すような共同体ではなく、接ぎ木のようにそれぞれが独立した存在のまま展覧会は成り立っています。私はこの一時的な接続のもとに各々の地点から見える/見えないものを観察してみたいのです。

私の作品制作は日常の中で時々感じる錯覚が起点となっています。知覚の間違いであり、修正されるべき体験をそのまま受け入れるとしたらこの世界はどう見えるのでしょうか。そこには漠然としたわからなさが残るだけなのかもしれません。私の作品はそのわからなさに絵画という手段で向かい、日々の繰り返しの中に置いてみることです。わからなさと絵はせめぎ合い、揺れながらも接ぎ木のように互いの存在を保ち続けていくのです。

鈴木 雅明 Masaaki Suzuki

詳細はウェブサイトにて

https://www.naebono.com/archives/882