やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

2020年05月

食材が無くなったとのことで、
10日ぶりくらいに、妻の買い出しデーについていく。
昨日通りかかって駐車場が空いてそうだったので、
近所のアリオ札幌にでかけた。
コロナ禍以前は週3以上で昼飯やらスタバやら何かと寄ってたけど、
超久々!
他のスーパーと比較すればアリオは食材が高いのだが、
ここにしか売ってないものもけっこうある。 

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がんばろう北海道!うはー

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フードコート、マクドナルドのテイクアウトのみ

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母の日フェアに、手を洗おうソングがモニタから響いてくる

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インフォのおねえさん達は業務続行

夕方18時頃なので人手のピークも過ぎてるとはいえ、
このディストピア感、、ごめんなさい、
ややテンションが上がって色々写真に収めたくなってしまう光景。
こんなに人のいない、しかもGW最終日のアリオなんて、
(たぶん)今しか体験できない超現実。

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普段なら大量に歩いてる家族連れの皆さんもいないので、
顔ハメパネルでGWらしい記念撮影もできた。

ようやく自粛世界の現状を味わってる気分だ。 
ゆきちゃんから、はしゃぐなと呆れられながら無言要請を受ける。 

食品売り場はそこそこ人もいた。
9割の人がマスクをしてる。
ここは売り場が広いので距離はとりやすい。
食材価格は高めだけど、このソーシャルディスタンス環境込みだと思うことにする。
レジも、ビニールでバリア+店員さんは手袋と顔面プロテクターを装着してる。
さすがに一度感染者がでただけあって、対策強化してるっぽかった。


牛乳も2パック。さらに十勝和牛も買って応援。
俺は僅かながらでも牛の味方をしたいのだ。
普段は買ったこともない1パック1000円もする和牛カルビを奮発して(これがウチの財布の限界)、
今夜は焼肉を楽しんだ。
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美味い!!が、アトリエが焼肉臭。今日は誰もいないようなので、よしとする。 

大量に食材買って重かったせいもあるけれど、
やっぱり不特定多数の人が集まる場所にいくと、
精神的にはなかなか疲れるものだ。
アトリエ制作も、ややぐったり気味。 
加えて、あれ買い忘れた、あ、あれもだ、あー、また買い忘れ思い出した、
て感じで、また近いうちに買い物行かんとならんのかと思うとぐったりする。 
パネル作りで、なおぐったり。 

ニュース、「アビガン」やら「レムデシビル」やら、
聞き慣れない薬の名前が、コロナへの効果があるかもと承認が進むようだ。
あと、連日次々に生み出される、妙なキャッチフレーズがウザい。 
国内では北海道以外感染者数が微妙に減ってきているような聞こえがある。
 

久しく実家の様子を聞いてなかったので、ビデオ通話をした。
地元はコロナ感染者3人だが、陽性検査をできる病院がないので、
検査には札幌まで検体を送らなきゃならんせいもあり、報道よりも実際は多いんじゃないか、とのことだった。へえ。
皆元気そうであった。

今日はアトリエにも車がたくさん停まってたので、
皆さん制作してるのか、家にいるのが辛くなってきたのか。
naebonoは共同スタジオと言っても、
建物内部で各部屋が分かれているので若干アパート感がある。
なので人が来てても濃厚接触は起こらず。

札幌市長は、市内の感染状況は
国内で唯一と言っていいほど拡大してて全国的に見ても危機的と強調、
15日まで外出を控えるよう呼びかけてる。
昨日のBBQ騒動もあって、キツめに言ってる感じ。
 
制作。ヤスリヤスリ。
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HIGH TIDEのCD-ROM、
やや旧型のMacでなんとかデータを掘り出した。
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札幌現代美術の脈を検証するには貴重なデータ。
全然覚えてなかったが、各作家の論考+映像インタビューも収録されてて、
なかなかのボリュームだ。
90年代中期の時点で、既成の公募展と違う切り口で、と言いつつ、
平面、立体、半立体というカテゴライズの硬さはなかなかキビしいけど、
2001年段階では映像インスタレーションなどの作家も増えて、
現代美術な感じに仕上がっている。
細かい検証を始めると書き終えられないので、追々機会があれば。。。

ちなみに、ここから一時代前の資料も僕は持っている。
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去年たまたま近所のブックオフで発見し救出した、
『札幌アヴァンギャルドの潮流展』のカタログ。
これは全体を岡部昌生さんが監修していて、
さすがのアーカイブ力、
戦前〜90年代前半までの札幌美術史考察テキストと年表まで載っている。

さらに、過去に芸術の森で開催された、
・中根邸の画家たち
・さっぽろ昭和30年代 なかがわつかさが見た時代
(これは10年前に展示もみて、たどたどしい感想も残してる
http://yamamotograyzone.ldblog.jp/archives/52043230.html )
のカタログも持ってる。
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これだけあれば、なんとなく札幌現代美術史のポイントを抑えられる。
やはり今は細かく検証はしないけど、
通して全部読んでいくと、熱くもなるし、色々もどかしくなる部分もたくさんだ。

話をだいぶ端折って、
コロナ禍が過ぎたあとの事を想像してひとつ気がかりなのは、
LCC文化が元通りになるのか、である。
インターネット + 安価な飛行機移動可能という前提があって、
今札幌拠点での制作もある程度充実してるからなあ。
その辺も考慮して、札幌の美術のことを掘り下げるのも悪くない。


千葉で2日連続震度4の地震、首都圏の方々のスマホは緊急地震速報が鳴ってるようだ。
自粛+地震はキビシイな。 

夕方起きたら、台湾のギャラリーから連絡が来てた。
先週公開してた自前のオンラインビューイングで、
新作複数点が売れたとのこと。一番大きいのも売れたらしい。ホントに!?
門馬さんといい、Admiraさんといい、このご時世に販売力凄すぎて、
自分はつくづく、恵まれている。
3月の損害がこれでまた結構取り戻せたので、安心度も増した。
みっちり制作するぜ。
作品は送れないままアトリエに寝かせてあるので、
輸送の手続きをせねばならない。無事に送れるだろうか。

全国を対象に緊急事態宣言を月末まで延長とニュース。
博物館美術館などは感染防止策次第では開館しても良いかもとのこと。
特定警戒道府県は強めの呼びかけ。
北海道は感染人数も多ければまだ増えてるから、仕方がない。

 
アトリエ制作。
バイト君の次回出勤は、本人と相談して10日後まで様子をみることにしたので、
それまでは作業速度も低下するけど、ヤスリを地道に。
小作品はぼちぼちまた完成が見えてきた。
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グレー気味。
最近暖かめなので、灯油の減りも少なくなってきた。

発掘されたHIGH-TIDEのCD-ROMは手持ちのMacbook Airではやはり再生できなかった。
19年で再生不可になるデジタルコンテンツ。辛い。
付属の冊子をめくっていたら、あ〜僕らの先生にあたる方々の当時の年齢が、
今の自分らと同じくらいだなあ。


今日も帰ってきてから、
ウィルス共生時代の芸術の想像力みたいなトークイベントをチラ見した。
この「コロナ時代の芸術」的フレーズを掲げたイベント、
すでにだいぶ飽きてきたな。
このお題とかけまして芸術と解く、 その心は?
って大喜利みたい。大喜利として成立するならまだしも、、、。
 
僕は時流のスピード感や社会動向にダイレクトに乗っていくタイプの作家ではないので、
余計にそう思うのだろう。 

今日のニュース、
案の定、豊平川沿いでBBQをしてる人たちが多発して、
警備会社が自粛を呼びかける事態になってるとのこと。
スマホのアラームでも効き目無し、、、!
皮肉なくらい連日温かいGWだもん、北海道は桜もきれいに咲いてて、
ガマンできない人が現れるのはわかる。

結局、人によってはコロナは恐ろしいし、人によってはコロナは全然怖くない、
受け取る情報やコミュニティによって解釈にズレが発生し続けるのが
なんともうまく出来てるところなので、
BBQ>コロナ な感覚になっちゃったら、説得も難しそうだ。
役所のお偉い方々の努力も気の毒に思えてしまった。

アトリエ制作。
バイト君休みの影響で、久々に自ら木枠作りもやってる。
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年末に新調したマキタの切断機、
セッティングだけして今までバイト君しか使ってなかったけど、
自分で使ってみたら、めちゃ使いやすいじゃん、、、
ヤスリ作業も、描写も、ってやってるといろいろなかなか進まなくてもどかしい。

グッゲンハイム美術館が、200冊以上のカタログデータを無料公開してる。
うわ〜良いもんいっぱいあるな。ラウシェンバーグのレゾネは実物持ってるぜ!!
アルバースのレゾネとか有り難い。
クプカもいいけど1975年もので白黒ページが多いのが悔やまれる。
71年モノのロバートマンゴールドも白黒。
それでもページめくりもみやすいし、
何よりPDF保存でもテキストデータがコピペできるのが助かります。
deepL翻訳に突っ込めば、エッセイが簡単に読める!!
https://archive.org/details/guggenheimmuseum

高円寺なんとか文化会館が配信してる、
『社会変動と芸術の関係性、コロナ時代に芸術だからこそできること!』
をちょっとだけ覗いた。
イルコモンズ氏を久々に見た気がする。
コロナがアクティビストがやりたいこと全部やっちゃってるので、
アクティビストとしてやることなくなっちゃった、
みたいなことを言っていて、確かにその通りだと思った。
自分がもしソーシャルエンゲージドアートの領域で表現展開していたとすれば、
ウィルスにしてやられた、と悔しさが凄いことになるかもしれない。 
あと、まじめにいらすとやを絶賛していたりして、面白かった。

こういう空気感、00年代前半には札幌のオルタナティブアートシーンにも存在してたので、
懐かしく思う。僕にとってはどっぷり浸かれるような世界観ではないけど、
たま〜に触れるとちょうど良い。
最近だとアートセンター土砂とかもあったけど期間限定だったみたいだし、
今はアトリエ近くの異彩を放つBARくらいでしか味わえなくなった。
 

帰りがてら、昨日の部屋掃除で発掘されて、
アトリエに持ってきたまま忘れてたDVD群を開封してたら、
こんなディスクが出てきた。
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昨日話題に出してた北海道文化財団が、2001年にやってた事業、
(追記注:某参加作家さん曰く、作家持ち出しの持ち込み企画とのこと。)
HIGH-TIDEのCD-ROM!!なんともタイムリーにすごいもんが出てきたな。
現在35歳以下の皆さんはほとんど知らないのではないか。
19年前、僕も大学1年時だったから何も知らん頃の展覧会、
財団×現代美術×近美、って今ではちょっと考えられない現象だ。
CD-ROMって、今のパソコンで閲覧できるのだろうか。
明日試してみよう。 


ベルギーでは国のプライドに賭けてポテトの消費を呼びかけているらしく、
ゆきちゃんにポテトが食べたくなったあああと言ったら、ガレット作ってくれた。

日が高いうちに目が覚めた。
非常に天気がいいので、カーテン全開、玄関全開にして、
しばらく溜めてた大掃除をすることに。
掃除を始めてようやく気づく、散らかり具合。
この時期の掃除は、春の風物詩カ◯オ君との早期決戦でもある。

せっせとゴミ捨ててたら、スマホからアラームが鳴った。
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掃除なんていう極めて人間らしく誰に迷惑もかけない過ごし方をしてるのに警告を食らって、
一瞬「うるせえ余計なお世話だっっっつーの!!」と思ったが、
いや違う、ここまでやらんと無駄に蜜に騒ぐ出歩く人たちがたくさんいる、
ここまでやっても聞かない人たちもたくさんいるのだ、、、
と、主体の範囲レベルを切り替えることで、
その後も心穏やかにダイソンを唸らせることができた。
 
廃段ボールをスーパーの回収ボックスに投げこんで、アトリエへ。
少し制作したのち、Vehicle参加者のZOOM雑談。
新コロ禍での造形教育の考え方の意見交換など。
その後連続してゆきちゃんも別のオンライン飲み。

すっかりコロナ前よりコミュニケーションの機会がむしろ増えてきたな。
情報交換はいちいち楽しいけれど、
逆にコミュ疲れ、にも気をつけよう。

なえぼのメンバー談議も、スラックからFbのグループ機能での書き込み実験に移行。
最適ツールを探してる感じだけど、Fbはツールとしての新鮮味がなくて、
なんとなくテンション1割減。
その中でちょっと話題に出てた、
北海道文化財団による文化情報発信事業
『「北のアーティスト」スペシャルプログラムの募集』をチェックしてみた。
道内在住及び出身のアーティスト(個人及び団体)による作品等の動画を、
財団webで配信、採用動画には5万円とのこと。
東京の微妙なやり方を踏襲した上に額は半額か。北海道はお金ないからなんとも言えない。
それよりまず、
対象者:舞台芸術(音楽・演劇・舞踊・伝統芸能等)分野で活動している、
道内在住及び出身のアーティスト。
って、文化っつっても美術は範囲外だったので、関係なかった!

これに対しては特に「もっと美術を尊重してくれ!」という類の不満があるわけでもないし、
実際、演劇やってる友達の情報を思い出す限り、美術やってる人たちよりも明らかに金銭面で大変そうな印象もある。
そもそも僕自身が文化助成にイマイチ切迫した要求感情が持てないというのもある。

少なくとも僕はフリーランスの持続型給付金である程度カバーしてもらえそうだし、
金額的にも現時点での不満はそんなにない。
周りで圧倒的に困ってるのは飲食の人たち(食だって文化である)や、
ライブハウスなどのハコ運営してる人たちで、
特に規模の大きな店舗ほど、ヤバさのレベルが段違いだ。
そういうところに回ってくれればいい。
昨日のオ◯ザ氏曰く、
「製造業の場合は、景気が回復してきたら増産してたくさん作ってたくさん売ればいい」
らしいので、オウオウこっちは絵画製造業だぜ余計なこと言ってくれちゃって、
よーしわかった、やったろうぢゃねぇか。
景気が回復しなくても勝手に作って勝手にその辺で発表しちゃるわ。
 
「文化」とか「文化芸術」という言葉の広さは、危うい。 

一方、昨日愛知県が発表したらしい、
愛知県美術館と愛知県陶磁美術館の購入予算を倍増させて、
日本の現代美術作品、とくに若手作家の作品を重点的に購入するという文化芸術支援案。
反対意見がでたり、それを説得、みたいなことももしかして起こるのだろうか。
仮に取り組みが実行されて、長期的に成功して、全国の自治体が真似して、
数十年後には各地方の美術館コレクションが面白くなる、
、、、なんて自体には、ならなそうだな。
でも例えばどういう種を撒けば、我が街でもそういう動きになり得るのだろ。
支援を欲する前に、その辺から考えたほうが良さそうな気もする。
わずかには撒いてるつもりだけどな。
 
掃除疲れで今日はあまり制作進まず。
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遥々ドイツから、A4小包が届いた。
人間の移動が大幅制限されてる中で、
オマエさんよくここまで何の問題もなく届いてくれたね。 
一応、除菌シートで全体を拭き、中身を確認して、感激!!
数日後にギャラリーから告知が出るまで、中身の披露はお預けだ。

税理士さんと連絡、フリーランス向けの給付金の申請が始まったようだ。
サーバに負荷がかかってるらしく、 
ウチは急ぎではないので、GW明けまで待つことにした。

ニュース、あまりチェックせず。
99の岡村が不謹慎発言で魔女狩り状態、
平田オリザが余計な一言をいっちゃって炎上、
などは勝手に目に入ってきた。緊急事態×炎上な〜、
炎の上の陽炎をよく観察せよ。

夕方でもだいぶ外が暖かい。
20度超えたらアトリエの駐車場で七輪で焼き鳥でもかましたい。
アトリエ制作。
小作品がぼちぼち進む。 
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