絵に透明なコーティングをする手法は元々ポルケの影響だったり大学の先輩の影響だったりするわけで、札幌内で見ても透明コーティング絵画を制作する人達は何人か思い当たる。

透明なヤツラとひとくくりにされないように、なんとかオリジナルな感じをモノにしようと頭を悩ませたこともあったなあ。
一層毎に透明層で包む方法は、さすがにめんどくさいから自分流だろうと思いたいけど、せかいはとても広いから全くそんなことはないだろう。

今は手法として必要だから使っているという感じだ。

透明層が必要な理由は、まず、丸を重ねる際に気持ちがラクになるから。
前の層までが、透明層を挟むことで常に新しい下地になる。
透明層毎にヤスリで平らにするから、筆や絵具の乗りも前の描写に影響されず、スルッと絵の具を乗せることができる。これはとても重要な要素だ。

次に、絵具が宙に浮いたようになるから。
透明層を挟むので、絵の中に光が入ってきて、絵具の影ができる。これはやってる自分としてはなかなかおもしろくて、見せかけの浮遊感を強調できるのがよい。
絵具の重なりに、実際の奥行きが生まれるので、イリュージョンとはまた違った、ミリ単位のリアリティ空間を感じることができる。


絵具は光の反射をコントロールできる不思議なモノだけど、その絵具を透明層で封じてしまう上に、透明層は平らにしてるので、絵具の直接色を跳ね返す感じに違和感を与えることもできる。だから絵がドライにクールぶってる印象を作りだせる。


僕の使ってる透明層は、重ねるとどんどんモヤがかかるのがイイところ。ただその特性のせいで、できないこともあるけれど…。

それと透明層を塗る際に、塗り方や透明絵具の固さに気をつけなければ、気泡がやたら入るのに注意。時に気泡を活かせる場合もあるが、汚く見えちゃイカン。ここが難しいのです。気泡と仲良くする方法はどこにある。