休日。大きい作品のペースが全然進行ないまま、新たな小作品ばかりが進み始める。

 昼から外出。昨日オープンしたらしい北広島の三井アウトレットパーク(味気ない名前!!)に行ってみる。よく行くメジャー所な服屋さんがズラリ。金曜なのに人が結構いたので、こりゃ土日GWはめちゃくちゃになりそうだ。しかし、女の子の服はガラものでバリバリ装飾が多いのに、なぜメンズはこう、パーカーとかチェックのシャツとかばっかりなんだ。男の子だって、もっとウィットの聞いた装飾性満載なシャツとかが欲しい…。売ってる服の柄は頭ん中に保存して、配色の参考にしたりする。

 何も買わずやや疲れ気味に、今度は先輩の小林麻美さんが絵を出品してる平岸の喫茶店に行く。
小林さんの新作の小作品、新たな要素がチラリと含まれており、ドローイングもモノに対するフェチズムがほのかに感じられる工夫がされていて、良い絵。

この場所、噂には聞いていて初めて行ったのだけど、魅力的なアート関係の本がズラリ。マスターに話を伺うととても興味深い方で、アートは仕事上触れ合っていき独学でハマり、ほぼ全部私物の本らしい。マスターの意向で一度、興味を持ってくれる人に売ることにしたそうで、これでも3分の1に減ったそうだ。がーん3倍だった頃にも来てみたかった。

そして、紅茶を片手につい画集チェックに熱くなり始め、話しているともしまだ残りの本の中で気に入ったものがあれば特別に譲っていただけるという話になり、心に火がついた。お共のYもしっかり心に火がついていた。本棚すべてを確認し始めることに。

こ、これもこれも欲しい…3冊…4冊…あら隣のYも3冊…4冊…これは困った。
いやしかし、本はその瞬間の出会いが重要だ。本に投資した分は、自分の知となり肉となり、必ず別の形で返ってくる。と自分らを洗脳させて、二人で何冊積んだんだ笑

しかも特価で譲って頂けた。これだけのものを譲るって、きっと寂しさだってあるに違いないのに、マスターはにこやかだった。
大事にします。読み老けます。

買った一冊の中に、600ページはある、ラウシェンバーグのカタログがある。99年グッゲンハイムでの回顧展のカタログらしい。なんで売れ残ったの!?これは…いい。
他には、80〜90年代近辺のアート本をがっぽし。先日は少年アートも読んだし、近い過去を学び直します。

そう棚の中に、「現代美術は語る」という本があり、これは自分でも持っているのだけど、

このブログはきっと絵を描く後輩何人かに読んでもらっているはずだとポジティブな想像して言います。
この「現代美術は語る」という本、絵を描いていながらもしまだ読んでいなければ読んだほうがいいです!
内容は、戦後アメリカ現代美術の超有名作家や評論家(デ・クーニングとかニューマンとかステラとかウォーホルとかジャスパーとかラウシェンバーグとかグリーンバーグとか)がひたすら絵画について語る「ペインターズペインティング」という映画の内容を翻訳したもの。絵画を考える上でこの時期の流れを押さえるって必要不可欠だと思う。ペインターズペインティング、ああ映画をみてみたい。
この本と前述した「少年アート」を学生時代に読めば、絵画に向かう意識が10倍は変わる…はず?

この辺に影響されすぎたせいで、学生時代はひたすら古い古い言われ続けたのかも…いやでも必要なステップ。

ということで…いささか興奮してしまいましたが。
喫茶店はこちらです。

「kissa kaika 開化&more」 
札幌市豊平区平岸3条9丁目10-1第一恵信ビル2階

「箱展」開催中
2010 4月1日(木)→5月5日(水)
昼12時から夜12時まで
水曜日定休日