午前中から岩見沢の教育大学美術科にお邪魔して、木材造形研究室の阿部吉伸先生を訪問。

阿部先生は北海道の木彫りのクマのルーツ等を本格的に調べており、論文も発表されていると聞き、こりゃあ話を聞きに行かなければ!と勢いづく。
 先生の部屋に入ると、自分が買ったクマに比べて遥かにクオリティが高くて大きなクマの木彫りや、ユニークで非常にかわいらしいクマが。それぞれ、八雲町と足寄町の職人さんがつくってくれたものなんだとか。
 
もともと、木彫りのクマはスイスに起源があり、農業をやってた人たちの冬季の副業だったそうです。徳川家の子孫がスイス旅行した時に、これはいい!と思って八雲の農民に勧めたんだとか。
 最初シャケはくわえていなかったらしく、いつの間にか北海道らしさ?のアイコンとしてアレンジされたらしい。また、スイスでは小さなサイズだったのが、北海道のクマのイメージのせいか、木彫りの巨大化も北海道オリジナルなんだって。
 1950~60年代に北海道ブームが起きて、木彫りのクマも飛ぶように売れ「クマを作れば家が建つ」と言われたほどだったらしい。
今は職人さんも減って、質の低下も懸念されているようだ。

…というような話を聞き、さわりだけでも興味深い!ちなみに阿部先生の作品はこちら。木彫りクマのルーツを探る理由がわかるきがします。

 木彫りのクマといえば、もう一人、大学の後輩で最近ガンガン攻めてる東方悠平君もモチーフにつかっていた。クマがくわえてるシャケからイクラがむちゃくちゃ飛び出してるような、北海道出身という要素をフル活用したすげーバカっぽい作品だった。(ネット探したらインタビューがでてきた笑)

木彫りクマ一つでも、北海道的記号としてうまいことペラッペラに利用する人もいれば、起源を掘り下げて歴史や文化観を追う人もいて、おもしろいなあ。

ついクマばかりに興味が向いてしまうが、これは都市と森への考察の入り口としてのオブジェであり、こっから自分の考えをまとめなきゃならんのだよな。