展覧会が終わって宴会も遅くまでみんなで満喫した次の日、作家の半数以上が自分の国に帰っていった。Ben&Guyは、作品のモチーフに使った恐竜のおもちゃを僕らにプレゼントしてくれた。代わりに日本のポップカルチャー的データをたくさんあげた。なんかとっても寂しい!

 いつもはしゃいでる時に写真を撮り忘れていたせいで、このブログでは作家とのからみがうまく伝えられてないけれど、本当に毎日とても仲良くしてました。パコやアントニオは英語話せてないのに平気で自国語とボディランゲージでガンガン攻めてきたし、クーさんに中国での自分の超巨大アトリエを写真で見せてもらったり、2週間毎日ご飯を共にしてたんだもの、そら寂しいわな。

 僕ら日本組は、展覧会が始まって一段落してから皆でいろんなところを見て回る予定で解散は少し後と聞いていたので、突然取り残されたさびしい人たちになってしまった。。。マリアンも「今年は皆帰るの早いなあ…」と少し寂しそう。

 そんなわけで、ギャラリーでお客さんと少し話したり、街を散歩したり、最後はのんびりした時間を過ごした。

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スタリソンチの街外れにある立派な建物。ヨハネパウロ2世(ポーランド出身です)がここを訪れた際に作った記念碑的な建物のようでした。

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その周辺。ほんと、北海道みたい。


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オープニングパーティで地元の日本文化好きなティーンネイジャーと盛り上がり、次の日その子達がスタリソンチの裏山を案内してくれた。こんな良い眺め。目の前の原っぱで一瞬羊が走ってった。


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毎日ご飯を食べたカフェにもありがとう。とっても美味しい料理ばかりでした。また食べたいなー。


というわけで、合宿のような初の海外レジデンス体験でした。
レジデンスってこういうものなんでしょうか?ちょっと異色なのかも?

 小さな街なので、美術を専門にやってる人とかキュレーターさんなどもおらず、展示に対する専門的なレスポンスはちょっと少なかったなあと思いました。
 その分カタログはハードカバーでしっかり作られて、説得力のあるものに仕上がっています。コンセプト等も書かれているし、なんとパーティ来場者全員に配布していたので、展示作品の鑑賞を楽しむための最高の資料になるはずだし、この企画がいろんな人の目に届くようなきっかけにもなるはず。
 今後、展示は隣町のノビソンチにも巡回すると聞いたので、反応が聞けたらいいなあ。

 毎日毎日現実離れした街の風景に囲まれながら、各国作家が15人も一堂に集まってやんややんや交流して制作するので、それがもうやたら刺激的で非常に良い経験となりました。
 英語がもっとできたらなあと常に思ってましたが、カタコトでも英語で話すのはなんだかキモチが良い気がしたなあ。。。

うまいもん食って、制作して、話して飲んで、夢のような毎日とはこの事!!

 それに何より、ベースが絵画の展示というレジデンスなので、僕にとってはありがたい内容でした。絵画の展示の中に、大黒さんの展示が効いており、作品の存在感や強さについて考えることがたくさんありました。

 実際今回で5年目5回目だったこのレジデンス。マリアンは大学教授、ヤチェックは副市長、街の富豪がスポンサー、そんな人たちが団結してプロジェクトを支えているってのが興味深い。
 作家と夜までウォッカ飲みながら歌ってる街の重要人物達ってすげー変な感じ。

International Plein-Air Meeting of Painters Symposium of Local Cultures
レジデンスの正式名称です。…Symposium of Local Cultures。そうだ渡航前に一番心配していたローカルカルチャーのシンポジウムはどうなったんだ?の件について。
 これはカタログ内容に毎年テーマを設けて、各作家がローカルカルチャーに対する文章と写真を載せているのですが、それがシンポジウム代わりのようなのでした。
 あとは自国の言葉で自国の文化を綴るノートが回覧され、僕は日本の普通感、めんどくさがり感、幸福感について、たどたどしく書きました。
 とくに、話合いのシンポジウムは無かったわけです。あれっ!?て感じで肩すかしでしたが、木彫りクマや札幌についてカタコトで語った文章をBenがちゃんと読んでくれてたのでキモチが浮かばれました。

さあ、来年も続くであろうこのレジデンスに今度はどんな作家が参加するのか楽しみだ。



 …そんなこんなで、僕も予定より一日早くスタリソンチを出発し、クラクフ周辺巡りをしてから帰国することにしました。

大黒さんは都合でもう一日スタリソンチに滞在するとのことで、一人でクラクフに向かう事に。
 隣町ノビソンチからバスに乗ろうとしたら、早速どれに乗ったらいいかさっぱりわからない。
 しばしうろたえて、さっそくエクスキューズミー作戦開始。

 近くに居たお姉さんに話しかけると、「わたしは にほんごを すこし はなせます」。
なにーっ!!驚きすぎて「どの バスに のれば いいですか?」ってこっちが逆にカタコトになってしまった。
ポーランドは親日家が多いようで、大学の授業で日本語があったりして結構人気らしいとどこかの情報で見たけど、ホントっぽい。感動した。。。ありがとうございます連発し、無事バスでクラクフに向け出発!

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峠を越え、2時間半。

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川に船。


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クラクフ駅にはデカいショッピングモール。さっきまでのスタリソンチとのギャップがありすぎる!


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スタリソンチ後半は曇りで涼しい日が多かったけど、さあクラコフに着いたら何だかまた暑いぞ。ハトが水浴びだ。


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ユースホステルに荷物を置いて、クラコフ観光スタートです。

続く。