もう4回目となった毎月恒例CAIでの芸術研究会、今回は北大の浅沼先生のリヒター研究に触れる。
リヒターは学生時代にひと通りあーだこーだ言ってたけど、久々にぶつかってみようと参加。

今回の浅沼先生の話は、リヒターの初期フォトペインティングの元画像の出所を探して、
どんなモチーフなのかを探るというストイックなことをしているという内容。
しかも失敗作を追っているという。
そんなことを続けていられるモチベーションにゾッとした。。

最近調子が良くなって来てる感のある笠見君がするどい意見をトバしていたのでそろそろまた恐ろしくなってきたな。

しかし元画像と出来上がった絵画を比べてみると、やっぱりリヒターって模写はそこまで上手くないけど、
ボカシとかブレを絵具で作る技法が上手いんだな。

リヒターについては以前このブログでちょろっと書いたので貼り。
http://yamamotograyzone.ldblog.jp/archives/51460830.html
一年前に書いた文を読み返すとなかなか浅い熱さですな、、

いやでもホントに、リヒターの絵って描いてるのに死んでるっていうゾンビっぷりがおもしろいところであって
故にマネしたくねえ〜って思うんだよな。あんなことしたくない。
しかも著作で、マティスのような絵も描きたいんだみたいな発言もしてたりで、それってなんか泣ける!!

一番おもしろいのはああいうシステムを作ったところだ。
アトラスとかもずるいし。何気に写真の配置とか大きさとか気を配ってて見栄えがいいし。
ボツになった元ネタもアトラスに仕込めばとりあえず作品になっちゃうみたいな。

90年代以降美術の中には絵画作家も多いけど、絵画に対して残酷な感じの絵はあまりない。
リヒターの、映像的なイメージを絵画に導入する、っていう表面的な技法の部分を引き継いでる感じはする。

って、まあいつものように調子こいた発言をしてたら、新顔の若者が反論してきた!
高校生ですでにかなり美術の知識を溜めてるらしい荒川君という若者だった。
話をしてみる限り、確かにそこらの大学生よりずっといろんなことを知ってる。
無礼だが勢いがあるので、こっちもムキになって熱弁を振る舞い大人げない姿を晒すハメに笑。

結局最後に話したのは、リヒターもやっぱ本物観てその突き放され感が理解できるのであって、
画集で見た時とのギャップで、ああ〜そういうことだったんだ。。となんとなくわかってくる。
絵画などはやっぱ本物見なきゃ、言葉の知識だけでは芸術理解は難しいと。
これ去年くらいから一体何回言ってるんだ…
ピクシブとかある時代に本物の意味があるのかといったことを言われたので、
デジタルで見せる目的の作品と、絵画なら絵画そのものを見せる目的の作品は、
存在の仕方が違うので同列では語れないなどと必死に喋る。

北海道にいると本当に本物を見る重要性ってほんと伝えるのが難しい…
なけなしの金を叩いていろんなとこに本物見に飛んでいくガッツと、
目の前で名作に骨抜きにされる感覚を、もっと共有したい。
そんなこと言って最近は自分も本物浴びが足りてないので、デカイ面できんが。

ともあれ、美術に熱狂的な若者とは面白いなあと思いつつ、
美術を信じすぎてる部分もあるように感じたし、デカイ枠での美術の存在とか考えたり、
スターウォーズじっくり観ると良いとか思った(?)。
ていうのは勝手な意見なので、ガンガン思うようにやるべきだ。
でも違和感をもった時は余裕があれば反論しよ。
作品も作ってるとのことで、そこは年齢に関係なくガチで勝負だな。
僕が落選したことあるワンダーシードに入選歴あるらしいし!

深夜残ったメンバーでは、今後の芸術会の方向はどうしていくべきかいろいろ話す。うーむ。


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KOHBUNDO ART CASE #05
山本雄基 個展『グレーゾーンが踊っている』

2011年5月21日(土)〜6月19日(日)
10:30〜18:30
毎週水曜定休
最終日は16:00で閉廊
初日/最終日は作家在廊

KOHBUNDO ART CASE
北海道帯広市西2条南9丁目6 六花亭3階
(当画廊へはエレベーターをお使いください)