小樽の素朴派展見て来た。ルソーの小っさい風景画良かった、
ルソーの良さに気付き始めたのは比較的最近になってから。
そういえば笠見君とMOMAに行った時、彼は「眠れるジプシー女」に感激していたが、
僕はその時「アビニョンの娘たち」に夢中でルソーは結構サラ見で終わってしまった。
今は、僕がジプシーを見たいと言っており、
笠見君はアビニョンもっと見ておけば良かったとか言ってるので、おかしな話だ。

それはさておき、今展では思いがけずバスキアとボテロの大きめの作品を拝めた。
バスキアはそんなに好きなわけではないけれど、なぜか今展では作品を作った作家の年齢がキャプションに載っていて、
24歳とか書かれててそこに感動した。
ボテロの本物初めて見たが、あの大きさであの巨体は不気味だ。顔の表情なども、いい具合に気持ち悪りい。
常設の一原有徳さんの展示も面白かった。初期の油彩と晩年の版画が良い。

ついでにおしょろのパン屋と余市の宇宙館とニッカ工場も寄る。
宇宙館の中にあるテクノロジーがハンパなローテクのままで、何とも言えないキモチになる。
ニッカ工場はおもしろかった。ワインの試飲で酔っぱらう。グッズがナイスセンス。
こういうところにあるネクタイがおしゃれだ。あんま使わないから買わなかったが。

で、帰ってツイッタみたらトゥオンブリが亡くなったと知った、巨匠がまた一人。
83歳だったそうだ。長生きだなあ。抽象表現主義の画家は自殺が多いけれど、
次世代のトゥオンブリは長生きしてずっと描き続けた。この点はいろいろ考えるべき事実だと思う。

ラウシェンバーグの3歳年下、、の割には、古さを感じない作品。
多種多様の線、線が文字になったり、線は船になったり、花になったり、色彩面になったり、
どれをとっても、同じような詩的なオーラのある美しい作品。ただ美しいだけではなく、危うさも感じられる。
画面に定着されるイメージは、決められた矩形の中で、ある自由を獲得できてる。その点はマチスのよう。
そんな画家は滅多にいない。
どんなにトゥオンブリの作品について言葉で説明しても、言葉をスルリと交わしてしまうような強度のある絵画だ。
自分も含め、今絵を描いている人はトゥオンブリを尊敬してる人、多いよなあ。

そういえば2010年に公開されたルーブル美術館のトゥオンブリの天井画って、円の集積という…。最晩年期の作品となってしまったんだな、見たい。
この天井画はまさかご老体一人で制作したわけじゃないよなー違う人が描いてる画像もあったし。
しかし、そういう情報をどう集めりゃいいんだ。
ARTnewsとか翻訳して見るとかか。これだって一年以上前の情報なのにぜんぜん把握できてないよ。
こういう時、英語の必要性を切実に感じる。。。