10月24日
風邪悪化するも、薬を飲んでアタラクシアという低温床暖サウナのようなところで汗を流してたら、
そのまま3時間も寝てしまった。
ミイラになるくらい汗をかいたのち、熱が下がったようだ笑
従業員さんには首あっためなさいってストールを買って頂いたり、ショウガレモン作ってもらったり、
室井さんに好きな食べ物を聞かれ、ラーメンですかねえって答えたら昼食にラーメンが出てしまったり、
おかーさん おとーさん だらけ!!な気分。がっつり甘えてます。。

従業員さんは、この宿の特別な魅力そのものになっている。
みんなとても個性的でおおらか、生き生きしてる。
お客さんと従業員さんの距離感も近く、信頼感ができているみたい。
不思議だなあ。
聞けば、菅木志雄さんの作品を購入して部屋に飾っているなんて方もたくさん。
家族にどういうこっちゃという顔をされることもあるらしいけど、
すばらしいです。

昼には制作に戻る。裏でヤスリ掛けをしていたら、カマキリ発見!!!
ちなみに北海道にはカマキリがいないと思っていた。
調べたら、少しは生息してるみたいだけど、生で見たことがない。
そんなわけで、童心に完全に返ってカマキリと遊ぶ。
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いい顔してんねえコイツ。。カマも振ってくるねえカッコ良い。

興奮しながら従業員さんに報告するとポカンとされ、
このへんには山ほどいるけど北海道にはいないのかい!?と言われた。
道民男子の多くはカマキリロマンを持っているのではないかな〜。



10月26日 音を楽しむ会
大黒屋さんでは毎月26日に、「音を楽しむ会」が開かれている。
今回は、猪村浩之(テノール)さん、大坪由里(ピアノ)さんの演奏。
すばらしかったです。お客さんもサロンいっぱいに入って満席。

室井さんのリクエストで、なんと僕の作品に合う曲を演奏して頂くという機会に恵まれる。
なんという贅沢な体験…。
僕音楽素人で、中学校の時にピンチヒッターで男子テノールとして合唱部に所属してた
くらいしか胸を張れる部分がないですが良いのだろうか…

選んで頂いた楽曲は、吉松隆さんの「水によせる間奏曲」だった。
とても美しい曲。ありがとうございました!

大黒屋さんのブログでも紹介されています。
http://itamuro-daikokuya.blogspot.com/2011/10/26.html


10月27日 
公募展の審査員の1人である、
横浜美術館の天野太郎さんが超多忙な中展示を見に大黒屋まで足を運んでくれた。
作品にぐぐっと間近まで顔を近づけて鑑賞して頂き、
おお…やはりその距離は緊張する…何もごまかしがきかないな、と生唾ゴクリ。

その後、お酒をご一緒させていただき、絵画の話やトリエンナーレの話、
作品が売れることの話、助成金の話など。一気に緊張感が増す。
ポストモダンも超えてニューモダニズム的な流れの中で、
一周した絵画、文脈のどこからアイデアを引っ張ってくるか。

到着が夜の8時過ぎで、次の日の朝にそのまま美術館へ向かった天野さんだった。
頭が上がらないです。。


10月28日 
ゆったり公開制作の毎日。
お客さんも、興味を持って話しかけてきてくれるので、
このスタイルはコミュニケーションがとりやすい。
ただ、ついつい技法にばかり注目がいってしまうので、
絵の内容もできるだけお話するように心がける。

浴衣姿のリラックスモードでじっくり何度も絵の前で鑑賞して頂いている方々の姿を見ながらの
公開制作は、異世界感満載でおもしろい。
ああ、自分は画材さえあればどこででも制作できるなあと思った。

しかし、当たり前だけど本当に様々なお客さんがやってくる。
毎朝、室井さんと濃密お話(お話というかもう講義のような)をしてから朝食、
その後はたまにフラッと散歩にでかけたり、ご飯や入浴以外は夜中までずっと広間でのんびり制作してるので、
お客さんの流れがよく見える。
もう何度も泊まりに来ているリピーターさんも多い。中には一ヶ月一回ペースの方も!
そういう方達はもう従業員さんともすっかり関係性ができていて、とてもリラックスされていた。

若いカップルさんなどもおられ、聞けば女の子さんが美術系の勉強をしているとか。
偶然札幌から観光で来られている方も。Approach展もお知らせできた。

美大卒業して作家活動されているご子息さんをもつお母さんともお話できたり、

トレッキング企画運営会社の社長さんと社員さんとも、創造的な生き方について熱いトークを交わしたのちに、
最後には作品を持って頂くことになったり。

大黒屋の情報を知らずにフラリとたまたま立ち寄ったというお客さんに、そのまま作品を購入していただくということもあった。
これにはさすがに驚いた。ううむ場の引力ていうのがあるんだろうか。すごい。

ギャラリーでゴリゴリ作品鑑賞するような美術の専門的な方々、というわけではないのに、
なんというか、文化的な佇まい、みたいなものを大事に、大事って言うのも少し違うなあ…
自然に備わってるようなお客さんが多かったように感じる。
作品をゆったり、じーっとみて頂いたり、たくさんお話できたり。
いろんな新しい出会いがあり、毎日充実。

来月大黒屋さん写真展をやるとのことで、僕も空いた時間で写真撮ってみた。
一番良く撮れた写真。
daikokuyaview


10月29日 温泉神社で挨拶すれば
展示も終盤。
毎日3食美味いものばかり頂き、温泉に浸かり、一日制作できる理想の環境。
すっかり居心地もよくなってしまって、ありがたや、ありがたやの気持ち。
裏山に温泉神社があるので、このありがたやをお伝えしに行った。
日本一周の時によく思ったけど、神社はやっぱりその土地に根付いてて
不思議なチカラを感じる。歴代の温泉宿主さん達のお名前も記されていて、
やっぱりこの土地でお世話になってるならご挨拶するのは大事なことだなあと重みを感じる。

無事に会期終了できることをお祈りしたら、
その後に関西のお医者さんに、なんと大きな作品を持って頂くことに…!
やっぱり、そういうの、あるのかもしれない。

10月30日
最終日。陶芸家の宮澤さんに見て頂く。宮澤さんの器は、
料理の器として使われていたり、従業員さんもプライベートで使っていたりと、
なじみが深い。ショップで販売もされている。今回、新作の入荷でたくさんの器を見せてくれた。
こりゃおもしろい!普段安物の食器ばかりの僕ですが…こうやって質の高い物を見せて頂くと、
色、形、質感、持った時の感触、飽きない!
ほえー…と皆でずーっといろいろ触っていたら、
室井さんの奥様みよこさんが、1つプレゼントしてくれた!ありがとうございます!
これは、無事に一ヶ月の会期を無事に終えることが出来た最終日の杯として、ウチに飾っておこう。。

こうきさんが来館され、打ち上げを兼ねてお酒!鹿児島のいも焼酎「魔王」が美味だったなあ。