学校卒業して、絵画は割となんとか続けやすいので自分も含めネチネチ続ける人がいるけど、
立体やインスタレーションは続けるだけでも相当なガッツがいるはず。。
そんな中で真摯に発表を続けてる今村育子さんの作品はいつも見応えがある。

今回の作品は、意外!がっつり部屋自体を作り込んでいる作風から一転、
展示空間はシンプルそのまんま、
天井から電灯が一つ吊られ、揺れている。
これはきっと作品に対する大きな変化があったに違いないと思いじっくり空間に居座ってみる。

とにかくあっけらかんとしている。電灯とその光が無機質に揺れてるのみ。
ただ電灯の上には、存在感のあるブラックボックスが。
この中に、電灯を揺らすための仕掛けが入ってるのは明らか。

今村さんならこの箱自体を隠す事はできたはずだけど、
逆にむき出しにしてずいぶん強い存在感に仕上げてあった。

箱の形大きさと、空間全体のバランスが適切だったかはわからないけど、
なるほどこの部分と今、闘ってるんだなと感じた。リアリティのバランス崩し。
そんなわけで、あっけらかんとしてるのに妙な気分になった。

高橋靖子さんの作品、アナログツイッターな平面作品がこれまた妙におもしろかった。
アウトサイダー的だったけど、画面一杯に作者が気になってるメモがびっしり。
例えば「サブカルチャーの表象たち」「藤沢レオ氏」など。

会田千夏さんの絵画、とても丁寧な仕事なだけに、
表面のホコリがマチエール化されてしまっているのが気になる。
キャラクター化されたあのモヤモヤも、作者が作り上げた世界と闘ってる現れの一つなんだろな。

佐藤一明さんのストーブ作品は前から気になっていたけど、たくさんが並ぶとグッときました。
杉山留美子さんの作品も広い空間の中にボワーッと淡い色がひろがっておりいいバランス。