すっかり月日が流れてしまった。すでに僕はベルリンにいる。

前の記事を書いてる辺りから本格的に家の引き払い準備に追われ、
半ば記憶化する余裕も無いまま、あらら気付いたら渡航しちゃった感。

やっと少し落ち着いたので、これまでの流れを書いてみる。
これは5月9日に書いてるけれど 日付改ざんして5月2日ということにします。
以降カタール、ドイツ記も実際に動いてた日に日付改ざんします。
いつものことですが。

さて遡るは4月後半。
家の引き払い準備はは結局1人ではどうにもならないので、
同居人に叱られながら助けてもらったり、
後輩の西田君を呼んだり、最後には両親、妹夫妻、
ばーちゃんにまでご迷惑をかけるハメに… ホント申し訳ない。

大きな絵は同居人のばーちゃんちに置かせてもらう。
他にも、自分でも忘れていたデカい犬の置物もなんとかする必要が。
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今まではポルトの研究室に置かせてもらっていたが、
仕方が無いので半ば強引に自分のじーちゃんばーちゃんちに押しつけ。
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玄関に設置された犬を眺める我が祖父。
祖母はこの犬を「まもるくん」と命名していた。

この犬は、6年前くらいにJRタワーの企画で20人くらいが
好きな絵柄をこのデカイ犬に描くというもので、
最後は自分の元へ返って来た。
他の19人はどうやって保管しているのだろう。



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これら大量のゴミも、もうゴミの日とか言ってられず、
最後には便利屋を呼んで持っていってもらった。

これによって予想以上にお金が減る。
やれやれ引っ越し楽じゃねえなあ。
 一方で美術仲間、地元友達にも追い出し会もやってもらったり、ありがたや!!

実生活的にはそんな感じだったのだけど、
美術生活的には、いくつかの席で、
僕が札幌美術界のご意見番として慕っている
伊藤先生や磯崎さんに絵画の場合の感想をいただく。

引っ越しと渡航準備に追われ全く制作ができてない状況+キビシいご意見で、
袋小路な気持ちに。
美術について、絵画について、改めて考え直す時期に来てるような感じだ。

そうしたダメダメな流れを背負って、5月1日に北海道を発つ。
さらば、5年間住んだ築48年のアトリエ兼住居!!
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まずは東京で、ひっくりかえる展、大友克洋GENGA展、田中敦子+靉嘔展、
ボストン美術館展を見る。
とりわけボストン美術館展はおもしろかった、曾我蕭白には本当にびっくり。
チラシになってる有名な龍の絵はデカい!あんなのを飾っていたお屋敷も異端センスだが、
きっちりそれを重要物としてアメリカに持ち帰っちゃった摂取センスも素晴らしい。
他にも絵画の構図的に優れた大作や、人の動きや表情に相当の技術力を感じた。

噂のGENGA展も面白く、個人的には初期の作品で作品毎にいろんな画風を試してる器用さや、
カラーフィルムを貼ってるカラーイラストなんかに特にグッときた。
後半にいくにつれ描写の技術力が創造を絶するレベルに到達しているので、
AKIRAの後半とかは、
人がこれを描いてるという感覚を忘れてしまって、
逆に凄みがよくわからなくなるのだった。
この現象は、山口晃の作品を見た時にも発生したなあ…。
どうなっているのか分析のしようがない描写力は才能としか言いようが無い気がする。

東方君とも合流。彼も、同じタイミングで退職&家を引き払ったそうで、わたわたしていた。
大学時代の友人の家に泊まり、
芸術新潮を片手に5月2日に日本を発つ。いざカタールへ。
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カタール航空は噂通り快適。 機内食もそこそこ美味しい。
12時間のフライトは、まず芸術新潮を読破。芸術新潮は濃密な内容で、村上氏が自作を説明してるところは唸る…。また学生時代の行動などが今に繋がってて興味深い。
後は映画。忙しすぎて見逃したスピルバーグ「戦火の馬」にチャレンジしようとしたけど英語だし字幕はアラビア語で断念、仕方が無いので邦画をチョイス…お、三谷幸喜の「ステキな金縛り」!深津絵里に癒されたのち、あとはほとんど安眠して気付いたら到着してました。