新居からの主要自転車ルートを探りながら、
また絵画館に行ってみると20分くらいで到着。
少し近くなった。
ベルリンは自転車で回るのがちょうど良い規模の街だ。

そろそろありがたみが薄れてきたので気持ちに余裕があると
天井とかチェックしたり。

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ここ基本的に絵にライト当ててないんだよな。
ハンブルガーバンホーフもだったけど、
自然光がフラットに部屋に入るようになっている。
この日は天候が不安定だったので、部屋が暗くなったり明るくなったり
せわしかった。

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これはデューラー。
昔の絵でも、こんなにカラフルに構成してるのもあんのな。すばらしい。


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ゲインズバラのクセのある絵。好きな人は熱狂的に好きそうな甘美さがイカス。

あと、巨匠クラスじゃなくなると、
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こういう微妙な絵が並んでたりする。
左のオッサンの顔青すぎだろ…


同じテーマの絵画を見比べたりするとおもしろい。
聖セバスティニアヌスの絵画がざっと見て3つ。
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これはリューベンス。僕リューベンス苦手なんだよなあ…
この聖セバスティニアヌスて世界最古のゲイアイコンらしい。
それにふさわしくムキムキグネグネしてて痛そう、
ただでさえ苦手な画風なのにさらにウゲぇって気持ちになる。
ウゲぇと思わせる劇的な演出がうまい。

そこから100年ちょっと遡った時代の同テーマ、
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これはボッティチェルリ。劇的なリューベンスに比べると、
なんとなくやる気が感じられない笑
ささった矢もしなしなだし、痛そうじゃない。
100年の間に人類の絵画表現の進歩があったのももちろんだけど、
ボッティチェルリが男性に興味なさそ〜って
伝わって来るような気がする作品だ。

さらに無名の作家の作品、しまった時期をメモし忘れたけど背景の描写を見ると
ボッティチェルリとさほど変わらないか少し後かも。
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矢を撃ってる「シーン」になってる。
いやあおもしろいな。

それと、主題がギリシャ神話のほうもおもしろい。
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これは前にも載せたプッサン。何度見てもいい。不自然具合が笑
入念に構図プランを練った上で
カメラの前で、はいポーズ決めてそこでちょっと止まってて!
ていう感じの絵だ。ヤギの視線に釣られて奥にスーッと目がいくのもイカス。
この絵の中の赤ん坊は後から調べると、
ゼウスの赤子時代らしい。

でゼウスが成長した姿の絵が別の部屋にあった。
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コレッジョのめちゃエロい絵。すごいいい。
コレッジョてあんま有名じゃないけど、どっかで見たような聞いたようなと
記憶の引き出しをぬぬぬぬと開けてたら、わかった。
某絵描きのM.Iちゃんのアトリエで見たんだ!
マニアックな所を参考にしてるんだなと感じたんだった。

でこのエロい娘さんを華麗に襲ってる白鳥がゼウスなんだって笑
あの赤ん坊がこんなに立派な姿になったと、
ゼウスの成長を垣間みることができる。

美術館ておもしろいですね。