バーゼル2日目。たっぷり寝すぎた。
まず今日の宿は少し歩いた別の宿なのでチェックインし直し。
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すげー適当な中国人の家族経営宿…
安いだけあって、ホントに適当!wifi完備って書いてあったのに
全く使えないし笑
いやでも一泊くらい何も問題無し。
レラハ便利です。 

ここはドイツなので物価が安い。途中昼飯用のパンを購入し、
アートバーゼルに向かう。 
2日とも晴れて良かった。
原チャのおっさん。
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チケット一日通し券は約4000円。高い。でもその価値あり。
撮影禁止なので入場時にカメラ検査があり、クロックに荷物預けなきゃならんのだけど、
いざ会場に入ってみると、みんな普通にiPhoneで写真とってるし…どういうこっちゃ。
僕はとてもマジメなのでそんなことしないし、故にここにアップできる写真もございません!

超有名ギャラリーは、バンバン巨匠を展示。
現存ビッグネームの作品はほぼ見る事ができた。
テリー・ウィンタースの近作、マジでヤバいっす。
表面はボコボコ塗りっ放しで荒く新しい感じはしないのだけど、
不思議なバランスの抽象形態との掛け合わせがおもしろい。
Matthew Marks Galleryのサイトで見れます。
このギャラリーは僕のツボどころばっか展示してて、
テリーの他にも、ブライス・マーデンの大理石ペインティングが良い。
フラット表面のある不定形大理石に絵具で線引いてるだけなんだけど…。

昨日も見たジェフクーンズの絵画、
こっちでは、色面分割してない境界線をボカしてよりフォトリアリズムっぽく
描いてる作品が展示されてた。地味に塗りのアプローチ変えてんだね。

村上隆氏、デカい3つのギャラリーで全部新作展示していたが、
いづれも目立つ良い場所に飾られており、他の巨匠と並んでいても、
あれだけ作り込みを徹底したペインティングは無い。
やはり強烈なインパクト。

一方で昨日も見たウールの作品なんかはスカッとしていながら、
村上さんの作品と同等かそれ以上の絵画の力を持って見えることもあり、
作り込みがすべてじゃない絵画の深みというか難しさを感じる。

作家を挙げればキリが無いのだけど、
とにかく一番多いのはやっぱり絵画なので、
絵描きとしてはヨダレもの。しかも抽象が多い気がした。
ドイツ系の渋くてストイックな抽象作家なども初見できて興味深い。

具象で目についたのはアレックス・カッツがやたらいろんなとこあったなあ。

近代の作家の作品を扱ってるところもあって、
キリコの自画像だけ10枚くらい並んでるブースとか、
異彩を放ってて良かった。
美術館に収蔵されず、
ギャラリーが持ってる近代作品ってのもけっこうあるものなんだな。

ここでもやっぱり普段見られないような巨匠のヘボい小っさい作品がちょこちょこ並んでて、
いやあ、恐ろしいもんだ。
例えば車のスクラップ彫刻で有名、最近亡くなったチェンバレンの作品も
いろんなところで並んでたけど、手のひらサイズのスクラップ彫刻があったり笑、
ピータードイグのサムホールなんかも、
こじゃれた学生が描いたようななかなかヒドいものだった。

このような名のある作家達の多くは、とにかく大小ピンキリ、
しっかりしたものから片手間でホイホイやっちゃったものまで、
作品をものすごく作ってるんだ、おそらく。

アートバーゼルには、Art Unlimitedというインスタレーション専門の巨大ブースもある。
ものすごいデカいフランツ・ヴェストのピンク色の彫刻があったり、
ダミアン・オルテガのパーツ吊るしたインスタレーションなどいろいろ。
でかい空間の割に地味なのが多かったけど、会場のスケールの新鮮さもあり
おもしろく感じる。
映像作品もあったけど時間が無くて全部は確認できず。

いやしかしやはり膨大な数、
結局閉館時間まで7時間かけて、全部見て回ったけれど、
見落としが必ずあるだろうなあ。
昨日と作品を若干入れ替えてるギャラリーもあった。

ごたごた多くの人が行ったり来たりしていて、
じっと一点の作品と向き合えるような環境ではない。
各ギャラリー、もちろん最大限作品がよく見える展示をしているけれど、
美術館のような崇高な演出とはずいぶんと違った、
即売会なのだなあと実感。
ちなみにどの作品がいくらで売れてるのかはわからない。
赤マルつけてるギャラリーもあれば、
全くつけてないギャラリーもあるみたい。

現実的なマネー雰囲気の中、
ぐっと存在感のある作品の強さ。
作品の強さは、そのものだ。
どんな場所でも強いもんは強い。


僕のような地方に住んでて鑑賞貧乏!本物見たくて餓えている!
みたいな立場の人には、てっとり早いお得な鑑賞場。

逆に、もうウンザリするくらい作品見てる人は、
わざわざ見に来なくてもいいのかもしれないなあ。
コレクターは別だと思うけど…もう社交場だもんこれ。

明らかに美大生かあるいは卒業して必死に食いつないでるプアーアーティストと、
明らかにお金持ち風格をだしつつラフな格好のオッサン、
みたいな客層のギャップが不思議だ。

かずえさんもこの日別ルートで見に来てた。
友人宅がバーゼルにあるらしく、移動がラクそうでうらやましい。
閉館後に入り口で待ち合わせ、バーでヘトヘトになりながら感想会。
景色の良いバー。
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つーかかずえさんとどっかイベント行くと、
必ず誰か知合いに会って、オ〜!とハグ挨拶している笑
世界中に友達がいるのだろうか!?
帰りがてらアートバーゼル入り口でも、何やら気取った青年と沢山話をしてた。
後から聞けば、彼はけっこうやり手の写真家でコレクターがついているらしく、
これからブルジョワ界のパーティに行くと言って去って行った。


僕はまた国境をひょいと超えて、レラハの適当宿に戻る。
明日はまた朝一の飛行機で戻る。
時間が余れば周辺の美術館も行きたかったけど、今回は無理。