ギャラリーのみきこさんが、
ハンブルグからベルリンにやってくる。
ベルリン自由大学で、具体美術についてのレクチャーがあるとのことで
お誘い頂いたのだった。
大学の学食でランチ。
どの国でも、大学生の眩しさってのはイイっすねえ。

しかし、ベルリンでも具体か!?
渡航前に都現美で散々具体を浴びたんだよな、
アメリカでも具体展やるらしいし、 
この現象の発端はなんなのだろう。

日本の学芸員さんで、通訳付きのレクチャーだったので、
僕も普通に聞く事が出来た。
ドイツ人向けなのか、前半は教科書的な具体の流れでやや集中力散漫になってしまったが、
おもしろい話も聞けた。
兵庫のブルジョワ階級だった吉原治良の資金が運動の重要ファクターだったり、
政治的アプローチのないノンポリ系派閥だったこと、
初期の実験的志向に比べ、後期はミシェルタピエを通じて
アンフォルメル運動と結びついたため、絵画の枠組みに回収されてしまう…
などなど。
そうだ田中敦子展も、後半絵画ばっかりで間延びしてた印象が、。
電気服とか、ベルの作品あたりは異彩放ってたもんなーなるほど。

 
その後、僕の大きな作品用に、
ホームセンターの材料探しを助けてもらう。
さらに強力な助っ人も呼ぼうと、
以前札幌のレジデンスに来ていた、
セバスチャンのアトリエにお邪魔して、
一緒にバウハウスへ!
セバスチャンに初めて会ったけど、親切すぎて感動。

今まで大きなベニヤ板が見つからなかったのは、
専用の窓口で指定した大きさに切ってもらうような
仕組みになっていたからだった。こりゃ1人じゃわからん。
配達も、20ユーロかかるけど手続き可能で、
無事に購入できた。助かります!

そしてみきこさんに、
さあこれで大きな作品も作れる環境が整ったので、
完成するまで旅行禁止!もうバーゼルで充分見たでしょう!
と、シメられる!!
そ、そうですね…
ということでドクメンタはしばらく後になりそうだ。

月末にはオープンスタジオもあるし、
頭を本格的に制作モードに切り替えるかー