2日目はストックホルム近代美術館Modena Museetへ。
ホステルが街の中心で、そこから歩ける距離だけども
試しに2駅だけ地下鉄に乗ってみる。
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改札があって、きれいだ。

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長いエスカレーターでホームまで下ると、こんな感じ!
洞窟風な壁天井に、柄が塗られている。
センスがいいんだかよくわからんがインパクトはある。
田舎のアミューズメントパークっぽい。

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かわいい王冠のついた橋を渡り、シュップスヘルメン島へ。
少し坂を上ると見えてくるModena Museetの入り口。
ニキの彫刻が雪に埋もれていた。

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一番の目的はこの美術館のコレクション、
ラウシェンバーグの「モノグラム」という有名作品を見る事。
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うおおホントにあった。ガラスに入れられとる。
とりあえず激写する。

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ペイントを施された顔はなかなかキュート!

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ガラスが非常に邪魔なのだ。その分近づけるので無駄に上から撮ってみる。
この毛がワシャワシャな山羊ってのがいいよな。

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糞のように、薄汚いテニスボールが配置されていた。

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タイヤと台座の関係がガチッと垂直にキメてるのかと思いきや微妙にズレている。
この作品て搬入時にけっこう細かく分解可能で、
タイヤも実は外せちゃうということを知ったので
最後に設置した人がちょっとアバウトだったのではないかと怪しむ。

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台座となる絵画面もカッコ良い。床から浮かせてる。

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うーん、やっぱすばらしい!!!
これは絵画か?、みたいに取り上げられることもあるこの作品、
僕はあんまそういうのは気にならず。「コンバインペインティング」っつってるし、
絵画っぽさも感じるしヤギ入れた全体のバランスが造形として魅力的なので。
後からいろんなフォローができるような幅の広さを持たせちゃった、
的な感じがある。

後からここをオススメしてくれた張本人の伊藤先生に教えてもらったこの動画をみると、
http://www.youtube.com/watch?v=PiCnCN2NV-E

作家本人は、古道具屋でみつけた汚いヤギの剥製がかわいそうで、
作品にして生き返させたかったとか、
古道具屋とのやりとり思い出話、
最初は壁にかけたりしたがうまくいかなかったみたいな
作品化するにあたっての試行錯誤のことを
たぶん言っている。(間違ってたらごめんなさい)

思いのほか、動機やプロセスがシンプルなのねえ…!
後半の解説が、一般的なコンセプトとしてよく語られる部分だ。

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背後には、トゥオンブリとジョーンズの作品。
どこの美術館でも仲良く展示されてるよね…。

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ちなみにジョーンズさんの絵画も高レベルな逸品。
思いのほか1枚の中にいろんな描写テクニックが使われていた。

こんな感じで、コレクションは特別大きな規模ではないのだけど
ずいぶん質の高い有名所を一通り揃えていた。

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真ん中と右端は、I loveなムンク。
ロシアンアバンギャルドも充実していたし、
ポップ、ミニマル、コンセプチャルも部屋毎に纏まってました。

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マティスの大きな切り絵もある。

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80年代以降の部屋もざくっとこんな風。リヒターの良い抽象、
シンディシャーマンとトーマスルフが並ぶなど。車の作品はローズマリートロッケル。


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思いがけずこんな最近の絵画も拝めたり。
Tauba Auerbach。ほぼ同世代の絵描き。
キャンバス目がわかる程度のうす塗り描写で
光を意識したシワシワサーフェイスの細密描写。よかった。

あいだあいだにスウェーデンの地元作家の現代美術作品が挟まっていて
基本亜流っぽさ満載でちょっと微妙なのだけど、
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このDick Bengtssonって絵描きだけは少し気になった。
いるにはいるんだな。デンマークでも地元作家ゾーンのヒットはそんな感じだったなあ。



その他企画ではまずティルマンス。
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実は大きな展示は初めて見た。重みは無いがカッコ良いですな。

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展示細部をみるとやっぱり透明テープとか相当気を遣って貼ってる。
ピンで留めてるラフな方法でも、かなり繊細に取り付けてる。
こういうのが重要だよな。
展示以上に驚いたのが、出口にどっさり図録が置いてあってテイクフリーだったこと。

あとティルさん個別作品で言うと、常設の方にもあった1枚、2001年くらいのこれが
むしろおもしろかった。
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デジカメ発展途上期のせいだと思うけど、画面にノイズがけっこう残ってて、
それが2000年代前半の質感としてちょっとレトロっぽく見えるのだった。


地下の企画ではコレクションを中心としたピカソvsデュシャン展。
それぞれが別ブースで纏まってる展示。
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デュシャン側。
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回転盤。かっこよい。

有名所のレディメイドは所狭しとひととおり並んでる。
すんごい淡白なかっこよさ。
でも便器の台座はレンガ仕様でややダサい。

そして大ガラスのレプリカがあって驚き。
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裏側。
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サインも入ってる。

しかし何よりまず、…木枠!?けっこう野暮ったいデザインだし。
クールなイメージがなんとなく肩すかしくらうこの木枠は北欧流なのか…
便器のレンガ台座といい、この蛇足感にムズムズする。

裏側も黒い単色でなんかペラッとしており思いのほか拍子抜け。
これはレプリカのせいなのか?


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トランクの箱とかグリーンボックスは堂々としておりました。
これだけまとまってデュシャン見られるのは珍しいのでは。
マルチプルばっかで一点ものの絵画とかは無いので、かなりドライですが。


ピカソ側には小作中心。
うまく撮れなかったがトーチカみたいに光でドローイングした牛の映像とかあって
ちょっとおもろい。
ピカソは油断すると駄作ばっか見るハメになる。ここでも油彩はけっこう微妙。
コラージュとかいくつかのドローイング、制作記録写真などがなかなかおもしろい。
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という感じで、
全体の規模は大きすぎずちょうど良く、企画の質も高いので満足できる
美術館だった。強いて言えば、ローカル色が弱い。

近くにある王立美術館で古典も覗く。
やはりレンブラントとリューベンスは厚い。
レンブラントの大作はかなり良い絵だった。
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その他、シャルダンが5枚くらいまとまってて良かった。
まともに初めてみた。小さいし、色がやや茶色グレーにくすんでて素朴な上品さがある。
画面作りもフェルメールに通じる様な構築。とてもいいな。
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ブーシェの割と有名なやつも。
裸体の乳頭がどうも赤すぎるし、
あとさりげなく醜い要素を絵の中に混ぜ込んでるので
ロココの中でブーシェだけはおもしろく見てます。

やっぱり古典美術も同じように、ローカル色が弱い。

時間無くて飛ばしてしまったがモダンなデザイン展示室もあって
きっと美術よりこっちが北欧っぽさが強く出てるんだろうな。
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日が暮れて、宿へ歩いて帰る途中にスケートリンク。
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街の中心にあるアートセンターも覗いてみる。
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エントランス、本屋、映画館、おっさんたちのチェス場、以外はすでに閉まってた。残念!!

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地下街なんかも広くてキレイなのでホント札幌みたい。
視察完了。もちろん夕食はマクドナルドだ。