朝、荒川君とお別れし電車でクレーフェルトからケルンへ。約1時間。
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ヨーロッパの車窓からって感じ。Star GuitarのPVっぽ〜い。

一時間くらいで到着。駅の中からすでに巨大なあの建物がちらり。
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う〜ん、それにしても西のこの辺は都市同士が近いなあ。
フランクフルトーケルンーデュッセルって
岩見沢ー札幌ー小樽 的な距離感覚。
ベルリンは離れ小島のようでとても遠いというのがわかる。

旅を始めた途端に気温が下がってケルンも寒い寒い。
が、寒さを吹っ飛ばすスケールのケルン大聖堂が目の前にドーン!
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やはり想像を超えるデカさ。信じられん。
写真に収めきれないのでスケール感が全然写らない。
これらの10倍くらいの体感スケールくらいだろうか。

さっそく中に入ってみるも、日曜なのでミサが始まり見学コースに入れなくなった。
それでも平気で写真バッシャバシャとる観光客だらけでちょっと萎えてきたので
先にすぐ裏にあるルートヴィヒ美術館へ。
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ルートヴィヒは撮影不可。残念!

企画展はホックニーのBIG PICTURE展。これが見たかったのだ。
タイトル通りの巨大なペインティングはすごい迫力だが、
基本描いてるモチーフが田舎の風景なので、
サイズが小さい作品だと
あれ、某団体公募展でよく見かけるアレっぽい…
っていうキワドい作品もけっこうあって、
確かにおじいちゃんだもんな。
でもそこはやっぱりホックニーで、
視点に対する意識と色彩の扱いが独特。

何より凄いなあと思ったのは、展示プレゼンテーションがおもろいこと。
9台のカメラで多視点で撮影した風景映像と、
iPadでのペインティングが並ぶ。
iPadペインティングは、描写の手順が動画としてそのまま画面で再生されるので
ホックニーの絵作りを追体験できる。デジタル絵画だ!!
これを巨大に引き延ばしてプリントした作品も並ぶ。
おじいちゃんだけど最新テクノロジーを取り入れて、
あくまで画家としてのアプローチを見せるっていう気迫。

なんか宮崎駿の最近の映画とNHKのドキュメントを一緒に楽しむ感覚に似てた。

ここも常設がまたいっぱいあって、近代から現代まで見事にズラ〜リ。
どーなってんだよドイツ。割と大きめな都市にすんでりゃ一通りなんでもあるじゃん。。。
クリストファーウールの最近の抽象も1枚あってめっちゃ良かった。

地下は60年代近辺だらけ。
ラウシェンバーグとジャスパージョーンズの超デカい作品は圧巻。
なんだかこの2人の作品てヨーロッパでも人気なのかな。
ただこの地下ホールもとなりのポップアートの部屋も展示はややギュウギュウで窮屈。
高ーい位置にも絵が架かってたりしてリキテンスタインが2段掛けみたいな、
ちょっと無理ある感!

企画のAndreas Fischerの機会仕掛けの作品がとても良かった。

こんなにデカいとは思わなかったので既にフラフラで大聖堂に戻る。
旅3日目にして左足の裏がつりはじめた。
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外から見たこの高い窓のステンドグラス、見えるでしょうか。
これはリヒターが手がけたカラーチャートのステンドグラスで、
グリッドシリーズのステンドグラス版。

中に入って見てみると、
丁度高い西日がさす時間に行ったのでそれはそれは見応えがあった。
観光客もうわ〜って集まって写真撮りまくり。
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これまたさっぱり写真じゃ伝わらない。

画面殺しのリヒターだけど、このステンドグラスは光そのもので生き生きしてて
逆になんか感動してしまったし、このケルン大聖堂って言う超絶歴史の重みがある場所で
きっちり公共性も獲得できてるし崇高な役割も果たしていて
作家の器のデカさを思い知りました。
リヒターちょっと自分の中で意外と普通だなって思ってたけど
やっぱ相当凄いっていう頭に切り替えます。

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内部に入っても天井の高さに驚愕するばかり。
縦のラインが強烈。

次は歩いてコロンバ美術館へ。破壊された教会を改造した美術館で、
建築がめちゃくちゃカッコ良い。
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展示はさすが教会とくっついてるので、
現代の作家でもあの独特のウッていう慣れない生々しさの作品が多く、
ちょっと辛い。
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素晴らしい美術館だけど、
西洋人じゃなくてすいません…て感じにもなる。
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破壊された教会部分もそのまま残っていて回廊から見る事ができる。

古典美術館もサラ見。ルードヴィヒの現代コレクションにくらべると
ちょっと微妙な質。
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ドイツでは初めてみたかもムリリョの大作。

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大理石に描かれたペインティングちょっと気になる。

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ボナール等、近代の小振りの良作がけっこうあり。

日曜なのでギャラリーはやってないのだけど、
ギャラリーも現代美術が強いようなので、
現代推しって感じなのかな。
ケルンは街もキレイで雰囲気はデュッセルドルフと近い。
ベルリンとはだいぶ違う感じだなあ。

夜になると大聖堂もライトアップされてまた荘厳。
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大聖堂前で大島さん夫妻と再会。
いやあほんとこの街に住んでるんですね…!
ベルリンと全然違う感性になりそうだ。

大島さん激レコメンドのポメス屋さんが
日曜で閉まってたので、
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チャリのお二人に連れられて、
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アジア料理屋さんで乾杯!
最後は大島さんの職場に映画を見に行くが、僕の事前予約していたバスの時間が迫って来て
残り20分で見終わるってとこでタイムアップ。

めちゃギリギリだったので大島さんのチャリの後ろに乗っかって
さらに後ろから佐竹さんに撮影されるっていうレアな体験をした。
突撃訪問失礼しました〜。

ライトアップされた大聖堂を見納めて、
駅員さんに乗り場を聞き、
駅北のバスターミナルへ猛ダッシュ。
本当にここで合ってんのか不安で仕方ない。
もし乗れなかったら大島さん夫妻の家に居候だ。
しかしちゃんとバスはやってきた。良かった〜。
初ユーロラインの初深夜バス。

安心して乗り込みパリへ移動だ!
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深夜バスの運転手は、
好き勝手に音楽を鳴らすらしい。

こんな感じで国超えちゃうのか〜ヤバイね。