今日はまず2日前に休館日だったオランジェリーの再訪問からの、
オルセーへという流れ。
ちなみにどちらも撮影禁止。
オルセーは以前は撮影OKと聞いていたのだけど改装後NGになったのかな。

みっちゃんちから歩いて5分のオランジェリー。
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ご来場ありがとうございました さようなら

オランジェリーはモネの睡蓮をパノラマで見る為の美術館で、
それはそれは素晴らしい楕円形の部屋が2つもある。
沢山見て来たモネの中でも、これらはモネが最も力を注いだ1つで間違いない。
部屋の真ん中の椅子に座り絵を見渡すと絵具の色彩の揺れにうっとりするばかり。
湾曲した巨大絵画群、近くによるとボソボソとしたタッチが無数にあって、
ものすごい量の色彩が置かれているわけで、チューブから出した原色だけではもちろんない。
庭の水面から感知した色彩をここまで絵具化できるものなのか。
ずーっと見てると恐ろしくなってくるわ。
たまにポロックのオールオーバーとモネを比較するような言説が見られるが
あんなのは嘘っぱちだろう。

実は地下の展示もマティスとピカソの良作がある。
マティスのニース時代の作品がいっぱい、あんま見れてなかったので
うれしい。
小振りながら印象派の良作もあり、コンパクトなので見やすい。



そして川を挟んですぐのオルセー。
もうここは印象派代表作祭。名作っつーか教科書で見た作品しかねえだろ!
っていう、これでもか感。
数年前に国立新美術館でオルセー展を見た時も
十分豪華に感じたが、これだけ何でも持ってれば納得だ。

たださすがに、印象派はすでに胸焼けする程見て来たので
名作ばっかりなのにちょっとオエってなっちゃって勿体ない…。
厚塗りの最初期のセザンヌなんかが見れて良かった。

それでも脳裏に焼き付いたのはやはり、
マネのオランピア、草上の食卓、
クールベのオルナンの埋葬、世界の起源。
これらの作品の、
何を描くかという知的な選択とそれを元にした絵作りの巧みさは、
実物を改めて目の前にしてみると強烈なインパクトがある。
今見ても。とても現代美術的。
あと、オルナンの埋葬においてはめっちゃデカくてそれもビックリした。

オルセーの印象派ラインナップを見ちゃうと
今まで見て来た印象派ものの半分かそれ以上は
割と凡庸なものだったんじゃないか、と思えてくる。

まあしかし、特に印象派近辺の作家の作品は
本当にどこに行っても沢山あるわけで、
驚くのはその生産総量だ。
ピカソは別格としても、一体どんなペースで描けば
これだけ各国に十分に散らばせられるくらいの枚数が揃うんだろ。
モネやルノワールは後期キャリアではもう勝ち組売れっ子だし
実際考え抜いて描く絵と自分の発明した手法で割とサクサク描く絵を
意識的に分けていたんだろう。

貸し出しで見れず残念賞は、
アングルの泉とマネの笛吹き少年、ミレーの落ち穂拾い。

あと、ルドンの装飾的な大作がとても良い。

ところで全体を通して冷静に考えると、
この人達どんだけ女性の裸体が好きなんじゃってくらい裸の絵が多く感じた。
彫刻だって裸ん坊だらけ。
写真発明初期の写真もあり、それにもたくさん裸が写ってた。
江戸時代っぽい日本人女性の入浴写真まであった。  

こんなに裸集合してる美術館あっただろうか。
マネとクールベも、
裸の女性を母体にどうやってスキャンダラスに持っていくかっていう
アプローチが目立つ。
…というか、それらの作品が強い印象過ぎて裸イメージを植え付けられたのかもしれないが。
そしてこの裸祭りに乗っかれていないゴッホに切なさを感じる。

あと吉岡徳仁のクリスタルなイスが印象派部屋とセットでした。



ちょっと時間が余ったので地下鉄に乗ってギャラリー巡りを少しだけ。
まとまってるエリアを数件まわってみると、
ギャラリーペロタンのクオリティがやっぱ飛び抜けて高い。
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 帰りの地下鉄。
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先頭に座ると、運転席が無い!自動制御なのかな。
トンネルの中が丸見えだ。

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駅のポスターでTamasaburo発見。
やっぱジャポニズム精神があんだな。