本日月曜は美術館が休みDAYなので、
アントワープの聖母マリア大聖堂を見に行く事に。
本当はアントワープの現代美術館にも行きたかったけど仕方が無い。

ちなみに電車の駅チェックや時刻調べ等は
各国の鉄道会社のサイト(日本で言うJR的な)でだいたいなんとかなる。
わからなければチケット買う時に駅員さんに聞く。

ゲントから電車で1時間ちょいの大きな街だった。
ベルギーで2番目の人口のようだ。
着いてさっそく地下鉄に乗ってみる。ベルギー初地下鉄。わりとキレイ。
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市街地の西側の駅で降り…、
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すぐに現れたまたしてもデカいデカい聖母マリア大聖堂の前には、
ルーベンス像が頭にハトを乗っけて堂々としていた。
ルーベンスの出身地なんだもんね。

ある意味それ以上に驚いたのは、
聖堂の前にフランダースの犬の石碑が日本語でドーン。
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以前ここを訪れた鈴木君も言っていたけど、
現物をみるとやはりヘンだ。

そんなわけでここにはネロが最後に見たという設定の
「キリスト降架」というルーベンスの代表作があるのだ。
さらにキリスト昇架もある、マリア被昇天もある、キリストの復活もある、ルーベンス祭な教会。
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内部はこんな感じでずいぶんと絵画が全面に押し出された展開だ。
 
奥まで歩くとありましたキリスト昇架。
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うわ〜…とただただ圧倒されてしまった。
3面の絵画になっていて、
向かって右パネルの左上部に日食の描写があった。
福音書の記述の絵画化とのことだったけれど、
この劇的なシーンと一緒に宇宙の現象が描かれていたのは興味深い点だった。

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ここにも日本語解説が詳細に。ありがたいわ。
いやあやっぱり教会の中で宗教画を鑑賞するというのは体験として全然別物だ。
京都の寺院で国宝画を見るような感覚に近いっちゃ近いけど、
あれ以上にすいませんオジャマします…なちょっと後ろめたい気持ちを持ちながら、
ひんやりした、天井の高い荘厳な空間演出の中で、
未だ慣れない残酷な内容の絵を前にするのだから
何とも言いがたい感覚になる。 

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中央の祭壇前にはマリア被昇天。

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キリストの復活は残念ながら修復中だった。

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キリスト降架。

両面がそれぞれ、キリストがマリアのお腹の中にいる場面と、生まれたばかりの場面になっていて、真ん中のキリストとがっつり生死の対比がされていて強烈。
こういう構図は他の宗教画でも見覚えあるけど、ルーベンスの濃厚な表現だと一層参るし、
これでもかという程至る所で見てきたルーベンスの中でもこれらの出来は突出してるように見えた。 
苦手苦手と言ってきたルーベンスだったが、
数多く見ていくうちに慣れて来て、ついに完敗だ。この画家すげえよ…

ネロはこの絵の前で息絶えたので、こんな解説まで。
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日本人に質問されすぎてアントワープの人が調べたのか笑
このエピソード、丁寧に他国語に翻訳されてまで説明されていた。 

聖堂のショップ前にまで…
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これはだいぶニュアンスが違う!

帰りは歩いて駅まで行ってみる。
アントワープも街並が良い感じ。
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20分くらい歩いて駅。駅もカッコいい。

時間が余ったので帰りにブリュッセルに寄ることに。
これまた電車で1時間ちょい。
美術館以外のプチ観光を済ます。
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小便小僧と小便小娘がいたので、おそらくここは放尿の聖地なんだろう。

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いろんなとこで甘いお菓子の香りが漂うので
せっかくだしベルギーワッフルを食べてみた。おそらくうまかった。 

ゲントに帰って来る。2日連続して教会での宗教画に圧倒されたので、
もう少し基礎知識が欲しいところ。
どれ、iPhoneのアプリで何かいい聖書アプリでも無いかなあと探してみたところ、
「マンガ聖書」なるアプリを発見!
これなら敷居が低いし読めるはずと購入してみる。
よ、読める…これで今後の教会でも少しはマシな鑑賞ができるかもしれぬ。