NY3日目は自然史博物館へ。

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途中、消火栓から水がもの凄い勢いで道路に飛び出していたが、
いったい何なのだろう…。

これまた6年前の話。ここに閉館ギリギリに向かい間違った地下鉄に乗ってしまい
さらに時間が無くなったのでティラノサウルスの化石と宇宙柄のTシャツを買って
終わったという苦い思い出がある。 

おそらく誰でもびっくりするであろう剥製ジオラマの数々にまんまとヤラれる。
杉本博司さんのシリーズでも有名なあれこれだ。 
寄贈者の名前も書かれてる。
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何故かゴリラに両手を拡げるひと。

いやあこんなの並べられたら参っちゃうな。
デカいし、光の当て方なんかもま〜よくできてる。
そして背景画のクオリティが高い。
ドイツのミニチュアワンダーランドなどは背景が下手すぎて悲しくなるのだが… 。

そしてさらにこれを生きてるように撮る杉本さんの技術力が凄いという
きっと知ってる人は誰でも思うような感想。

ジオラマの数が多すぎて思いのほか時間を取られてしまったので
駆け足で見るハメになったけど、めっちゃおもしろい。
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民族のコーナーにはアイヌ文化の
紹介もあって思わず足が止まる。

ベルリンの自然史博物館と比べると、
ベルリンの方はより学術的という印象で、
こっちはビジュアルインパクトを大事にしてる印象。
まともに見たらここも丸一日必要だ…。


 セントラルパークを歩き、フリックコレクションへ。
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バーンズに続く邸宅系美術館。撮影不可。
バーンズ程のデカさではないけど、
やっぱデカいよ…家の中に庭あるしどうなってんだよ。

フェルメール3点、レンブラント等なにげに良作揃い。
中でもアングルの「ドーソンヴィル伯爵夫人の肖像」、
色っぽく描きすぎてて怖い。わざわざ後ろに鏡を設定して、
うなじから背中にかけての描写もしてしまうあたり
そうとうモデルに惚れ込んでる。 

次は歩いてグッゲンハイムへ。撮影不可。
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6年前は外壁の改装中だったので、白いグッゲンハイムを初めて見た。
ちょうど具体展の搬入中だったので、
一部のスペースで地味な展示構成をしてただけなんだけど、
その中の1つ、Zarinaの個展が思いのほか良い展示。
全然知らなかったし、
凄くシンプルなドローイングの作家。イメージの出所が不思議だし、
紙にポチポチ穴開けたり、抽象的な木版だったり、
なんか魅力的だ。
調べて見たらインドの女性作家で
もうかなりお婆ちゃんらしい。2011年のベネチアビエンナーレ参加もしてるんだな。


夜はベルリンのレジデンスで知り合ってお世話になったかずえさんと再会。
おいしい韓国料理を食べながら情報交換。
かずえさんはHodges Jim(ジム・ホッジズ?)の制作アシスタントもしていて、
トップレベルの作家との身近なやりとりの話が非常に興味深い。
もの凄く物腰が柔らかいらしい…
当り前だけどいろんなパターンのトップレベルがいるもんだ…

さらに安部さんとも合流、
オシャレなバーに連れて行ってもらう。
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安部さんの洞察力というか、世界を
どんな風に見ているかが話から伝わってくる感じは
ベルリンでお会いした時もヒシヒシと伝わって来たけれど、
やっぱりうーんと唸らされる。
今度ガゴシアンのグループ展にも作品が出展されるとか…ひええ。

がっつしNYで活動してる日本の作家さんの話をNYで聞ける有り難さ。
非常に気が引き締まる。

そして2人から、NYまで来たなら絶対にディア・ビーコンに行った方が良いとの
情報をいただく。ありがたやありがたや…! 
宿に帰って行き方の詳細や開館時間をみると、
おお明後日行けそうだ!!ほほほ〜ついにアメリカで電車に乗れる。