ヴェネチア朝、
Y子もなんとか移動できる程度には復活したようだ。薬強ええな。
宿の朝食を頂く。パンがうまい。

よし朝一で出発。
Y子は結局、駅から300mしかベネチアを体験しないまま。いつかリベンジですな。
ミラノへゴーだ。
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ベネチアから海を渡って陸側へ。美しい!
千と千尋の列車シーンのイメージソースはここなのかな。
また移動2時間程。

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時間の都合でミラノで見るのは基本「最後の晩餐」のみ。
イタリアで一番現代美術が盛んなのはミラノらしいのでちょっと無念。

中央駅。立派。
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そのまま地下鉄で、
最後の晩餐のあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へ向かう。
予約時間の20分前に着いてチケット貰わなきゃならんので急げ。

ミラノはどうも今までのイタリアの都市に比べてガサついた印象な上に、
ついに地下鉄内で女スリ4人組(たぶん)に出会った。
わけわかんねえことを話しかけられて油断したらカバンを触ってたので
何んなんだオイって顔したら去って行った。何も盗られなかったがマジでいますな。 
一気に印象悪い!ファッションな街ってイメージから怪しい街へ。

特に迷う事なく無事に教会到着。
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最後の晩餐は完全予約制で、
ギリギリまで予約が取れなくて半分諦めてたのだけど、
フィレンツェで晩飯食いながらwifi借りて予約サイト確認したら予約が空いたので超ラッキー。
ちなみにオフシーズンの平日なら、
朝一で並べばキャンセルが出て入れることもあるらしい。
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チケット売り場。後ろに最後の晩餐のパネルがあるんだが、
めちゃ発光エフェクトがかかってて笑える。

鑑賞は15分限定で、一度に30人くらいしか入れない。もちろん撮影禁止。
展示室に入るまでに3つの自動ドアを順番に通過して行く。
それは湿度に弱い最後の晩餐の劣化防止のためらしいが、
それが仰々しい演出にもなっていて良い。
たった1枚の絵を見るのにこんなドキドキさせてくるとは。

ついに最後のドアが開くと、
広いスペースの高い位置に「最後の晩餐」が。
一緒に入室したお客さん達との、うわ〜… という気持ちの共有感がハンパねえ。

今まで見て来たレオナルドの絵画に比べて圧倒的にサイズが大きいし、
フレスコなので色がとても柔らかい。
色だけでなく、画面に描かれた空気の感じや人物の感じも柔らかだ。
初めからこの1枚を見に来ているし時間制限もあるため、
集中して絵画体験できる。感動!!!

先日フィレンツェで見たばかりの、
若い頃のレオナルド作品「受胎告知」は
逆にレオナルドの中でも固かったので、ずいぶん違うもんだ。

しかし修復士もまた、凄いなあ。 
数年前まで修復してて見れなかったんだもんね確か。

広い部屋の反対側の壁には、もう1枚大きな絵画があってそれは
戦争で破壊された教会で最後の晩餐と共に生き残ったものらしい。
それと最後の晩餐のレリーフもある。
ただ、鑑賞時間があまりに限られているので、
皆やっぱ最後の晩餐に集中しちゃう。けっこう可哀想な作品達だ。 

いやーこれはわざわざこのためだけに寄った甲斐があった。
しかも電車までの時間が少しあったので、ついでに寄り道。
ベタにドゥーモへ行ってみる。
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ゴシックスタイル!でもケルンには及ばず!中にはコレと言って目玉作品も無く。

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目の前の広い広場には人がごっそり。
ここもなんだかガサついていて治安がイイ感じがしてこないなあ。

中央駅から今度は南仏ニースに向けて出発。さらばイタリア!

一度乗り換えありの約6時間で、
国をまたいでも値段はやっぱり1人4000円くらい。
地中海沿岸の夜景街並を見ながら23時くらいに到着する。
まさにリゾート地っぽい!
駅から徒歩5分くらいの、お兄さんが親切なホステル泊。