VOCAも無事始まったので、
札幌に戻るまで少し東京ブラブラ。
今回は、もうアートフェアでごっそり作品もみたし、
美術館みるぞ!!っていう焦りがなく、気持ちに余裕がある。

まずこれ。ちょうどツイッターで議論リツイートされてきてたのだが、
http://murapo.skr.jp/2014/03/140314.html
『新宿2丁目看板広告についてのお知らせ ー ムラタポ』

HIV啓発の看板のコンペで採用された同性愛表現含んだイラストに
クレームがついて修正が入ったって話。
滞在していた宿から歩いて10分くらいでその看板が設置されてる場所だったので、
どれどれと興味本位で見に行ってみる。
Photo 2014-03-15 16 48 50

最終修正はすでに完了されており、
なるほど、作者の修正案からさらにパンツの色がズボンと同じにされちゃってんのね。
これは酷い。当然ながら修正前の方がまずイラストとしていいじゃん。
このコンペを主催してる企業さんのこの企画のポリシーってなんなんだ…

ドイツ滞在時に、同性愛者の存在ってめっちゃ自然に溶け込んでいて
レジデンスでもゲイカップルアーティストと仲良くなったし、
そういう文化いいなあって思ってたので、
今もこんな問題でムズムズする日本の遅れてる感は残念だ。
ともあれ、初回らしいこのコンペにこの作家さんが選ばれたのは大事なことだっただろう。
作品クオリティ高い上でちゃんと理にかなった主張を自分でできることは重要だし、
出来る人の方が少ないのよな。


近美で工藤哲巳展、んん〜ヨーロッパでもいくつか見かけたが、やっぱ苦手だ!
柵の自画像が並んでいるのは面白かった、
そんでそれらがけっこうまんべんなく全国の美術館の収蔵品になってんだなあ。
小企画の「泥とジェリー展」がとっても良かった。時間なくてこっち駆け足になってしまい、
こっちをむしろじっくり見たかったっす。


東京滞在中に札幌国際芸術祭の記者会見もあった。
やっと参加アーティストが発表される。
http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/

リストを見て、おお!って思ったのが札幌の進藤冬華さん。
ここ1年くらいで話す機会が増えておもしろいなあと思っていたので参加楽しみ。
http://fuyukashindo.tumblr.com/

進藤さんはちょうど今Ongoingのレジデンスで滞在制作しており、
アートフェアの時にもちょっと話してたので早速様子を聞きに行く。
進藤さんと話してて、いつもヤラれたなあ〜って思ってしまう点は、
いろいろ聞き出される点だ。
美術作家友達の共通点として、とにかくダーッと話す傾向が多い。
そういうバランスの中で自分はどちらかと言えば少数派の「聞くポジション」を確立させようとしてきた。
その隠れた試みは実感としてはそこそこの成功率なのだが
進藤さんには聞くポジションから聞かれるポジションに変えられてしまい、
ああこれは才能だ!と思わされる。

そんで初吉祥寺、こんな感じなのか〜東京ってのもいろんな文化性をもった街の融合体なんだな。
進藤さんと合流して一緒にA-thingsの岡崎さんのポンチ絵を見て、
さらに西へ、東青梅にあるモデルルームへ。
このオルタナティブ感はめっちゃ久しぶりで楽しい。
札幌にPRAHAがあった頃のあの感じを思い出す。
Ongoingに戻ってきても、作家さんやプロジェクトに関わる方たちが集まっており
お話。なんというか…異質な濃さがある空間だ。
初めて東京西側の空気を感じる。こういうのが存在してるのって羨ましい。


他にももっと色々気になる展示もあったのだけど
なんとなく、まあいいかなと思い別路線。
初神保町で、古書店巡りなんかもしてみた。おもろい。

そしてふと皇居見学を思いつく。
調べたら宮内庁のホームページで予約すれば建物周辺まで入れるらしい。
しかしすでに予約一杯!ん〜残念。見応えありそうなのになあ…

皇居計画に失敗するがもう一箇所行きたかったのが靖国神社。
この流れだからと言って別にウヨな訳ではない。
ウヨではないけれど、よく言われる日本の右翼化というのはなんとなく気にはなる。
しかもニュースで騒がれる靖国も、イメージしかない場所なので
実際見てみないとどんな場所なのかわからんのだ。
これまた宿から近いし。

Photo 2014-03-17 10 59 56
来てみた。広い!
怖い車とか止まってたらどうしようとややビビっていたが
綺麗な神社だ。

Photo 2014-03-17 11 07 26
みやげ物…ん〜

参拝した後、
境内にある遊就館という博物館を見る。
Photo 2014-03-18 1 48 28
中は撮影禁止だが、びっくりした。
近代戦争史を追う展示をメインに、軍服や手紙や皇族の名品などが並ぶ。
展示の最後に戦没者(=ここ靖国の神々)の写真が大量に並んでいて驚く。
コンセプトは違えど、美術的要素が加わったらボルタンスキーのようだ。
人間魚雷の展示や、遺書も並んでおり、涙を流すお客さんもたくさんいた。
ミュージアムショップの本のセレクトはやや怖かったし、
う〜ん、神社かあ…って思うけど、これは見ておくべき場所だった。

ドイツ行く前は、
東京って結局自分の中では、北海道じゃ見れん大御所な美術を見に行く場所で
訪れる場所もえらい限られていたし地下鉄乗って移動してたら
地理感覚も全くわからままだったんだけど、
ドイツ行った後からは少し違う場所になった。この意識の変化は大事にしたいっす。

というわけで、出張的な約2週間を経て、札幌に戻ってきた。
VOCA展から遠方交通費を頂き、アートフェアでもギャラリーから出張費を頂き、
激安宿で出費を抑えることができたので、この出張は赤じゃない、ありがたい! 

アトリエに戻ってきたら、やべえ未完成の作品がズラリ。
個展はすぐにやってくる。