今年度のS-AIRの招聘作家の1人、Yan Leiがひと月前にやってきた。
事前情報でびっくりだったのが、
キャリアのレベルが段違いのアーティストで、
ベニスにもドクメンタにも、昨年のグッゲンハイムの中国展にも出展しとる。
あら、ドクメンタ13で俺も作品見てるし!!!
えええええそんな作家がここに!?成果展はnaebonoでやるんだよ?
すごいことになってきた。

ヤンのウェブサイトはこちら
http://yan-lei.com


そんなビッグアーティストなのに、
なんつーかビッグ感を出すのが嫌そうな感じで、普通に話せちゃう感じ。
でも歓迎会とかで話を聞いてるとやっぱりでてくるエピソードがいちいちデカい。
そして、そんな現代美術ワールドがつまんない!って言っている。 
まあそれよりも一緒に酒飲もうぜ!みたいなノリだ。
スタジオの写真みせてもらったがnaebonoの数倍はありそうなデカさ、、、

その後、成果展のアーティストトークの聞き手になって欲しいとエスエアから任命された。
なんというプレッシャー!!でもやってみたい!
絵画に関する作家同士だからってことだけど、
ヤンはどっちかと言えば反絵画的絵画なアプローチなので、これまた大変だ。
何度か作品の質問をしても、返ってくる答えは例えばこんな感じ、

「自分が作ったものが芸術かどうかは気にしない。

昔は芸術の進路はどこにあるか考えていた。

芸術の未来を考えていた。

今は、芸術の枠を考えすぎると楽しく無くなってしまう。」


「批判されることも疲れるから、芸術の話に向き合うのはあまり好きではない。」
 

「アーティストというのは、考えるだけでいい。考えてものができれば、良いものができる。

芸術作品は、自分が手を出さないのが、ピュアな作品。

自然な考え、外部の刺激のままでものを作ることをつくりたい。

やらないこと、するよりはしないことが大事 

自分がああしたい、こうしたいと思いすぎると、良い作品ではなくなってしまう。

創作の時も、自分の考えを表すより、名誉とかお金とか欲しいと思った方が、

どんどん良い作品から遠くなる。」


、、、などなど。うーん、作品を見るに、きっともっと核心があるのに、
言葉ではなかなか引き出せない!! 


天神山で滞在制作してたので、一度制作現場も見に行って思考を探ったり、
一緒に飲みに行って、中国から呼び寄せたヤンのアシスタント君たちも一緒にカラオケ行ったりして、ちょっとずつ打ち解けてきた!?

そして展示
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奥がヤンの作品

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画像じゃわかりずらいんだけど、
3シリーズ展開で、それぞれ黒い紙、中に日本の雑誌などが入って封をされた黄色い封筒、OFFHOUSEなどで買い集めた既製品の額縁、を支持体に、活版印刷で意味深な状況を文字で表現してる作品。
たった一ヶ月程度の滞在で、ほとんどその辺で手に入る材料で、
いやまあちゃんとしたクオリティのインスタレーションになってるんだこれが。
ああ、経験値とはこういうことなのね、、、、 

肝心のトークの内容は、エスエアの今年度の冊子にまとまって載る予定! 
ちなみにヤンのサイトにはすでに中国語で公開されています!嬉しいね!!
http://yan-lei.com/pcca-x-s-air/


満足できるくらい核心に迫れたかと言えばやっぱりまだまだ全然足りず、
そんなこと言ったら本人のサイトにはオブリストとの対談とか載ってるわけで、
こちらの質問力不足に尽きるけれど、やるだけのことはやった!
とても緊張する貴重な体験だった。
ビッグになっても、 こういう感じの辛みがあるんだなあってのが垣間見えたのも、
リアリティがあったなあ。