バイト君、来る。デッサンの話その2,
デフォルメしてる具象画だけどデッサン力めちゃあるのがバレてる画家紹介など。

ドイツのギャラリーと連絡。
3月初めにはギャラリーとちょっとケンカしてたのだが、年に2度くらいはあることだ。
むしろその時は、北海道が緊急事態宣言で自粛してて、
ヨーロッパはまだ対岸の火事っぽいムードだった。
ちょっと大げさに騒ぎ過ぎだよね、くらいだった。
3週間ぶりの近況報告で、ずいぶん世論が変わってしまった。
ドイツは州ごとにルールもやや変わるかもしれないが、
ハンブルクは割と穏やかで、散歩の外出は許されてるものの、
一度に2人までとか、1.5m必ず離れてとか、ルールを徹底してるらしい。
スーパーのレジは飛沫の防御シールドが設置され、
できるだけ現金のやり取りは控え、カードを使うムードになっているとか。
補助金の情報も知り合いから回ってきたりしてるみたい。
やっぱりメルケル首相の宣言が、ある程度国民の行動に効いているのでは、
とのこと。

それと、一年以上前からやりとりしながら作っている自作のカタログが、
印刷過程(イタリアで印刷してたらしく、ギリギリコロナ前に)終えて届くはずなのが、
向こうの郵便もパンクしててなかなか届かないみたい。
まあ、焦らずに。
ハンブルクでは今年の9月に個展の予定がある。
それももしかしたら実現できないかもしれないけど、
もちろん実現前提で作品制作をする。

数日前には、文化支援の手厚い宣言が出された時には、
日本の文化関係者はこぞってドイツを称賛、
比べて日本はいかに酷いかと嘆いていた。

過剰にドイツと比較する必要もないだろう。
あちら、税金19パーセントだし、、、
欧州の歴史あり、ドイツの良さの背中合わせに南部EUとの格差もあるのだから、
比較するならそこまで前提にして、フェアに見るべきと思うのだが、
そこまでやるのはめんどうなことだから、やる人も少ないし聞こえてこない。

僕は2012年に1年だけベルリンに住んでいたが、
1年ではよそ者の長期滞在のままだった。
それでもドイツがいかに文化理解に優れているかよ〜くわかったし、
国のシステムが当然違うことも体感できた。
そのまま住む選択肢もあったけど、日本に帰ってきた身だ。
なので、ドイツが羨ましい〜ドイツ最高〜ドイツドイツ〜、、、って、
こういうときには簡単には言いたくないのだ。
わかってて帰ってきたんだし、
どこにだっていい面悪い面の両面があるんだ。 

比較せずとも、
日本の首相は、税金で文化の救済保証は難しいと言ったらしい。
文化庁の長官のメッセージも、Twitterで大顰蹙をかっている。
具体的内容が全くない、なんのための発表なのか一切わからない謎文。
酷いのはいうまでもないと同時に、割と国民の意志の反映にも見える。
自分たち美術関係者のこれまでの振る舞いの責任の反映もあるんじゃないのか。