起きてアトリエへ。
バイト君デー。
休憩時間中、デッサンについての質問を受ける。
 
新年度から大学3年になるバイトくんは、
美術を学ぶ上でデッサンがどのくらい必要なのか気になってるみたい。
割と明確に答えられる質問なので一通り説明した。
しかしそれを大学の先生から、あるいは先輩から、
1,2年のうちに明確にしてもらえないのは、
ちょっと可哀想。絵画のセンセー達しっかりして〜。
僕の出身大学じゃないので詳細は知らんけど、
一定数存在する、「芸術」と関係ない自己表現のための金稼ぎ意思と利権で、
美術大学教育のポジションに就いて、
教育の質を下げてることに無自覚なひとたちには、不満あり。。。
幸い自分は大学で先生先輩に恵まれたおかげで今に繋がってる自覚があり、
尊敬できる先生だってちゃんと存在しているのに、
少数派になってしまってるんだとしたら、理不尽だな。 

進藤さんが、自粛ムードの中、
たまに誰かと話す時間が必要だとアトリエに来た。
バイトタイムが終わってからゆきちゃんと3人でジョリーンパスタへ。
近況報告。
毎度、バイトくんや若い作家へのお節介アドバイスをしてしまうことに、
半ば呆れられる。
でもなあ、、札幌にいるからには、その役割を引き受ける誰かが複数人いないと、
少なくとも真剣に芸術のことを考えられる場がここには育たんと思ってるし、
公式な大学の先生、みたいな形とは違うやり方で、
それをやるのは嫌いじゃないっていうのは、問題意識として継続中。

進藤さんはマレーシアから帰ってきてから、向こうの政権交代からコロナ状況と、
一気に国の情勢が変わって自分が体験したことがあっという間に更新されてしまったことに、
ショックを受けていた。
同じようなこと、先日までCAI02で個展をやってた斉藤幹男くんも言っていた。
アメリカとイランの危機も、オーストラリアの火事のことも迅速に作品のモチーフに使ったら、
会期中にコロナ情勢になり、それまでのトピックが吹っ飛んでしまったような感覚と。

ベトナム、マレーシアと東南アジアレジデンスが連続した進藤さんの話は、
知らんことが多く聞いてると勉強になる。
こちらもグレアムハーマンの非唯物論読んでたら東インド会社の話がでてきて、
地図とか地球儀みながらじゃないと地理感覚がわからんのと、
地理感覚がわかってくると、
16世紀以降の東南アジアと欧州と中国の関係が地理から理解できてくる、
みたいな話とか、
最近のオンラインでの美術鑑賞の話などもちらほら。

進藤さんはスタジオメンバーの中でも最も、
こういう美術作家同士の話をよくしている。
なんだろう、打ちと返しに美術作家としての脳の負担がかかる感じ、
これ、もうちょっとここだけじゃなく頻繁に発生させたいんだけど。
我々夫妻でこの機会を独占するのは勿体ないからここにもう数人いればなあ〜、
というと、おせっかい精神の動機を少し理解してもらえた。
時期が時期だけに、集まろうに集まれないのだが。

帰宅してから、
オンライン映像祭 Films from Nowhere
http://kannaibunko.com/event/937 

を見始める。あーこりゃ今日だけじゃ消化できんボリュームだ。
いいねえ。明日も続行だな。