やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

カテゴリ: 美術

寝足りないなか、アシ君デーなので徒歩出勤。

明日7月6日(月)24時  7月7日(火)朝8時が署名締切の「美術への緊急対策要請」、
https://sites.google.com/view/artforall-jp/?fbclid=IwAR3QfTCgYitsqTnaFXqxKMC_yVlnB89ZR16tx1ie0ECPSH8PG8cP9Iv0q4o

ここ数日ずっと葛藤をしていたが、結局賛同した。
この選択で良かったのかは近未来にならないとわからないけど、
いつもの自分と少し違う選択ではあった。


以下、葛藤内容。

・僕自身が、切迫した状況ではない。
3月色々作品販売機会が中止になってヤバいかも?という時期があったが、
一緒に仕事しているギャラリーがオンライン展示を展開、
そこでこんな時期に買っていただいたコレクターの皆さん、
プラス持続化給付金のおかげで、
制作活動については平常運転の活動が出来ており、
民間、行政両方からの恩恵も受けた事実があるし、
実際自分もそれらの準備などでかなり働いた。


・求めることの具体性がよくわかっていない。


・そもそも、よっぽどのことがない限り署名に名前を書かない 。
自分の名前を預けることに重みを感じてしまって、熟考した上で納得ができないと簡単には書けないし、
僕の「個」の意識が強すぎるのか、集団性の強い声明などに意思を預けることに少なからずの拒否感がある。今回の要請書も最初添付資料がついてなかったので、少なくとも提出資料を全部読めない限り署名できん!と、お願いして全資料のリンクをつけてもらうまで賛同する気はなかった。


・美術といっても、皆が仲間、とは日頃なかなか思えずにきた。
正直、尊敬できるひともたくさんいるが、それ以上に尊敬できないひともたくさん。 
新コロナ以前から、仕事や活動、美術の研究の深さ真摯さに欠けるひとが、
「新コロナ禍で窮地に陥っている美術に今すぐ支援を!」と声だけは大きい自称巨匠になってるパターン、一体どれほどたくさんあるだろうか。
そういうひとと一緒くたにされることに対する批判心はある。
僕のただの傲りなのかもしれないけど。

・芸術文化関係なく、経済的に被害の大きな所にいち早く補助が回るべきで、
美術の領域でも、ひとつの職業として今までやるべきことをやってきて、
ある程度の社会的評価もされ、その上でも経済被害がヤバい場所や人に、
適切な支援が回ることを望む。 (持続化給付金はその点においては職種ではなくて収入の減少度合いを基準にしていたので、公平さを感じた)


・向かうべき相手を敵として攻撃的な対立の結果分断、問題解決ならず、どころか問題が悪化、
問題への向き合い方や、過剰な内輪派閥姿勢がおかしいのではないか、
という事象を、主に震災以降、うんざりするほど見てきた。
今回も同じ道筋が見えるなら、時間の無駄だ。自分の仕事を全力でやるのみだ。


・今回の要請書の切実さは、
国の第二次補正予算の文化支援対象分野が「音楽」「映画」「演劇」「伝統芸能」「舞踊」などで、「美術」が含まれていなかった事実があり、そこに問題意識を持った美術家有志が立ち上げた部分にある。
原因はこれまで美術に携わる人たちからの具体的な意思表明がほとんどなかったからで、美術に関わる一人一人が自らの声を表明することの大切さを、要望書の前文でも訴えている。その点に、異論はないし、僕も文化行政に何が言えることなのかを考えるきっかけにすでになっている。 


・最初の要請書意見交換美術家ZOOMミーティングに参加した際、進行の意見の集約の仕方にイヤな感じが少なめだったのと、僕らのような札幌の作家まで一同に参加する数百人の規模感に新しさを感じた。お誘いを受けた作家さんの活動や、中で進行を手伝っている方も、日頃から信頼できる方々が少なからずいて、そういう小さな個の関係性も大事にされている気もして、やや警戒心が和らいだ。


・もう少し制作側ばかりではなく、経済視点を持っているコレクターさんや画廊の方々などに声をかけていったり意見を聞く姿勢が出てもいいと思うし(会議でも意見述べた)、直接大きな経済的損害が出てる人の具体例を挙げるなども説得力の向上につながると思うけど、どの辺まで協力要請の声が届いているのかはわからない。


・ 同時進行で札幌でも文化行政への提言書提出のプロセスが進んでいて、話の流れでそちらにもほんの少しだけ関わることになったのだが、美術の人たちの連帯意識の少なさや、近くにいる人たちとの情報共有さえできていないことに気付かされた。これは美術家ZOOMの時と同じ感覚で、こういう機会だからこそもう少し掘り下げてもいいのかもしれない。


・例えばウチのスタジオには、美術作家だけじゃなく、S-AIR(札幌アーティストインレジデンス)も入居しており、新コロナ禍で国外の作家のエクスチェンジが完全に止まってしまった。僕ら札幌の作家が、このエクスチェンジ制度にどれほど良い刺激を受けてきたか。このような組織のピンチは、僕のような美術家の実例とは全然違うし、非営利団体なので経済的な数値では測りづらい価値を持っている。実際スタジオから退去されるようなことがあれば、全体の運営影響にも関わるので、他人事ではない。


・添付してもらった小笠原財団の「現代美術分野の緊急助成制度に関するアンケート結果報告書」の自由記述に、残念な意見もたくさんあれど、知らなかった切実な状況の意見もたくさんあって、現実味がわかった。 

・スタジオメンバーや知り合いの作家とも少しこういう話をしてみて、新コロナ禍に限らず、行政から一般の人までの、専門性の大切さ、美術の職業としての側面の認知度の足りなさ(例えば展示やイベントのために準備する材料費や、調査、実制作にかかる時間に対するフィーの低さを考えると、時給計算で換算しても最低賃金を大きく下回るケースがものすごく多い、とか) や、仕事の種類の多さ(前述したレジデンスとか、美術家をサポートするコーディネーターとか、展示スタッフとか)など、
ただ美術家に支援を!!と叫ぶだけでは伝わってないことが多すぎる。できるだけ具体的に現場の実情を美術の側も整理して、広く認知してもらうべき事柄を伝えられるようなコミュニケーションの機会をこれから作っていかなければならない、という意見がでてきた。 


、、、と、そんなところ。
もちろん完全に納得できたわけではないのだけれど、
僕自身は新コロナ禍の緊急経済対策の要請以上に、
これからの美術と社会のコミュニケーションのポジティブな変化のきっかけの可能性に、
名を連ねてみようと思った。


できれば、制作側だけではなく、
僕の活動を日頃から直接助けてもらっているギャラストさんや、コレクターさんや、展示を見にきてくれた方々や、画材屋さんや、、皆さんにまで、賛否あっても波及だけでもしていって欲しいところ。




おととい市役所、昨日スクール、今日賛同に関する最終的決定、と
制作外の思考に疲労したので、アシ君上がりと同時に我が家も上がる。
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小作品も、進めねばね。
1ヶ月後が、完成作品撮影日になりそうだ。


いつもの居酒屋でプチ食事を決めたら、
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お店専用、名前入り特製夫婦箸が用意されていた。このお店、スタンプカードのランクがあって、我々はスペシャルプレゼントランクに到達する程度には通ったため、店主さんにお任せしてたら、これが出てきた笑
常連感、楽しい!!

ウマ飯食べて早めに帰ってきて休息!!!!! 
、、するつもりが長々と書いて結局夜が明けつつある。

昼に起きて、車で大通りへ。
まず先日営業を再開した、老舗サンドイッチ喫茶店「さえら」でサンドイッチをテイクアウト。
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(逆光でよくわからないが)
僕はいつも、メンチカツ&コンビーフ。
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ゆきちゃんはメンチカツ&たらばがに。
久々に食べて、非常に美味い。

腹ごしらえを終えて、結局今日から始まった笠見画伯の展示を見にCAI02へ。
http://cai-net.jp/currentexhibition/
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未だ緊急事態宣言下の札幌で、CAI02が展示に踏み切ってくれて、良い判断だ。
ここはトークイベントもカフェ営業もないなら、
客側が気をつけてれば密にならんので問題ないと思う。
今回はグリッド多用しながらどういう行為が重なった時に絵の良さが発生するか、
の地点をしつこく追ってる感じ。
サイズも小振りなものが多く、スペクタクルからも距離を置いてるんだろか。渋い。
しかし、情念たっぷりの過去作から見ると、ずいぶん遠くまで来てるなあ〜と感心する。

徒歩圏内のBARISTARTCOFFEEでカフェラテもテイクアウトして、
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自粛解除前の街を満喫し、アトリエに向かう。
車で通りかかった感じだと大通りの人出はまばらで、
百貨店、パルコなどは土曜休業、ジュンク堂は開いていた。 

アトリエに着いて、届いてた小包を開封する。
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小樽ビールのヴァツェンの瓶セットに、

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5リットルのミニピッチャー。 ドンケルが生ビールで飲める!
ゆきちゃんの北海道物産応援活動の一端である。
これでさらに七輪計画の準備が整った。

さて制作しようと思ったら今度は、
オンライン展覧会「Online / Contactless」が開廊してると聞き、
参加してみた。
http://thethree.net/exhibitions/5212 
Yoshimi Artsさんは、アートフェア東京で何度もお目にかかってて、
ブースが近かったこともあったりで、攻めた展示をしていたことが印象に残ってるので、
この企画に参加してるのも納得。 
ZOOMイベントも慣れてきたな。
会場にカメラ担当のディレクターさんだけがいて、PCとデバイス両方を繋いでて、
絵画作品の細部や肌理を、実物にデバイスのカメラで寄ってもらってライブで確認させてもらえる。
横斜め下から作品を煽って撮って貰えば、作品の表面の光沢なども映る。
画面越しに作品を見ながら、作家さんギャラリストさんに質問できたり。
よりカメラの解像度が上がったり、手ブレが無くなれば、かなり鑑賞体験できる。
つい仕組みのほうに関心が行きがちになってしまうも、
(Wii Uのスターフォックス零の特異仕様を思い出した)
じっさい泉茂さんの大作や加藤巧君の新作良かった。

札幌でギャラリー見た後にすぐ、大阪のギャラリーのオープニングに気軽に立ち寄れた気分なので、
コロナ収束後もこのような試み、無くならないで欲しい気もするなあ。
コマーシャルギャラリーで毎回これをやるのは大変そうだけど、
オルタナティブスペースには有効に思える。
なえぼのでもなんかオンラインイベントやる際に真似できそうな良い仕組みだ。
the three konohanaさん、Yoshimiさん、Googleマップにピン付けて、
大阪行った時は立ち寄ろう。 

結果的に、妙に充実した土曜日になっとる。
制作。
IMG_3615

晩飯は、豚肉とナスの辛味噌炒め、きのことベーコンのクリームスープ。
ゆきちゃんは早速小樽ビールバイツェンを一本。僕は運転なのでお預け。 

特別定額給付金の申請書類も届いてたので、ポストに投函して帰る。
10万貰って欲しいものといえば、壊れかけのMacか壊れかけのiPhoneの新調、、、
給付金を結局Appleに回すのは、なんか腑に落ちない。 

久しく実家の様子を聞いてなかったのと、母の誕生日なので、
ビデオ通話をした。
地元はコロナ感染者3人だが、陽性検査をできる病院がないので、
検査には札幌まで検体を送らなきゃならんせいもあり、報道よりも実際は多いんじゃないか、とのことだった。へえ。
皆元気そうであった。

今日はアトリエにも車がたくさん停まってたので、
皆さん制作してるのか、家にいるのが辛くなってきたのか。
naebonoは共同スタジオと言っても、
建物内部で各部屋が分かれているので若干アパート感がある。
なので人が来てても濃厚接触は起こらず。

札幌市長は、市内の感染状況は
国内で唯一と言っていいほど拡大してて全国的に見ても危機的と強調、
15日まで外出を控えるよう呼びかけてる。
昨日のBBQ騒動もあって、キツめに言ってる感じ。
 
制作。ヤスリヤスリ。
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HIGH TIDEのCD-ROM、
やや旧型のMacでなんとかデータを掘り出した。
スクリーンショット 2020-05-06 5.29.18
札幌現代美術の脈を検証するには貴重なデータ。
全然覚えてなかったが、各作家の論考+映像インタビューも収録されてて、
なかなかのボリュームだ。
90年代中期の時点で、既成の公募展と違う切り口で、と言いつつ、
平面、立体、半立体というカテゴライズの硬さはなかなかキビしいけど、
2001年段階では映像インスタレーションなどの作家も増えて、
現代美術な感じに仕上がっている。
細かい検証を始めると書き終えられないので、追々機会があれば。。。

ちなみに、ここから一時代前の資料も僕は持っている。
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去年たまたま近所のブックオフで発見し救出した、
『札幌アヴァンギャルドの潮流展』のカタログ。
これは全体を岡部昌生さんが監修していて、
さすがのアーカイブ力、
戦前〜90年代前半までの札幌美術史考察テキストと年表まで載っている。

さらに、過去に芸術の森で開催された、
・中根邸の画家たち
・さっぽろ昭和30年代 なかがわつかさが見た時代
(これは10年前に展示もみて、たどたどしい感想も残してる
http://yamamotograyzone.ldblog.jp/archives/52043230.html )
のカタログも持ってる。
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これだけあれば、なんとなく札幌現代美術史のポイントを抑えられる。
やはり今は細かく検証はしないけど、
通して全部読んでいくと、熱くもなるし、色々もどかしくなる部分もたくさんだ。

話をだいぶ端折って、
コロナ禍が過ぎたあとの事を想像してひとつ気がかりなのは、
LCC文化が元通りになるのか、である。
インターネット + 安価な飛行機移動可能という前提があって、
今札幌拠点での制作もある程度充実してるからなあ。
その辺も考慮して、札幌の美術のことを掘り下げるのも悪くない。

晩ご飯は、肉団子甘酢かけ+行者にんにくの醤油漬け。美味ぇ〜 。

千葉で2日連続震度4の地震、首都圏の方々のスマホは緊急地震速報が鳴ってるようだ。
自粛+地震はキビシイな。 

緊急事態宣言の影響で明日から5月頭まで、
JRタワーやら、大丸やら、地下街やら、ファクトリーやら、
市街地の主要エリアが軒並み閉まるらしい。
ずいぶん思い切った政策にちょっと驚き。

赤れんがテラスも同じくで、
武田浩志先輩の展示が急遽今日いっぱいで終了になってしまった。
ああ〜パーティもトークも無くなって会期も短縮、関わった身としても残念。
Twitterで北海道美術ネットの梁井さんに、テキストも圧巻とお褒めの言葉をいただいた。
感想の8割が「長かった」なので、救われたなあ笑
僕は18年前から近距離で見続けてきた、自称武田ウォッチャーだぜ。
武田さんの影響無しには、自分の作品の技法も無い。
ここでその分析の一端を披露できて、良い機会になったと思う。
サイトに書いたテキストは残っているので、ご覧ください。
https://www.terracekeikaku.com/exhibition


アトリエ制作。
途中、市街地シャットダウン前に駆け込みで車でルピシアに向かい、
ゆきちゃんがティーを買い漁るなど。


美術手帖2020年4月号(表現の自由とは何か?特集)に載ってた、

『絵画の約束ー非・媒体固有性、インデックス性、価値について』
イザベラ・グラーフ 文
大森俊克 訳

を読んだ。
メイン特集に隠れて目立ってないけど、

絵描きはこっちも読んどくべし。
絵画の固有性を、純粋性ではなくて記号論的インデックスから探るという2012年の論文。
8年前当時の絵画の位置付けの参考になる。

○内容ざっくりメモ
「準主体」への欲求に独自の方法で接近するのが絵画だと言っている。
生産物としての作品と、それが出現するときに居合わせないアーティストの人格。
この双方の関係をいっそう強固のものにするのが絵画的記号としてのインデックス性であって、
絵画とは、不在であるアーティストの主体性を浮き上がらせるという「暗示」の機能を伴って存続している。
ウォーホル、リヒター、ガイトンのような一見「脱主体」的なアプローチでも、この効果はある。
また、絵画は自らに関する固有の言論を生産する。
彫刻にも同じことが言えるが、
アルベルティによると、絵画の方がより難題に取り組むこととなる。
今でもそう見ることもできる。
絵画は主体であるアーティストとの物的=身体的つながりを暗示し、
次いでこのつながりから、あたかも実体が伏在しているかのような印象が生じる。
→準主体
絵画(及び芸術作品全般)の様式化に際し、
芸術を研究する者たちが、準主体にとどまることにより、
価値の生成プロセスが活性化される。
マルクスによる価値の定義→
その1
価値とは実態を持たず、つねにどこか別の場に存在している。
価値=「純粋に社会的な事象」
それ自体で高い価値を有する芸術作品は存在せず、
むしろ価値は果てしなく続く社会的、制度的、交流的なプロセスの内部で規定される。
その2
人間の労働力そのもの、人間の労働力全般の支出。
→→
絵画は、コレクターの「アーティストの「生」を感じさせる労働成果を手に入れ、
それにいくばくかでも接していたい」という欲求を満たそうとする。
絵画の痕跡、マチエールは、労働力(=制作)が私的かつ具体的であり続けるという、
想像上の場を存在させている。

昼過ぎ起きてアトリエへ。
僕の後輩でゆきちゃんの友達夫妻が、
この機会に、前々から欲しかった自作を購入したいとのことで、
香港出展予定だった作品を見にくる。お、マスクちゃんと付けてる。
本来なら現地に送ってるはずが、
現在Artsyというサイトでウェブ販売状態なので、
実物は全部アトリエにあるのだ。

後輩夫妻は作品の前で、
家の壁はこのくらいで、、、光はあそこだと強すぎるしあそこだと暗いし、、、
と、飾った状態をシミュレーションしてる様子。

ちょうどギャラリー門馬でも別作品が展示中なので、
そっちとも見比べたいと、ギャラリーへと向かって行き、
結局そっちの作品が部屋に適しているとのことで、買ってくれた。
ありがたや!!

その後輩、学生時代にも4000円で手のひらサイズの作品を買ってくれてたんだよな。
あの時はギャラリーとのやりとりも存在しておらず、販売のルールも知らぬまま、
なんとなく4000円と自分で決めていた。今は10倍以上の値段になっとるな。
他にも何名か同じシリーズ買ってくれた。
今考えると無謀だが、4000円だし幸いトラブルもなかったので良かったけど。
学生の皆さんや若い作家さんは販売のあれこれ、
周りの信頼できる大人に聞いたりしながら、気をつけてください。

ちなみに今回は、作品がアトリエにもあったわけだけど、
知り合いだからと言って、僕から直接売らないようにしている。
たまに古い友人や知人などに、
僕自身からアトリエにある新作や古い作品を安く直接買ったりできないのか、
と聞かれるけど、販売については必ずコマーシャルギャラリーが窓口になってもらっている。
作品が売れた時は、ギャラリーによって割合は多少違うとはいえ、
基本50パーセントずつの取り分と決まっている。
お互いの役割(作家は全力で質の高い作品制作。ギャラリーは全力で作品販売、プロモーション、作品破損や輸送、トラブルなどの窓口全般)のために、50/50。
だから、一緒に仕事をするギャラリーは真剣に考えねばならんし、
信頼関係を作って共闘する。
勝手に僕が直接お客さんと販売のやりとりすることは、
ギャラリーとの関係を裏切ることになる。
どうしてもなイレギュラーな事態(例えば作家同士の作品交換とか)があれば、
ギャラリーに相談するなりなんなり、後々トラブルが起こらないように。

ちなみに値段は全ギャラリーと相談しながら決めてて、
すべてサイズで決まっている。
絵画は日本ではよく、号○○円、というルールがあるんだが、
僕は号という特殊単位では作品作ってないし。
ウチの場合は大まかに言えば、(タテ+ヨコ)×〇〇euroという計算式があって、
どの国のどのギャラリー、どのフェアで買っても基本一律同じ。
(消費税は各国別。通貨の違う時はレートを参照に1euro=〇〇円と基準を設定。数年越しに大幅に変化した時は再調整。端数も切りよくする。そのため国が変わると多少のズレは発生する)
違うギャラリーで大幅に値段が違ったり、自分の思い入れなどで金額が不自然に変化すると、
一貫性が無くなり、信頼も落ちる。
作品形態によって価格の算出方法は様々だと思うけど、
客観的な説明ができるルールで決めること。要注意。

、、、、みたいなことって、ある程度学校で教わりたかったよなあ。
今はそういう機会あるのかな。

通常ブログモードに戻る。

昨日メッセンジャーでウザいオジサンモードでテキスト送ろうと思ったら、
妻に止められたんですよ、という話を別のメールで別の人に話してたら、
ある本の1ページの画像が送られてきた。
老シャガールが、夫人がいる限り、何一つワシの自由にはならん、
と愚痴を溢しているという内容だった。笑
なるほど、、、
これはシャガールも、本人は自由で夫人が裏で苦労して支えてるタイプということでもあるな。
こういう巨匠の些細なエピソードが残っているのは良いことだ。
しかしよくこんなピンポイントなネタを即答で送ってきたなあ。
その方も、同じ境遇なのだろうか、、、

今日も割と淡々と制作。
ちょっと新しい、円のランダム配置の仕組みを取り入れて実験してみてるところ。


※Fbに書いたことそのまま転載

OIL by 美術手帖 でも、
アートフェア東京2020に出展予定だった一部ギャラリーの特設ビューイングサイトがオープン。
自作もOIL内のギャラリー門馬ページで見れます。
(掲載作は先日告知した門馬特設サイトと同じです)

・OILサイトでは他ギャラリーも回れてカード決済可能。
・門馬特設サイトでは展示イメージや解説が詳しく読める。
というような違いがあります。OIL by 美術手帖 オンラインビューイング
https://oil-artfair.bijutsutecho.com/…/galler…/gallery-monma

ギャラリー門馬特設アートフェアサイト
http://g-monma.x0.com


また、同じく新コロ影響で中止になったアートセントラル香港2020の代替サイトもオープンしてます。
こちらはArtsyとのコラボレーションページになっているようです。

Admira Galleryのページに新作6点公開しています。
https://www.artsy.net/artist/yuki-yamamoto
 

合わせてご覧いただければ幸いです。


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しかしウィルスの影響で、
同時期にいきなり複数のオンライン上で自作が公開販売されることになるとはなあ。
現地で実物を見る体験には当然及ばずとも、
オンラインはオンラインで見せ方のおもしろさっていうのもあるはずなので、
この機会に他のサイトも色々徘徊してみる。

各メガギャラリーのオンラインビューイングサイトが独立して存在してて、
メアド登録で閲覧できたPACEのサイトでは、
例えばジュリアンシュナーベルの新作展が公開されてるんだけど、
https://www.pacegallery.com/viewing-rooms/julian-schnabel/


まず入り口にシュナーベルの屋外スタジオの写真が載ってて、その光景に笑える。
新作一覧とギャラリー空間の写真と一緒に載せてて、
デカさがビジュアルで伝わるのはやはり大事だなとか、
値段がわかったり(7500万円とか)、
へええシュナーベルでも展示作の半分くらいはまだAvailableなのねとか、
そういう情報が見えてくるのはちょっと新鮮だな。

昨日からはアートバーゼル香港2020のビューイングサイトも一般公開されてるので、
もちろんチェック。
https://www.artbasel.com/viewing-rooms

膨大な量、ハイクオリティ、気になる作家とギャラリー名を次々メモ帳にコピペ。
メモしやすいのは便利だな。
値段も恐る恐る聞かなくても良い(去年はどっかのギャラリーでポルケの良いタブローの値段を聞いたら、ニッコリと2.5億円と告げられて、苦笑いした。)。
だいたい同じサイズ感で、ジェフクーンズは3億円で、テリーウィンタースが2000万円か、
ゲイリーヒュームは1350万円か、作家ごとの現在の市場の評価はそんな感じか〜、
だったらテリーが良いな、お買い得じゃない!? 
、、、などという、夢想が可能。

毎年ギャラリーのブースの位置はだいたい固定だったはずなので、
マップ表示選択できたらもっとあたりをつけて徘徊できるので見やすいのだけど。
オンラインビューイング徘徊だけでなかなか大変。
現地で毎日2万歩レベルで動きながら鑑賞するのも大変だけど、それとは別の疲れ方!!
まあ無料で、基本絵画が山ほどあって、
リアルタイムの潮流が手軽になんとなくわかるので、
絵描きにとっては勉強になるし、美術好きの皆さんにも連休の自粛系過ごし方としてオススメです。

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さすがにずっとモニタの前だと目が疲れて来たので、
ちょっと歩いて、僕も講師をやらせてもらってるThink Schoolの卒業制作展でも見てこよ〜。
札幌のチカホにて23日まで。
https://www.thinkschool.info/single-post/2020/03/11sq2

シンク卒展のすぐ近くでは、僕も少し関わった展示やってるので、
自宅に飽きた方はどちらも手洗い徹底で見に行ってみてください!
現代アートを解剖する Vol.1 武田浩志
2020年3⽉7⽇(土)〜 4⽉26⽇(⽇)
眺望ギャラリー テラス計画
以下のテラス計画サイトでは、武田作品を分析した僕の拙文が公開されてます。
展示や作家サイトと合わせてどうぞ。
terracekeikaku.com/exhibition

武田さんのサイト
hiroshitakeda.com

この度、ギャラリー門馬よりアートフェア東京2020に参加する予定でしたが、
新型コロナウィルスの影響を受け、展示が叶わなくなりました。
その代替案として、フェアに展示予定だった作品の閲覧購入が可能な特設ウェブサイトが、
本日オープンしました。

http://g-monma.x0.com/

作品の細部写真や、実際の展示予想図、作家による作品解説もありますので、
フェアを楽しむようにご覧いただければ幸いです。

また、札幌のギャラリー門馬を会場に、実際の作品をみていただくグループ展
ART FAIR MONMA2020
を4月1日~12日の間で予約制の形態で行う予定です。
合わせて特設サイト内にて情報をご覧ください。 

monmaweb



というわけで、
無事に形になって良かった!!

アートフェア東京の出展辞退を決めてからすぐに、
ギャラリー門馬の大井さんとのミーティングの中で、
何か違う形で作品を見せよう、という話が持ち上がった。 
3月4日、フェアの正式中止の発表くらいに、
特設webが作れないかウチのスタジオの武田さん
(テラス計画のテキストにも書いたけど、武田さんはマジでなんでも作れてしまう)
に相談したら、出来る!!という返答をいただき、

6日に大井さんとアートフェア東京と3331アートフェアの全出展作家、
(ギャラリー門馬は3331の方にも出展予定で、同じタイミングで出展辞退を決めた) 
プラス武田さんで、 特設web作戦会議。
FBメッセンジャーの遠隔ミーティングを使った。

ただ作品の画像と価格を見せるのではなく、
会場の雰囲気を少しでも取り入れられるようにと、
アイデアを出し合った。
会場風景の想像図や、解説、芳名帳や感想メッセージ、
来場するお客さんと発生する交流要素をイメージして、詰め込んだ。
これを実際、カッコ良いレイアウトで、たったの2週間弱で形にしてしまうのは、
武田さんじゃないと無理だったんじゃないか。

各作家も必要データを準備して、
大井さんはお客さんに諸連絡やら全体のサイトデザインのチェックやら、
ここ数日は皆バッタバタだったので、
無事にオープンできて、感無量です。

制作中のあいだに、OIL by 美術手帖からのオンラインビューイングからの打診もあり、
オンライン上の発表場所が2つになったりというタナボタも発生。
そちらは2日後にオープンする。 

初、オンラインビューイング。お客さんの反応が全く読めないけど、
めちゃ気合い入ってるので、反響が楽しみだ。

エスエアのイベントに、2人の派遣アーティスト報告の聞き手役として登壇した。
プログラム上、2人に同枠で質問せねばならなかったのでなかなか苦戦した。

このイベント、当初はエスエア事務所で開催予定だったのが、
新コロ影響を考えて、割と早い段階でオンライン開催に切り替えたのは、
エスエアらしい。

https://sairblog.wordpress.com/20200229forum/


僕は事務所から参戦したのだけど、
ZOOMという仕組みに触れるのは初めて。 
これはなかなか面白い。
話す人を自動認識してカメラを切り替えたり、
名前表示も常時。
PC画面の共有も簡単。
月額料金を払えば100人まで時間無制限で繋げるみたいだが、
無料だと40分の制限があるとか。 
スカイプでもメッセンジャーでもない、
それらの機能をさらに便利にしたミィーテングツールって感じかね。
こういうサービス知らん間にどんどんでてくるな。
 

新コロ影響で、
道立近代美術館で開催中の「北海道151年のヴンダーカンマー展」が急遽今日で会期終了と聞き、
駆け足で見に行くことに。
う〜ん、オモシロい面とヒドい面が極端に混ざってる展示だった。 
並んでいる博物館的要素のオブジェクトに長万部写真道場のごった煮感は見応え満載な反面、
現代の作家の存在感が萎んでしまう構成に見え、その点で結果的に「ヴンダーカンマー」というキーワードが言い訳っぽくなってしまっていた。ただ、現代の作家の中では、row&rowの球の投げ方が際どくて、
天皇、台湾、オリンピックって、よくこれ今の国内美術の現状の中で、
しかも道立の美術館で作品プラン通ったな!!と好印象だった。

、、、と、その展示室には、さっぽろ雪まつりの雪像模型も展示されてたのだが、
これ、俺が学生時代にバイトで消防士の人たちと一緒に作ったやつじゃん!!笑 
台湾がテーマの大雪像で、台北101のパーツと陽明山を担当していたのだ。
懐かしすぎる。
隠れ近美展示デビューだった。

夕方に道知事が緊急事態宣言を発表。
3月19日まで、外出を控えるようにとのこと。
実際、昨日から小中学校の臨時休校から今日あたりで、
なんとなくこれまでと空気変わったな。
さすがにこっちの3月の予定も大幅変更の兆し。

世間の観念の増幅も、ビールスみたいだ。
家とスタジオ行き来する単調な毎日だけはあまり変わらんから、
情報の深刻さと自身の日常のズレが妙な気分だな。
できる限り媒介者にはならぬよう、うがい手洗いスマホ消毒、目もこすらず鼻もほじらず! 

ホテルのフロントでお言葉に甘えてマスクをもらって、
帰りはホテルから空港直通のバスが出てるので荷物も置いて、
身軽に豊田市美の開館時間に合わせてゴー。

さすが会期終了間近の日曜、開館直後から人多め。
つっても、ガチ抽象の現代美術で、こんなに人が来るものなのか、、、
世の中も変わったものだ。 

同じく豊田市美の抽象の力展もそうだったが、
展示序盤の導入構成がめちゃ素晴らしい。
会場に入った瞬間に、あかさかみつけのシリーズがズラーっと並び、
ガラス越しに大きなペインティングもチラ見せ、
ドローイングマシンによる作品もタイル作品も並び、 
展示室に入ってすぐ、目線を移せば一望できるようになっている。 

少し進んだら、ルネサンス経験の条件で展開した、
ブランカッチ礼拝堂のAR分析を必ず通過するようになっていて、
この分析の方法が鑑賞者にインストールがされれば、
作品の鑑賞脳もそれに引っ張られるようにできている。 

引っ張られ過ぎるのをまたかわすように、
ペタペタとした妙な痕跡だらけのお馴染みの大作とサムホールも並ぶ。 
塗りのプロセスを想像しながら見ると、トリッキーなことし過ぎてるんだよな。
小さな絵具の塊のキワ、綿布が少しカリカリ削られてるような跡が見られたり、
顔料の粒が表面に露出してたり(まぶしてるのかな、、、)、
違うナイフの跡が重なりながら、くっきりお互いを避けあってたり。
そもそも、剥き出しの綿布に複雑なぺたぺたを塗ってるのに、
下描きや葛藤の跡が、一個もないのだ。
下準備の段階で時間をかけた何かをやっているに違いない。

サムホールのあの不思議な額も、わざわざ一枚板から凹凸を彫り出してたり。

、、、と展示のことを書き始めるとキリがないので程々にしておこう。
展示途中に、 偶然次々に友達に遭遇してビビる。
栃木から1名、神奈川から1名、青森から1名、北海道から1名。 
ようみんな遠くから来るよなあ!!笑ってしまった。
しかしやっぱり、意外にみんなマスクしてないな。
したくても手に入らんってケースもあるようだ。

バスの時間ギリギリまで鑑賞。お腹いっぱい。
札幌が強風で、スタジオのシャッターがぶっ壊れたと連絡が入り動揺する。
直るのか?それ以前にそんな強風で飛行機が飛ぶのか、、、?

空港に着き、またあの遠い遠いLCCのターミナルを経て、
無事に飛べた。シャッターも大きな破損ではなかったらしく、
夜には元どおりになったらしい。良かった良かった。

これでまた、しばらく遠出がないんだったら安心なのだが、
3月の東京アートフェアは未だどうなるか発表が出ていない。
さすがに開催怪しいところだと思うけど、
どうなることやら。 

豊田美の岡乾二郎さん個展をやっぱりどうしても見に行かねばならんので、
会期終了ギリギリで愛知へ。

新型コロナウィルスのニュース、
(短い呼び名の適切なのはどれなんだ。「コロナ」も「COVID19」もなんだかな。)
国内感染者は日に日に増えている中で、
いま一番やりたくない、飛行機で大都市間移動である。

感染予防行動の、ハードな練習を意識してみる。
家に余ってたマスク、着用。
札幌駅にて、ICカードにチャージするため、購入のボタンを押す。
仮に、不特定多数の人が触れてるであろう場所にウィルスが存在してて、
触った位置に移るとする。
購入ボタンから、手に、手から、ICカード、おつりのお札、
財布の中。あらら、たったこれだけでベタベタ触るわな。
今度は手からスマホを触って、電車の手すりを触って、またスマホ、、、
スマホに蓄積していくな。これは定期的にスマホを拭かなきゃ、
予防無理でしょう。

飛行機も満席、意外と減ってないもんだなあ。
セントレア、いつの間にかLCCのターミナルが新設されてた。
それが、まあ、遠いこと。
飛行機降りてから、ターミナルまで1kmくらい歩かされる。
ターミナルから、鉄道まで、さらに1kmくらい歩かされる。
なんだこの遠さは、、、。そのうち駅が新設されるのかな。

名古屋に出るまでの電車も人たくさん。

駆け足で、ギャラリー巡り。
初SeeSawGalley+hibitで渡辺豊+青木真莉子展。
愛知のペインターの交流拠点としてかねてから噂を聞いていたので、
念願の来訪。いろいろお話を聞く。接ぎ木展のお話も!
空間も展示も良かったです。
クロージングトークを予定通り開催するか、新コロ踏まえて中止にするか、
決めるのが大変とのことだった。そうだよなあ。

MATNagoyaで泉太郎展、
インストールを想像すると、サイズ合わせなど大変そう。
良くできてる。

こちらも初ガレリアフィナルテで中村太一展、
撮影してたらオーナーさんに無許可はイカンと怒られてしまった、、、

名古屋に来たら、やや奮発して、ひつまぶし。
美味い。
市街地にも人がたくさんいて、新コロの緊張感は全然感じられなかった。

豊田に移動して、駅前のホテルで泊。
なんと。フロントでマスクを無料提供してるとのこと。 

昨年2019年8月に、naebonoにて開催した 『Grafting 接ぎ木』展のアーカイブをnaebonoウェブに公開しました。 展示風景に加え、初日に行ったアーティストトークも全文公開してます。 自作についても沢山喋ってます。ぜひご覧ください! https://www.naebono.com/archives/event/grafting

バーゼル香港中止ニュースがでた。
数日前から、新型コロナウィルスの影響で、
複数のギャラリーからクレームが入ってたりとか、
いくつかのメガギャラリーが出展取りやめるとか、
噂が流れていたけれど、ついに中止の決断。そうなりますよね、、、

と、いうことは、僕が出展予定である、
同時期のアートセントラル香港も中止来るよなあ、
しかしこれまでに何も発表がないなあ、と思ってたが、
昼過ぎに起きたらギャラリーからもシッピング会社からも中止の連絡が来てた。
ああ、、、関係者の皆様もご苦労様です。

4日後が集荷予定だったので、ギリギリでの発表だった。
そして、急ピッチで仕上げてた作品の梱包の力が抜けた。 

これはつまり、今年の収入激減ってことじゃねえか! 
ヒャッホー盛り上がってまいりましたコロナかかってこいやこっちは極貧生活の準備やブリブリ!! 

、、、取り乱しました。

気をとりなおして、
今日はハンブルクのグループショーのオープニングだ。
作家は現地に行けないが、盛り上がってくれることを祈る。 

【Group Show at Hamburg】
NEW JAPANESE PAINTING
Chisei Kobayashi, Yumi Nakata, Taishi Urakawa, Yuki Yamamoto
小林知世、中田有美、浦川大志、山本雄基

Mikiko Sato Gallery
08.February — 10.March, 2020
Opening: 07. February 18:00~ https://

mikikosatogallery.com
 

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FRAPBOIS札幌店にて、
コラボ商品の発売に合わせて店内での実作品の展示もスタート。

搬入と大黒屋展示が重なっていたので、
こっちは事前に展示位置を決めておいて、作業は妻に任せていたため、
那須から帰ってきてからようやく展示の状況を実見! 

いや〜、まさかフラボアに自分の作品がなあ。
不思議な気分です。 
展示は2月頭までですが、コラボ商品はしばらくの間絶賛販売中です!

先月、naebonoにて開催し大盛況となった、
「アート・アドバイザー 塩原将志に訊く!アーティスト、ギャラリー、コレクターのリアルな場」
全文をnaebonoウェブに掲載しました。


美術に携わる若手の皆さんにとって特に実践的な内容になってます。
僕も聞き手として参加し、文字起こしもやりました。アドバイザー・コレクター視点からみるアートの世界、アーティスト視点と重なったり全然違ったりで、めちゃくちゃ勉強になりました。
6万字を超えるボリューム、大変だったけど、内容のおさらいを兼ねて進められたので全然苦ではなかったです。塩原さん、田口さん共に、こんなに教育的な内容のトークの公開を承諾していただき、感謝の思いでいっぱいです。
ぜひ芸術の森で開催中の「球体のパレット展」と合わせて、ご覧ください!

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トークの様子

11月2~4日に、相模原市で毎年開催されているスーパーオープンスタジオ(以下SOS)に、

http://superopenstudio.net

なえぼのアートスタジオとして運営5名で参加してきました。

参加スタジオのひとつであるスタジオ牛小屋さんで交流展示形式でメンバーの小作品も展示してもらった上に、
バスツアー参加、シンポジウム登壇、懇親会、牛小屋メンバーでペインターの大槻さん家連泊し朝まで会話、造形大訪問、、、
リアルタイム投稿する間が全くないほど、寝てる時間以外は常に色んな方と密に交流し続けてました。得るもの多し。

僕たちのなえぼのアートスタジオは、改めてなかなかデカいスタジオなんだなとも実感。

感覚的にはSOSの参加スタジオ4つ分くらいの人数と部屋数があり、自前でオープンスタジオやイベントをやってるので、 SOSの縮小版のような集まりとも言えます。
なので、個別のスタジオとの比較はもちろんのこと、 SOS実行委員会やディレクターの動きも含めた運動全体のコントロールにも関心を持てました。
 

なえぼのにはアーティスト以外にS-AIRやコジカのビューイングルームなど入居しているなどの特徴がありますが、
1番違う点はなえぼのは公的機関や公的資金とは関係のない運営形態ですが、
SOSは、本拠地である橋本エリアが、3つの美大が近隣にあること、リニアの発着駅が作られること、米軍基地関連による再開発計画があること、ゆえの特異な現象として、あれだけの数のアーティスト(参加スタジオは20超え、飲み会だけで40人くらい参加、全体では100人超えとのこと)と行政が協力関係となっているところ。
これは良い意味で、異様な光景でした。
そしてアーティスト側と行政側両者の架け橋になるアートラボはしもと学芸員、加藤さんの存在の大きさや、
特に議題や問題意識を引っ張る役を引き受けている山根くん(今回直接やりとりしてくれたディレクター)や
千葉さんや井出さん始め、運営に関わるアーティスト達の大人なコミュニケーションの態度には実践を踏んできた貫禄があり、感銘を受けました。
中でも前乗りして参加したSOS夜会は、僕が聞いてきた検閲の議論で最も真っ当な内容のひとつに思えました。
同世代のアーティストと学芸員がテンポラリーな問題意識と知識を共有し真摯に共闘する姿は、極めて健全で理想的な状況でしたし、
またアーティストの群れとのやりとりで蓄積された行政側の対応体験のトラブルシューティングは、
近未来の全国の芸術文化行政の貴重なマニュアルになるんじゃないか?とも思えました。

僕らが参加することで与えられた命題は、
「アーティストが作品制作以外のこと(この場合共同スタジオを運営すること)をやる意義」と「他地域の美術コミュニティと連携することで何ができるか」の2点が大きかったのだと思っています。僕が登壇したシンポジウムではうまく答えられなかったかもしれませんが、、、
前者においては、立ち上げて3年経った実感から、
・メンバーの知り合いがそれぞれ訪問することや、札幌を訪れた関係者がアートスポットとして訪ねてくるようになり、スタジオビジットが格段に増えた。
・美術に対して真摯に向き合っているメンバーが持つ違った技術や考え方が、それぞれを助けるケースが増えた。
・近くに異なる技術・知識を持った作家がいることで、よりよい作品制作のアイデアに幅が出せるようになること。
・大きな共有スペースなどもシェアできるようになり、周りがアーティストばかりなので精神的にものつくりに向かいやすい場になっている。
、、、といった具体的なメリットが浮かびます。
作品を作る、作品を見せる、作品について話す、興味関心を共有する、、、ひいては美術の事を考えるための場、
アーティストが集まったならではの場として機能していることが、意義と言えます。
札幌では、行政主導の国際芸術祭や新しくできたアートセンターの市民交流プラザが、広く市民に現代美術を親しんでもらうプログラムを先導してくれていたり、芸術祭から派生してできた天神山アートスタジオが外部のアーティストを受け入れる機能をもつことで世界中国内中アーティスト同士の交流が生まれてます。
そのぶん僕らは少数で、わかりづらい、オタク的なオルタナアプローチを大事に、ここに来ればエッジの効いた地元作家の美術観が確保されている、という棲み分けができつつあるのかな(まだまだやるべき実践は山ほどありますが)、と思います。
ただ、元々は物件情報がたまたま降ってきて、見に行ったらその空間に、皆がすっかり心が奪われてしまったから引き受けた面もあるし、意義以前のきっかけがスタートです。
運営で制作の時間が取られるという点に関しては、制作と同じくやりたくてやっている行為なので自身のためになっていますが、制作と運営の比重のバランスは常に考える必要があり、運営が無理の出ない範囲で収まるように気をつけています。

後者においては、
今回ずいぶん近い距離で、違う地域の方々と、作品作る人、観客との間をつなぐ人、ごちゃまぜになって直接密な交流をすることができ、それぞれの状況、問題意識を共有しました。例えば高知県美の塚本さんともたくさん話せて(翌日橋本からあざみ野の「しかくのなかのリアリティ展」クロージングに乱入した組)、高知への精神的距離が縮まったり、今度行ってみようかな、という候補になるだけで視界範囲が拡がります。どのエリアの人からも、ウチは閉塞感があるからそっちは羨ましい、とよく聞きます。隣の芝は青い、札幌も高知も、名古屋や京都や福岡も、僕らからは首都圏に見える相模原ですら、なんだなあと。
全国それぞれのエリアに、なんか面白いヤツらがいるらしい、と認識し合って適度に行き来することは、全てのエリアにとって健全なことであるはず。移動や異文化に触れること自体が、新しいアイデアへの刺激のひとつ。LCCで全国の移動もしやすくて、ネットで自分たちの活動を発信しやすい今らしい動き方を意識的にしていきたいです。
また、今回なえぼのは人だけでなく作品も送って展示してもらえたので、輸送や経費の問題はあれど、作品を含めた相互交流は大きな意味を持ちます。
嬉しかったことのひとつに、絵画教室に通っている小さなお子さんが、僕の絵を鉛筆で模写して「カラシャ」と愛称をつけた作品を見せてくれたことがありました。
「なんでカラシャなの?」「カラフルでシャボン玉みたいだから!」良い、そして地と図のニュアンスが理解できてる!
以前から知ってくれているお客さんも見に来てくれていたみたいで、嬉しいです。

言うまでもなく、沢山のアーティストの作品を一気に見ることができたので、刺激をもらうこともできました。
まずはSOSの皆さんの作品と人をなえぼので招聘し、相互交流が実現できるよう計画します。

僕らなえぼの運営メンバーもそれぞれ持ち帰ったことは様々だと思うので、そのうち改めてなえぼののウェブサイトに、 SOSレポートできればと思います。
連携を実現していただいたSOSの皆様、本当にありがとうございました!!!!!!

An alle deutschen Freunde, bitte!


ドイツの美術雑誌 art-Das Kunstmagazinの40周年企画、artShirts / アーティストTシャツのラインナップに入れていただきました。


https://www.art-magazin.de/19-rtkl-edition-artshirts-kunst-kaufen-gutes-tun?fbclid=IwAR2rkdWMUlIcwcqftL-8zRGDBB07bCyQp-pXmgSKysrZmiQjIEJtBfC6JIk


Kunst kaufen, Gutes tun!


僕のは今月から登場で、アーティストラインナップの中にはRobert LongoやSarah MorrisやJorinde Voigtとかも入っててWowな感じです。売り上げの一部は、Artist At Riskという、活動拠点で危険に晒されるようなアーティストを支援する団体に寄付されます。詳細はシェア先のウェブサイトをごらんください。

環境に影響が少ない特殊インクの3版3色のシルク手刷り仕様。3版3色で、いつもの絵画作品の透明要素なしで、Tシャツ向けのマルチプルとしてどこまで自作のビジョンを作れるか、元データ作るのに結構試行錯誤しました。2016年に作った作品をベースにして、アレンジをしました。刷りは向こうにお任せしましたが、意図を汲んでくれて良い感じに出来上がってよかったです。

話を進めてくれたのはもちろん、ハンブルグでバリバリのMikiko Sato さん、頼もしいギャラリストです。


僕はあいトリ見に行かないというのもあり、
一連の話題にはSNS等では触れないつもりだったが、
さすがにこれは大きな問題ので、酷いと言っておかないと。

でもまず、すみません!大きく出てた署名サイトで、署名してない!!
今の流れではなかなか言いづらいのだけど、
署名ページのトップに出てくる「文化庁は文化を殺すな」の文言表現に渋ってしまった。
オマージュとして岡本太郎やダダカンから引っ張ってるのだろうが(ベトナム戦争のときに「殺すな」のスローガンで抵抗の意思を表現した)、そのグルーヴに気持ちがうまく乗れない。
「殺すな」だけのフレーズの抽象性に比べずいぶん文章になっちゃって具体的だし、、、
とか、それはさておき。

署名しました!と共にその文言がズラっと並ぶTwとかFbのタイムラインの全体感に、
タタリ神的な何かを感じてしまうので、
仮に他人のタイムラインに自分も同じ文面を放り投げるのもちょっと抵抗あり。
だからと言って、それをやるな!とも思わなくて、
多くの署名が集まることは良いとも思ってる。
なので、署名をしてないのに署名の数は増えるべきと、、、
我ながら居心地の悪いアンビバレンツ。

別の方法、文化庁の問い合わせフォームに、できるだけ理屈の通った意見を送る。
それと自分の意思を、SNSのタイムラインの中よりも、
誰かが能動的に読みに来るかもしれないここに書き残しとくことが、僕のできる範囲かなあ。
今回の文化庁のやり方、クールじゃないよなあ。「クールジャパン」、どうした。
1.公費でキワドイこともたまにやる
2.公費で生真面目で当たり障りのない、道徳的なことだけやる
3.政権に都合の悪い一部の大きな声を出す国民が不快がる公費の使われ方は、それらしい理由を付けて規制される。
と並べば、そりゃあもちろん、1がCOOLでしょ、クールにいこうぜ!!
と、あくまで僕は思います。(因みに先の署名文言もクールじゃないが、、)
一般的に望まれる公費の文化への使われ方っていうのは、2、くらいが妥当、なのかなあ。
でも今回の話は3だ。3が当たり前になる状態でいいのか。

ちなみにまず僕個人の話を言えば、文化庁の助成金って申請しても落ちてばっかりですよ。
だから結果的には公的助成にほぼ頼らずに制作活動続けてきた。
公費は元々そんなに当てにしないし、
勝手にやってやらぁ、という気持ちでやっており、
その上でほとんど個人のお客さんが作品を購入してくれるおかげで活動できている状態。
なのでまず自分ごととしての表現は自由
(自由ったって、金銭的状況や社会状況、使う道具など何かしらに縛られてるのだから、
完全な自由などない)。

唯一、札幌市からだけは1度助成もらったことある。恩がある。
だから札幌の文化行政に何かあったら、何か言おうって思ってる。
まあ札幌で抽象画描いてても、公的な芸術祭に呼ばれる可能性は低めだし、
いやいや今抽象画に取り組むこと自体も、
表現することはある意味政治的ですよと言ってみても空振り、
カラフルで楽しそうで売れてていいね〜っということはたくさん言われ、
それでもいいんだけど、それだけ、ではやはりなんだかなあ、
とボヤきながら渋く渋くやり続けるしかない。

そんなわけで、自身の活動だけでみれば短期的に影響はないので、
切実にタブーの境界で表現をする作家や、助成金の力を借りる必然性を持った作家に比べれば、
今回の問題のリアリティは薄い。ただ、そんな個人の問題を大きく超える話。
小さな話では済まない影響がこれから来る気がしてならない。
今回の不交付の決め手は、
運営を脅かす可能性のある要素(あいトリ内の一部企画「表現の不自由展・その後」を認識してたのに事前に申告してない、ということと、
実現可能な内容か、及び、事業の継続が見込まれるかの2点において、適正審査を行えなかった、
からだそうだ。

うーん。申告の具体性の部分は見えないのでわからない、
ここに本当に説得力や明確さがあるならば、不交付でも仕方ない、と一見思わせる。
しかし今現在、あいトリ全体としては事業継続できてるし、入場者数もいつも以上のようだ。
展示閉鎖はあるものの一部のみみたいだし、札幌からわざわざ見に行ってる知人友人何人もいる。
いろんな場所で議論が巻き起こってて注目されてる。
という現状から見るに、いささか不交付の決定が早すぎるのではないか。
文化庁側がもっと細かく細かく調査指摘してから判断することも可能なはず。
額も額、減額ならまだしも、およそ7800万の全額不交付は、あまりにも強気に出すぎてる感じ。
官房長官は「内容は関係がない」と強調して言ってるが、胡散臭く見えてしまうのは僕の色眼鏡だろうか。
これは今後、美術に限らない文化庁助成のイベントで、
変なことやったら同じことするぞっていう、見せしめにも思える。
元々は、主に「平和の少女像」と「天皇の肖像を燃やした作品」が出展されているという情報に対し理不尽で脅迫的なクレーム電話(電凸)が殺到したせいで、
役所の電話窓口がパンクして、一部の展示を閉鎖せざるを得なくなったはず。
本当に「内容は関係ない」んだったら、理不尽なクレーム行為の側に、結果的に文化庁が肩入れしてることになってないか。
電凸した人たちに喜びを与えて、自分たちがやった行為の効力を感じてしまうと思うよ。
そうだ、だったら逆に、例えば署名してる人全員が、文化庁に問い合わせ電話するとどうなるだろう。
8万件(これ書いてる段階でそのくらいだった)の電凸になるよなあ。
文化庁お墨付きの電話クレーム攻撃で文化庁の機能がパンクしたら、大臣の責任は重大だよなあ。
そうしたら不交付決定の撤回を後からすることになり得るんじゃないかなあ。
、、、などと妄想だけしてみる。

そんな野蛮で幼稚な話はくだらんけれど、それ許容したの文化庁じゃん、と言えちゃうよ。
あいトリ問題の全てを擁護する気にはならんし、内部で起こってる動きに賛同しきれない思いもあるけど、現地に行かずに聞こえてくる話だけでは、それ以上のことは言えん。
作品の質も見てないからわからないけど、
少なくとも「平和の少女像」と「天皇の肖像を燃やしたと捉えられる作品」を公費で展示しても、
展示したこと自体に僕はそこまで不快ではない。好奇心で捉えた上で、内容や作品の質や展示構成などについては良し悪し意見を持つだろう(情報見る限りたぶん批判的な意見をもちそうではある)。
不快になる人たちの、その強い感情の根拠に対しては、人に予めプログラムされている憎しみのメカニズムって一体なんなんだろうと思いつつ。
「私たちの税金、不快なものに使うな!!」と言うのは自由、しかしそういった、感情だけの大声に力を持たせすぎるのは危険、と思います。
(どういう立場にせよ何かしら怨念が溜まってる方は、この検証委員会の中間報告を読むと少し冷静になれるのでは。 https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/256626_865255_misc.pdf)

これだけ多くの人がバラバラな思いで共有できる問題を表面化させて、
各々が考えたり行動できる機会を持った展覧会って、文化的な豊かさを持っているのでは。
公的な美術館、教育機関、イベントも、そういう豊かさを提供する側になることって大事じゃありませんか。 僕が芸術を専門に選んで良かったと思える原点ってそういう部分にある。
まともに芸術に触れるようになったのは成人してからで、最初はさっぱりわからんかった。
芸術を勉強するようになってから、そのつかみきれない謎とか、ストレンジな様態を知って、好奇心が爆発して人生楽しくなった。高圧的なルールがあって、それをみんなで守ることが道徳的、、、ではなく、皆でルールを熟議しながら決められる態度が道徳だ、とか思えるようになった。
「わからん」「不快」そういうものに出会ってしまう(今もそういうのたくさんある)ことで、能動的な思考力を持つ可能性だったり、ルーティーン化する日常を、普遍を見つめ直す可能性がある、と思えるようになった。用意された答え、これがキレイ、これが正しさ、、、そんな予定調和をほぐす効果が芸術にはあるし、
僕の屁理屈思考をめちゃくちゃ受け入れてくれるどころか、理屈を挑発してくれる芸術の器のでかさに救われる。それでいて人の創造性の美しさにも感動できる。
同じような体験が、もう少し広まってもいいのにとは常々思っているけれど、そういう機会を文化庁が奪う可能性が増えて、当たり障りのない感動やエンタメの押し付けばかり提供されるのなら、文化の豊かさを自ら後退させる要因となり得る。ところでやっぱり、文化庁で助成金貰ってきた作家が文化庁に物申してる姿は、信用できる。少なくとも申請とか報告とかドマニとかで、中の人と関係も持ってて、文化庁の力を借りて実力を伸ばした作家が意見を伝えるのは、野良の叫びと比べれば全く効きも違うと思う。ああいう方たちを援助してきた文化庁の側面こそ、信用したいものだ。彼らの声を受け止める、そういう良心が残っている方々が文化庁内にもいらっしゃると信じたい。勝手な話、もし上からの強制的な決断で、納得できない内容なのであれば、ストライキでも内部告発でも、内部の方々が何らかの意思表明をやって欲しいと願う。

それとちょっと脱線するかもだけど、
電凸って、クレームにも丁寧に対応しないとならないコールセンター文化があるから成り立つのでは。
他の国の事情知らないけど、これを機に、大きな自治体は、クールな対応もできるコールセンターの仕組みを考えてはどうか。この客ダメだって思ったら電話切っちゃえばいいじゃん。反論してもいいじゃん。
過剰な接客サービスは、少なくない人をダメにするだろうに。
、、、できないんだよな〜、きっと。そのできなさも、文化なのかな。
ついでに言えば、スーパーのレジの立ち作業も労力のムダにしか見えないので、
早く座りレジにしてくれる大企業がでてきて欲しいよ。これはできるでしょ!?
脱線した。最後に、僕もここ数年、世論や政治に疑問を持つことが増えたし、理不尽な圧に対して物申す、それぞれが態度を表明する、みたいな流れが界隈で確実に増えている感じ、それはそれで面白くなってきたじゃないか、と思ってる。 しかし、美術関係者ばかりが感情的に声をあげても、世論と照らすと、いつものアイツラまた騒いでる、ウザい、狂った人たち、、、、と、逆効果に陥りそうな空気、たびたび悲しくなるあの感じ。立場のとり方次第で、小さく小さくでも変えられるだろうか。たびたび考えていること。さあ連日タイムラインばっかり見てないで、制作しないと。。。

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撮影:我妻直樹

naebono art studio 1F フリースペースで開催した、
Grafting接ぎ木 展 会期終了しました。
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。

自分らのスタジオでこういう質でちゃんとした展覧会ができて嬉しい。
渋いラインでpaintingという可能性を考察できる、良いセッションになっていたと思ってます。
企画の鈴木雅明くん、お疲れ様でした!

後日naebonoのウェブサイトで、初日のトーク含めた展示アーカイブを掲載予定です。

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撮影:我妻直樹


展示終了、ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
僕よりだいぶ若いながら、センスと思考力が爆発している浦川くんと並んで展示ができて、
いろいろ勉強になりました。
初日のトークの文字起こしをして、どこかで公開する予定です。 

※追記
トークの全文、ギャラリー門馬のアーカイブに公開されています。
以下のページ内の、[ARTIST TALK(PDF)]というところをクリックしてご覧ください!

http://www.g-monma.com/past_exhi_monma/2019/06/9231/ 

昨日、2001年宇宙の旅 IMAX版を見てきた。徒歩圏にIMAXシアターがあるのは最高だよ。

知ってる映画を観に行くのにこんな楽しみなこともなかなかない。

札幌は地震の影響でIMAXシアターが年末くらいまで閉鎖されてて上映タイミングが他の場所より遅れてた。

っつーか上映されるのはもう諦めてた、っつーか下手したらこのままIMAXもアップルストアのように撤退するのではないか、

とすら思ってたので、復活かつ後追いの特集上映までしっかりされるなんて素晴らしすぎる。ありがとう!! 124日(木)までですよ札幌のみなさまお見逃しのないように!

https://www.unitedcinemas.jp/imax/image/pdf/imax_sapporo.pdf


(以下、余談)

僕の知り合いには映画玄人さんが山ほどいらっしゃるし、リアルタイム世代でもないし、こんなとこでしかも今さら2001年宇宙の旅の中身のことをニワカファンレベルで書こうなんて畏れ多くて無理無理無理無理。


無理だけど興奮したので、内容のことは置いときつつ、、

初めてこの映画を観たのは、友達の影響から映画を意識的に観始めた高3の時で、

名画と言われてるし宇宙モノだし押さえとこうって感じでTSUTAYAでビデオレンタル。

その時はとにかくテンポ遅く感じすぎて耐えられずに、なんとかなり序盤の方から2倍速再生して、

それでも途中寝そうになりながら、結果わけわかんねええええで終わるというあまりにヒドイ見方をした!

エヴァ劇場版は同じくわけわかんねえええってなりながら4回も観に行ったのに笑、

2001年は段違いで馴染めなくて、作品を見る力が全く備わっていなかった。


が、大学に入って美術表現に色々触れてからもう一回見直した時に、全く違う体験として驚きの感動を味わった。

自分の感性が変わることでこんなにも見え方が変わるっていうギャップを体感した映画ってあんまりないんだよなあ。

表層的なお話とか意味とか感情移入とかスピード感とか、そういう要素に捕らわれなくなって、

カットの画面構成とか、そこにこっそり含まれる意味とか、模型のディテールの凄さとか、浮遊感の見せ方とか、抽象表現のカッコ良さとか、

そういう所に徐々に着目出来るようになったのち、

あ〜あれ軍事衛星だったのかとか、あ〜もの凄いリサーチの反映が登場する形態に現れてんのかとか、あ〜殺し合いとか生き残りとか進化とか人の根源的部分をずっと見せてんのかとか、あ〜地球外生命体を神に見立ててんのかとか、内容の解釈の仕方も学んだり。未だ知らんこともあるだろうけど、見るたびに面白い(今の時代「町山 2001年」などで検索すれば、丁寧な解説が簡単にでてくるので、「わからない」という逃げ場的な感想にはもっていけない笑)。


ちなみに絵の勉強しながらだと、

あららヒィィィイオオオは実験音楽だし、スターゲイトはオプな抽象映画だし、モノリスはミニマルだし、

あららら無重力表現も驚きのクオリティでできちゃってるし(ペンが浮いてんのとかどーなっとんじゃ!!みたいなのは今はググれば特撮方法の説明がでてきて、それにもまた感心する)、知覚可能な意味での空間なんてもうバリバリ表現されてるし(特にシンメトリーで一点透視図法的な画面構図が多く奥と手前の移動も多い)、

1968年の時点でこんなもん出されたら、

絵で空間ガーとかイリュージョンガーとかモダンガーとか言っててもしゃーないわ!!と愕然とした。(今はもう少し落ち着いてその差異を検証できるようになってきたと思います)

なにより抽象性を巧く使ってるので、最近の例えばインターステラーとかでも到達できない、なんというかファインアートらしさ?ファインアート的な作法?に溢れている。


それを、人生初めて、劇場で、しかもIMAXで!!待ってました!!

最前列には往年の玄人らしきオーラを纏う方々が並んで存在感を放っている。僕はちょうど真ん中列あたりを予約済。


こないだヨーロッパ帰りの飛行機の中で観た時も、飛行機の揺れとか狭い空間と相まってイヤ〜な気持ちになってとっても良い体験だったのだが笑、IMAX版はさらに最高。


まず爆音が良すぎ。暗転する前にヒィイイイオオオとあの音が鳴り響き、暗転してからのメインテーマにタイトルドーンだけで感激。

音がデカいとあのヒィイイイの中にもよりいろんな音が聞こえるし、猿のキィキィも最高にうるさいし、オーケストラも迫力あるし、記念写真とりますよービイイイイイイイ!!はこっちも耳塞ぎたくなるし、呼吸音も耳に近いし、ビービー警告音は怖すぎるし、宇宙空間の無音も引き立つ。

途中インターミッションでちゃんとトイレに行く体験もして、席に戻ると隣の若い2人が途中までの感想を話してて、男の子の方は元々好きで、女の子の方は初めて観てるらしく、「思ってたより良かった」とか言ってて、ああこっから後半の感想どうなるんだべ、、、!?と気になるなど。初めてでこの環境で観られるのは羨ましい。

画面ももちろんデカいから、HALがデカくて赤ランプのキワがゆらゆらしてる見えるほど迫ってくるし、宇宙の浮遊感は気持ち良すぎるし、爆音の中で視界いっぱいに拡がるスターゲイト体感は至極だし、メカのディテールもよく見えるし、デカいスターチャイルドが目を合わせてくるのもやっぱデカい分余計に笑ってしまうが周りに笑ってる人はいなかった(たぶんニヤニヤしてる人はいるはず)。

エンドロールのTHE ENDで電気がつくんだけど、音楽はそのまま余韻のように続き、周りに猛者が多く、誰も立ち上がらないので、僕も音楽がなり終わるまで余韻を堪能した。


あ〜カッコよかった、、、

スタジオの若手作家達も観たことないって言ってたからこの機会に観てくれ〜〜!って会う人会う人捕まえて宣伝してはたぶんウザがられてる状況。


23月と展示が控えてて〆切ヤバイ中で見に行ったので、欲望を1つスッキリさせたところで現場に戻ります!!

今年度のS-AIRの招聘作家の1人、Yan Leiがひと月前にやってきた。
事前情報でびっくりだったのが、
キャリアのレベルが段違いのアーティストで、
ベニスにもドクメンタにも、昨年のグッゲンハイムの中国展にも出展しとる。
あら、ドクメンタ13で俺も作品見てるし!!!
えええええそんな作家がここに!?成果展はnaebonoでやるんだよ?
すごいことになってきた。

ヤンのウェブサイトはこちら
http://yan-lei.com


そんなビッグアーティストなのに、
なんつーかビッグ感を出すのが嫌そうな感じで、普通に話せちゃう感じ。
でも歓迎会とかで話を聞いてるとやっぱりでてくるエピソードがいちいちデカい。
そして、そんな現代美術ワールドがつまんない!って言っている。 
まあそれよりも一緒に酒飲もうぜ!みたいなノリだ。
スタジオの写真みせてもらったがnaebonoの数倍はありそうなデカさ、、、

その後、成果展のアーティストトークの聞き手になって欲しいとエスエアから任命された。
なんというプレッシャー!!でもやってみたい!
絵画に関する作家同士だからってことだけど、
ヤンはどっちかと言えば反絵画的絵画なアプローチなので、これまた大変だ。
何度か作品の質問をしても、返ってくる答えは例えばこんな感じ、

「自分が作ったものが芸術かどうかは気にしない。

昔は芸術の進路はどこにあるか考えていた。

芸術の未来を考えていた。

今は、芸術の枠を考えすぎると楽しく無くなってしまう。」


「批判されることも疲れるから、芸術の話に向き合うのはあまり好きではない。」
 

「アーティストというのは、考えるだけでいい。考えてものができれば、良いものができる。

芸術作品は、自分が手を出さないのが、ピュアな作品。

自然な考え、外部の刺激のままでものを作ることをつくりたい。

やらないこと、するよりはしないことが大事 

自分がああしたい、こうしたいと思いすぎると、良い作品ではなくなってしまう。

創作の時も、自分の考えを表すより、名誉とかお金とか欲しいと思った方が、

どんどん良い作品から遠くなる。」


、、、などなど。うーん、作品を見るに、きっともっと核心があるのに、
言葉ではなかなか引き出せない!! 


天神山で滞在制作してたので、一度制作現場も見に行って思考を探ったり、
一緒に飲みに行って、中国から呼び寄せたヤンのアシスタント君たちも一緒にカラオケ行ったりして、ちょっとずつ打ち解けてきた!?

そして展示
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奥がヤンの作品

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画像じゃわかりずらいんだけど、
3シリーズ展開で、それぞれ黒い紙、中に日本の雑誌などが入って封をされた黄色い封筒、OFFHOUSEなどで買い集めた既製品の額縁、を支持体に、活版印刷で意味深な状況を文字で表現してる作品。
たった一ヶ月程度の滞在で、ほとんどその辺で手に入る材料で、
いやまあちゃんとしたクオリティのインスタレーションになってるんだこれが。
ああ、経験値とはこういうことなのね、、、、 

肝心のトークの内容は、エスエアの今年度の冊子にまとまって載る予定! 
ちなみにヤンのサイトにはすでに中国語で公開されています!嬉しいね!!
http://yan-lei.com/pcca-x-s-air/


満足できるくらい核心に迫れたかと言えばやっぱりまだまだ全然足りず、
そんなこと言ったら本人のサイトにはオブリストとの対談とか載ってるわけで、
こちらの質問力不足に尽きるけれど、やるだけのことはやった!
とても緊張する貴重な体験だった。
ビッグになっても、 こういう感じの辛みがあるんだなあってのが垣間見えたのも、
リアリティがあったなあ。 


ちなみにヤンのことを常に追っているコレクターさんが展示を見にオープニングに来てて、

その後展示してた作品もほぼ買ってしまったそうだ。
巨匠とはそういうことも起こるんだな、、、。

10月23-28日

アート台北、自作はこんな感じでした。
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毎度のこと、Admiraギャラリースタッフチームの頼もしさに恵まれ、
ビシッと展示してもらえたと思います!!
空いた時間で陽明山にも行ってきたり。

 

10月29-30日
台湾から愛知に移動。
来年2月の4人展の企画者であり画家の鈴木雅明くんに色々案内してもらいました。
会場となる、瀬戸市のバラックを下見して、
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同じ建物内のアーティストスタジオ、タネリスタジオも見学。
スタートのタイミングも僕らのnaebonoと近いこともあって、勝手にシンパシーを感じました。
鈴木君のスタジオも訪問して、じっくり実作を堪能したあと、名古屋造形大学にお邪魔して、教鞭をとる
4人展の参加作家である加藤巧さん、今回のご縁を作ってくれた佐藤克久さん、とも面会。
夜は愛知のペインター飲み会と盛りだくさんでした。
皆さんお世話になりました!

個展のオープニングは盛況に終えることができました。会期は10月26日までです。
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ハンブルクではもう3回目の個展で、今回はその3回分をまとめたカタログも作る予定!!
みっちり打ち合わせもしてきたので、出来上がりが楽しみ。
 

さて今回は約1週間の滞在で、
搬入したりお客さんに会ったり、ご立派なホテルに飾られてる自作を見学したり、作品のアフターケアなどしてたので、他の街や展示巡りは殆どどこにも行けず。

そんな中、ミキコサトウギャラリーから徒歩3分の、
DeichtonhallenでやってたCharline von Heyl(カタカナだとシャーリーン フォン ハイルか?)の個展だけは堪能できた。
素晴らしい!!!2005年から2018年の13年間の集大成的展示。
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昨年ミュンヘンで実物を見て、完全にリスペクトの対象となったvon Heyl、
そん時もおんなじような事を書いたかもしれないが、
キャンバスの目が潰れない程の薄塗りをキープしてるので、追おうと思えばほぼ全てのプロセスを目で追うことができる。特に形と形の際に注目すると、巧みにマスキングや塗り残しを駆使して、描く順序を計画的に倒錯させていたり、薄塗りながら複雑なパターンを幾つも展開させていることがわかる。ストリートグラフィティに繋がりそうなガサッとした描写も、何かしらの引用を匂わせる謎のイメージも意味を中和しちゃうように効いてくる。それに、意外に色の組み合わせが繊細で、実物じゃないとわからん綺麗さ。絵画は進んでいるよなあと実感させてくれる展示。
自分の展示と比較してがっつり凹むかと思ったが、むしろなんだか清々しい気持ちで、色々アイデアのヒントももらいながら鑑賞することができた。

これから札幌に戻って制作再開だ。まずは地震で壊れた作品を早く直さねば。次の展示は来月のアート台北です。

空港でMezzo Mix飲み納め!


「北海道 未来のしごとの参考書」というウェブサイトに、インタビューが掲載されました。

高大生向けの職業紹介サイトです。

https://sankousho.haj.co.jp/interview/?interview_id=117 
 
 

つい先日、一停無視で警察から罰金7,000円を浴びたんですけど、職業を聞かれて「自営業」では納得してもらえず「が、が、画家です、、、」とぎこちなく申告せざるを得なかった身のワタクシが、こういうサイトで画家としてインタビューを受ける不思議。
 

今画学生で未来が闇に包まれそうな若者の皆様、あるいはお子様の進路選択が美術になりそうな雰囲気にビビってる皆様、あくまでケーススタディのひとつとしてご活用ください。
 

また、他の画家のみなさんにも、それは違うだろおおおぁぁ!!とできるだけ言われないように気をつけながら、割と正直に答えたつもりではありますが、いかがでしょう!?ここが一番緊張するところ。



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