やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

カテゴリ: 制作

1月、2月、3月と立て続けに関東方面での展示があるので今年は年始から制作詰め。
真冬の制作詰めは本当キツい。そして梱包もキツい。

北海道外、及び国外に作品を送ることが増えてきて、作品の売り上げも増えてきたので
その度に梱包のクオリティもちょっとずつ上がってきてる。 

以前若者と梱包の話をしてて、軽くお説教したことがある。
曰く、グループ展の搬入のための運搬を赤帽さんに頼んだら、扱いが荒くて通路の壁にぶつけられたりしたので信用できん、とかなんとか。似たようなこというやつ、結構いそう。
それに文句言うなら金稼いでウン十万円の美術梱包雇ってみなさい。赤帽さんのように安価でモノ運んでくれるサービスにどこまで自意識過剰にサービス求めるんじゃい。むしろ得体の知れない生意気な自称美術家の梱包を運んでくれることに感謝しやがれ。そんなに作品が大事だったら、どんな運搬にも耐えられる梱包を自分でするのが当たり前だろボケえ! 
。。。と堂々と言えるようになったのは、ドイツ生活でタフになったからかもしれん。
ドイツでは小包を届けてもらった際、チャイムが壊れてたらしく電話で連絡があり、玄関に出てみたら配達員にブチ切れられてびっくりした記憶がある。うん日本人、サービスに甘えすぎてました!て思った。 


自作は表面がアクリル絵具のグロスのバーニッシュでフラット仕上げのため跡がつきやすい。
直接プチプチは完全にアウト。紙もいろいろ試して、クッツカーネという専用の梱包紙ですらくっつきはしないけど跡がついてしまうし、一番有効だと思われていたレーヨン紙でも長期間はアウト。
結局表面に何も当たらないように箱に固定するのが一番という結論になった。

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1×4の木材を組み、

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最後ダンボールで包みやすくなるように凹み部分もできるだけ無くしておいて、

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裏の木材に作品をビスで固定し、(ここはまだより良い方法がある気がしている)

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表面は多めに支え木を。

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 プラダンで保護。

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厚いダンボールで包んでPPバンド張って完成。 


小さい作品も同様に。
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このくらいやれば、大抵の国内輸送は大丈夫。
ただ毎回作品完成後にこのプロセスが待ってるのは イヤすぎるので、
これ専門のアシスタントが欲しい。。。今は配偶者を強制的に手伝わせている。 

今まで自作のメインマテリアルとして多用していたゴールデンのヘビーゲルセミグロスが、
昨年末にまさかの国内販売を停止してしまった。
[グロス] [マット]のツヤのメディウムはあるんだけど、
[セミグロス]っていう半ツヤのものは他の国内メーカーには無いんだ。
透け具合も、ヤスリとの相性もこのセミグロスはちょうどよいので重宝しているのに。

僕はこの画材を学生時代から使い初めて、手応えを感じれば感じるほど購入量が増えていき、
ある頃から、店頭販売分ではすぐに使いきってしまうので、3リットル容器を注文するようになる。
またちょうど同じタイミングくらいで道内の公募展で賞を取った。
確かその受賞式の時に、いつも画材を買っている大丸藤井セントラルさんの社員さんも来賓で参加されており、初めてご挨拶したはず。

以来、店舗に行くたびに挨拶するようになり、かつますます注文量も増えたので、
すっかり顔を覚えてもらうようになった。
数年前には画材売り場とコラボして店舗で実演までやらせていただいた。
ドイツから帰国報告した時は、ハグまで発生したほどだ笑

ひどいときは45リットル分まとめて注文とかやっているので、
自分で言うのもアレだがおそらくアクリル絵具を個人で買ってるランキングは道内1,2を争うのではないかな!メディウム必要アピールを購入によって続けてきたのに販売停止なんて超絶ショック!きっと、よほど国内需要が無かった画材なのだろう。。。

店頭で販売停止を伝えて頂き「いやあ困りましたねえ、海外輸入しかないですかねえ。。。ちょっと今後の展開を考えてみます」なんてガックリしてたら、そのショックをいつもお世話になっている某社員さんが気遣ってくれて、なんと自らホルベイン工業さんにその相談をしていただいたのである。
そして特別にヘビージェルのセミグロスバージョンを試作してもらえることになった。

ええええなんという神対応!!!!!人と人との血が通っている感!!
店舗で買うってやっぱり良い事だよなあと感じる。

その後2パターンの試作が届きさっそく実験する。
微妙に粘度が違ったり、乾燥後の透け具合が違ったりしたので
さらに要望をお願いして、3つめの試作品でついに理想形となる。

こうしてマテリアルピンチは大丸藤井セントラルさんとホルベイン工業さんのコラボにより
救われた。感激。
もちろん今回は使う量も特別多いと決まっているので、
セントラルさんもホルベインさんもイレギュラー対応で、
誰でも同じような特注はできないとのことです。
しかしガンガン制作に画材を費やしてるうちに、
こんな特殊な関係性が発生するなんて本当うれしいな。

アクリルメディウムなんて、原材料は石油というし、ほぼ自作は不可能なんだよな。
それだけにメーカーさんに直接協力していただけるなんて頼もしい。


大丸藤井セントラル
http://www.daimarufujii.co.jp/central/

ホルベイン工業
http://www.holbein-works.co.jp/ 

北京から帰って来てから、ほとんどアトリエに引きこもっている。
9月と10月に立て続けに個展があるので急ピッチで制作しなきゃならん。
今月から札幌国際芸術祭2014も始まりワタワタしそうなので今のうちに少しでも前倒しせねば。
けっこうな作品数が必要で、同時制作しているともうアトリエがキャパオーバー。
そこでアトリエの壁面積を増やしてレイアウトを変更した。
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 うん、3日間で作った割にはまあまあか。
壁がパカッと開くように蝶番をつけて、裏を収納スペースに!
リサイクルショップで無骨な棚も買って来て、スペース確保!
アトリエばっかにいるので、本棚も増やして良い本は家からこっちに移動、
読みたい本も追加購入!

ここに入居して早1年。ずっと仮っぽい佇まいだったが
これでなんとなく、画家のアトリエっぽくなってきた気がする。
それでもやっぱ狭いなあ。

巨匠達のアトリエ風景をyoutubeで見てたらデカ過ぎカッコいい途方に暮れる。

テリーウィンタースのアトリエ


ゲイリーヒュームのアトリエ




 

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かなり引きこもって2週間くらいでチビ3枚を仕上げる。なかなかのスピードだった。
透明ばっかりつかうこの手法なら少し時間が短縮できる。 

制作途中に、思ったより早く終わるメドが経ったので、
再び沸き上がってきた鑑賞欲を爆発させようと、
ストックホルム行きのチケット予約!
ここの現代美術館には、ラウシェンバーグのモノグラムがあるのだ。
しかも企画でティスマンスの個展と、
ピカソVSデュシャンってのもやってる。
お腹いっぱいになれそう。

完成した3枚をハンブルグに届けて、そのままハンブルグから飛ぶのだ。
しかし今回のフライトはRYAN AIRって航空会社で、今までのeasy jetより
予約がややわかりにくい。

昼まで寝てしまうがみきこさんはまたも朝出動。。

僕がギャラリーに着いたら1人お客さんが来てて、
一番自然光がキレイに入る場所に作品10点くらいを並べて、
みきこさんと話している。
すんげー近づいて見たりしながら、
作品についての質問もされた。

この作品の支持体と素材は何を使っていて、10年もつか?という質問から、
作品毎にどういう意図でこの色とこの配置なのか?とか
この構図は私にはこうみえるけど、どうなの?とか、
うおお、これは答え甲斐のある質問でテンション上がる。
できるだけ、構想したときの狙いとか、
描いてる時の感覚に近い言葉になるように説明する。
私はあっちのシリーズはピンと来ないけど、
こっちのシリーズはすごく良く感じる、
みたく意見も好みもハッキリしていて、すごい。

そうしたら、4点の購入を決めてくれた…!
破産寸前まで来てたけど生き延びられる!

みきこさんに聞けば、この方は2月に初めてこのギャラリーで
小さい自作を展示したときに気に留めてくれて、
その時はもう売れてしまってたので今回まで待っててくれたらしい。
それで展示前日来場とのこと。
ははあ…なんとありがたいことか。
とても気品のある感じの良い奥様で、
ストールも作品に合わせてドット柄!

こりゃあやる気倍増。

小さい作品を奥のスペースに並べる。
数時間奮闘ののち、結局一列に間とって並べるベーシックな展示がベスト。

いくつかのはみ出した作品は展示しなくても良かったのだけど、
そこはみきこさんの主張で、展示していた方が売りやすいってことで、
空いててメイン展示の邪魔にならないスペースを作り
とりあえず持って来た作品22点は全部見える形にした。

途中抜けて散髪に。
昨日のお姉さんの1人ひろこさんは美容師さんで、
オープニングに向けてボッサボサの髪を切ってもらう。

みきこさんのとこの作家さんは皆オープニング前にひろこさんに
切ってもらってるらしく、
「ワックスとかつけたくないでしょ?みきこさんとこのアーティストはみんなそう言うんだよね〜」
と…わかっていらっしゃる!!あんなメンドクサイものはつけたくない。
ナチュラルでキレイに整えてくれました。

その後ギャラリーにも駆けつけてくれて、
掃除を手伝ってもらう。ありがたや。

そして照明。ここの照明は高い天井からの蛍光灯が基本で
そんなに明るいものではないし、スポット照明のレールがほぼ無い。
でも自作は透明部分が多いので、
光を強めに当てればそれだけ絵の中に光が入って
いい効果を出せる。
ここでもけっこうワガママ聞いてもらい、
ネジで取り付けるスポット照明の数を無理矢理追加したり、取り付け直したり
これも夜遅くまで何回もやり直す。

深夜にさすがにみきこさんも明らかに限界に達している状態だったけれど、
ギリギリまで粘らせてもらう。

一番シリアスな価格の相談の時も、
ワガママ生意気言いすぎてすいません…だったけど
後悔もしたくないので今のうちに言える事は言っておいて
後から誰かに愚痴ってもらえたら…と願う、搬入ハイな状態。

みきこさんは猪突猛進タイプで、
けっこうムチャクチャなことも言うけど笑
こっちもいつにも増してぶつかっていける。

僕は顔がヤギとかインパラとかガゼル系で、ひ弱体型なので
いわゆる草食タイプと思われがちだが、
頑固で性格が悪いということは
ちゃんと伝わったはず!?

明日の夜がオープニング。
展示の詰めもあと少し。
やはり帰りは3時。

昼過ぎまで寝たら、夜中よりは体調回復。
完治はしてないっぽいが十分動けるレベル。
やれやれこんなタイミングで情けない。

今日もみきこさんは朝から活動してて、
毎日ほとんど寝てない…!アスリートだ。

作品の場所決め。
2回空間を見に来ているので
それとなく展示のイメージは持っていたけど、
いざ並べてみるとやっぱりイメージとズレがでてくるし、
みきこさんの意見と擦り合わせながら、
今日も手伝ってくれてるフランクの意見まで聞きながら、
(フランク自身もオルタナ系ギャラリーをやってるようで、いい意見もくれる)
入れ替え入れ替え。

今回の展示は、メインの壁面2面で大きめの作品をとにかくゆったりと
余裕を持たせて見せ、ギャラリー奥のスペースに小さいのを置くってのは
絶対やりたいことだったのでそこは猛烈主張。

夕食はみきこさんとみきこさんの友人のお姉さん達と家鍋プチパーティに誘われる。
ギャラリーが忙しい時に助っ人に来てくれる頼もしいお姉さん達だそうな。
鍋とか超久しぶりでうまかった!
ハンブルグに来てからカロリー摂取が5倍くらいになってる。

しかし三十路にもなって、
優しくオシャレで正常な世界に生きるお姉さん達に囲まれると人見知りとプレッシャーで
どうにもこうにもアップアップ。自分の内弁慶っぷりを思い知る。
何か話題を…と考えたって、
(いや〜最近排尿の後の残尿感が気になって、、ははは!)
とかしか思いつかないので諦める。
こうして美術の世界に常に回帰する心を獲得し続けるのだ。


ギャラリーに戻って来て続き。
結局丸一日使って配置を決める。
メインゾーンはバッチリ決まった。

あとはチビ作品と照明。
余裕を持たせて搬入期間を取ってもらったつもりだったけど、
なんだかんだでギリギリか。

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ドイツ国内のアート展示情報誌。
自分の作品がカラーで入ってる!これはうれしい!
みきこさん気合いいれてくれてます。

ちなみに自作の下の画像は、
アンセルム・ライラ…うげー
近くの美術館で大規模な個展やってるためにこういう並びになったようだ。
なんというプレッシャーだよ。

この日も帰りは深夜3時過ぎ。毎日この時間。
のど飴大量摂取。

広瀬さんはこの日帰国。

さて本格的に搬入開始ってとこで、
喉の痛みが悪化して体がだるくなってくる…これはヤバい感じだ。

しかもギャラリーはフェア出品直後で間髪いれずに自分の個展なので、
まずはフェアの残骸を片付けるのを手伝うのを協力、肉体労働…!
この日もフランクがいろいろ運搬の手伝い。
みきこさんは睡眠3時間くらいなのにがんがん動いてる。

夕食は日本食屋さん。うめー!
フランクはしめさば食ってる…納豆も食えるらしい。
そしてこのおっさんは夜になればなるほど元気になる。
英語力は似たようなものなのでたどたどしいが、

下ネタの時だけは意思疎通能力がアップするから不思議だ。
日本語のエロ用語は積極的に学習しているらしく、
「Bukkake! Bukkake!」とうれしそうに言って来るので、
「フランクはそんなにブッカケがスキなのか?キモいな。」
と返すと「いや好きではない!」って…
単語言ってるだけかい中学生か!

しかし不思議なものでわずかな下ネタを交わすと妙に親近感が増す…
下劣な男子文化ってしょーもねえが、僕はけっこうそれで助かってきたこともある。
ただし年齢を重ねると、セクハラに一転する可能性が上がるので、
その部分の感覚は研ぎすませてならねばならん。

とか思いながらギャラリーとギャラリーの倉庫を行ったり来たりしてるうちに
どんどん体調が悪化。完全に発熱してるな。
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これは倉庫マンションのような建物。
開けようとしてる扉の奥がギャラリーの倉庫で中には
作品ぎっしり!

夜中にようやく運び出しが終わり、
ようやく自分の作品の位置決めを試すも、
フラフラすぎてもうダメ。

あらかじめ決まっていた大きい作品の位置を言うと、
フラフラな自分を見かねたのか
フランクがものすごいスピードできっちり展示してくれた。
突然頼りになるおっさん!

みきこさんも、普段はフランクの戯言を半分くらい無視しているが笑
この作業の迅速丁寧さとフレキシブルな行動力については信頼を寄せているとの事。
なるほど。

帰宅後、悪寒にやられる。
厚着かまして爆汗かいて明日の昼には復活しないとやばい。

搬入の日。

ベルリンからハンブルグへの作品移動は、
みきこさんが手配してくれたトラックで運んでもらう。
運転手はフランクというMIKIKO SATO Galleryをよく手伝ってくれている方で、
夕方過ぎに2人が僕のスタジオに到着する。

作品運ぶ際に表面側の扱いに気をつけてくれと言ったら、
フランクが 「ああん?」という態度を取って、
みきこさんとドイツ語でケンカしながら運んでいる…

何言ってるかさっぱりわからんのだが、
「オメーの梱包が甘えんだよ」と「気ぃ遣い過ぎ」
というのは何となく伝わってくるので謝りつつも、
見てるとエラく手際よくきれいに積んでくれる。
大丈夫そうだ。

そして夕飯を食べるとフランクの機嫌は上々になり、
3人トラックに乗ってアウトバーンを行くわけだが、
車内で放屁をかましたり、160kmのスピードをかましたり、
歌ったり、みきこさんはすっかり呆れている。
フランク…この鼻デカヒゲおっさんファーストインパクト強すぎ!

2時間半でハンブルグに到着、
ギャラリーの中ではハンブルグのフェアで展示を終えた
作家の広瀬敏史さんが作品の梱包をしていた。
ギャラリーのウェブサイトで作品が目に留まっていた作家さんだったので、
実物見れてよかったー
本人はマイペースでニコニコしつつも、
みきこさんを自分のペースに巻き込んじゃうような魔力を持っていた。

今自分が滞在してるレジデンス、もともと広瀬さんも滞在してたところなので、
話も通じやすかったみたい。感謝!

作品を置いて、搬入初日終了。
やや喉がいたい…嫌な予感。

出品予定の作品は思ったより早く揃った。
ラストスパートでは鈴木君が何度も手伝ってくれたし、
ドクメンタ期にもすばらしいアシスタントの皆さんがいてくれたおかげです。

財力があればマジで助手が欲しいと実感した。

そんなわけで余分にもう1つ作品を作って、それもギリ完成。
梱包を始める。

梱包はパネル作りの次に苦手な作業。
とにかく表面に梱包材の跡が付かないようにいつも苦戦してるのだけど、
modular(日本でいうハンズ)に、フワフワな綿のような梱包材が
1mあたり4ユーロで売っててこれはナイス発見!
これで巻いてユルくプチプチで巻けばなんとかなりそうだ。
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これがフワフワ。


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これ出展作品の中で一番チビな絵画。
石鹸ではないぜ。壁につければそれなりに絵画の佇まいになるのだぜ。

12月分と1月分のブログをこのタイミングでまとめて更新。
溜めてまとめて更新するのをなんとかしたい。
2ヶ月更新しないとかカビ生えブログになってしまう…
備忘録ブログを書くのも忘れるという体たらく。

年始からずっと制作が全然追いつかなくてすでにヘバリそう、
これはたぶん幸せなことなのだろうけど、キツい。
行きたいイベントも結構逃してるし、制作以外にやりたいことがなかなかできない。
もうこうなったらツイッター覗くのとかも意識的に制限するかな。。。

連日寒いので、ついストーブに当たってめっちゃ頭痛くなったり、雪かきで時間が取られ、
なんというか普通に生活するだけで3割増で疲れるので困っちゃう。
家アトリエに居れば居るほど、暖房費も飛ぶし…。

しかしそうも言ってられない状況。
絵画の場合展用の作品も、ジェッソ塗ってキャンバスにして、
ようやく何枚か描写を始められるようになってきた。
プラス、また小作品をいくつか仕上げて今度は栃木に送る。

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新作は送る前に撮影。手元に残る時間が少ないので切ない。


あと、場合展は連動企画でmixi上で絵画についてニッチな議論もしている。
これに書き込むのも結構労力がいる。
その内容は最後にある程度まとまって冊子になる予定なので、気を抜けん。

それと場合展終了後、春にドイツに渡って、最長で一年くらい滞在しようといろいろ計画を練っている。
自作が全く別の場所でどんな評価をされるのか試されたいし、巨匠の作品もいろいろみたい。
ドクメンタもあるし。

そんな下準備もコソコソ重ねて、
いつのまにか1月が終わっちゃうんですな!
書きたかった事の半分くらいしか書けてないっすわ3DSのこととかタンタンとかヒミズとか。

ところで12月からのここの掲載写真はiPhoneで撮っているが、
サクッと撮れて画質もソコソコ、同期も楽なのでやはりイイ感じ。

先日見に行ったcojicaの森本めぐみさんの個展と、
CAI02の鈴木悠哉君の個展がそれぞれ良い内容だったので、刺激になる。
年始からどちらも気合い入ってるな。
負けられぬ!


地道な制作の日々。
ひたすらベニヤ切って、ガンタッカで仮止めしてパネルにして、、
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玄関は木材加工場、雪と木屑が混ざってメチャクチャ。
パネル表面側面をヤスリ掛けでキレイに加工。
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雪が黄色くなるので遠くからみたら犬のおしっこかけられたみたいだ。

パネルができたら、
今回は作品形態の都合でさらに帆布を張ってる。久しぶりだ。布。

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あーいつまでパネル作りしてるんだ。全然描写に移れない!
誰か無賃でボランティアに来ませんか。嘘です。

木材も布も絵具も大量に買ったのでお金が吹っ飛ぶ。
とにかく大きな作品をやりたい衝動が先にあったのです。
狭いアトリエで大きな作品を実現させるために組作品方式にしてみたはいいけど、
労力が…


とか悶々としながら、同時制作してた小作品完成!
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以前より側面の絵具の盛りを厚くした。パッと見、違いは解らんけど、
見た目の重みが増した気がする。

こいつはドイツに送って2月の頭にハンブルグのMikiko Sato Galleryで展示されます。
海外に送る時は、厳重に梱包しなければ危険なので、

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木枠を組んで作品を薄葉紙でやんわり包んで裏で固定、これにフタしてプチプチで包んで、
さらにダンボールで包んでEMSで送る。
どんな展示になるのかなー楽しみ 見に行けないけど…。

11月のグループ展が終わってから、
なんとなく2011年の怒濤のスケジュールをクリアした感。
それも所詮見せかけなんだけど、
わかっていながらやっぱりちょっとダラダラ気味でした。
制作を止めると一瞬で廃人になるので、
意識的に手は動かしているけれど、すぐ休むし無駄が多い。

そうしてるうちにあっという間にまたピンチな状況になりつつある。
ようやく引き締まって来た。

とにかく何度も言ってるが、絵のスタートが一番嫌いだ。パネル作るとこ。
そもそも日曜大工とかに縁がない僕が木材加工してるんだから笑えてくる。
ノコギリも釘ウチも一向に上達しないのに。

しかし今回は、大量にパネルが必要な作品の構想を練ってしまったので辛さ倍増!!
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ひたすら木を切る。近所のホームセンターの松材30×30は買い占めた!!
そして枠にする。
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当初の予定ではこの約45cm四方のパネル30枚組で一つのでかい作品にする予定だったけど、
最近の自己テーマは「過剰さ」ということにして、さらに10枚追加した。
3月の「絵画の場合」展で公開予定なんだけど、間に合うのかなーあーあー

こうやって自分に無理をかけることで、何か予期せぬおもしろさが発生するんではないかと未来に希望を持ってしまうのですハッハッハ…。
この作品では丸は封印して、直線だけで構成してみようかと思う。うまくいくかな。
ポスト抽象表現主義のパクリ的な絵になりそうだけど笑 どう回避しようか…

同時制作してるチビ作品では、マットメディウムの効果を試す。
同じメディウムでもマットになると、曇り具合が増す。これをうまく制作に取り込みたい。
それと、こっちも過剰に行きたいので、メディウムの厚みを増やす試み。
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これは作品開始直後の下塗り状態。側面も盛ってます。
こうやって、またどんどん時間がかかる方向に…


どうでもいいけどこれは先日届いたクラブニンテンドー花札。いい出来。
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こういうので癒されないとやってられん。
今年はニンテンドー3DS、ソフトも結構買ってます。3DSかなりイイ感じ。
やるヒマ無くてほとんどクリアできてないが…触れるだけでうれしいんだ。
そんなわけでポイントが溜まってこういうのを貰えちゃったりするんです。

 余裕の無い制作漬けの毎日になっていて、はかどっている割には遅れ続けている。間に合うのか…。と言いながらついに現実逃避で久々にブログ更新!!!

冬にたくさん制作すると、アトリエにいる時間が増えて暖房費はかさむ、絵だけじゃ食えていないので金稼ぎしてるけど、そちらは減らさないと制作が出来ないので収入は減る、という悪循環が起きてタイヘン困っているが仕方が無い。

 眠くて筆が動かない時は、オシャレでカッコ良い風な音楽で気取るのは止めて、チャゲアスやラルクアンシエルをかけて熱唱しながら制作して目を覚ますという荒技も使い始めている。

 ここ数日を振り返ろうとしても、いまいちボンヤリしてしまって思い出すのに時間がかかる。ブログに残さないと過去が消えて行く笑

 昨日の事は覚えている。スノースケープモエレというアートイベントを見に行った。
http://www.sapporo-park.or.jp/moere/ssm/2011/

 ようやくハンフォンさんの作品を鑑賞できた。鏡を使った作品。

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ゴミを上手い色彩バランスで配置して鏡の反射で雪の結晶に見立てるような作品。冬にモエレでやるということをきちんと作品の要素に入れる器用さとわかりやすさ、造形センスが感じられた。また、反射ガラスがやたら質が高く、作品の完成度にも一役かっていた。ちょうどハンフォンさんに遭遇できたので、あのガラスはどうしたの?とカタコトで聞くと、「スポンサーがここのガラスのピラミッドの会社さんで提供してくれたんだ」と(たぶん)話してくれた。なるほどー。

小さいサイズの同シリーズもあり、そちらはゴミではなくコラージュ。このコラージュ、チラホラとエログッズが散りばめられててウケた。きっと誰かが豊富にエロネタを教えたんだろう。オナホールとか電マとかの画像(こういう単語を書くとアクセス数伸びるかな笑)、そこに連結された魚の切り身などの画像を使い、全体では雪の結晶の形というなんともおかしい作品。

村山さんの作品は、山のドローイング良かった。でも、雪に埋まった冬のモエレで、草で色付けするというのはいささか無理があるような気がしないでもないという。

屋外の作品はちょっとよくわかんなかった。
あと、最近モチーフが山っていうの、流行ってるんでしょうか?

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モエレ山のソリ滑りがめちゃ楽しそうだったな。


駆け足で今度は六花亭福住店へ展示の打ち合わせへ。
この空間、とっても魅力的なので、何度か偵察に行くうちに展示プランにも欲が出て来た。

本来作品展示用の空間ではないので、いろいろと制約や問題がある。なんとか照明の追加と展示位置の相談をする。
無理を言って検討してもらってるけれど、階段部分の高い位置に大きな絵を架けるため、自分で展示のための足場を作る必要がでてきた。これはキツい。
キツいけど、このプランがうまく決まれば展示の質は倍良くなるはず。

あと一ヶ月ちょい、Nintendo 3DSを買うのも我慢して制作します。あ、こないだ札幌駅でデモ機見たんだった!あの没入感はヤバい。欲しいー個展が成功したらご褒美に買うか。

ブログ更新頻度も減るだろうと、こっそりブログの横にツイッターのタイムラインを表示してみている。ろくな事つぶやいてないけど笑

次の更新は、次の現実逃避時期でしょう。

6色パネルの土台作りがなかなか終わらず悶々としている最近。
単色の土台にメディウムを重ねてはフラットにしていくだけなので、作業の進み具合があんまり目に見えず精神的に辛い。
早く色を重ねたいんだよソワソワ。

メディウム重ねてると、色と記憶のリンクが久々に起こった。

今作っているパネルの下地の色の感じや見え方は、「ポッキンアイス」の色に似ている。
正式名称は「チューペット」らしいけど、ググってみたらカビ混入で生産中止になってたショック!!でも無印とかで類似品売ってたかも。

これこれこういうのです。

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きっとだれでも食べた事あるはずのこいつ。
確か誰かに、「懐かしい感じがする」と自作の感想を頂いたことがあるけど、もしかするとこういうポッキンアイスあたりの記憶がよみがえったのかもしれないな。

あとこれ、ダブルソーダも。
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これはハッキリ子供の頃から味と色が好きだったことを記憶しているので、今の下地の色と脳内リンクした時にちょっと興奮した。

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こんな下地。前回のパネルの画像と変わってないじゃないかと思われそうだけどそれなりに質感が変わってるのです。

こういう色味が、やはりもともと好きなのか。
表面から直接反射してこないような、奥から出てくるような色味。
ポッキンアイスもそうだし、米粒なんかも近い。肌の色なんかもそれに近い。十勝石も真っ黒だけど色のあり方は似ている。空の色も近い。
こういう色味を絵の中に取り込んでいきたいんだなあ。

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なぜ玄関に雪まみれのH型の煙突の頭があるのか。
答えは簡単、折れたから。

なぜ煙突が折れたのか。
答えはやはり簡単、落雪のせい。

連日の大雪で一気に屋根に厚ーく雪が積もった。しかもしばらく寒かったので、落ちてくる気配もないまま溜まる一方。
が、昨日少し気温が上がったので、ドッサドサ屋根から雪が落ちて来た。
我が家の屋根は三角屋根で、なぜか煙突の位置はその三角の斜面の端っこに位置している。

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そのため、雪が降りすぎると、こういうことになる。
この家に住んで4年経つが、そのうち3冬は煙突が折れた。
設計ミスでしょこれ!!
煙突の手前の屋根は、一応落雪防止のために盛り上がってる細工はしてるものの、全く役に立っていない笑

例年はまあすぐ落雪するので全部雪が落ちた後にハシゴに登って煙突をハメ直すのだけど、今年は雪が多すぎてまだ全部落ちてこない。これは困った。大家さんに助けを求め、明日なんとかしてくれるかも。やれやれ…。

この家に住んだばかりの頃、煙突が短かったせいで空気の逆流が発生してストーブの中が破裂してぶっ飛んだという事態が発生した。
惨事にはならなかったが、ヘタすりゃ火事になって死んでたよ!
煙突直してる時にも落ちそうになって死ぬかと思った。
古い家に住んでると、なにかと精神力が上がるんですよ笑

ヘコたれず制作してたらジェッソ切れ。買いに行こうとするとまたしても大雪。バス20分待ったけれど全然来ないので結局20分歩いて地下鉄で街へでる。すると大丸藤井セントラルは定休日ときたもんだ。ついてねえ。追手内洋一。
オーク画材まで歩き、無事購入。Kさんにご挨拶。

本日ユナイテッドシネマのメンズデーのため帰りに映画でも見ようと思ってノルウェイの森の時間に合わせたはずが、バスの遅れで計画倒れ。でもせっかくなので見る映画をソーシャル・ネットワークに変更。とても面白かったので結果オーライ。最近けっこう映画見てます余裕あったら別項で書こう。

帰って来てから制作再開。
冬の白やグレーも良いけれど、カラフルに攻めてみる。

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春の六花亭喫茶室での展示なので、どんよりした色やキモい色はちょっとやりずらい。なのでベタにパッとした色で攻めようと考え中。
この虹色下地パネル群どう攻めようかなー

最近は制作のネタをあまり書いていなかったが、500m美術館用に制作した作品の後から、チビ作品3つ作った。
全部誰かの手に渡る事が決まっている作品なので札幌での展示予定なし、なのでここで少し公開。

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パステルカラーとか。

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派手なのとか

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最近側面の見栄えを変化させようとしてみています。側面のメディウムも厚塗りバージョン。写真で撮ってもやっぱりイマイチ違いがよくわからんなー、でも前よりいいかも?
この作業のせいで、パネルが出来るまでの鬱陶しさが倍増、くるしい!!
くるしいけど、まだまだ試したいことが出て来て困る。

側面の作業時間を差し引いても、この3作品制作中はちょっとペースダウンの傾向。イカンイカン。
とにかく寒さに負けてはいかん。さー新しいパネル作りだ。

 札幌、暖かい日が続く。サッポロファクトリーでジンギスカンビアガーデンやってる。楽しそう。行きたい。

 しかし制作が押し押しで、ビア行けない。予定表通りに進まない。パネル5枚同時制作を試みてるが、やっぱ3枚くらいずつしか対応できん!2枚が置いてきぼりだー

100号が5層目完了、カラフルになってきた。そして絵の体重が重くなってきた。重くなるとヤスリがけに玄関に持っていくのがめんどくさくなる。
 大きい絵には大きい丸をグワーンって描けるのがいいところ。曲線の調整が、小さい絵と少し違う感覚。

マリオギャラクシー2はすっかり2ワールドクリアしたところで止まったままだ。

こないだ、グレープジュースをちょっと放置したままにしたら速攻でアリが大量発生した。とっちめてやったら、自動的に部屋掃除になった。

iida G9 ヤフオクで落とした でもいつ届くんだ 連絡こないな 大丈夫かな。

 先日、ギャラリー門馬に池田緑さんの個展を見に行ったがとても良かった 内臓がすこーしキュイっとなる思いの文章を、一文字一文字打ち込んで、ものにしていく行為 ワークショップにもハマった

それに本間さんが作品よろこんでくれた よかったー

さて、メディウムが乾いた絵の前に戻って 夜は騒音がきついので電動サンダーは使えないから手でヤスリをスリスリかけるのだ スリスリ…スリスリ…

 やっとパスポートができた。しっかり10年用。なんと最近のパスポートは、ICチップが入っている。ICチップのページが厚紙になっているのでとってもめくりづらいね、これ。
 去年更新した運転免許証にもICチップが入っていたな。

 パスポートを貰うととたんに気分が高揚して、中欧の本を買う。ポーランドのお勉強。ザッと読んでも国が分割されただとか、ある時期地図上から国が消えただとか、人間の複雑な歴史が厚く乗っかっている土地に現代の住みやすい北海道でグダグダ生きてきた自分が作家として訪れるなんて、なんだか滑稽なもんだ…と思った。
 僕の軽々しいライフがずっしり乗っかった絵画は、どう受け止められるのか、楽しみになってきた。

 3週間も言葉のわからんところに行くので、携帯電話を海外対応機種に変えるべきではないか!?と思い始めた。auは海外でもそのまま使える機種があるので、ヤフオクで吟味…iida G9がなかなか良さそうだ。

100号はようやく3層目に突入。6月中に完成させたいのに、マズいな。でかい絵のマスキングを剥がすのがツライ。時間がかかるし手のひらが痛い。この作業をしている間は、絵を描いている気分じゃなくなる。誰かにやってほしい。
高校教師時代は、放課後ヒマそうな生徒を捕まえて「おもしろい作業があるぜ」とダマし、この作業を手伝わせていた笑 

新しい木枠も完成しつつあり。制作時間が足りん。

ここしばらくやってた小作品3つが完成した。よしよし、悪くはなさそうなデキかな。
こないだのCAI02のグループ展の時に制作スタートしたから、かかった日数は1ヶ月と少しか…。

うーん、効率が悪い!毎日手を加えているはずなのにこのスピードはちょっと遅い。

単純計算で、
支持体作りに2日、下塗りに1日。
10層の絵を作るとしたら、1日1層だとしても10日。実際、メディウムを厚塗りしたら乾くだけで1日かかり、そのあとヤスリで平らにして丸の描写をして、マスキングの剥がしもあるので1日1層は厳しい。
2日で1層だとしたら20日。
となると小さい作品なら最速でゼロから完成まで3週間ちょいでイケるか…きつー。
これがデカイ絵になると3日で1層でもけっこうしんどい。

ああ、今の制作方法のもどかしさといったらない。

学生の頃の無邪気な実験期には、絵具を塗ったくってオシマイ!というハイスピードな展開の絵もあったなあ…。絵を描いている皆さんはそれぞれいったいどのくらいの期間で作品を完成させるのか。
スペインの異常写実画家アントニオ・ロペス・ガルシアのデカい風景画の制作年を見ると10年くらい!かけて描いている。
たかだか1ヶ月程度でウズウズしてる僕には耐えられない期間だ…。そうかと思えば1日で良い作品を仕上げてしまう画家もいたり。早い作風に辿り着いた画家は、ズルいよ!とか思っちゃうけどその思いは全く持って無意味なので、心の中でさっさと蒸発させる。

今の作風で効率をあげるには、同時制作枚数を増やすしかない。次は同時5枚か6枚か…いってみるか。
うわーイヤだ!!これぞ制作のマルチタスク化!
同時制作して全部の質が下がったら意味ないし、悩ましいところです。

 晴れた午前中にパネルを外に持っていって、キワの仕上げ。オービタルサンダで、枠からすこしだけはみ出たベニヤを削り落とす。加えて、ガンタッカーの針を抜いて若干ボロ付いた表面も整地。木粉も拭いて、これでやっとパネルができた。
 ベニヤの側面は、直接絵具を塗るととってもヤニが出て黄変してしまうのでヤニ止めしなきゃ。シーラーを塗るだけでは防ぎきれないことがあり、この問題は未だに頭を悩ませているのだが、デッサン用のフィキサチーフをかけると効き目があると聞いたので実践中。スプレーは苦手だが、シューっとやる。ゲホゲホ。

 
 ところでmixiとかtwitterって、どちらも結局自分で発信するのを怠ってほとんどただの情報受信ツールになってしまってます。
 twitterとか最近ようやくアカウントとったけど、いろんな人のつぶやきだらだら読んでみるだけでえらい時間が過ぎてしまうので困る。
 

 パネルのボンドが乾いたので、ガンタッカーの針を抜く。クイッと釘抜きで針を浮かせて、ラジオペンチで引っこ抜く。これが200本くらいはあったはずだ。うめき声をあげながら抜き続ける。
 途方もない単純作業に絶望することは度々、いや、たかがこんなもんで途方もないとか思ってんじゃねえよと心の声。そうしたらさっそく手にマメができた。イタイ。なんて貧弱な自分なんだ。
 もっと効率の良いパネル作りはないもんか。抜く作業は1時間程度だったのに、それだけでヘトヘトだ。体力の無さはとっても厄介だなぁ。

外は雨。雨が降ると、エネミーは雨宿りにウチに入ってくる。ほーらゼイゼイしてる僕の横には、まあるいお尻の蜘蛛ちゃんよ。

ちょうど絵にメディウムを塗っているところで、思いついた。絵の表面にトリモチ食らわれる前に、こっちからトリモチを食らわせてやれ。と。
そこで、絵に塗り終わって筆に余ったメディウムをティッシュで拭き取り、そのティッシュを開いてそのまま壁の蜘蛛に、ペタ!生け捕ったり。
そのまま丸めて、処理。
悲しくなるほど残忍な駆除方法だがなかなか捕まえやすいぞ…。
害虫の話ばっかりになってしまう、自粛します。

いつも行くローソンでエヴァ関連商品がワンサカしてる。UCC缶コーヒーのおまけのフィギュアが値段の割になかなか良い出来だなあと横目で見てたが、日に日に数がぐんぐん減っていくので、これはやはり買っておいたほうがいいのでは?という気になって、アスカ購入…なんてミーハーな!!でも世代だからいいんです。
さっそく我が家の中途半端フィギュア&オブジェコーナーに並べた。ウゴウゴルーガのテレビくん、太陽の塔、子牛、デュシャンの大ガラスミニチュア、村上隆のキノコ、そこにアスカ。う〜ん、このなんともこだわりのないバラバラ加減が、自分的にはそれなりに気に入っているからいいんです。

 GW、ここにきてなんとも春らしい暖かさ。気持ちがいい。そしてそんな気分の時は決まってエネミー達も活発。ワラジ虫は防げているものの、ついにアリが一匹家に入ってきた。

 アリくらいなら手でプチッとやれるので速攻成敗。こいつらは油断すると仲間をすぐに呼ぶのでやってられない。。。と思ったらお次ぎはゲジゲジが!!成敗できぬまま隠れられた!勘弁してくれ。
 おかしいぞ、ゲジゲジは毎年秋くらいになって初めてコンニチワしてきたのに、まだ5月…先が思いやられる。しかしこれら駿足野郎たちは家の周りに撒きまくったワラジ虫コロリじゃ全然防げないのな…はあ。
仕方がないので外に、アリの巣コロリをセットした。うわあいろんなアリが家の周りに発生しまくってる。コロリに騙されて全滅しなさい。しかしせっせと一生懸命コロリ剤を持ち帰るアリを眺めていると、それはそれで切ない気持ちにもなる。

さてゲジゲジはどうやって防げばよいのか…。

 さてだいぶ前に作っておいた100号の木枠が未だに木枠のまま。4月には描き始める予定だったのに、逃げで作り始めた小作品がもはや完成に近づいている。さすがに100号を進めなければマズいので、木枠にシナベニヤを貼ってパネルにする。

 さぶろく(1820mm×910mm)サイズを超えるパネルを作るのがとりわけキライ。ベニヤをカッターで切るのがしんどいし、ボンドまみれになるし…。100号だったら、ベニヤが2枚必要で、2枚の境目に段差ができないように、キレイに接合しなければならぬ。

ガンタッカーでバンバン木枠に打ち付けて浮いてこないように固定。特に境目は隙間なく打ちまくる。ああしんどい。今日はここまでで乾燥待ち。乾いてからぜんぶタッカーの針を抜くのがまたしんどい。

そこにアリがまた一匹、貼りたてパネルを登ってきた。成敗!!
外のコロリ剤をさっさと持ち帰れ。本当に迷惑だ。

一番困るのは、乾燥中のジェルメディウムの上にヒョコヒョコ現れてとりもちのようにくっつかれる可能性があることだ。
ジェル塗って寝て、朝起きたらゲジゲジがくっ付いて死んでましたなんて展開は考えたくもない。

 さて、ようやく冬にスローペースで制作してたチビ作品がだいたい終わったので、大きめな作品制作を実行し始めなければ。

 こないだ買った木を切って(玄関で電動切断機を唸らせる近所迷惑っぷりは心の中でいつも謝罪)、組む。

 まずは、ベタにF100号を作ろう。F100号って、規定サイズ過ぎてイヤになっちゃうのに、たまに恋しくなる謎のチカラを持ってますね。

 我が家はとっても天井が低いのがアトリエとしての難点で、バンザイしたら手が届きそうなレベル。なので100号でもけっこうギリギリ。150号レベルだと家から出ないや。。。

 せっせと木枠を組む。あーめんどくさ、めんどくさ。ボンドが手につきめんどくさ、中木にのみ打ちめんどくさ、コーナークランプめんどくさ、とてもツライ絵を描くまでの下準備。

 夜にはしっかり梱包したチビ作品をCAI02に搬入しに行った。さあ皆さんはどんな作品をどんな値段で売るのか、楽しみだ。

 今日も休日。午前中にチビ作品の額も仕上げる。額も丁寧に完成度を上げて、作品本体とのバランスに気をつけなければならないので小さいながらなかなかタイヘンだ。真っ白でマットな箱額が出来上がる。これでチビ作品完全完成。やったー。気分は上々。
 今作品に額を作っているワケは、今回展示するグループ展には沢山の人が出展するので、サイズが小さい自分の作品が他作品に押されないように少しでも大きく見せるためと、箱に入った大事なモノ的な感じをだすためと、展覧会のコンセプトがアートを買いたいというものなので、額があったほうが「売り絵」っぽいかな?と、そんなところ。

 満足げに歯を磨いてたら、台所についに現れた一匹の強敵。その名もカツオブシムシ(成虫)!一気に気がめいる。
こいつはたった2mm程度の存在ながら奇跡的に腹の立つ害虫で、このボロ家に住んで初めてまともに存在を知った。簡単に言うと服を食う虫なんだけど、そんなヤワな説明では足りない。服に加えてホコリがエサで暗い隙間が大好き。んなこと言ったらどこにでもエサと住処があふれてるじゃないか…

 なにせこの家にひっ越して来た時から、こいつらは見えない隙間やタタミに潜んで僕を困らせる準備をしていたのだ。引っ越して来て2ヶ月後くらいに部屋に見知らぬ謎の幼虫が突如出現、ビジュアルがあまりに気持ち悪すぎて、ネットで調べまくったら、ヒメカツオブシムシの幼虫だということが判明した。(興味ある人は検索!!そこには恐怖の画像が…)

 あまりに出現するので、ある日笠見君にヘルプを頼んでタタミを全部剥いてみたら、ぎゃああ何年分!?脱皮したヌケガラと幼虫だらけだああ…!必死に駆除した。思い出しただけで吐き気がする。ちなみに笠見君は興味津々で手に幼虫を乗っけて観察していた。アンビリーバブル。

 その後、毎年しっかり防虫剤を買っては春になる直前にセット、ホコリの溜まりそうなところは掃除、それでなんとか数は減ったがまだ生き残りが若干。なんてしぶとい…そして今年も成虫となって現れた。また長い戦いが始まる。ボロい一軒家は隙間だらけなので、逃げ場隠れ場だらけで全滅させるのは容易ではない。うちってサバイバル空間なんですよーはっははは。

 午後からは、ジョイフルAKに買い出し。成虫を見たため若干ヒステリックな状態で大量に防虫剤を購入。加えてワラジ虫コロリも購入。これで、ワラジ虫、クモ、アリ、ムカデ、ゲジゲジ、カマドウマ(すっかりおなじみ今まで我が家にコンニチワしてきた歩兵たち)などの侵入を防止するのです。しかしこんな虫ノイローゼみたいな買い物だけで終わりたくないので、制作の為の買い物もする。

 まず、防塵マスク。売ってる中で一番高価な3M製の一番ビジュアルも強そうなヤツを購入。続いて電動サンダも、よりよいものに買い替えることに。今まではリョービ製のマイサンダというお手頃価格で良性能なものを使っていたが、今回は思い切って、マキタ製のプロ仕様!仕上げサンダを購入。粉吸い込み袋付きだから安心だ。これで粉塵の悩みは少しは減るだろう。そして大きな作品の為の木材を買った。
 この2連休でいったいいくらお金が無くなったんだ…iPad買えちゃうぞ。地球儀も買えちゃうぞ。作品制作の為の投資、おそろしや。

 帰ってすぐに家中に防虫剤をバラまいた後、早速newマスクをつけてnewサンダを絵に使ってみる…こ、これは…なんて、使いやすいんだ!!!興奮。振動が上品に思えてくる笑 工具や画材はお値段の価値が存分に感じられる。これは楽しいぞ。一気に気分は上々。

薄紫の絵を完成させるため、最後のヤスリをかけた後に玄関の外でニススプレーをかける。

小さい作品なので、外にひょいっと持っていき、水平に置いてシューっとガンガンスプレーをかける。
乾いてない表面をデリケートに気遣いニスが垂れないように水平を保ちながら部屋に運ぶ。

ツヤを帯びた表面の効果で、絵の透明感が増し、色の発色をぐんと良くして、一気にフレッシュな印象になる。半日乾燥させればツヤも安定し、やっと完成!!至福なひととき。

壁にかけてムフフ。

ムフ…
…横にはまだスプレー待ちのこないだの黄色い絵が。

小さい絵は外でシューできるからいいのだけど、中型以上になると、スプレーかけた後に水平を保ったまま玄関を通れないので同じ作業をアトリエ内でやらなければならない。

その場合、大量にシューするから臭いがすさまじく、ニス成分が家に充満して空間が白濁するのでしばらく家にいれなくなる。
窓を開けすぎると冬だと寒すぎて乾かないし、冬以外だとすぐに虫が入ってきて絵の表面にダイブしやがるのでウカツに換気もできん。

できるだけ生活部屋に影響がでないように、アトリエの出口はすべてゴミ袋を裂いて作った、ニス成分防止フィルターで覆う必要がある。それでも臭いはとても防ぎきれない。

さらにニス成分が床にそのまま堆積しちゃうと後でペッタペタになるので、アトリエに新聞紙を敷き詰めないとならぬ。

め、めんどくさー!!

そんなわけでなかなか黄色い絵にスプレーをかける覚悟が湧かない。こういう時、展覧会とかコンペの締め切りって背中を後押ししてくれるので有効なんだよな…。

ちなみに、やや昔はヤスリを2000番までかけて、研磨のみでツヤを出していた。
しかしアクリル絵具は質感の特徴として乾いても若干ペタつきが残るので、絵具むき出しだと保存がしにくい。それにホコリも付きやすいので半年くらいでツヤが半減する。

そういう理由でなんとか満足いく素材として見つかったのが絵画の仕上げ専用ニススプレー。ニスもペタつきが無いわけじゃないけど、それでも表面はずいぶん扱いやすくなるのだ。

にしてもねぇー、またも健康被害系…まあとにかく困ったヤツなのだ。


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