やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

カテゴリ: 制作

作品撮影日。カメラマンも4ヶ月ぶりくらいで久々、カメラがキャノンのR5になっている。
シャッター音が全然しないんだな!
今回は5枚の新作なので、サクサク進む。今回よりも、1ヶ月後の次回の撮影の方がヤバい。
撮影中、今日もゆきちゃんは描写アシストで、それでも間に合うのかといった具合。
 
撮影後、アトリエメンバーと小一時間スタバで休憩。

その後梱包開始。大きめの作品の梱包箱のフタを、
こないだのSCARTSイベントで日通さんから伝授してもらった方法でアップデート。
強度も見栄えも良い。 
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今年はフルでオンライン参加している、美術家加藤巧くんの勉強会、Vehicle
今夜はジェスモナイトを学ぶ会で、ウチのスタジオからも複数参加。
事前に有料サンプルを送ってもらっていたので、会の前にその辺に落ちてるものを使って遊んでみた。

正確にグラム数を測ったり、粉物を扱ったりするのは、
料理しかり、大の苦手である。 
が、この手の素材としては匂いもなければ癖も少なく、
扱いやすい気がする。思った以上にカッチカチになる。
実験は必要だけど、アクリル絵具と混ぜて着色もできたりと、ぶっこみやすそうだ。

1980年代中盤にはイギリスですでに開発されてた素材でレイチェル・ホワイトリードの階段の型抜き作品、あれもジェスモナイトなんだとか! 
それにしても、ロバート・ライマンも長年素材のエキスパートとタッグを組んで制作に取り組んでいたと言うし、アイデアを実現させるための素材アドバイザーの存在、結構デカそうだな。


ピンクのアクリル絵具を混ぜた実験では、硬化が弱くて簡単にヒビ入っちゃったな。(※ その後4日ほど経過したらバラバラになった破片はカチカチになっていた。)
心置きなく失敗に向かう。
自分の普段の制作ラインは基本的にかなり決まりきってるので、
こういった新素材にラフに触れる機会は、思わぬアイデアに繋がる可能性もあるし、
創作の初期衝動の地点に戻れるような気分になる。
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1ヶ月半ぶり、カメラマンW君登場。
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毎度、カメラマン泣かせの色調整。層と透明色の関係が複雑なほど色ズレが起こるので、作品によってもばらつきがある。その場で検証しながら調整してもらう。
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ゆきちゃんの描写比重の多い作品は、ゆきちゃんが厳しく色チェック。

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大きい作品は、フリースペースで並べて撮る。ウチのスタジオは作品撮影の環境、なかなか良いのだ。

3時間でアート台北用の14作品をいっきに撮影した。ひと段落!!!

ここから数日かけて、ニス塗りさらに追加の作品と、梱包と発送作業がまだ残ってるんだけど、
今日はパーっと行きつけ居酒屋で打ち上げた。

いつもより2時間早く起きて、
ジョイフルに木材調達。板ダンも買う。
日曜昼のホームセンターは、とても混んでいるのだな、新コロナとは、、、。

ついに日中の気温が20度を下回ってて長袖でもやや寒い。新コロナというか風邪をひきそうだ。そういや今年は手洗いやら消毒やらマスクやらの効果か、夫婦して全然風邪をひかん。

駆け足でアトリエ、アシ君デー。
小作の梱包木箱10個くらい作ってもらう。
セントラルさんから絵具40リットルが配達される。描写を続ける。アシ君帰宅後は大作の箱作りを続ける。
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アトリエが箱と木材粉塵だらけになる。
14時間労働、ギミチョコ!!

家に帰ってきて風呂入る時、身体からラワンランバーコアの香りが漂ってきた。もうだめだこりゃ。

20℃切って、涼しいせいか寝過ぎた。
長袖でも寒い。

ストーブを出すほどでもなく、このくらいだと制作はしやすい。

3日間ニス塗りを続けた作品が完成する。

一方ゆきちゃんは連日色面塗りの作業。
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いつもの透明レイヤーを逆に封印して、そのぶんデータ上のレイヤーを過密にしてみる実験作。時間のかかり方が異質なので、単発で終わるかもしれん。アート台北間に合うかな。

ジンバル買ったばかりで、同じラインナップの最新版が発売されてた。調査不足!!
でも、大きく羨ましいポイントは無かったので安心した。

9月頭にも知り合いが出展してたりで見に行かねばならない展示が割とたくさん溜まっている。
いつのまにか近場での展示の数は、新コロナ禍前と同程度に戻っているのでは。


ベルリンで、大規模な反コロナデモがあり、警察が一部の過激派約300人を逮捕したようだ。
そういえばブラジル大統領はどうなったのかと思ったらすでに回復してて、夫人と2人の息子にも感染もしてた。強気だ、、、

世の中今日から3連休なのか。お盆スタートってことか。
なるべくアトリエだけにいることにしよう。あ〜あ、ちょっと休暇が欲しいわ。

新千歳の利用者数はそれでも例年と比べて6割減だって。
しかし、東京が2日連続400人超えとかまだまだ増えてる割には、
第一波の時のような切迫感はない。

今日は黙々と制作。
描画ソフトによる画像生成しても、
実際のキャンバスに写す際に、円の中心点の座標を割り出さないと正確な描写にならないので、
結局その作業がタイヘンで時間短縮にはならない。
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その作業を、悲鳴上げながらこなすゆきちゃんの画面。ちょっと円の数増やしすぎた。
これは描画ソフトに早く座標数値が表示されるようアップデートしてもらわねばなあ。

昨日からもう夜が20度切るくらい寒くなってきた。
夏終わるか、、、!? 

多めに睡眠とるも、まだへばってる感じ。
起きてすぐギャラリーとミィーティング。
展示プランとか、〆切確認とか、近況報告とか。

ギャ:
こないだインスタに投稿してた作品はウチのギャラリー用?

僕:
あーあれはあっちのギャラリー用なの。

ギャ:
ふうん、、、あっちなのかあ。こっちにもあの感じの、欲しいんだよなあ。コレクターさんもイイネ!押してたなあ。こないだあっちで展示してたあの作品も、良かったよなあ。

、、、みたいなやりとり、複数ギャラリーで定期的に発生する。インスタに投稿すると良く見えるのだろうか。各ギャラリーにも気を遣いながら投稿しないとならんと思うとSNSもややこしいが、順番に均等に良さげな部分画像をアップすれば良いんだから、多少ジラすくらいの気持ちで、やったるわ!!
、、、まあハタから見れば贅沢な話かもしれない。
でも、関わってる人たちのキモチのアゲサゲを考慮するの、結構大事だと思うし、とても大変。こういうギャラリーとのミィーティングとかって、表に出てこない画家の仕事のひとつだよな。

インスタに、こっちのギャラリー用に作り始めた作品、早速アップしたったわ。


撮影日まであと1日。
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間に合ったっぽい。

体力回復に月イチ焼肉。
食べた後も、まだまだ制作。
明日の撮影が終わっても、次の締切がまもなくやってくるのだ。

作品撮影日まであと3日。
完成作とともに、新しいセルフポートレートも準備しておいてと、
ドイツのギャラリーから言われてるので、
ボサボサの髪を切りに行く。
ついでに本と円カッターとさえらのサンドイッチを買う。

その後は制作。ヤスリ、ヤスリ、ヤスリ、ヤスリ、、、、
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この長編230cmほどのデカぶつをヤスるのが超しんどい。
ヤスリ部屋に持っていくだけでめちゃ重く、マスクとアルミジャケットを着用して、
長時間電動サンダーをかける。微妙な凸凹を細かくメディウムで埋めて、
乾いたらまたサンダーがけ。仕上げは番目を3段階に分けて。
電動サンダーもボッシュとリョービを使い分け。
全身が汗ビシャビシャ、 めまいがする、ふくらはぎdead。
ゆきちゃん途中揉んでもらわないと動けん。
休み休み、大小6作品を半日ずっとヤスリがけ。今日がヤマだな〜。 

ちらちらニュースを確認すれば、
大阪の知事がうがい薬で新コロナがなんやら、
フィリピンの大統領がマスクはガソリンで拭けばなんやら、
集団の代表による世界観のズレはなんとも恐ろしいなどと思ってたら、

今度はベイルートの大爆発のニュースが凄まじい。
巨大爆発の映像だけなら、他にもっと凄まじいのがあるけれど、
これは市街地に近く、日常時に突然、しかも複数の人がその瞬間を動画に撮って、
衝撃波がビル群を飲み込んで、時間差で撮影者のいる位置に到達している生々しさがあり、
それらをTwitterにアップしてる。
シチュエーションと爆発地点からの距離の差異もバラバラで、
いろんな動画を漁ってしまう自分もこわい。

帰ってからも、ゆきちゃんマッサージ一時間+電動ふくらはぎマッサージャー漬け。

酔っぱらった次の日はなかなか起きられず、
決まって体が重い。
コップに3杯しか飲んでないのに、、、

郵便局に小包を取りに行ったのち、
モスバーガーでドライブスルー。イートインは31日まで休んでいるようだ。
郊外を車で移動しただけでは、宣言解除の影響は感じない。

アトリエ制作。
小包の中身は、京都の某作家さんがお裾分けしてくれた、
バリアコートという屋外用下地材。
木材や綿布のアク止めの有効レベルを実験する。
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これは、その辺に落ちてる端材に綿布を適当に張り、
左:バリアコート+ジェッソ、右:ジェッソ2回塗り
したもの。
僕の制作では、この次のステップである最初のメディウムの厚塗り過程で、
どのくらいアクが止まってるかがわかるので、 
明日完全乾燥してからメディウムを塗ろう。 

通常作業も進む。
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そういえば、メディウムを塗って画面の中に距離を作るスタイルは過去に、

---- カラフルだがそっけない図形(多くの場合は円)が、目の前に存在する。
が、この円は樹脂の中に封入されており、「触れられない」というフラストレーションと、
触れられないことを受容する穏やかさという、異なった感情を喚起する。
 

と分析(ウェブサイト参照)してもらったこともあったなあ、と今改めて。 
 
制作しながら、シンクスクールの授業のブレスト、イメージ作りも。
いつもどおりの対面授業は難しそうだし、
最悪今年度の開講もまだ決定してない中で、
6月下旬に2コマの授業準備をせねばならない。
対面じゃなければ、絵画の授業で講評は完全な形にはできないので、
代わりになるような充実を残せる方法を探っている。


スーパーに買い物デー。
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金曜16時くらいで、かなり混んでた。牛乳は2本。
隣にくっついてるドラッグストアで作業用キッチンペーパーを買うも、
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品薄のためお一人様2個までの制限がついていた。キチぺが品薄なのか。。。 
ちなみにキチぺは筆を拭いたり、電動ヤスリで絵画表面についた粉塵を拭いたりするときに使います。

22℃の陽気の中、アトリエへ。
今日は制作材料研究会Vehicleの僕がゲスト会なので、見せるものなど準備して、
18時からスタートした。
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ゆきちゃん撮影。ZOOMにて絵画の表面と使ってるメディウムについて説明してるところ。

今回のVehicleはテーマが「発注」ということで、
まずホルベインさんにオーダーメイドのアクリルメディウムを作ってもらうに至った経緯を説明。

それまで使ってた別メーカーのメディウムが販売中止になってしまい困ってたら、
いつもお世話になっている画材店・大丸藤井セントラルの社員さんが、
ホルベインさんにオーダーメイドで僕の希望に沿ったメディウムの制作を相談してくれたのだ。
そもそも社員さんとは以前受賞した公募展の授賞式で知り合って以来、
ずっと活動を追ってくれて展示も見にきてくれてたり、
僕もだんだんメディウム購入量が増えていったりで、
関係性が出来上がっていたという前提や、
今日はその方がわざわざ昨日作ってくれた
「作家と画材専門店と画材メーカーの関係図」も画面でみせたり、
ホルベインさんの技術者さんから伺った、
僕の希望に近づける際に注意した開発ポイント
(乾燥後の痩せをできるだけ少なくする、乾燥後の塗膜はできるだけ硬くして削りやすい状態にする、できるだけ任意の透明感を保持したまま艶消しにする )なども紹介した。

続いて、今まさに同じスタジオの美術家大橋くんに開発してもらっている描画シミュアプリも、
画面共有で仕組みを公開してみた。
これを作るに至った経緯は、去年作品の話をたまたました際に、
円を配置するときの自意識をできる限り遠ざける仕組みを作りたい、
ランダムの配置をコンピュータの制御で発生させたい、
自分の作品制作プロセスをプログラムだけでどこまで再現できるか試して見たい、
みたいなことを言って、それを聞いてた大橋くんが、
「ここにそれできる人いますよ!」
と名乗りを上げてくれたのだった。
出来上がっている機能の使用感や、現段階で足りてない機能などを説明した。

イベントホストの加藤くんも、
イギリスでウィンザー&ニュートンのラボとの共同研究の話や、
必要材料の海外輸入などのエピソードを紹介してくれたり、
去年の京大博物館で展示していた作品に使ったオリジナル絵画成分解析プログラムアプリなどを紹介、
その豊富な経験値には、毎度のことながら驚かされてしまう。

お互いの画材を実際に画面で塗ったり練ったりという実践も見せ合うなど、
盛り上がった〜。

デカいインスタレーションや映像の作家は、外注や共同制作は当然だと思うのだが、
この規模でやってる画家でも、市販の製品からの選択肢だけではない可能性があるし、
色んなテクニカルな方々との共犯関係ができることで、
制作者としての認識も、 市場に出てくる新製品も、変わってくるかもしれない楽しさがある。

そのまま打ち上げでは、京都の作家事情などを聞いたりして、
こりゃやっぱり新コロ明けには行かなきゃならんな!と思った。

近いうちにVehicleのサイトでもレポートが公開される予定なので、
楽しみです。

トークイベント中、横の部屋では淡々とゆきちゃんが塗り作業。
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これも描画アプリで作られた10層ぶんの円を、
最初の層に色の塗り分けだけで描き起こしてるところ。


売約となった中型90×90cmの作品の輸送用梱包をするため、ギャラリー門馬へ。
せっかくなので、最近の梱包方法をメモ残し。

以前はワンバイ材を使って箱を作ってたのだが、
( 2017版→ http://yamamotograyzone.ldblog.jp/archives/52258160.html)
生木だと海外輸送がNGとなって、色々トラブルが起きたことがあった。
またワンバイ材は幅がちょっと足りないこともあり、
根本から材料を変えることにした。

今は、25mm厚のラワンランバーコアのサブロク板(デカすぎる作品はシハチ板)を、
縦方向にカットして作っている。
作品の厚みが4cm以上の時は、カットの厚みを12cmにする。
これで一枚のランバーコアから6本取れる。
加工をしてくれるホームセンターで切ってもらう。
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合板なら、海外輸送はOKなのだ。
組み立て方は以前と同じ。
中型だと表裏面に3本の支え木を取り付ける。
(写真は左端はまだ取り付けてない状態)
段差になる部分には適当な当て木でカバー。
ここだけ生木になっちゃってるのがネックだけど、
海外に送る際は、別の合板素材で対応するか、
強引にシーラーとかペンキを塗装すれば加工木扱いにできる。
今回は国内輸送なので、そこまではせず。 

裏面。
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絵の裏に支え木からビスで固定。
絵を外す際に取り外すビスには、マルで印を付けておく。 


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 両面を、硬めのプラダンでカバーする。
プラダンは、ホームセンターによって微妙に質が変わるので、リサーチした中で最も硬いやつを選択。
プラダンに、絵の取り出し方を図説した説明書きを貼ると、お客さんもギャラリースタッフも困らずに済むので忘れずに。

これでダンボールで綺麗に包んで完成。
包んだ状態を撮り忘れてしまった。。

ケーキをごちそうになり、作業を終えて、アトリエへ。
帰りがてら、モスバーガーでモスチキンとポテトをドライブスルー。

ちなみにこれはアトリエにあるさらに大きい梱包。
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一応絵の方向と表面がどっちかわかるように印をつけておく。
大きいものは、サイドはダンボールで覆わず、
表裏だけ硬めの段ボールでくるみ、サイドには取手をつけて運びやすくしてる。 

小さい作品は絵の厚みを2cmくらいにしてるので、
ランバーコアの厚さは21mm、幅は約9cmでとる。サブロクで10本いける。
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 これに同じように作品を固定して、
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支え木は無しでも、硬いプラダン+段ボールでOK。
 
この方法にしてからは今のところトラブルは無い。
さらにアップデートできそうな点は、
絵の固定方法と、表裏のフタの工夫かなあ。 

以上、梱包紹介終わり。
淡々と作業ののち、
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夜はゆきちゃんがそのままアトリエでZOOM飲み会しとる。


ニュース、北海道の感染者は6人。
数字だけみる限りはずいぶん減ったな。 
今週末も家にいるよう知事がよびかけている。 

ハンブルグのギャラリーから、
ドイツでは美術館が再開したとの知らせあり。 

GWも明けたようだ。
予定通り、税理士さんと電話で画面を確認しながら、
フリーランス向けの持続化給付金の手続きをウェブサイトで申請する。
添付資料も予め税理士さんに作ってもらってたので、
大きな問題もなく、あっさり完了。めっちゃ助かります。
2週間後には口座に満額が入ってくるはず。
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アトリエ制作。
昼ホットサンドを食べ、給付金申請を終え、
ゆきちゃん今日は疲労モードなので先に帰宅して休暇デー。
完全1人制作は久々で、手を動かしても全然進まん。 

夜は描画補助ツールの制作依頼してて、
プログラム組んでくれてる同じnaebonoの大橋くんとツールミィーティング。
大橋くんはウチのスタジオメンバーでも珍しく、
バリバリにプログラム組むスキルを持ってる作家なので、
これはビジュアルアーチストとしてめちゃ羨ましい。
作品構想していく上で、
ランダムという仕組みを機械的に取り入れる必要性というか好奇心がずっとあって、
なんとかならんかなあとたまたまどっかで口にしたら、
ツール制作の名乗りを挙げてくれたのだった。
見積もりもだしてもらって、さっそく試作を作ってもらうと、なかなか思うようにはいかず、
欲しい円の重なり方とか、くり抜き具合とか、細かい修正を現在続けてもらってる。
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画面ちょい出し。
プログラムとして円の集積イメージを発生させることで、
自分の作品構造を頭で整理しなおしたり、
自意識がどこに発生すれば面白くなったり面白くなくなったりするのかの検証ができる。 
こういうプロセスをどう実作に応用させるか、
少しづつ実験してて、このツールならではのバランスを組み込めそうだ。
デジタルプロセスを挟んでも、結果的に出来上がってくるのは同じ円の集積っていうところが、
割と自分でも気に入ってる。
よ〜く見たら、 これはデジタルプロセス入ってるでしょ、
と気付ける程度には含みを残しておきたいところ。

ミィーテング後、世間話。年下をつかまえて美術長話は、
やりすぎないように、、、と気をつけつつも1時間は瞬間で過ぎ去ってしまった。

ニュース、3月30日ぶりに全国の感染者が100人を下回るとな。
GW自粛の反映かな?感染者数というのはイマイチ当てにならん数字な気もするが。
政府は14日を目処に、新規感染者の確認されてない地域の緊急事態宣言の解除を検討とのこと。

 

新コロ禍日記を続けてみようと決めて、1ヶ月毎日書いてみた。
案外、あっさり続いてしまった。 
このカテゴリでどこまで続くかな。

北海道の感染者が38名、札幌だけで26名と過去最多タイ。
国の緊急事態宣言も来月6日終了は厳しいとニュース。
一方でだんだんと、自粛は解除して、コロナを受け入れて経済を回すべき、
という意見もネット上に増えてきている印象。思ってたより早い。
北海道は1度目の自粛解除の後に送別会シーズンと引っ越しシーズンが合わさって、
今第二波がきちゃってる感じだろうか。
ムード的には、そう簡単に自粛解除できる雰囲気でもなさそうだが。

バイト君デーの予定が、しばしお休みに。 

制作、完成しかけのままいつまでもスッキリしなかった一枚が、
ようやく停滞を抜けて終わりが見えた。
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ストーブで最後のメディウム乾燥中。
あとは平らにして完成。
結局、印象がぼやける部分に明度暗めの色でコントラストを付けることで
全体の見栄えを調整する。割とよくやる戦法だ。
こいつは最後までノーデジタルのルールを崩さなかった。
苦戦したぶん、層も分厚め。
(昨日からなるべく写真も載せてみることにした)


1月、2月、3月と立て続けに関東方面での展示があるので今年は年始から制作詰め。
真冬の制作詰めは本当キツい。そして梱包もキツい。

北海道外、及び国外に作品を送ることが増えてきて、作品の売り上げも増えてきたので
その度に梱包のクオリティもちょっとずつ上がってきてる。 

以前若者と梱包の話をしてて、軽くお説教したことがある。
曰く、グループ展の搬入のための運搬を赤帽さんに頼んだら、
扱いが荒くて通路の壁にぶつけられたりしたので信用できん、とかなんとか。
似たようなこというひと、結構いそう。
それに文句言うならば、金稼いでウン十万円の美術梱包雇ってみなさい。
赤帽さんのように安価でモノ運んでくれるサービスにどこまで自意識過剰にサービス求めるんじゃい。
むしろ得体の知れない生意気な自称美術家の梱包を運んでくれることに感謝しやがれ。
そんなに作品が大事だったら、
どんな運搬にも耐えられる梱包を自分でするのが当たり前だろボケえ! 

。。。と堂々と言えるようになったのは、
ドイツ生活でタフになったからかもしれん。
ドイツでは小包を届けてもらった際、
チャイムが壊れてたらしく電話で連絡があり、
玄関に出てみたら配達員にブチ切れられてびっくりした記憶がある。
ワタシ日本人、サービスに甘えすぎてました!て思った。 


自作は表面がアクリル絵具のグロスのバーニッシュでフラット仕上げのため、
跡がつきやすい。
直接プチプチは完全にアウト。
紙もいろいろ試して、クッツカーネという専用の梱包紙ですらくっつきはしないけど跡がついてしまうし、一番有効だと思われていたレーヨン紙でも、長期間保存ではやはりくっついてしまいアウト。
結局表面に何も当たらないように箱に固定するのが一番という結論になった。

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1×4の木材を組み、

写真 2017-01-26 2 11 32
最後ダンボールで包みやすくなるように凹み部分もできるだけ無くしておいて、

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裏の木材に作品をビスで固定し、(ここはまだより良い方法がある気がしている)

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表面は多めに支え木を。

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 プラダンで保護。

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厚いダンボールで包んでPPバンド張って完成。 


小さい作品も同様に。
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このくらいやれば、大抵の国内輸送は大丈夫。
ただ毎回作品完成後にこのプロセスが待ってるのは イヤすぎるので、
これ専門のアシスタントが欲しい。。。今は配偶者を強制的に手伝わせている。 

※3年後のアップデート編
(http://yamamotograyzone.ldblog.jp/archives/52292071.html)

今まで自作のメインマテリアルとして多用していたゴールデンのヘビーゲルセミグロスが、
昨年末にまさかの国内販売を停止してしまった。
[グロス] [マット]のツヤのメディウムはあるんだけど、
[セミグロス]っていう半ツヤのものは他の国内メーカーには無いんだ。
透け具合も、ヤスリとの相性もこのセミグロスはちょうどよいので重宝しているのに。

僕はこの画材を学生時代から使い初めて、手応えを感じれば感じるほど購入量が増えていき、
ある頃から、店頭販売分ではすぐに使いきってしまうので、3リットル容器を注文するようになる。
またちょうど同じタイミングくらいで道内の公募展で賞を取った。
確かその受賞式の時に、いつも画材を買っている大丸藤井セントラルさんの社員さんも来賓で参加されており、初めてご挨拶したはず。

以来、店舗に行くたびに挨拶するようになり、かつますます注文量も増えたので、
すっかり顔を覚えてもらうようになった。
数年前には画材売り場とコラボして店舗で実演までやらせていただいた。
ドイツから帰国報告した時は、ハグまで発生したほどだ笑

ひどいときは45リットル分まとめて注文とかやっているので、
自分で言うのもアレだがおそらくアクリル絵具を個人で買ってるランキングは道内1,2を争うのではないかな!メディウム必要アピールを購入によって続けてきたのに販売停止なんて超絶ショック!きっと、よほど国内需要が無かった画材なのだろう。。。

店頭で販売停止を伝えて頂き「いやあ困りましたねえ、海外輸入しかないですかねえ。。。ちょっと今後の展開を考えてみます」なんてガックリしてたら、そのショックをいつもお世話になっている某社員さんが気遣ってくれて、なんと自らホルベイン工業さんにその相談をしていただいたのである。
そして特別にヘビージェルのセミグロスバージョンを試作してもらえることになった。

ええええなんという神対応!!!!!人と人との血が通っている感!!
店舗で買うってやっぱり良い事だよなあと感じる。

その後2パターンの試作が届きさっそく実験する。
微妙に粘度が違ったり、乾燥後の透け具合が違ったりしたので
さらに要望をお願いして、3つめの試作品でついに理想形となる。

こうしてマテリアルピンチは大丸藤井セントラルさんとホルベイン工業さんのコラボにより
救われた。感激。
もちろん今回は使う量も特別多いと決まっているので、
セントラルさんもホルベインさんもイレギュラー対応で、
誰でも同じような特注はできないとのことです。
しかしガンガン制作に画材を費やしてるうちに、
こんな特殊な関係性が発生するなんて本当うれしいな。

アクリルメディウムなんて、原材料は石油というし、ほぼ自作は不可能なんだよな。
それだけにメーカーさんに直接協力していただけるなんて頼もしい。


大丸藤井セントラル
http://www.daimarufujii.co.jp/central/

ホルベイン工業
http://www.holbein-works.co.jp/ 

北京から帰って来てから、ほとんどアトリエに引きこもっている。
9月と10月に立て続けに個展があるので急ピッチで制作しなきゃならん。
今月から札幌国際芸術祭2014も始まりワタワタしそうなので今のうちに少しでも前倒しせねば。
けっこうな作品数が必要で、同時制作しているともうアトリエがキャパオーバー。
そこでアトリエの壁面積を増やしてレイアウトを変更した。
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 うん、3日間で作った割にはまあまあか。
壁がパカッと開くように蝶番をつけて、裏を収納スペースに!
リサイクルショップで無骨な棚も買って来て、スペース確保!
アトリエばっかにいるので、本棚も増やして良い本は家からこっちに移動、
読みたい本も追加購入!

ここに入居して早1年。ずっと仮っぽい佇まいだったが
これでなんとなく、画家のアトリエっぽくなってきた気がする。
それでもやっぱ狭いなあ。

巨匠達のアトリエ風景をyoutubeで見てたらデカ過ぎカッコいい途方に暮れる。

テリーウィンタースのアトリエ


ゲイリーヒュームのアトリエ




 

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かなり引きこもって2週間くらいでチビ3枚を仕上げる。なかなかのスピードだった。
透明ばっかりつかうこの手法なら少し時間が短縮できる。 

制作途中に、思ったより早く終わるメドが経ったので、
再び沸き上がってきた鑑賞欲を爆発させようと、
ストックホルム行きのチケット予約!
ここの現代美術館には、ラウシェンバーグのモノグラムがあるのだ。
しかも企画でティスマンスの個展と、
ピカソVSデュシャンってのもやってる。
お腹いっぱいになれそう。

完成した3枚をハンブルグに届けて、そのままハンブルグから飛ぶのだ。
しかし今回のフライトはRYAN AIRって航空会社で、今までのeasy jetより
予約がややわかりにくい。

昼まで寝てしまうがみきこさんはまたも朝出動。。

僕がギャラリーに着いたら1人お客さんが来てて、
一番自然光がキレイに入る場所に作品10点くらいを並べて、
みきこさんと話している。
すんげー近づいて見たりしながら、
作品についての質問もされた。

この作品の支持体と素材は何を使っていて、10年もつか?という質問から、
作品毎にどういう意図でこの色とこの配置なのか?とか
この構図は私にはこうみえるけど、どうなの?とか、
うおお、これは答え甲斐のある質問でテンション上がる。
できるだけ、構想したときの狙いとか、
描いてる時の感覚に近い言葉になるように説明する。
私はあっちのシリーズはピンと来ないけど、
こっちのシリーズはすごく良く感じる、
みたく意見も好みもハッキリしていて、すごい。

そうしたら、4点の購入を決めてくれた…!
破産寸前まで来てたけど生き延びられる!

みきこさんに聞けば、この方は2月に初めてこのギャラリーで
小さい自作を展示したときに気に留めてくれて、
その時はもう売れてしまってたので今回まで待っててくれたらしい。
それで展示前日来場とのこと。
ははあ…なんとありがたいことか。
とても気品のある感じの良い奥様で、
ストールも作品に合わせてドット柄!

こりゃあやる気倍増。

小さい作品を奥のスペースに並べる。
数時間奮闘ののち、結局一列に間とって並べるベーシックな展示がベスト。

いくつかのはみ出した作品は展示しなくても良かったのだけど、
そこはみきこさんの主張で、展示していた方が売りやすいってことで、
空いててメイン展示の邪魔にならないスペースを作り
とりあえず持って来た作品22点は全部見える形にした。

途中抜けて散髪に。
昨日のお姉さんの1人ひろこさんは美容師さんで、
オープニングに向けてボッサボサの髪を切ってもらう。

みきこさんのとこの作家さんは皆オープニング前にひろこさんに
切ってもらってるらしく、
「ワックスとかつけたくないでしょ?みきこさんとこのアーティストはみんなそう言うんだよね〜」
と…わかっていらっしゃる!!あんなメンドクサイものはつけたくない。
ナチュラルでキレイに整えてくれました。

その後ギャラリーにも駆けつけてくれて、
掃除を手伝ってもらう。ありがたや。

そして照明。ここの照明は高い天井からの蛍光灯が基本で
そんなに明るいものではないし、スポット照明のレールがほぼ無い。
でも自作は透明部分が多いので、
光を強めに当てればそれだけ絵の中に光が入って
いい効果を出せる。
ここでもけっこうワガママ聞いてもらい、
ネジで取り付けるスポット照明の数を無理矢理追加したり、取り付け直したり
これも夜遅くまで何回もやり直す。

深夜にさすがにみきこさんも明らかに限界に達している状態だったけれど、
ギリギリまで粘らせてもらう。

一番シリアスな価格の相談の時も、
ワガママ生意気言いすぎてすいません…だったけど
後悔もしたくないので今のうちに言える事は言っておいて
後から誰かに愚痴ってもらえたら…と願う、搬入ハイな状態。

みきこさんは猪突猛進タイプで、
けっこうムチャクチャなことも言うけど笑
こっちもいつにも増してぶつかっていける。

僕は顔がヤギとかインパラとかガゼル系で、ひ弱体型なので
いわゆる草食タイプと思われがちだが、
頑固で性格が悪いということは
ちゃんと伝わったはず!?

明日の夜がオープニング。
展示の詰めもあと少し。
やはり帰りは3時。

昼過ぎまで寝たら、夜中よりは体調回復。
完治はしてないっぽいが十分動けるレベル。
やれやれこんなタイミングで情けない。

今日もみきこさんは朝から活動してて、
毎日ほとんど寝てない…!アスリートだ。

作品の場所決め。
2回空間を見に来ているので
それとなく展示のイメージは持っていたけど、
いざ並べてみるとやっぱりイメージとズレがでてくるし、
みきこさんの意見と擦り合わせながら、
今日も手伝ってくれてるフランクの意見まで聞きながら、
(フランク自身もオルタナ系ギャラリーをやってるようで、いい意見もくれる)
入れ替え入れ替え。

今回の展示は、メインの壁面2面で大きめの作品をとにかくゆったりと
余裕を持たせて見せ、ギャラリー奥のスペースに小さいのを置くってのは
絶対やりたいことだったのでそこは猛烈主張。

夕食はみきこさんとみきこさんの友人のお姉さん達と家鍋プチパーティに誘われる。
ギャラリーが忙しい時に助っ人に来てくれる頼もしいお姉さん達だそうな。
鍋とか超久しぶりでうまかった!
ハンブルグに来てからカロリー摂取が5倍くらいになってる。

しかし三十路にもなって、
優しくオシャレで正常な世界に生きるお姉さん達に囲まれると人見知りとプレッシャーで
どうにもこうにもアップアップ。自分の内弁慶っぷりを思い知る。
何か話題を…と考えたって、
(いや〜最近排尿の後の残尿感が気になって、、ははは!)
とかしか思いつかないので諦める。
こうして美術の世界に常に回帰する心を獲得し続けるのだ。


ギャラリーに戻って来て続き。
結局丸一日使って配置を決める。
メインゾーンはバッチリ決まった。

あとはチビ作品と照明。
余裕を持たせて搬入期間を取ってもらったつもりだったけど、
なんだかんだでギリギリか。

IMG_2419

ドイツ国内のアート展示情報誌。
自分の作品がカラーで入ってる!これはうれしい!
みきこさん気合いいれてくれてます。

ちなみに自作の下の画像は、
アンセルム・ライラ…うげー
近くの美術館で大規模な個展やってるためにこういう並びになったようだ。
なんというプレッシャーだよ。

この日も帰りは深夜3時過ぎ。毎日この時間。
のど飴大量摂取。

広瀬さんはこの日帰国。

さて本格的に搬入開始ってとこで、
喉の痛みが悪化して体がだるくなってくる…これはヤバい感じだ。

しかもギャラリーはフェア出品直後で間髪いれずに自分の個展なので、
まずはフェアの残骸を片付けるのを手伝うのを協力、肉体労働…!
この日もフランクがいろいろ運搬の手伝い。
みきこさんは睡眠3時間くらいなのにがんがん動いてる。

夕食は日本食屋さん。うめー!
フランクはしめさば食ってる…納豆も食えるらしい。
そしてこのおっさんは夜になればなるほど元気になる。
英語力は似たようなものなのでたどたどしいが、

下ネタの時だけは意思疎通能力がアップするから不思議だ。
日本語のエロ用語は積極的に学習しているらしく、
「Bukkake! Bukkake!」とうれしそうに言って来るので、
「フランクはそんなにブッカケがスキなのか?キモいな。」
と返すと「いや好きではない!」って…
単語言ってるだけかい中学生か!

しかし不思議なものでわずかな下ネタを交わすと妙に親近感が増す…
下劣な男子文化ってしょーもねえが、僕はけっこうそれで助かってきたこともある。
ただし年齢を重ねると、セクハラに一転する可能性が上がるので、
その部分の感覚は研ぎすませてならねばならん。

とか思いながらギャラリーとギャラリーの倉庫を行ったり来たりしてるうちに
どんどん体調が悪化。完全に発熱してるな。
IMG_2420
これは倉庫マンションのような建物。
開けようとしてる扉の奥がギャラリーの倉庫で中には
作品ぎっしり!

夜中にようやく運び出しが終わり、
ようやく自分の作品の位置決めを試すも、
フラフラすぎてもうダメ。

あらかじめ決まっていた大きい作品の位置を言うと、
フラフラな自分を見かねたのか
フランクがものすごいスピードできっちり展示してくれた。
突然頼りになるおっさん!

みきこさんも、普段はフランクの戯言を半分くらい無視しているが笑
この作業の迅速丁寧さとフレキシブルな行動力については信頼を寄せているとの事。
なるほど。

帰宅後、悪寒にやられる。
厚着かまして爆汗かいて明日の昼には復活しないとやばい。

搬入の日。

ベルリンからハンブルグへの作品移動は、
みきこさんが手配してくれたトラックで運んでもらう。
運転手はフランクというMIKIKO SATO Galleryをよく手伝ってくれている方で、
夕方過ぎに2人が僕のスタジオに到着する。

作品運ぶ際に表面側の扱いに気をつけてくれと言ったら、
フランクが 「ああん?」という態度を取って、
みきこさんとドイツ語でケンカしながら運んでいる…

何言ってるかさっぱりわからんのだが、
「オメーの梱包が甘えんだよ」と「気ぃ遣い過ぎ」
というのは何となく伝わってくるので謝りつつも、
見てるとエラく手際よくきれいに積んでくれる。
大丈夫そうだ。

そして夕飯を食べるとフランクの機嫌は上々になり、
3人トラックに乗ってアウトバーンを行くわけだが、
車内で放屁をかましたり、160kmのスピードをかましたり、
歌ったり、みきこさんはすっかり呆れている。
フランク…この鼻デカヒゲおっさんファーストインパクト強すぎ!

2時間半でハンブルグに到着、
ギャラリーの中ではハンブルグのフェアで展示を終えた
作家の広瀬敏史さんが作品の梱包をしていた。
ギャラリーのウェブサイトで作品が目に留まっていた作家さんだったので、
実物見れてよかったー
本人はマイペースでニコニコしつつも、
みきこさんを自分のペースに巻き込んじゃうような魔力を持っていた。

今自分が滞在してるレジデンス、もともと広瀬さんも滞在してたところなので、
話も通じやすかったみたい。感謝!

作品を置いて、搬入初日終了。
やや喉がいたい…嫌な予感。

出品予定の作品は思ったより早く揃った。
ラストスパートでは鈴木君が何度も手伝ってくれたし、
ドクメンタ期にもすばらしいアシスタントの皆さんがいてくれたおかげです。

財力があればマジで助手が欲しいと実感した。

そんなわけで余分にもう1つ作品を作って、それもギリ完成。
梱包を始める。

梱包はパネル作りの次に苦手な作業。
とにかく表面に梱包材の跡が付かないようにいつも苦戦してるのだけど、
modular(日本でいうハンズ)に、フワフワな綿のような梱包材が
1mあたり4ユーロで売っててこれはナイス発見!
これで巻いてユルくプチプチで巻けばなんとかなりそうだ。
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これがフワフワ。


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これ出展作品の中で一番チビな絵画。
石鹸ではないぜ。壁につければそれなりに絵画の佇まいになるのだぜ。

12月分と1月分のブログをこのタイミングでまとめて更新。
溜めてまとめて更新するのをなんとかしたい。
2ヶ月更新しないとかカビ生えブログになってしまう…
備忘録ブログを書くのも忘れるという体たらく。

年始からずっと制作が全然追いつかなくてすでにヘバリそう、
これはたぶん幸せなことなのだろうけど、キツい。
行きたいイベントも結構逃してるし、制作以外にやりたいことがなかなかできない。
もうこうなったらツイッター覗くのとかも意識的に制限するかな。。。

連日寒いので、ついストーブに当たってめっちゃ頭痛くなったり、雪かきで時間が取られ、
なんというか普通に生活するだけで3割増で疲れるので困っちゃう。
家アトリエに居れば居るほど、暖房費も飛ぶし…。

しかしそうも言ってられない状況。
絵画の場合展用の作品も、ジェッソ塗ってキャンバスにして、
ようやく何枚か描写を始められるようになってきた。
プラス、また小作品をいくつか仕上げて今度は栃木に送る。

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新作は送る前に撮影。手元に残る時間が少ないので切ない。


あと、場合展は連動企画でmixi上で絵画についてニッチな議論もしている。
これに書き込むのも結構労力がいる。
その内容は最後にある程度まとまって冊子になる予定なので、気を抜けん。

それと場合展終了後、春にドイツに渡って、最長で一年くらい滞在しようといろいろ計画を練っている。
自作が全く別の場所でどんな評価をされるのか試されたいし、巨匠の作品もいろいろみたい。
ドクメンタもあるし。

そんな下準備もコソコソ重ねて、
いつのまにか1月が終わっちゃうんですな!
書きたかった事の半分くらいしか書けてないっすわ3DSのこととかタンタンとかヒミズとか。

ところで12月からのここの掲載写真はiPhoneで撮っているが、
サクッと撮れて画質もソコソコ、同期も楽なのでやはりイイ感じ。

先日見に行ったcojicaの森本めぐみさんの個展と、
CAI02の鈴木悠哉君の個展がそれぞれ良い内容だったので、刺激になる。
年始からどちらも気合い入ってるな。
負けられぬ!


地道な制作の日々。
ひたすらベニヤ切って、ガンタッカで仮止めしてパネルにして、、
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玄関は木材加工場、雪と木屑が混ざってメチャクチャ。
パネル表面側面をヤスリ掛けでキレイに加工。
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雪が黄色くなるので遠くからみたら犬のおしっこかけられたみたいだ。

パネルができたら、
今回は作品形態の都合でさらに帆布を張ってる。久しぶりだ。布。

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あーいつまでパネル作りしてるんだ。全然描写に移れない!
誰か無賃でボランティアに来ませんか。嘘です。

木材も布も絵具も大量に買ったのでお金が吹っ飛ぶ。
とにかく大きな作品をやりたい衝動が先にあったのです。
狭いアトリエで大きな作品を実現させるために組作品方式にしてみたはいいけど、
労力が…


とか悶々としながら、同時制作してた小作品完成!
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以前より側面の絵具の盛りを厚くした。パッと見、違いは解らんけど、
見た目の重みが増した気がする。

こいつはドイツに送って2月の頭にハンブルグのMikiko Sato Galleryで展示されます。
海外に送る時は、厳重に梱包しなければ危険なので、

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木枠を組んで作品を薄葉紙でやんわり包んで裏で固定、これにフタしてプチプチで包んで、
さらにダンボールで包んでEMSで送る。
どんな展示になるのかなー楽しみ 見に行けないけど…。

11月のグループ展が終わってから、
なんとなく2011年の怒濤のスケジュールをクリアした感。
それも所詮見せかけなんだけど、
わかっていながらやっぱりちょっとダラダラ気味でした。
制作を止めると一瞬で廃人になるので、
意識的に手は動かしているけれど、すぐ休むし無駄が多い。

そうしてるうちにあっという間にまたピンチな状況になりつつある。
ようやく引き締まって来た。

とにかく何度も言ってるが、絵のスタートが一番嫌いだ。パネル作るとこ。
そもそも日曜大工とかに縁がない僕が木材加工してるんだから笑えてくる。
ノコギリも釘ウチも一向に上達しないのに。

しかし今回は、大量にパネルが必要な作品の構想を練ってしまったので辛さ倍増!!
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ひたすら木を切る。近所のホームセンターの松材30×30は買い占めた!!
そして枠にする。
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当初の予定ではこの約45cm四方のパネル30枚組で一つのでかい作品にする予定だったけど、
最近の自己テーマは「過剰さ」ということにして、さらに10枚追加した。
3月の「絵画の場合」展で公開予定なんだけど、間に合うのかなーあーあー

こうやって自分に無理をかけることで、何か予期せぬおもしろさが発生するんではないかと未来に希望を持ってしまうのですハッハッハ…。
この作品では丸は封印して、直線だけで構成してみようかと思う。うまくいくかな。
ポスト抽象表現主義のパクリ的な絵になりそうだけど笑 どう回避しようか…

同時制作してるチビ作品では、マットメディウムの効果を試す。
同じメディウムでもマットになると、曇り具合が増す。これをうまく制作に取り込みたい。
それと、こっちも過剰に行きたいので、メディウムの厚みを増やす試み。
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これは作品開始直後の下塗り状態。側面も盛ってます。
こうやって、またどんどん時間がかかる方向に…


どうでもいいけどこれは先日届いたクラブニンテンドー花札。いい出来。
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こういうので癒されないとやってられん。
今年はニンテンドー3DS、ソフトも結構買ってます。3DSかなりイイ感じ。
やるヒマ無くてほとんどクリアできてないが…触れるだけでうれしいんだ。
そんなわけでポイントが溜まってこういうのを貰えちゃったりするんです。

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