やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

カテゴリ:自作展示 > 2011 in六花亭 福住店

去る4月30日、無事に今年一発目の個展が終了しました。ご鑑賞して頂いた皆さんありがとうございました。
いかがだったでしょうか。
最終日にはお客さん数人ともお話できました。
教え子達とも久々に会えて、その教え子達をケーキで釣って急遽搬出を手伝わせたり。ええ、人使いの荒い大人ですとも。

しかし会場には基本いなかったので、反応がどのようなものだったのか把握しきれていないので気になるところです。
そんなわけでお客さんとあまり対話ができなかった分、自己分析も含めながらここで少し振り返ってみます。


今回は、透明色のレイヤーのみで攻めようというのは最初から決めていた。
不透明色を使うとその色面が光を直接跳ね返して来るので、やや攻撃的な絵になる。
あまり攻め攻めな絵だと落ち着かなそうだと思った。
透明色のみで重ねると、絵の中にできる空間を覗いた時に、奥に奥に視線を沈めることができる。
で、下地の色からのやんわりとした反射で戻ってくるくらいが飲食しながらだとちょうど良い。
それに、前回の個展とは少し違った雰囲気でやってみようと。

階段は高い吹き抜けのキレイな白壁なので、空間を贅沢にゆったり使える良いチャンスだった。
階段を登ったところが展示空間のスタートなので、スタートでドンっとインパクトを与えられたらいいなあと考えて、
一番小さい作品と一番大きい作品を順に持ってきた。これはなかなか上手くいったと思っている。
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踊り場のチビ作品と展覧会キャプション

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2階から大きい作品を見る。
大きな丸がユニットになって、カラフルな丸の空間を覆う、
という構図がフッと浮かんで、こういう絵になった。
個展タイトルも、この絵が元になって決めたのだった。


階段を上って喫茶空間に入ると見えてくる6色作品、
こいつはどうやら今回の作品の中で一番賛否両論具合が激しいみたい。。
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褒めてくれる人も沢山いたのだけど、
反面、とりわけ近い作家さん達からの評価が低い笑

酷評の一例
・場に馴染みすぎ、インテリア化
・1枚の中にいっぱい色があるのが山本作品なのにモノトーンじゃ微妙
・レインボーなカラーチャートが「ももいろクローバー」とか「セーラームーン」みたい
・わかりやすい色すぎる
・そもそも色自体あんま良くない

…などなど。皆さんはどう思ってるのだろう??

この作品はあらかじめ絵を引っ掛けるフックの数と場所が決まっていたので、
そこから逆算して、6枚同じ大きさで壁とのバランスが合う作品イメージを作った。
普段から色を沢山扱ってたら一度は試したい、色彩グラデーションの作品をここでやってみようと決めた。
お恥ずかしい話、色のグラデーションと来ればメトロポリタン美術館で見たケリーの大規模なスペクトラム絵画があるので、
何をやってもパクリにならざるを得ないとは思いつつ、あのあっけらかんとしたキレイさに憧れもある。

それとこの6パネルは、パネルをくっつけると丸の位置が隣同士で連結するようになっている。
こうしてみることで、自分に染み付いてる「1枚の中での丸の配置バランス」を崩してみようという試み。
1枚毎の色調が決まっているので、側面もカラフルに。
組作品というのも久々だったので、結果的にいろいろ試せる作品だった。

決してただのインテリアとか装飾にならないように、ちゃんと美術作品としてのモノを作ったつもりだったんだけど(絵画が装飾として機能する事はむしろ肯定的ですが、装飾だけになってしまっては絵画である意味が無い)、
まとめて辛口批評を頂いたので、考え込んでる上になんだかこの作品には妙な愛着が湧いて来てる笑
レインボーって、人によって強い既存イメージを持っている色なんだなあ。

6パネル作品の場所には事前にお願いして照明を追加してもらったので、一番光をしっかり当てる事のできた作品でした。
絵の中に光が入ると、かなり見え方が変わってくる。


窓際3点。茶色作品は、いつもの作品に近い丸の混ざり具合、水色の作品は、丸の混ざり方を少し変化させている。半不透明色を多用。
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この2つも、モノトーン気味。今回モノトーンが多い理由は、全作品が色多用だとやっぱりウルサくて落ち着かないんじゃなかろうかという想像と、
モノトーンでできることを試してみたいという欲による。

中型作品は、とても薄い透明色を薄ーいまま重ねていったので、今までの押しが強めの作品とは
少し雰囲気が変わった。
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これはこれで自分の引き出しを追加できた作品になったのではないかなと思ってます。
こいつらにも、もう少し光を当てられたらまた見え方が変わったなあ。


奥の小作品は、丸を重ねる技法で少し違うバリエーションで遊んでみた。
境界をハッキリさせないという要素は残しつつ、特別な狙いを含めたわけでもないので、タイトルなし。
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「小さい丸の作品、六花亭の「雪やこんこ」みたい」
と言われ、確かに似てる…と後から気付く。しかしそんな意識をして作った訳ではない笑

そんな感じでした。空間ありきの展示プランで、いつもと違うアプローチを実行できたのが何より良い経験。
表面の質感を今までより硬質に見えるようなツヤにしてみたけど、写真ではやはり伝わらない…。



ブログで展覧会の事を書いてくださった皆さんのリンク貼ります。ありがとうございます!

・栄通記
  http://sakaidoori.exblog.jp/15898179/
   今回の展示で考えていたことを鋭く言ってもらえている気がしています。

・フリーペーパーWG
  http://www.freepaper-wg.com/archives/1426
   店内全体と作品との雰囲気を書いて頂きました。
           また他にも休日来店された方々からはかなり店内が混んでいて、
   作品の鑑賞がしづらかったとの報告も。。
   申し訳ないです!

・kockaの日々日
  http://blog.livedoor.jp/kocka_mov/archives/51234086.html
   これは展示というかお店の様子をイラスト化して見せてます。
   飲食店絵日記を書いてるんだったらここも書いてよ!と
   無理矢理お願いしたら書いてくれました笑

・ワーキングフロー
  http://takuji0808.exblog.jp/16271548/
   搬入を手伝ってくれた後輩作家に感想くれくれ言ったら書いてくれました笑
   デミアンハースト云々っていうのは、
           サメの作品とか主にショッキングでグロ寄りなモノをつくってるのに、
   ドットペインティングみたいなアプローチもちゃんとやっててズルいって言ったからでしょう。

・石倉美萌菜情報
  http://fukutaroh.exblog.jp/12543620/
   プレビエンナーレでデカい絵画を出品していた作家さんにも、
   キビシい感想欲しいってダダこねたら書いてくれました笑 
   六花亭の店員さんの目撃情報曰く、
   絵に穴があくような凝視をしながら長い事鑑賞していたとのこと。


こうやって挙げてみたら、半分以上お願いして書いてもらってますね。。。
まだまだ、感想お待ちしております!
鑑賞してもらえた方達と会ったら即聞くと思いますので、ウザいかもしれませんが宜しくお願いします笑
展覧会は、反響あってこそ。。


搬出では、大きな作品を外すためにちゃんと業者さんを呼んで頂いて10分もかからずに無事に取り外された。
階段用の脚立って便利…!!
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さてさて六花亭福住店での展示も早いもので残り一週間を切りました。
僕は会期中に常駐はしていないのですが、今までに何度か足を運んで、
日中の外の光との相性やお客さんがいる空間でどのように見えるかチェック。
てなわけで、そろそろ展示風景を。

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六花亭福住店の外観はこんな感じ。


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2階への階段。踊り場の作品がDMに使用したもの。とても小ちゃい作品なのでした。
階段上に100号大の作品。2階からはガラス越しに見えます。


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柔らか外光と空間がゆったりとした時間を作る。
お会計カウンター付近は薄い緑色になっていてアクセント。


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窓に近い作品はちょっと暗めに見えるかな。
階段付近の作品と、正面の広い壁の作品はお客さんが入ってても近距離で見る事が出来るけど、
やはりどうしても座席近くの作品はお客さんが座っているとしげしげ眺めるわけにもいかず。

これは展示前からわかっていたことなので、その代わりに!ということで座席毎のリーフレットを作ったのでした。
展示作品と展示説明とプロフィールを載っけてます。

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こんな感じ。
なので、ぜひ座席に座ってこいつも見ながら全体の雰囲気をゆったり楽しんでいただければ幸いでございます。



21日以降は突如六花亭包装紙50周年記念オブジェが出現すると報告があってどうなることかと焦りましたが、
様子を見に行ってみると

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こんな感じで、鑑賞には大きな支障もなく安心。


ちなみに僕なんかは貧乏ドケチな心の小さな野郎なので、誰かの喫茶の展示では何も頼まないでなんとなく罪悪感が若干残ったりすることもあるのですが笑
ここはリーズナブルでおいしいので、普通にオススメできちゃいます。
メニュー宣伝いきます、

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強食定食が400~550円。
ハヤシライスが680円。
コーヒーは200円でおかわり自由(安い!)
ケーキもショートやレアチーズ等200円台。
ピザは600円台で5種類。
その他スイーツも多数。


一階のお菓子売り場では新作チョコのカラフルマンスという品の宣伝ポスターが。

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なんか…似てる…

というわけでこういう展示です、会場の空間の雰囲気をその場で味わってみてくださいませ。
会場にいないせいもあり、ギャラリーでやるより感想ご意見を聞けていないので、レジ横に置いてる芳名帳になにかしら(お名前だけでも)書いてもらえるとありがたいです。
またここのコメントやmixiやツイッターでも激甘批評から激辛批評その他イロイロ何でも受付中です!!



山本雄基 個展 『グレーゾーンが踊っている』

 4月1日(金)〜4月30日(土)
 11:00〜17:30(LO 17:00)
 六花亭福住店 2階喫茶室(飲食店内での展示です)
 北海道札幌市豊平区福住2条5丁目1(地下鉄東豊線 福住駅より徒歩10分)
 企画:六花ファイル

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しかし4月の頭から札幌では、プレビエンナーレや、討論会や、森山大道さんのすばらしい写真展など様々なイベントが盛り盛りで、
相変わらず書きたいことが溜まってばかり。
改めて告知もしますが、5月21日〜6月19日は、今の展示作品数点に新旧作も少し加えて帯広でも個展のため、タイト!!

31日、栃木から帰って来て仕事してそのまま寝ないで小冊子の印刷と足場作り。結局ギリギリまでかかってそのまま搬入へ。

さすがに飛行機帰りからの徹夜は無茶しすぎた、地に足がついてないし頭もダメ。一階で好物のマルセイバターサンドを購入しほおばりながら気合いをいれるものの、ヨロメキが止まらない。

ピンチヒッター頼れる後輩旧ヤマモト派の笠見君と西田君と、企画の日浦さんに完全バックアップしてもらう。多謝。

さらに階段の展示がやっぱり危険で、照明工事をしていた業者さんにすべて助けてもらう。すさまじい手際の良さに衝撃。

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写真の木製足場が直前に作ったお手製。フラフラな僕とガタツキのある足場で何かを確信した日浦さんの「手伝ってもらいましょう!!」というとっさの判断は大正解だった笑。

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絵を取り付けている様子。写真でも少し伝わるでしょうか、階段の踊り場の壁が白くて広い、そして喫茶室からはその壁がガラス越しに見えるという魅力的空間。
直感で、ここはデカイ絵しかねえだろぅ。と。
しかしこんなにタイヘンな作業になるとは…肝心な部分で想像力の欠落が発生する悪い脳みそのせいでムチャできるのかもしれません。

業者さんのチームリーダーの方は、地元が僕と同じの十勝っ子とのことで盛り上がり「同郷だもん、ほおっておけないでしょう」と。十勝の糸に救われた。。。こうしてまた故郷愛に拍車がかかるのだ!

誰かに助けてもらえなければ生きていけません手伝ってくれた皆様本当にありがとうございました!!

結局4時間くらいで搬入無事終了!13枚、8作品のなかなか充実した内容となりました。

ヤマモト派にラーメンを奢り、またそのまま夜勤 今年30歳で2徹は酷すぎるっつーかこんなギリギリだったのは初めてだ。ほぼ死んでた。

1日、朝から夜まで寝て、師匠のやまゆう先生と飲む。道展を退会する話などをする約束をしていたが、少し寝坊してしまったごめんなさい。。。

やまゆう先生は僕が寝てる間に早くも六花亭に足を運んでくれたとのことで、一早い感想をいただいた。ありがたや。
展示を見て頂いた上で、「お前とは一緒の会員の立場でやりたかったなあ」と言われたけど、ほぼ僕の考えている事はお見通しだった。
会員にならなければ一緒には辞められん!とのことで先生は残りますので皆さんご安心ください!!
久々に先生のスナップコレクションを存分に浴び、ここ最近のいろんなお話。さらに、2週間くらい沖縄に滞在するぞ!というムチャぶりもあり。

やまゆう先生とは実はけっこう久々に会ったのだけど、やっぱり懐の広い最強の師匠です。

てなわけで、個展始まりました。改めてよろしくお願い致します。
あ、ちなみに会場では価格はつけてませんが販売可能なのでそちらもぜひご連絡ください!


山本雄基 個展 『グレーゾーンが踊っている』

 4月1日(金)〜4月30日(土)
 11:00〜17:30(LO 17:00)
 六花亭福住店 2階喫茶室(飲食店内での展示です)
 北海道札幌市豊平区福住2条5丁目1(地下鉄東豊線 福住駅より徒歩10分)
 企画:六花ファイル

個展のお知らせです。よろしくお願い致します。

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山本雄基 個展 『グレーゾーンが踊っている』
 4月1日(金)〜4月30日(土)
 11:00〜17:30(LO 17:00)
 六花亭福住店 2階喫茶室(飲食店内での展示です)
 北海道札幌市豊平区福住2条5丁目1(地下鉄東豊線 福住駅より徒歩10分)
 企画:六花ファイル


この六花亭の喫茶室、空間がとても良い。
聞いた話によると、六花亭の社長さんは建築もとても好きらしく、たとえ六花亭が無くなったとしても建築が残ればいい、みたいな発言をしたこともあるとか。。。
そのため何度か偵察しているうちに展示の欲がでてきて、企画担当の六花文庫の日浦さんにいろいろ無理をお願いしてしまった。
階段の高い壁に大きな絵の展示を許可してもらい、照明を追加してもらうことに。
というわけで失敗するわけにはいかず、気合い入れてやってます。

今回の作品は、表面処理の方法を少し変えてるのと、透明色の使用に限ったところが自分的にポイント。
それと、せっかく春だしレインボーなカラフル色調をメインに、作品が孕むダークサイドは少し抑えめにしたつもりです。
展覧会タイトルは、今までのコンセプトとさほど変わらないのだけれど、
なんとなくこうザワザワしてる感じを加えたかったのかもしれません。
昨年の個展は、「今出来ることをギッシリ詰め込んだ!」という肩に力が入った気がするので、
今回はちょっと肩の力は抜きつつ的をしぼっていろいろやってみてます。
丸と透明層ってのはそのままで、少し雰囲気が変わったと思います。

飲食店内なので、ギャラリーと比べるとどうしても落ち着いて鑑賞しにくいというデメリットもありますが、
空間とのマッチングや、リーズナブルでおいしいメニューを一緒に楽しんで頂ければ幸いです。
できるだけ鑑賞しやすいように展示する予定です。

札幌市内では、最近話題になっていた『THE BEGINNING』『サッポロ未来展』や、4月頭に始まるプレビエンナーレなど怒濤の展示ラッシュ。
そんな流れにコッソリ便乗したい。福住は遠い!と何人かに言われましたが、そんなことないよ!!地下鉄東豊線は意外と短いので、大通から福住まではけっこうすぐです!!駐車場もあります!!ドームも近いし、ダルビッシュとかハンカチ王子ついでにいかがでしょう!?


搬入は後輩のK君やN君にヘルプを頼んだ。
3年前くらいには勝手に「ヤマモト派」として恐れられていた3人だったが価値観の違いにより解散したメンバーだ(ウソ)

すっかり制作に追われて一ヶ月以上更新を怠っていたので時間を見つけてこの間を埋めていきたいけれど、いろいろありすぎてる。

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