あっと言う間の2週間だった。
あの空間を埋めるのに一年半の時間が必要だったということ、をヒシヒシと実感している。
ちょうど一年半前から、
ART BOXコンペ受賞→臨時の教師辞める→個展の話が浮上→失職記念に一ヶ月車で日本一周→お金が無くなるまでひたすら制作→六花ファイルに入る→某コンペに落ちる→半年足らずでお金が無くなり渋々金を稼ぎ始める→GOLDENと大黒屋のコンペで受賞→地味に地味に制作→グループ展も断る。最近地味だねと各方面から言われる→2010年に突入しブログを書き始め、今年は攻める宣言→とは言いつつ地味に制作→U50000でちっちゃい作品を出す→いきなりポーランドに行く事になる→やっと個展
そして現在にいたる。
振り返ればなかなかスリリングな展開。
絵を描きながら、生きていけるものだ。。。
思い切って絵に賭けようと、緊張感を持って毎日を過ごしていたので、今回の個展も鼻息荒く意気込んでいた。
搬入前は、アトリエが火事になって展示できるものが無くなったヤバい!という夢も見た笑
改めて並んだ作品を眺めていたら、日本一周の時に感じたスケール感覚や、毎日のそれなりに前向きなキモチや、絵画そのものに対する考えを、グッと結晶化した実感は持てた。それと、自分で発見した手法を繰り返し使う事で、絵がマンネリ化して鮮度落ちしてしまうのを防ごうとするプロセスが如実に現れていて、そうだったのかー!と思った。
実体ある丸、抜きの丸、透明色、不透明色、これらをどう組み替えるか。組み替える事でどんなビジュアルを獲得できるのか。そこにどう自分の考えを乗せるのか。基本的にはそればっかりなので、その中で飽きないで進めるやり方を選んでいるというのはよくわかった。
とにかく現段階でやれることはやったはず。
がしかし、絵画というヤツは無限の可能性を孕みながらコチラを挑発してくるのだ。もっともっと良い作品になり得る伸びしろがハッキリといくらでもある。だって極端な話、自分の作品の横に例えばマティスの金魚なんかを並べてみたら、その差は瞬時に簡単に認識できて、同じ絵画という形式なのにそんな差があるということは、それだけまだやるべきことがズッシリあるということがあっさりわかっちゃう。
まるで10本でも20本でも飛ぶべきハードルが残っているようだ。やっと2本目を飛んだくらいな気分…。一本飛ぶのに数年かかるんだったら、この先の地道さに途方に暮れちゃうけど進むしかないわな。少なくとも現段階でやり切って獲得した今のレベルを、今後は基準にして下回らないようにしなければ。
個展終了直後に、美術家の磯崎道佳さんがブログに個展の感想を載せてくれた。きびしくやさしい意見、何度も読み返しております。ありがたや。
↓こちら磯崎さんのブログ
ねてもいられない
お客さんから多かった質問リスト。
・なんで丸を描くのか?
これ、人を納得させられる答えが出せていないということがかった。ひと昔前は、もっといろんなぐしゃぐしゃな形が絡まってたのだけど、だんだん形に動きが無くなっていって、丸に落ち着いたのだった。
丸には形の向きが無いのがいいところ。いろんな事柄を投影させることができるのもいいところ。僕自身はよく、人や星を投影しながら丸の大きさや配置や色を決める。
・どうやって描いているのか?
これはこのブログで小出ししてるので省略。
・新作の雰囲気はなんで違うのか?
新作は、脱オールオーバーの意識を込めてみたのと、透明色の使用率が上がったから。最近は透明色と抜きの丸にハマっている。
・奥の作品はなんで厚いのか?
元々はART BOXのサイズに合わせて作ったから。一度違う場所でも展示したかったので今回展示してみた。
・タイトルの違いは何か?
ここ数年、コンセプトなどはほとんど変わっていないのだけど、ぴったりくるタイトルを未だ見つけられていないので、試行錯誤している結果で、含んでる意味はどれも変わらない。今のところ「プレインバブル」が一番しっくりきているけど、まだより良いものが見つかりそう。
それと今回は、作品を介していろんな人とじっくり話せてよかったのはもちろんのこと、在廊中にCAI02の関係者さん達とたくさん話せたのも良かった。まことにお世話になりました。。。
とりあえず、CAI02の佐野さんに今まで寡黙で真面目だと思われていたようなので、そのイメージを崩せてよかった笑
僕はひどい内弁慶なので、いい加減いい年こいてそれは無いだろと思ってます。。。
CAI02のボス的存在の端さんと絵画の話で盛り上がったり、卒業生で現在刺激的な作品発表をしているキーボー君や今村さんとも、やっときちんと話す事ができて、胸がドキドキ!みんな、熱いっす。
さて、今回の一番の反省点は、個展期間中ほぼ制作をしていなかったこと。
こんなに制作を怠けたのは致命的で、丸が上手く描けなくなっていた!!
調子が戻るのに3日くらいかかったので、恐ろしい。反省。
やっぱり1日5分でもいいから手を動かさなきゃいかんと肝に銘ずる。
あの空間を埋めるのに一年半の時間が必要だったということ、をヒシヒシと実感している。
ちょうど一年半前から、
ART BOXコンペ受賞→臨時の教師辞める→個展の話が浮上→失職記念に一ヶ月車で日本一周→お金が無くなるまでひたすら制作→六花ファイルに入る→某コンペに落ちる→半年足らずでお金が無くなり渋々金を稼ぎ始める→GOLDENと大黒屋のコンペで受賞→地味に地味に制作→グループ展も断る。最近地味だねと各方面から言われる→2010年に突入しブログを書き始め、今年は攻める宣言→とは言いつつ地味に制作→U50000でちっちゃい作品を出す→いきなりポーランドに行く事になる→やっと個展
そして現在にいたる。
振り返ればなかなかスリリングな展開。
絵を描きながら、生きていけるものだ。。。
思い切って絵に賭けようと、緊張感を持って毎日を過ごしていたので、今回の個展も鼻息荒く意気込んでいた。
搬入前は、アトリエが火事になって展示できるものが無くなったヤバい!という夢も見た笑
改めて並んだ作品を眺めていたら、日本一周の時に感じたスケール感覚や、毎日のそれなりに前向きなキモチや、絵画そのものに対する考えを、グッと結晶化した実感は持てた。それと、自分で発見した手法を繰り返し使う事で、絵がマンネリ化して鮮度落ちしてしまうのを防ごうとするプロセスが如実に現れていて、そうだったのかー!と思った。
実体ある丸、抜きの丸、透明色、不透明色、これらをどう組み替えるか。組み替える事でどんなビジュアルを獲得できるのか。そこにどう自分の考えを乗せるのか。基本的にはそればっかりなので、その中で飽きないで進めるやり方を選んでいるというのはよくわかった。
とにかく現段階でやれることはやったはず。
がしかし、絵画というヤツは無限の可能性を孕みながらコチラを挑発してくるのだ。もっともっと良い作品になり得る伸びしろがハッキリといくらでもある。だって極端な話、自分の作品の横に例えばマティスの金魚なんかを並べてみたら、その差は瞬時に簡単に認識できて、同じ絵画という形式なのにそんな差があるということは、それだけまだやるべきことがズッシリあるということがあっさりわかっちゃう。
まるで10本でも20本でも飛ぶべきハードルが残っているようだ。やっと2本目を飛んだくらいな気分…。一本飛ぶのに数年かかるんだったら、この先の地道さに途方に暮れちゃうけど進むしかないわな。少なくとも現段階でやり切って獲得した今のレベルを、今後は基準にして下回らないようにしなければ。
個展終了直後に、美術家の磯崎道佳さんがブログに個展の感想を載せてくれた。きびしくやさしい意見、何度も読み返しております。ありがたや。
↓こちら磯崎さんのブログ
ねてもいられない
お客さんから多かった質問リスト。
・なんで丸を描くのか?
これ、人を納得させられる答えが出せていないということがかった。ひと昔前は、もっといろんなぐしゃぐしゃな形が絡まってたのだけど、だんだん形に動きが無くなっていって、丸に落ち着いたのだった。
丸には形の向きが無いのがいいところ。いろんな事柄を投影させることができるのもいいところ。僕自身はよく、人や星を投影しながら丸の大きさや配置や色を決める。
・どうやって描いているのか?
これはこのブログで小出ししてるので省略。
・新作の雰囲気はなんで違うのか?
新作は、脱オールオーバーの意識を込めてみたのと、透明色の使用率が上がったから。最近は透明色と抜きの丸にハマっている。
・奥の作品はなんで厚いのか?
元々はART BOXのサイズに合わせて作ったから。一度違う場所でも展示したかったので今回展示してみた。
・タイトルの違いは何か?
ここ数年、コンセプトなどはほとんど変わっていないのだけど、ぴったりくるタイトルを未だ見つけられていないので、試行錯誤している結果で、含んでる意味はどれも変わらない。今のところ「プレインバブル」が一番しっくりきているけど、まだより良いものが見つかりそう。
それと今回は、作品を介していろんな人とじっくり話せてよかったのはもちろんのこと、在廊中にCAI02の関係者さん達とたくさん話せたのも良かった。まことにお世話になりました。。。
とりあえず、CAI02の佐野さんに今まで寡黙で真面目だと思われていたようなので、そのイメージを崩せてよかった笑
僕はひどい内弁慶なので、いい加減いい年こいてそれは無いだろと思ってます。。。
CAI02のボス的存在の端さんと絵画の話で盛り上がったり、卒業生で現在刺激的な作品発表をしているキーボー君や今村さんとも、やっときちんと話す事ができて、胸がドキドキ!みんな、熱いっす。
さて、今回の一番の反省点は、個展期間中ほぼ制作をしていなかったこと。
こんなに制作を怠けたのは致命的で、丸が上手く描けなくなっていた!!
調子が戻るのに3日くらいかかったので、恐ろしい。反省。
やっぱり1日5分でもいいから手を動かさなきゃいかんと肝に銘ずる。