前日に最後のアシスタントひがし君も去り、
自分は前々から計画していた、
デンマークのコペンハーゲンに一泊二日で行く。
ケルンにいる先輩大島さんのブログに触発され、
ルイジアナ美術館と国立美術館のマティスを見るのが目的。
北欧と言えば文化の洗練度が高いオシャレイメージが強く、
自分にとって無縁な場所だと思っていたのだけど、
知るひとぞ知る、僕は大学院の時に少しマティスを研究してから修了したので
それは見に行かねば!と。
飛行機も往復7000円弱だったし…安い。
1日目(ルイジアナ)写真はこちら。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.420969511296886.95033.100001515216496&type=1&l=c1f5f3482f
2日目(マティス)写真はこちら。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.420987574628413.95035.100001515216496&type=1&l=2196c06990
しかしfacebookの写真シェア機能は便利だなあ
アップもしやすいしコメントも書けるし…
なのでこちらではサラリと書いて終わりにしちゃいますが。
ヨーロッパに来てから初めて海の見えるフライトに興奮しながら
早朝に到着。少し中央駅前を散歩した後に郊外のルイジアナ美術館へ。
閑静な住宅街に、質素な入り口の美術館…が、
入ってみるとすごくデカい。
デカいし、信じられないグッドロケーション。
隣が海なので、借景がすばらしい。
回廊を歩きながらジャコメッティを鑑賞し、
広い中庭にムーアやカルダーなどの彫刻が並び、
海を背景に鑑賞。加えて企画展示も盛りが良い。
セルフポートレイトの企画が面白くて、
マチスやピカソ、ムンクなどの近代巨匠の自画像から、
モンドリアン、ロスコ、ケリーなど抽象巨匠の自画像、
チャッククロースのモザイク自画像とルドルフスティンゲルの超巨大自画像が並ぶなど、
現代までの盛り沢山な絵画メインの企画!
ルドルフさんの絵は初めて見たが、
3m級で、モノクロの写真を元に描かれた
フォトリアリズム。映画のワンシーンのような。
筆跡がポツポツと意識的に残されていた。
あと、ミュージアムショップにボエッティ(また)の回顧展のカタログが
売っていてサラッと読み通したら、とてもおもしろかった。
バーゼルで飛行機のドローイングを見た時もそれだけではあんま良く分からんかったし、
ドクメンタのマップの作品もどういう位置づけかわからなかったし、
でもカタログでまとめて見ると一気に良く見える…なるほど。
つーか今年はテートモダンとMOMAで回顧展に、バーゼルにドクメンタ、
世界基準の場所でボエッティごり押しされてんのね。
1日目は日が暮れるまでルイジアナに居て、
夜は雨が降って来たし疲れたので、
そのままユースホステルに戻って過ごす。
晩ご飯はもちろんケバブだけどやっぱしベルリンの倍くらいする…
2日目は宿から歩いて行ける距離の国立美術館へ。
マティスは点数は多くないけれど、
同じモチーフのバリエーション展示で、
これらが一挙に並んで見られるなんて!!
というファンには堪らない企画。
ボリュームもちょうど良い。
6年前にNYで見た作品も4分の1くらいあったけど、
改めて見るとまたいくらでも発見があった。
1914年から1918年までのヤバいヤツがやっぱしメイン、
第一次世界大戦期にこれらを描いてたんだと思うとなお感慨深い。
ちなみに「夢」などの後期油彩作品も第二次世界大戦期…
ギリギリまで抽象に近づく単純化の作業と
描写する意識を保ったまま単純化する作業の差、
フレームの入れ子構造を試すための正面構図と
パースを効かせてその入れ子構造を崩すバリエーション、
カメラアイの差を見せた連作、
行為の後がそのままマチエールに変化する
サラサラなダイナミズム、
など、挙げればキリが無い数々の要素。
じーっと鑑賞してやっとその絵が少し分かったようになって来た頃に、
違う要素がまた絵の中に見えて、
マティスの絵は解釈から逃げて行く。
いつまでも謎を残したままでいられるような仕掛けが
絶妙なバランスで入っている。
それでいて、固くない。
ドクメンタの後に、
ちゃんと絵画の感動に戻って来れて良かった。
常設も駆け足でみたけど、
もともと良いマティスをたくさん持ってるんだなここは。
あと全体的に展示がすごく洗練されている。さすがデザイン大国か…
地元の現代美術の部屋もあって、作品はたまーに良いのが何点かあったけど、
空間の使い方とかこの美術館の建築自体がグッとくる。
結局2日目も日が暮れるまでここに居た。
他の現代美術館や街の観光等はできないまま、
デンマーク終了…
ちょっとだけ街の中を歩いたからとりあえずは良し!
マティス…1910年代の作品はもう結構見れているけど、
MOMAの「ピアノレッスン」と、
ポンピドゥーの「コリウールのフランス窓」は
まだ見ていない。
あとは、ニース時代のアメリカ文脈にあまり好まれてなさそうな
ルノワール方向に寄ってる作品と、
ロザリオ礼拝堂。
これらを滞在中にどれだけ押さえられるかは1つのポイント。
自分は前々から計画していた、
デンマークのコペンハーゲンに一泊二日で行く。
ケルンにいる先輩大島さんのブログに触発され、
ルイジアナ美術館と国立美術館のマティスを見るのが目的。
北欧と言えば文化の洗練度が高いオシャレイメージが強く、
自分にとって無縁な場所だと思っていたのだけど、
知るひとぞ知る、僕は大学院の時に少しマティスを研究してから修了したので
それは見に行かねば!と。
飛行機も往復7000円弱だったし…安い。
1日目(ルイジアナ)写真はこちら。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.420969511296886.95033.100001515216496&type=1&l=c1f5f3482f
2日目(マティス)写真はこちら。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.420987574628413.95035.100001515216496&type=1&l=2196c06990
しかしfacebookの写真シェア機能は便利だなあ
アップもしやすいしコメントも書けるし…
なのでこちらではサラリと書いて終わりにしちゃいますが。
ヨーロッパに来てから初めて海の見えるフライトに興奮しながら
早朝に到着。少し中央駅前を散歩した後に郊外のルイジアナ美術館へ。
閑静な住宅街に、質素な入り口の美術館…が、
入ってみるとすごくデカい。
デカいし、信じられないグッドロケーション。
隣が海なので、借景がすばらしい。
回廊を歩きながらジャコメッティを鑑賞し、
広い中庭にムーアやカルダーなどの彫刻が並び、
海を背景に鑑賞。加えて企画展示も盛りが良い。
セルフポートレイトの企画が面白くて、
マチスやピカソ、ムンクなどの近代巨匠の自画像から、
モンドリアン、ロスコ、ケリーなど抽象巨匠の自画像、
チャッククロースのモザイク自画像とルドルフスティンゲルの超巨大自画像が並ぶなど、
現代までの盛り沢山な絵画メインの企画!
ルドルフさんの絵は初めて見たが、
3m級で、モノクロの写真を元に描かれた
フォトリアリズム。映画のワンシーンのような。
筆跡がポツポツと意識的に残されていた。
あと、ミュージアムショップにボエッティ(また)の回顧展のカタログが
売っていてサラッと読み通したら、とてもおもしろかった。
バーゼルで飛行機のドローイングを見た時もそれだけではあんま良く分からんかったし、
ドクメンタのマップの作品もどういう位置づけかわからなかったし、
でもカタログでまとめて見ると一気に良く見える…なるほど。
つーか今年はテートモダンとMOMAで回顧展に、バーゼルにドクメンタ、
世界基準の場所でボエッティごり押しされてんのね。
1日目は日が暮れるまでルイジアナに居て、
夜は雨が降って来たし疲れたので、
そのままユースホステルに戻って過ごす。
晩ご飯はもちろんケバブだけどやっぱしベルリンの倍くらいする…
2日目は宿から歩いて行ける距離の国立美術館へ。
マティスは点数は多くないけれど、
同じモチーフのバリエーション展示で、
これらが一挙に並んで見られるなんて!!
というファンには堪らない企画。
ボリュームもちょうど良い。
6年前にNYで見た作品も4分の1くらいあったけど、
改めて見るとまたいくらでも発見があった。
1914年から1918年までのヤバいヤツがやっぱしメイン、
第一次世界大戦期にこれらを描いてたんだと思うとなお感慨深い。
ちなみに「夢」などの後期油彩作品も第二次世界大戦期…
ギリギリまで抽象に近づく単純化の作業と
描写する意識を保ったまま単純化する作業の差、
フレームの入れ子構造を試すための正面構図と
パースを効かせてその入れ子構造を崩すバリエーション、
カメラアイの差を見せた連作、
行為の後がそのままマチエールに変化する
サラサラなダイナミズム、
など、挙げればキリが無い数々の要素。
じーっと鑑賞してやっとその絵が少し分かったようになって来た頃に、
違う要素がまた絵の中に見えて、
マティスの絵は解釈から逃げて行く。
いつまでも謎を残したままでいられるような仕掛けが
絶妙なバランスで入っている。
それでいて、固くない。
ドクメンタの後に、
ちゃんと絵画の感動に戻って来れて良かった。
常設も駆け足でみたけど、
もともと良いマティスをたくさん持ってるんだなここは。
あと全体的に展示がすごく洗練されている。さすがデザイン大国か…
地元の現代美術の部屋もあって、作品はたまーに良いのが何点かあったけど、
空間の使い方とかこの美術館の建築自体がグッとくる。
結局2日目も日が暮れるまでここに居た。
他の現代美術館や街の観光等はできないまま、
デンマーク終了…
ちょっとだけ街の中を歩いたからとりあえずは良し!
マティス…1910年代の作品はもう結構見れているけど、
MOMAの「ピアノレッスン」と、
ポンピドゥーの「コリウールのフランス窓」は
まだ見ていない。
あとは、ニース時代のアメリカ文脈にあまり好まれてなさそうな
ルノワール方向に寄ってる作品と、
ロザリオ礼拝堂。
これらを滞在中にどれだけ押さえられるかは1つのポイント。