やまもとのグレーゾーン

札幌の絵描き山本雄基のきまぐれ雑感と日常。

カテゴリ:海外美術鑑賞記 > 2013冬ドイツ西の方とミュンヘン

計画もユルく決まり、ついに地獄の鑑賞旅行スタート。
早朝に電車で3時間強、ベルリンからまずフランクフルトへ。
先日みきこさんに教えてもらったんだけど、
ドイツの特急は座席の上に表示版がついていて、
ベルリン→ケルン
みたいに、指定席のお客さんがどっからどこまで乗るかがわかる。
その区間以外は自由席として使えるんだって。合理的!!

6時台は外が真っ暗で、都市部を抜けたら明かり一つなく真っ暗って場面がけっこうあった。
寝てたら着いたフランクフルト。
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なんだか高いビルが並んでて資本主義!て感じ。

まずはフランクフルト近代美術館へ。
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トーマス・シャイビッツの個展目的だったけどあんまりピンと来ず。
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デカいタブローが並んでいて気持ちは良いが、
ちょっと貧乏くさい表面が良くも悪くもドイツ画家っぽく。
イメージの作り方と配色については結構面白くて、
逆に写真で見直すと良く見えたり。
意外と具体的なモチーフがソースなんだろうな。

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ドローイング。ペインティングより豊富な思考断片が垣間みれて楽しめる。

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立体のインスタレーションも作ってたりした。


違う企画のいろんな作家の写真作品等の方がむしろ楽しめた。
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ベッヒャーと河原温の展示。
温の観光地ハガキシリーズ初めて見た。
裏の宛名部分がもちろん同じフォーマットで統一されているからカッコ良いのだが、
展示の仕方もずるい。

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これはトーマス・ルフ。
大きなポートレートの作品に寄ると、
ダイヤ型の細かい網目の処理で像が出来ていた。
ポートレートでこんなアプローチもしてたんだ。
う〜ん、コンセプト系フォトでは、
圧倒的にルフさんがイケてると思う。

続いて近くのシルン美術館で、
カイユボットの回顧展とPRIVATという企画もみる。
どちらも撮影禁止なので写真は無し。
カイユボットの有名な床削ってる作品など代表作品がズラリで
とても混み合っていた。
鉄橋のフレームを背景の構成にダイナミックに使ったり、
人物の視点で画面の方向性を操ったりして
風景の選択と画面構築がおもしろい。

PRAIVATの方は写真や映像が多め。
ブラッケイジの作品数本などを中心に
展覧会タイトル通り個人の内面や記録に迫った展示。


そしてこの時点でだいぶ疲れたけど、
フランクフルトはシュテーデル美術館がメイン。
歩いて移動。
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ライン川越しに眺める金融街。

到着。
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古典から現代まで順を追って見られる大きな美術館。
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序盤の宗教画ラッシュはもはやお決まりのパターンで、
このゾーンによりだいぶ具合が悪くなる。

キリスト教文化に慣れている人達はどんな風に感じるのだろうか。
少なくとも僕は、繰り返し様々な場面設定で描かれる
キリストの処刑シーンの連発でちょっと参っちゃう。
流血とか死にたてとか死にかけとかの表情ばかりの残酷シーンを
嫌というほど見せつけられるわけで。
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1枚1枚の表現の在り方なんかは同じ場面でもホントに色々で
ちゃんと見たらおもしろいのだけどとにかく膨大で嫌になっちゃう。
このハードルはなかなか高い。


レンブラント(また)の大作良かった。
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これまた残酷描写なわけだが。
でもそれぞれの人の表情とかの狂気じみた感じは圧倒的。

フェルメールのこの作品もここに。
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一年前だったか、東京に来てた時に見た作品だ。
あんときは入場行列を経て、混み混みな中で遠目にみる劣悪環境だったのに
人だかりすら出来てないし間近で見れる。


ちょっと端折って近代数点。
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そんで地下の現代ブースは企業コレクションのようで、
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ドイツを中心とした、多くの現代美術がズラリ。

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やはりポルケさんは素晴らしい。
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各部屋には企業名が書かれていて、銀行名が多かった。_MG_1483
やっぱ金融の街だからなんだろうか。

いや〜、すっかり意識朦朧。
ちゃんと鑑賞できている気がしねえ…

予約してる電車の時間まで市街地をウロウロ。
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けっこう大きな木が切られたまんま放置されている…

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とても寒いのに外に椅子がならんでいる。

うまく雰囲気を撮れてる気がしないのだけど
全体的にベルリンより物騒な空気がした。なんとなく。

電車でデュッセルに移動。
坂井田君に紹介してもらった作家さん、
荒川創也君にお世話になることに。

大学近くのこの辺で有名なデュッセルの地ビールで乾杯!
めっちゃうまい。ここで作ってるんだって。
美術の話にも花が咲く。

デュッセルドルフ芸術アカデミーに在籍してるとのことで中に入れてもらえた。
美大の雰囲気は各国似てるのだな懐かしい。
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廊下に描きかけの作品達。学生っぽいけど
この下の絵なんかはちょっと良さげ。


アトリエにも入れてもらう。
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天井がめちゃくちゃ高いなあ!!!

先生部屋のネームプレートに
「Peter Doig」って普通に書かれてて、げげってなる。
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トマアブツも、アンドレアグルスキーも、タルアールも、ローズマリートロッケルも、
先生とのこと。教授豪華すぎるだろ…

荒川君の住まいはデュッセルから電車で40分くらいのクレーフェルト。
ボイスの出身地とのことだが、それは街ではあまりプッシュしてないようだ。
普通にボイスの生家の前を通った。

荒川君の家は極寒で、昭和初期の北海道の生活ってこんな感じだったのだろうかと
思いながら全力で防寒して寝た。

凍死せずに極寒の一夜を過ごし、
クレーフェルトからデュッセルへ移動。
まずはK20へ。大学のすぐ近くにある、素晴らしすぎる近代美術祭りな美術館。
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うわ〜クラフトワークの告知が貼ってあるんですけど!

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入り口にはサラ・モリスのパブリックワークが。
ああ〜わかちゃいたけど去年絵画の場合展に出した自作とかぶっとる。
しかしこれ寄ってみるとタイルでできててけっこう荒くて微妙。

今は企画展はやっていなかったが、それにしても常設が素晴らしい。
まずおもしろかったのがワンフロアが丸ごと、
ポロックからウォーホルくらいまでの戦後アメリカ美術をまとめていたこと。
しかも良い作品がまとまってて展示もきれい。
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ちょっとしみ込み多めのモノクロポロック。

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ケリーを真横から見てみる。

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ウォーホルのボイス、このバージョンは砂絵のような不思議なマチエール。


それと比較するように上のフロアではボイス展示を広くとり、様々なタイプの作品が。
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とにかくカッコいい。

ローズマリーさんの良作もゆったり展示。
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あとはひたすら知ってる1900年代前半が、
真っ白の美しい展示室にブワーっと。

良作が多すぎて何をアップしたらいいのかわからないので適当に…

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良いピカソ。

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モンドリアンのコラージュっぽいアプローチと
かなりイケてるシュビッタース。

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レジェとデュシャンのタブロー。

こんなレベルのが大量に並んでる。
こんな美術館が大学から徒歩数分の場所にあるので、
いい環境だなあ…とうらやましく思う。

大学を挟んで逆側には市立美術館もあり、
グルスキーの個展やってたのだが時間無くて行けず。
教授のデカい個展も近くでみれて、議論なんかも白熱するんだろな。
きっとここには古典美術もあるのだろうし。

街中を歩いて移動。
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街自体は比較的小さな街で、
背の低い古めの街並。そういう建物の中にH&Mとか
恒例のお店が入ってて不思議な感じ。

次はK21。
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でけえ。
ここは60年代から現在までの現代美術ばっかり。
一部屋毎に区切られていて、一部屋一作家。規模もでけえ〜。
また一部を適当にチョイス。

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よく見かけるハンスペーターフリードマンとか。

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イミクノーベルとか

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ちょっと狭く感じたトーマスヒルシュホルン

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パイク。デュッセルで見れるとまた感慨深い。


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これ写真じゃ全くわからんけど、点いてるのと点いてない電気スタンドがあり
ガラス板で電球が反射して、観客の位置によって
点いてないスタンドに点いてるスタンドの反射が
一致するという…アイデアとスタイリッシュさがイケてる
インスタレーション。Alicja Kwadeていう作家。

さらに荒川君に教えてもらったJULIA STOSCHK COLLECTIONていう
個人コレクターのギャラリーへ。映像専門のコレクションていうめずらしい場所。
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ヨーンボックの大規模なインスタレーション+映像がグロかったけど迫力。
本人も出演しているマイクケリーの2011年の映像作品が異彩放ちすぎててヤバい。
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これはその映像のスチル写真を3Dホログラム化してた平面作品。

夜は荒川君と合流し、tanzhaus nrwっていうホールにダンスパフォーマンスの公演を見に行く。
これが偶然日本人作家で、梅田宏明さんという方。
自作の音と映像の中でダンスをするという表現だったのだけど
映像と体の動きのリンクが或る瞬間ひっくり返る様な不思議な快感があり、
ダンスというかビジュアルアートの拡張形体って感じだった。

今宵もクレーフェルトへ戻り、
昨夜より湯たんぽと毛布を増加して凍死に備える。
荒川君はこの寒さにすっかり慣れているらしく、
掛け布団1枚と普通の部屋着で寝れているらしい…
なんたるタフネス。 

朝、荒川君とお別れし電車でクレーフェルトからケルンへ。約1時間。
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ヨーロッパの車窓からって感じ。Star GuitarのPVっぽ〜い。

一時間くらいで到着。駅の中からすでに巨大なあの建物がちらり。
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う〜ん、それにしても西のこの辺は都市同士が近いなあ。
フランクフルトーケルンーデュッセルって
岩見沢ー札幌ー小樽 的な距離感覚。
ベルリンは離れ小島のようでとても遠いというのがわかる。

旅を始めた途端に気温が下がってケルンも寒い寒い。
が、寒さを吹っ飛ばすスケールのケルン大聖堂が目の前にドーン!
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やはり想像を超えるデカさ。信じられん。
写真に収めきれないのでスケール感が全然写らない。
これらの10倍くらいの体感スケールくらいだろうか。

さっそく中に入ってみるも、日曜なのでミサが始まり見学コースに入れなくなった。
それでも平気で写真バッシャバシャとる観光客だらけでちょっと萎えてきたので
先にすぐ裏にあるルートヴィヒ美術館へ。
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ルートヴィヒは撮影不可。残念!

企画展はホックニーのBIG PICTURE展。これが見たかったのだ。
タイトル通りの巨大なペインティングはすごい迫力だが、
基本描いてるモチーフが田舎の風景なので、
サイズが小さい作品だと
あれ、某団体公募展でよく見かけるアレっぽい…
っていうキワドい作品もけっこうあって、
確かにおじいちゃんだもんな。
でもそこはやっぱりホックニーで、
視点に対する意識と色彩の扱いが独特。

何より凄いなあと思ったのは、展示プレゼンテーションがおもろいこと。
9台のカメラで多視点で撮影した風景映像と、
iPadでのペインティングが並ぶ。
iPadペインティングは、描写の手順が動画としてそのまま画面で再生されるので
ホックニーの絵作りを追体験できる。デジタル絵画だ!!
これを巨大に引き延ばしてプリントした作品も並ぶ。
おじいちゃんだけど最新テクノロジーを取り入れて、
あくまで画家としてのアプローチを見せるっていう気迫。

なんか宮崎駿の最近の映画とNHKのドキュメントを一緒に楽しむ感覚に似てた。

ここも常設がまたいっぱいあって、近代から現代まで見事にズラ〜リ。
どーなってんだよドイツ。割と大きめな都市にすんでりゃ一通りなんでもあるじゃん。。。
クリストファーウールの最近の抽象も1枚あってめっちゃ良かった。

地下は60年代近辺だらけ。
ラウシェンバーグとジャスパージョーンズの超デカい作品は圧巻。
なんだかこの2人の作品てヨーロッパでも人気なのかな。
ただこの地下ホールもとなりのポップアートの部屋も展示はややギュウギュウで窮屈。
高ーい位置にも絵が架かってたりしてリキテンスタインが2段掛けみたいな、
ちょっと無理ある感!

企画のAndreas Fischerの機会仕掛けの作品がとても良かった。

こんなにデカいとは思わなかったので既にフラフラで大聖堂に戻る。
旅3日目にして左足の裏がつりはじめた。
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外から見たこの高い窓のステンドグラス、見えるでしょうか。
これはリヒターが手がけたカラーチャートのステンドグラスで、
グリッドシリーズのステンドグラス版。

中に入って見てみると、
丁度高い西日がさす時間に行ったのでそれはそれは見応えがあった。
観光客もうわ〜って集まって写真撮りまくり。
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これまたさっぱり写真じゃ伝わらない。

画面殺しのリヒターだけど、このステンドグラスは光そのもので生き生きしてて
逆になんか感動してしまったし、このケルン大聖堂って言う超絶歴史の重みがある場所で
きっちり公共性も獲得できてるし崇高な役割も果たしていて
作家の器のデカさを思い知りました。
リヒターちょっと自分の中で意外と普通だなって思ってたけど
やっぱ相当凄いっていう頭に切り替えます。

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内部に入っても天井の高さに驚愕するばかり。
縦のラインが強烈。

次は歩いてコロンバ美術館へ。破壊された教会を改造した美術館で、
建築がめちゃくちゃカッコ良い。
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展示はさすが教会とくっついてるので、
現代の作家でもあの独特のウッていう慣れない生々しさの作品が多く、
ちょっと辛い。
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素晴らしい美術館だけど、
西洋人じゃなくてすいません…て感じにもなる。
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破壊された教会部分もそのまま残っていて回廊から見る事ができる。

古典美術館もサラ見。ルードヴィヒの現代コレクションにくらべると
ちょっと微妙な質。
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ドイツでは初めてみたかもムリリョの大作。

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大理石に描かれたペインティングちょっと気になる。

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ボナール等、近代の小振りの良作がけっこうあり。

日曜なのでギャラリーはやってないのだけど、
ギャラリーも現代美術が強いようなので、
現代推しって感じなのかな。
ケルンは街もキレイで雰囲気はデュッセルドルフと近い。
ベルリンとはだいぶ違う感じだなあ。

夜になると大聖堂もライトアップされてまた荘厳。
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大聖堂前で大島さん夫妻と再会。
いやあほんとこの街に住んでるんですね…!
ベルリンと全然違う感性になりそうだ。

大島さん激レコメンドのポメス屋さんが
日曜で閉まってたので、
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チャリのお二人に連れられて、
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アジア料理屋さんで乾杯!
最後は大島さんの職場に映画を見に行くが、僕の事前予約していたバスの時間が迫って来て
残り20分で見終わるってとこでタイムアップ。

めちゃギリギリだったので大島さんのチャリの後ろに乗っかって
さらに後ろから佐竹さんに撮影されるっていうレアな体験をした。
突撃訪問失礼しました〜。

ライトアップされた大聖堂を見納めて、
駅員さんに乗り場を聞き、
駅北のバスターミナルへ猛ダッシュ。
本当にここで合ってんのか不安で仕方ない。
もし乗れなかったら大島さん夫妻の家に居候だ。
しかしちゃんとバスはやってきた。良かった〜。
初ユーロラインの初深夜バス。

安心して乗り込みパリへ移動だ!
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深夜バスの運転手は、
好き勝手に音楽を鳴らすらしい。

こんな感じで国超えちゃうのか〜ヤバイね。 

朝から歩いて約15分、美術館群へ。
ミュンヘンの大きな美術館は1つのエリアにまとまってるのでわかりやすい。
まずはアルテピナコテーク(古典絵画館)へ。
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建築がやけに立派だ。階段を登ったらコレクションが並んでいる。
ここも有名作品多し。

デューラーの「四人の使徒」が。
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それとデューラーの自画像がイケメンすぎて可笑しい。
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何気にダヴィンチも。ドイツにもあったんだ。
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しかし、ちょっと微妙な出来かも。

イタリアでたっぷり見たティツィアーノも。
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ベネチア派のタッチはこのようにボソボソしている。

リューベンスの部屋が充実していた。凄い大きい最後の審判リューベンスバージョンが。
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この強烈な描写。

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この群像の驚異。
ヨーロッパ滞在では実物を通してすっかりリューベンスの表現力の高さを思い知ったなあ。
多作で工房制のせいなのか明らかに手抜き作品もあるけれど。
打率はレンブラントの方が高い。

レンブラントの作品ももちろん。
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このキリストの下にいるのは、レンブラント本人ではないか?

たまに、このような虹を描いた作品を見かけるのだけど、
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1500,1600年あたりの虹の描写にはプリズムカラーが見られないことが多い。
光は白っぽく描くと言うのがルールだったのだろうか。

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ムリリョ。

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ブーシェのエロ画。


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隣のノイエピナコテーク(近代絵画館)は時間無かったので駆け足で。
ちょっと地味だけど。

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クレーも、滞在期間中にたっぷり見て、
ようやくその良さがわかってきた作家の1人。

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エルンストの小作がバリエーション豊富にあったり。

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分析的キュビズム以後のブラックはイケてるというのも発見の1つ。


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ここに来て、マッケにちょっと惹かれる。

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マルケにも惹かれる。



鑑賞後、ミュンヘンの音大に通う知り合いのMさんと会ってランチへ。
行きたかったピナコテークデアモデルネ(現代美術+デザイン美術館)はなんと改装閉館中と
聞く。ガーン。
こないだ調べた時はやってたはずなんだが… 

その後、
もう1つ、私設の美術館なのかな、ブランドホルスト美術館へ。
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撮影禁止だけれど、ここのコレクションが豪華!!
入ってすぐウォーホルのペインティングがあって
その後ポルケの素晴らしいペインティングと続く。
その他60年代以降のミーハーな作家チョイスは、
名作を手っ取り早く見られるのでありがたい。
 
中でも、最上階の広い1フロアは全部トゥオンブリに当てられていて
レパントシリーズが一挙に見られたのは感激だ。
何時間でもいれそうな感動的な空間だった。

その後Mさんに紹介されたミュンヘンの美大に通うSさんと会って
いくつかのギャラリーを教えてもらった後に市街地で乾杯。
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市街地には歴史的で大きな建築がたくさんあり、
他の主要都市とはまたひと味違うゴージャス感。

ミュンヘン美術院にも連れて行ってもらう。
ここもスタジオの天井が高いなあ。
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中にいた学生さんとも少し話す。
ベルリンがうらやましいとのこと。
ミュンヘンもブランドホルストとか良い環境じゃん!って言うと、
あれしか無いからミュンヘンの人は飽きてるんだ、
ギャラリーも少ないし、
狭いからみんなベルリンに行きたがってるんだって。 
なんという。まあでも、そんなもんなのかなあ。
札幌人からすれば、贅沢な悩みなんですけど…。 

地下鉄に乗って、ドイツ博物館へ。
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「ドイツ」が冠につく名前の博物館ってどんだけなんだと期待していったら、
ここ、めちゃくちゃおもしろい!!!名前負けしてないわ。
人類のテクノロジーの歴史全部があって
丸一日かかる。
 
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マッサージチェアで休みたい。

展示をざっと羅列してみました。これでわずかなのでハンパじゃない。
地下の採掘現場の再現までしてる炭坑の展示から、
ナノテクノロジーまで。
たまに英語表記もあるけれど、
基本的に各ブースにドイツ語でビッシリ説明書き。 

こんな展示もあった。
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原発の仕組みについて。
燃料棒と格納容器の中のおそらく原寸大模型まで。
震災後、これを見てすぐに、
ああ原発かってわかるようになってしまったんだなと思いつつ、
感心する。
このような詳細までわかる展示は日本の博物館にあるのかな? 

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博物館からの眺め。ここまで南に来ると、山脈も見えるんだな。

疲れ果てながら市街地まで戻る。
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ストリートミュージシャンがグランドピアノ!?
これがミュンヘンスタイルなのだろうか…

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土産屋さんにはハト時計。

中央駅の西隣の駅に隣接しているバスターミナルまで歩いていく。
ターミナルの位置さえわかればバスに乗るのも慣れたものだ…
初めてベルリンからハンブルグ行にトライした時がなつかしい。
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昼出発で、
途中平原の向こうに虹が見えつつ、
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乗車時間は8時間…
さすがに遠かったが、無事ベルリンに戻って来た。

戻って来たと言っても宿はベルリン初のユースホステルだ。
だから今回はなんとなく旅人気分で不思議だ。
フンボルト博物館近くのユースは一泊8ユーロと
今迄の宿でも一番安い。クオリティも問題ナシ。
さすがベルリンだなあ。
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すると宿で、こんなインフォを見つけた。
コンピューターゲームミュージアム?
そんなのがベルリンにあったのか!ここで気付いて良かったよ。
帰国前にぜひ立ち寄っていこう。 

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