計画もユルく決まり、ついに地獄の鑑賞旅行スタート。
早朝に電車で3時間強、ベルリンからまずフランクフルトへ。
先日みきこさんに教えてもらったんだけど、
ドイツの特急は座席の上に表示版がついていて、
ベルリン→ケルン
みたいに、指定席のお客さんがどっからどこまで乗るかがわかる。
その区間以外は自由席として使えるんだって。合理的!!
6時台は外が真っ暗で、都市部を抜けたら明かり一つなく真っ暗って場面がけっこうあった。
寝てたら着いたフランクフルト。
なんだか高いビルが並んでて資本主義!て感じ。
まずはフランクフルト近代美術館へ。
トーマス・シャイビッツの個展目的だったけどあんまりピンと来ず。
デカいタブローが並んでいて気持ちは良いが、
ちょっと貧乏くさい表面が良くも悪くもドイツ画家っぽく。
イメージの作り方と配色については結構面白くて、
逆に写真で見直すと良く見えたり。
意外と具体的なモチーフがソースなんだろうな。
ドローイング。ペインティングより豊富な思考断片が垣間みれて楽しめる。
立体のインスタレーションも作ってたりした。
違う企画のいろんな作家の写真作品等の方がむしろ楽しめた。
ベッヒャーと河原温の展示。
温の観光地ハガキシリーズ初めて見た。
裏の宛名部分がもちろん同じフォーマットで統一されているからカッコ良いのだが、
展示の仕方もずるい。
これはトーマス・ルフ。
大きなポートレートの作品に寄ると、
ダイヤ型の細かい網目の処理で像が出来ていた。
ポートレートでこんなアプローチもしてたんだ。
う〜ん、コンセプト系フォトでは、
圧倒的にルフさんがイケてると思う。
続いて近くのシルン美術館で、
カイユボットの回顧展とPRIVATという企画もみる。
どちらも撮影禁止なので写真は無し。
カイユボットの有名な床削ってる作品など代表作品がズラリで
とても混み合っていた。
鉄橋のフレームを背景の構成にダイナミックに使ったり、
人物の視点で画面の方向性を操ったりして
風景の選択と画面構築がおもしろい。
PRAIVATの方は写真や映像が多め。
ブラッケイジの作品数本などを中心に
展覧会タイトル通り個人の内面や記録に迫った展示。
そしてこの時点でだいぶ疲れたけど、
フランクフルトはシュテーデル美術館がメイン。
歩いて移動。
ライン川越しに眺める金融街。
到着。
古典から現代まで順を追って見られる大きな美術館。
序盤の宗教画ラッシュはもはやお決まりのパターンで、
このゾーンによりだいぶ具合が悪くなる。
キリスト教文化に慣れている人達はどんな風に感じるのだろうか。
少なくとも僕は、繰り返し様々な場面設定で描かれる
キリストの処刑シーンの連発でちょっと参っちゃう。
流血とか死にたてとか死にかけとかの表情ばかりの残酷シーンを
嫌というほど見せつけられるわけで。
1枚1枚の表現の在り方なんかは同じ場面でもホントに色々で
ちゃんと見たらおもしろいのだけどとにかく膨大で嫌になっちゃう。
このハードルはなかなか高い。
レンブラント(また)の大作良かった。
これまた残酷描写なわけだが。
でもそれぞれの人の表情とかの狂気じみた感じは圧倒的。
フェルメールのこの作品もここに。
一年前だったか、東京に来てた時に見た作品だ。
あんときは入場行列を経て、混み混みな中で遠目にみる劣悪環境だったのに
人だかりすら出来てないし間近で見れる。
ちょっと端折って近代数点。
そんで地下の現代ブースは企業コレクションのようで、
ドイツを中心とした、多くの現代美術がズラリ。
やはりポルケさんは素晴らしい。
各部屋には企業名が書かれていて、銀行名が多かった。
やっぱ金融の街だからなんだろうか。
いや〜、すっかり意識朦朧。
ちゃんと鑑賞できている気がしねえ…
予約してる電車の時間まで市街地をウロウロ。
けっこう大きな木が切られたまんま放置されている…
とても寒いのに外に椅子がならんでいる。
うまく雰囲気を撮れてる気がしないのだけど
全体的にベルリンより物騒な空気がした。なんとなく。
電車でデュッセルに移動。
坂井田君に紹介してもらった作家さん、
荒川創也君にお世話になることに。
大学近くのこの辺で有名なデュッセルの地ビールで乾杯!
めっちゃうまい。ここで作ってるんだって。
美術の話にも花が咲く。
デュッセルドルフ芸術アカデミーに在籍してるとのことで中に入れてもらえた。
美大の雰囲気は各国似てるのだな懐かしい。
廊下に描きかけの作品達。学生っぽいけど
この下の絵なんかはちょっと良さげ。
アトリエにも入れてもらう。
天井がめちゃくちゃ高いなあ!!!
先生部屋のネームプレートに
「Peter Doig」って普通に書かれてて、げげってなる。
トマアブツも、アンドレアグルスキーも、タルアールも、ローズマリートロッケルも、
先生とのこと。教授豪華すぎるだろ…
荒川君の住まいはデュッセルから電車で40分くらいのクレーフェルト。
ボイスの出身地とのことだが、それは街ではあまりプッシュしてないようだ。
普通にボイスの生家の前を通った。
荒川君の家は極寒で、昭和初期の北海道の生活ってこんな感じだったのだろうかと
思いながら全力で防寒して寝た。
早朝に電車で3時間強、ベルリンからまずフランクフルトへ。
先日みきこさんに教えてもらったんだけど、
ドイツの特急は座席の上に表示版がついていて、
ベルリン→ケルン
みたいに、指定席のお客さんがどっからどこまで乗るかがわかる。
その区間以外は自由席として使えるんだって。合理的!!
6時台は外が真っ暗で、都市部を抜けたら明かり一つなく真っ暗って場面がけっこうあった。
寝てたら着いたフランクフルト。
なんだか高いビルが並んでて資本主義!て感じ。
まずはフランクフルト近代美術館へ。
トーマス・シャイビッツの個展目的だったけどあんまりピンと来ず。
デカいタブローが並んでいて気持ちは良いが、
ちょっと貧乏くさい表面が良くも悪くもドイツ画家っぽく。
イメージの作り方と配色については結構面白くて、
逆に写真で見直すと良く見えたり。
意外と具体的なモチーフがソースなんだろうな。
ドローイング。ペインティングより豊富な思考断片が垣間みれて楽しめる。
立体のインスタレーションも作ってたりした。
違う企画のいろんな作家の写真作品等の方がむしろ楽しめた。
ベッヒャーと河原温の展示。
温の観光地ハガキシリーズ初めて見た。
裏の宛名部分がもちろん同じフォーマットで統一されているからカッコ良いのだが、
展示の仕方もずるい。
これはトーマス・ルフ。
大きなポートレートの作品に寄ると、
ダイヤ型の細かい網目の処理で像が出来ていた。
ポートレートでこんなアプローチもしてたんだ。
う〜ん、コンセプト系フォトでは、
圧倒的にルフさんがイケてると思う。
続いて近くのシルン美術館で、
カイユボットの回顧展とPRIVATという企画もみる。
どちらも撮影禁止なので写真は無し。
カイユボットの有名な床削ってる作品など代表作品がズラリで
とても混み合っていた。
鉄橋のフレームを背景の構成にダイナミックに使ったり、
人物の視点で画面の方向性を操ったりして
風景の選択と画面構築がおもしろい。
PRAIVATの方は写真や映像が多め。
ブラッケイジの作品数本などを中心に
展覧会タイトル通り個人の内面や記録に迫った展示。
そしてこの時点でだいぶ疲れたけど、
フランクフルトはシュテーデル美術館がメイン。
歩いて移動。
ライン川越しに眺める金融街。
到着。
古典から現代まで順を追って見られる大きな美術館。
序盤の宗教画ラッシュはもはやお決まりのパターンで、
このゾーンによりだいぶ具合が悪くなる。
キリスト教文化に慣れている人達はどんな風に感じるのだろうか。
少なくとも僕は、繰り返し様々な場面設定で描かれる
キリストの処刑シーンの連発でちょっと参っちゃう。
流血とか死にたてとか死にかけとかの表情ばかりの残酷シーンを
嫌というほど見せつけられるわけで。
1枚1枚の表現の在り方なんかは同じ場面でもホントに色々で
ちゃんと見たらおもしろいのだけどとにかく膨大で嫌になっちゃう。
このハードルはなかなか高い。
レンブラント(また)の大作良かった。
これまた残酷描写なわけだが。
でもそれぞれの人の表情とかの狂気じみた感じは圧倒的。
フェルメールのこの作品もここに。
一年前だったか、東京に来てた時に見た作品だ。
あんときは入場行列を経て、混み混みな中で遠目にみる劣悪環境だったのに
人だかりすら出来てないし間近で見れる。
ちょっと端折って近代数点。
そんで地下の現代ブースは企業コレクションのようで、
ドイツを中心とした、多くの現代美術がズラリ。
やはりポルケさんは素晴らしい。
各部屋には企業名が書かれていて、銀行名が多かった。
やっぱ金融の街だからなんだろうか。
いや〜、すっかり意識朦朧。
ちゃんと鑑賞できている気がしねえ…
予約してる電車の時間まで市街地をウロウロ。
けっこう大きな木が切られたまんま放置されている…
とても寒いのに外に椅子がならんでいる。
うまく雰囲気を撮れてる気がしないのだけど
全体的にベルリンより物騒な空気がした。なんとなく。
電車でデュッセルに移動。
坂井田君に紹介してもらった作家さん、
荒川創也君にお世話になることに。
大学近くのこの辺で有名なデュッセルの地ビールで乾杯!
めっちゃうまい。ここで作ってるんだって。
美術の話にも花が咲く。
デュッセルドルフ芸術アカデミーに在籍してるとのことで中に入れてもらえた。
美大の雰囲気は各国似てるのだな懐かしい。
廊下に描きかけの作品達。学生っぽいけど
この下の絵なんかはちょっと良さげ。
アトリエにも入れてもらう。
天井がめちゃくちゃ高いなあ!!!
先生部屋のネームプレートに
「Peter Doig」って普通に書かれてて、げげってなる。
トマアブツも、アンドレアグルスキーも、タルアールも、ローズマリートロッケルも、
先生とのこと。教授豪華すぎるだろ…
荒川君の住まいはデュッセルから電車で40分くらいのクレーフェルト。
ボイスの出身地とのことだが、それは街ではあまりプッシュしてないようだ。
普通にボイスの生家の前を通った。
荒川君の家は極寒で、昭和初期の北海道の生活ってこんな感じだったのだろうかと
思いながら全力で防寒して寝た。